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39 最初の相談(2)
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その日も、まずニンジン取りから始めた。
しっかり役割分担を決め挑む。
背中に籠を背負い、軍手をはめた俺の隣で、何も持たないハニトラが仁王立ちになった。
ハニトラが両腕をブン、と振ると、その両腕の肘から下が、大きな刃物へと変わる。
目を見張る。
透明の液体の粒を撒き散らしながら刃物へと変わる姿は、いっそ美しいとも言えた。
人間ではないとはいえ、一体どういう仕組みなのか。
どういうダンジョンなのか理解した2日目は、初日よりも勝手が良かった。
ハニトラが両手の刃を構える。
その後ろを這うように、ユキナリがニンジンを取って行く。
流石に、突然畑の中心に出て行ってしまって、兎に囲まれるわけにはいかないが、慎重な観察と、ハニトラが兎を叩き落とす正確さで、なかなかの結果が出せた。
最終的には、やっぱり畑から走って逃げたわけだけど。
午後は、冒険者ギルドで情報収集だ。
「俺達、首都に向かおうと思うんだけどさ。それほど強い相手とも戦えなくて。それほどお金も持ってないし。初級程度まででダンジョンを巡りながら行きたいんだけど、いいルートあるかな」
「なるほど」
眼鏡のギルド員が「ふ~む」という雰囲気で地図を見下ろした。
「では、ここを目指すのはどうでしょうか」
眼鏡のギルド員が指さしたのは、国の北西の端っこだった。
どう考えても、首都方面ではない。
「え……?」
眼鏡のギルド員は、動じる事もなく、ヒソヒソ話をするように口に手を添えた。
「少し寄り道になってしまうんですが、この港町、初級ダンジョンがもうすぐできるらしいんですよ」
「そうなんですか」
それが本当なら、もしかしたら稼ぎ甲斐のあるダンジョンかもしれない。
どんなダンジョンだって、お宝は早い者勝ちだろうからな。
「実は今、近くの小島に魔物が住み着いたんじゃないかって、噂があるんですよ。今、調査中です」
「なるほど」
ユキナリは、真剣な顔を見せた。
「けどなんでそれを……俺に?」
「そうですね」
眼鏡のギルド員は、いい笑顔を見せる。
「私も、担当した可愛いお嬢さんには、死んでほしくないですから」
「…………」
ハニトラが、にっこりと笑った。
……お前は、本当にハニートラップなんじゃないのか……?
港町は少し遠いが、中心あたりにある町を経由するだけでたどり着けそうだった。
「わかった、行ってみるよ」
そう言って、俺達は冒険者ギルドを出た。
それから、本屋を覗いたり、慣れないながらも酒場に顔を出してみたりした。
元の世界ではかなり健全な学生だったのだからこういう居酒屋的なところで、他の集団の会話の耳を澄ますなんて、慣れているわけがないのだが。
「と、とりあえず、この麦酒を。お前は?」
麦っていうくらいだからビール的なものかと思われた。
周りで木製のジョッキを叩き合う音がする。それが、どうやらこの飲み物のようだったのだ。
「私……、えっと、同じの」
どう見ても、ハニトラも、こういう場所には慣れていないようだ。
「お前、酒は飲めるんだな?」
まあ、人間ではないので心配しているわけではないが。
俺達も、出てきた木製のジョッキを叩き合った。
コーン!となかなかいい音がした。
「これからよろしくな、ハニトラ」
「うん。おまかせ、ユキナリ」
◇◇◇◇◇
そろそろハーレム二人目のところに行かなくてはね!
しっかり役割分担を決め挑む。
背中に籠を背負い、軍手をはめた俺の隣で、何も持たないハニトラが仁王立ちになった。
ハニトラが両腕をブン、と振ると、その両腕の肘から下が、大きな刃物へと変わる。
目を見張る。
透明の液体の粒を撒き散らしながら刃物へと変わる姿は、いっそ美しいとも言えた。
人間ではないとはいえ、一体どういう仕組みなのか。
どういうダンジョンなのか理解した2日目は、初日よりも勝手が良かった。
ハニトラが両手の刃を構える。
その後ろを這うように、ユキナリがニンジンを取って行く。
流石に、突然畑の中心に出て行ってしまって、兎に囲まれるわけにはいかないが、慎重な観察と、ハニトラが兎を叩き落とす正確さで、なかなかの結果が出せた。
最終的には、やっぱり畑から走って逃げたわけだけど。
午後は、冒険者ギルドで情報収集だ。
「俺達、首都に向かおうと思うんだけどさ。それほど強い相手とも戦えなくて。それほどお金も持ってないし。初級程度まででダンジョンを巡りながら行きたいんだけど、いいルートあるかな」
「なるほど」
眼鏡のギルド員が「ふ~む」という雰囲気で地図を見下ろした。
「では、ここを目指すのはどうでしょうか」
眼鏡のギルド員が指さしたのは、国の北西の端っこだった。
どう考えても、首都方面ではない。
「え……?」
眼鏡のギルド員は、動じる事もなく、ヒソヒソ話をするように口に手を添えた。
「少し寄り道になってしまうんですが、この港町、初級ダンジョンがもうすぐできるらしいんですよ」
「そうなんですか」
それが本当なら、もしかしたら稼ぎ甲斐のあるダンジョンかもしれない。
どんなダンジョンだって、お宝は早い者勝ちだろうからな。
「実は今、近くの小島に魔物が住み着いたんじゃないかって、噂があるんですよ。今、調査中です」
「なるほど」
ユキナリは、真剣な顔を見せた。
「けどなんでそれを……俺に?」
「そうですね」
眼鏡のギルド員は、いい笑顔を見せる。
「私も、担当した可愛いお嬢さんには、死んでほしくないですから」
「…………」
ハニトラが、にっこりと笑った。
……お前は、本当にハニートラップなんじゃないのか……?
港町は少し遠いが、中心あたりにある町を経由するだけでたどり着けそうだった。
「わかった、行ってみるよ」
そう言って、俺達は冒険者ギルドを出た。
それから、本屋を覗いたり、慣れないながらも酒場に顔を出してみたりした。
元の世界ではかなり健全な学生だったのだからこういう居酒屋的なところで、他の集団の会話の耳を澄ますなんて、慣れているわけがないのだが。
「と、とりあえず、この麦酒を。お前は?」
麦っていうくらいだからビール的なものかと思われた。
周りで木製のジョッキを叩き合う音がする。それが、どうやらこの飲み物のようだったのだ。
「私……、えっと、同じの」
どう見ても、ハニトラも、こういう場所には慣れていないようだ。
「お前、酒は飲めるんだな?」
まあ、人間ではないので心配しているわけではないが。
俺達も、出てきた木製のジョッキを叩き合った。
コーン!となかなかいい音がした。
「これからよろしくな、ハニトラ」
「うん。おまかせ、ユキナリ」
◇◇◇◇◇
そろそろハーレム二人目のところに行かなくてはね!
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