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228 戦いが終わって(1)
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報告などの後処理をするため、3人はまた、王都の屋敷に滞在していた。
「エマちゃん」
城内を一人歩いていると、遠くから声をかけられる。
「コンスタン騎士団長」
振り向くと、笑顔のキリアンが居た。
「お使いか?」
エマが両手で持っている、100枚はあろうかという書類を見ながら言う。
「そうなんです。報告書3人分」
キリアンは、ハハッと笑いながら、
「うちは騎士団全員だから、報告書だけでもこーんなでさ」
と、両手を広げて見せた。
確かに、全員が数十枚の報告書を書けば、そんな風にもなるだろう。
「第三騎士団の分は、オレが全部チェックするんだぜ?読みきれねーっつーの」
呆れた雰囲気を纏う楽しげな顔は、どこかチュチュを思わせた。
「エマちゃんには、見せたい手紙があるから、帰りに第三騎士団に寄ってくれるか?」
「はい」
チュチュのことを考えていたせいで、手紙と言われると、チュチュからなんじゃないかと予想がついた。
慌てて、書類提出先になっている執務室へ向かう。
コンコン。
扉をノックすると、
「はーい」
と、中から声がかけられた。
「書類の提出に来ました」
中に入ると、まず目に入ったのは大量の書類の山だった。
書類には、時系列で行ったこと、思い出せる限りの翼竜のイメージやどう戦ったか、その後の状況などが事細かに書かれている。それに加え、予算申請書類の山も見えた。
こんな大量の報告書、一体誰が読むというのだろう。
ううん、レーヴなら読むのかもしれない。
「どこの所属ですか?」
「追跡チームです」
「では、こちらで受け取ります」
言われ、書類の塔を倒さないよう、慎重にそっと歩いた。
1つ、2つ、3つと避けていくと、デスクに座り作業している人の存在が見えてくる。
顔を出したのは、愛想のいいお兄さんだ。
「よろしくお願いします」
と、書類の束を出すと、
「お疲れ様です」
と、にこやかに受け取ってくれた。
急ぎ足で、第三騎士団へ向かう。
場所はなんとなく教えてもらっていただけで、実際に訪ねるのは初めてだった。
けれど、騎士団の演習場の方を目指すと、剣が触れ合う音や、掛け声が聞こえてきたので、場所を特定するのはさほど難しい話ではなかった。
キョロキョロと周りを見回すと、騎士団の一人に声をかけられる。
腕に包帯を巻いた、青年だ。どうやら、怪我をしながらも雑用をしているところらしかった。
「エマさんじゃないですか。同じ追跡チームに居たアレクです」
言われてふと、確かに見た覚えのある顔だと思う。
すると、腕の傷はあの時翼竜に襲い掛かられた時のものか。
「お久しぶりです。コンスタン騎士団長に呼ばれたのですが」
「ああ」
アレクは、何かを思い出したように声を出した。
「団長なら、執務室に居ますよ。こっちです」
飼い葉桶の様なものを持ったまま、アレクは、ちょっとした豪華な廊下をズンズン進んでいく。
絨毯が汚れそうなことを少し気にかけながら、エマは、それに続いて明るい廊下を歩いて行った。
◇◇◇◇◇
キリアンとチュチュはとても気が合いそうです。
チュチュのママはしっかり者。現在は領地のお屋敷で仕事をしています。
「エマちゃん」
城内を一人歩いていると、遠くから声をかけられる。
「コンスタン騎士団長」
振り向くと、笑顔のキリアンが居た。
「お使いか?」
エマが両手で持っている、100枚はあろうかという書類を見ながら言う。
「そうなんです。報告書3人分」
キリアンは、ハハッと笑いながら、
「うちは騎士団全員だから、報告書だけでもこーんなでさ」
と、両手を広げて見せた。
確かに、全員が数十枚の報告書を書けば、そんな風にもなるだろう。
「第三騎士団の分は、オレが全部チェックするんだぜ?読みきれねーっつーの」
呆れた雰囲気を纏う楽しげな顔は、どこかチュチュを思わせた。
「エマちゃんには、見せたい手紙があるから、帰りに第三騎士団に寄ってくれるか?」
「はい」
チュチュのことを考えていたせいで、手紙と言われると、チュチュからなんじゃないかと予想がついた。
慌てて、書類提出先になっている執務室へ向かう。
コンコン。
扉をノックすると、
「はーい」
と、中から声がかけられた。
「書類の提出に来ました」
中に入ると、まず目に入ったのは大量の書類の山だった。
書類には、時系列で行ったこと、思い出せる限りの翼竜のイメージやどう戦ったか、その後の状況などが事細かに書かれている。それに加え、予算申請書類の山も見えた。
こんな大量の報告書、一体誰が読むというのだろう。
ううん、レーヴなら読むのかもしれない。
「どこの所属ですか?」
「追跡チームです」
「では、こちらで受け取ります」
言われ、書類の塔を倒さないよう、慎重にそっと歩いた。
1つ、2つ、3つと避けていくと、デスクに座り作業している人の存在が見えてくる。
顔を出したのは、愛想のいいお兄さんだ。
「よろしくお願いします」
と、書類の束を出すと、
「お疲れ様です」
と、にこやかに受け取ってくれた。
急ぎ足で、第三騎士団へ向かう。
場所はなんとなく教えてもらっていただけで、実際に訪ねるのは初めてだった。
けれど、騎士団の演習場の方を目指すと、剣が触れ合う音や、掛け声が聞こえてきたので、場所を特定するのはさほど難しい話ではなかった。
キョロキョロと周りを見回すと、騎士団の一人に声をかけられる。
腕に包帯を巻いた、青年だ。どうやら、怪我をしながらも雑用をしているところらしかった。
「エマさんじゃないですか。同じ追跡チームに居たアレクです」
言われてふと、確かに見た覚えのある顔だと思う。
すると、腕の傷はあの時翼竜に襲い掛かられた時のものか。
「お久しぶりです。コンスタン騎士団長に呼ばれたのですが」
「ああ」
アレクは、何かを思い出したように声を出した。
「団長なら、執務室に居ますよ。こっちです」
飼い葉桶の様なものを持ったまま、アレクは、ちょっとした豪華な廊下をズンズン進んでいく。
絨毯が汚れそうなことを少し気にかけながら、エマは、それに続いて明るい廊下を歩いて行った。
◇◇◇◇◇
キリアンとチュチュはとても気が合いそうです。
チュチュのママはしっかり者。現在は領地のお屋敷で仕事をしています。
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