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第二章 アラベスク王国
フロローの夢
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「ち…父上…」
レオンは震える声をできるだけ悟られないように気を付けながらクラウド国王の傍らまで近付いた。
「おぅ、クルトか。先程の閃光といい、ガラスの割れる音といい、どうなっているのだ。」
クラウドは、そういうと顔をしかめる。
「お父様。これはまさしくクルトを狙った犯行ですわ。」
ベスは静かに言う。
レオンは辺りを見回してさっきと変わったところを探す。
ちょうどベスとレオンが座っていた席の前の巨大な花瓶が粉々に砕けている。
爆心地はここか…。
レオンはそう思った。
同じように花瓶を見たクラウドが、一瞬目を見開いたような気がした。
「ここではちょっと話しにくい。後で執務室に来なさい。」
クラウドは優しくそういうと、ベスとレオンから離れていった。
レオンとベスはできるだけ平静を装って部屋の外に出た。
部屋を出るとすぐさまクルトやダンと合流する。
その後ろには変化術でメイドに化けたアンナもいる。
手短に事情を説明すると、レオンはクルトに変化術を解いてもらい、服を着替え、王の執務室へ急いだ。
王はもうすでに部屋で待っていた。
ベスとクルトを席に座らせる。
ダンとレオンはその後ろに控えた。
「君たちも座ると良い。」
クラウドはダンとレオンにも椅子を薦めた。
優しい国王はいつでも気配りを忘れない。
レオンはそんな国王の姿をこの数日で何度も見てきた。
慌てて手近の椅子に腰かける。
「で、あの閃光とガラスの割れる音はなんなのだ。」
クラウドが疲れたような表情で聞く。
「閃光は閃光虫という光る虫の体液をおが屑かなにかと混ぜて固めたものです。花瓶に入れておくとそれが少しずつほぐれて溶ける。花瓶の水と反応してドッカーン。爆発するのです。」
クルトは説明する。
そもそもこの構造をクルトに説明したのはレオンだが。
「ガラスを突き破ったのは外から矢を打ち込まれた時の音です。矢はリリパットの矢でした。矢にはムラサキユリと松ヤニを混ぜたものが。どちらも命に直接影響はないにせよ、かなり過激な俺に対する警告であると考えます。」
クルトは淀みなくそう言った。
「と、レオンが言っていたのだな。」
クラウドは苦笑してそういうとクルトも舌を出して苦笑する。
バレている。
「して、その相手はフロロー辺りではないのか?」
聡明なクラウド国王にはすべてがお見通しなのだろうか。
であればもう少し自分の息子のピンチを助けてほしいとレオンは思ったが、もちろんそんなことは言えなかった。
「父上は…」
クルトが言いかけたのを制してクラウドがレオンを見た。
「レオンと言ったな。君がここに来た日のことだ。フロローが青い顔をして飛び込んできた。クルト王子に新しい従者がついたと聞きましたが、と息を切らしてそう言った。だから、そうだと答えると、フロローはいまいましそうな表情をしてそれから何も言わなかった。」
レオンはゴクリと唾を飲む。
「はじめはヘンリーとクルトを仲違いさせるために色々画策していたようだった」
クラウドはそこまで嗅ぎ付けているのか。
王の情報網に舌を巻く。
「結局はフロローの狙いはクリス兄さんを国王にすること。そして兄さんを操って国を我が物にしようとしている。違いますか?」
クルトはいきり立って思わず声が大きくなる。
「声が大きいぞ。クルト。お前もレオンを見習って落ち着いたらどうだ。あと、テーブルマナーもな。」
クラウドがそういうとクルトは顔を赤くした。
すべてバレているのだ。
「厄介なのはフロローの下にはたくさんの配下がいる。フロローがいなくなれば即解決というわけではない。」
クラウドはため息混じりに言った。
「私も何も知らないわけではない。この場で言えることが全てではないが、以前からフロローが暗躍していることも知っていた。ただ、だからといってフロローを罰することはできない。尻尾を見せない狡猾なフロローのことだ。直接的にレオンやクルトの命を断ち切ることはしないだろう。奴が欲しいのは地位であってクルトやレオンの命ではない。だからと言ってこのまま放置するわけにもいかない。ヘンリーも含め、次の王を誰にしても危険が伴う」
全員のため息が重なった。
「ヘンリーが順当ならば王位継承権が1位だ。フロローはそれをひっくり返したい。クリスに王位を継がせたい。そして自分の力で国を支配したい。というのはクルトの言う通りだ。だが、フロローの画策はその為だけではない。」
クラウドは壁一面の本棚から分厚い本を一冊取り出した。
「これはアラベスク王国が始まってからの歴史だ。ここに出てくるファッジ家という家系。これがフロローの先祖だ。」
クラウドは本の3分の1ほどのところを開いて指差した。
クルトやレオンたちは席を立って本を取り囲む。
「このファッジ家って…」
クルトが呟く。
「そう、お前も少しは歴史が身に付いているようだな。」
クラウドは笑った。
「古くから王家に仕えた従者の家系だ。ほとんど歴史の表舞台には出て来ないが、背後には必ずファッジ家が糸を引いている。華王朝との戦、カルバン帝国の侵略、ラン族との抗争。全てファッジ家の功績により、切り抜けてきている。」
ということは…
「フロローはそのときのファッジ家の栄光を取り戻すために…」
ベスが呟くとクラウドも頷く。
フロローの気持ちも分からないでもない一同は重たい沈黙の中にいた。
ただ、このままなにもせずに命を狙われる危険にさらされながら黙っているわけにもいかない。
そんな時、沈黙を破る鍵は外からやって来た。
「それなら僕が王位継承権を放棄します。」
突然開かれた扉、突然放たれた宣言に一同が唖然とした。
部屋に入ってきたのはクリスだ。
青い顔をしてブルブルと震えている。
どういうことなのか。
みなその真意が分からずにいた。
「どういうことだ?」
クラウドは優しく聞いた。
「これ以上兄弟が危険な目にあうのを見るのは嫌なんです。」
クリスのほほを涙が一筋流れた。
演技には見えない。
しかしだからといってどうしたらよいものか。
「だが、お前の従者たちが簡単に納得はしまい。何か秘策でもあるのか?」
クラウドが聞く。
「いえ…。ただ、もういてもたってもいられなくて。」
クリスは力なくうなだれる。
勢いで来たものの、その後の事はノープランなようだ。
この状況をどうしたものか…。
一同考えあぐねていた。
再び訪れた重たい沈黙を破ったのはクラウド国王だった。
「こうなれば、『王の試練』を使うしか仕方がないか。」
呟くように言ったが、クルトとクリスは弾かれたように顔をあげた。
レオンとダンは言っている意味がわからずキョトンとするので、ベスが説明してくれた。
「王の試練」とは、アラベスクで昔は必ず行われてきた儀式のひとつ。
「試練の洞窟」と呼ばれる巨大な洞窟の最下層にある「王家の紋章」を取りに行くというものだ。
洞窟の中には狂暴なモンスターたちも多い。
周囲の国から侵略の恐怖にさいなまれてきたアラベスクにおいて、「強い王」の存在は必要不可欠。
そのために次期王が自ら危険に立ち向かう姿を国民に示すことにより、国を奮い立たせ、強い軍隊を率いてきた歴史がある。
ただ、時代がかわり、世界が安定に向かうとこの風習は次第に影を潜めた。
そんな「王の試練」を次期王決定のために利用するというのだ。
「明朝、新国王候補を一同に集める。そしてフラットな状態で新国王を選ぶ。」
クラウドが皆を見回す。
「そこでヘンリーが勝負に勝てばフロローも文句は言えまい。クルト、お前も候補の一人として一緒に行くのだ。お前の役目はわかっているな?」
いきなり名前が出てきたクルトは驚いた様子だったが、クラウドの言う意味がすぐにわかったのだろう。
ニヤリと笑った。
レオンもクラウドの心内が理解できた。
こちらを見たクラウドにレオンも強く頷いた。
レオンは震える声をできるだけ悟られないように気を付けながらクラウド国王の傍らまで近付いた。
「おぅ、クルトか。先程の閃光といい、ガラスの割れる音といい、どうなっているのだ。」
クラウドは、そういうと顔をしかめる。
「お父様。これはまさしくクルトを狙った犯行ですわ。」
ベスは静かに言う。
レオンは辺りを見回してさっきと変わったところを探す。
ちょうどベスとレオンが座っていた席の前の巨大な花瓶が粉々に砕けている。
爆心地はここか…。
レオンはそう思った。
同じように花瓶を見たクラウドが、一瞬目を見開いたような気がした。
「ここではちょっと話しにくい。後で執務室に来なさい。」
クラウドは優しくそういうと、ベスとレオンから離れていった。
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部屋を出るとすぐさまクルトやダンと合流する。
その後ろには変化術でメイドに化けたアンナもいる。
手短に事情を説明すると、レオンはクルトに変化術を解いてもらい、服を着替え、王の執務室へ急いだ。
王はもうすでに部屋で待っていた。
ベスとクルトを席に座らせる。
ダンとレオンはその後ろに控えた。
「君たちも座ると良い。」
クラウドはダンとレオンにも椅子を薦めた。
優しい国王はいつでも気配りを忘れない。
レオンはそんな国王の姿をこの数日で何度も見てきた。
慌てて手近の椅子に腰かける。
「で、あの閃光とガラスの割れる音はなんなのだ。」
クラウドが疲れたような表情で聞く。
「閃光は閃光虫という光る虫の体液をおが屑かなにかと混ぜて固めたものです。花瓶に入れておくとそれが少しずつほぐれて溶ける。花瓶の水と反応してドッカーン。爆発するのです。」
クルトは説明する。
そもそもこの構造をクルトに説明したのはレオンだが。
「ガラスを突き破ったのは外から矢を打ち込まれた時の音です。矢はリリパットの矢でした。矢にはムラサキユリと松ヤニを混ぜたものが。どちらも命に直接影響はないにせよ、かなり過激な俺に対する警告であると考えます。」
クルトは淀みなくそう言った。
「と、レオンが言っていたのだな。」
クラウドは苦笑してそういうとクルトも舌を出して苦笑する。
バレている。
「して、その相手はフロロー辺りではないのか?」
聡明なクラウド国王にはすべてがお見通しなのだろうか。
であればもう少し自分の息子のピンチを助けてほしいとレオンは思ったが、もちろんそんなことは言えなかった。
「父上は…」
クルトが言いかけたのを制してクラウドがレオンを見た。
「レオンと言ったな。君がここに来た日のことだ。フロローが青い顔をして飛び込んできた。クルト王子に新しい従者がついたと聞きましたが、と息を切らしてそう言った。だから、そうだと答えると、フロローはいまいましそうな表情をしてそれから何も言わなかった。」
レオンはゴクリと唾を飲む。
「はじめはヘンリーとクルトを仲違いさせるために色々画策していたようだった」
クラウドはそこまで嗅ぎ付けているのか。
王の情報網に舌を巻く。
「結局はフロローの狙いはクリス兄さんを国王にすること。そして兄さんを操って国を我が物にしようとしている。違いますか?」
クルトはいきり立って思わず声が大きくなる。
「声が大きいぞ。クルト。お前もレオンを見習って落ち着いたらどうだ。あと、テーブルマナーもな。」
クラウドがそういうとクルトは顔を赤くした。
すべてバレているのだ。
「厄介なのはフロローの下にはたくさんの配下がいる。フロローがいなくなれば即解決というわけではない。」
クラウドはため息混じりに言った。
「私も何も知らないわけではない。この場で言えることが全てではないが、以前からフロローが暗躍していることも知っていた。ただ、だからといってフロローを罰することはできない。尻尾を見せない狡猾なフロローのことだ。直接的にレオンやクルトの命を断ち切ることはしないだろう。奴が欲しいのは地位であってクルトやレオンの命ではない。だからと言ってこのまま放置するわけにもいかない。ヘンリーも含め、次の王を誰にしても危険が伴う」
全員のため息が重なった。
「ヘンリーが順当ならば王位継承権が1位だ。フロローはそれをひっくり返したい。クリスに王位を継がせたい。そして自分の力で国を支配したい。というのはクルトの言う通りだ。だが、フロローの画策はその為だけではない。」
クラウドは壁一面の本棚から分厚い本を一冊取り出した。
「これはアラベスク王国が始まってからの歴史だ。ここに出てくるファッジ家という家系。これがフロローの先祖だ。」
クラウドは本の3分の1ほどのところを開いて指差した。
クルトやレオンたちは席を立って本を取り囲む。
「このファッジ家って…」
クルトが呟く。
「そう、お前も少しは歴史が身に付いているようだな。」
クラウドは笑った。
「古くから王家に仕えた従者の家系だ。ほとんど歴史の表舞台には出て来ないが、背後には必ずファッジ家が糸を引いている。華王朝との戦、カルバン帝国の侵略、ラン族との抗争。全てファッジ家の功績により、切り抜けてきている。」
ということは…
「フロローはそのときのファッジ家の栄光を取り戻すために…」
ベスが呟くとクラウドも頷く。
フロローの気持ちも分からないでもない一同は重たい沈黙の中にいた。
ただ、このままなにもせずに命を狙われる危険にさらされながら黙っているわけにもいかない。
そんな時、沈黙を破る鍵は外からやって来た。
「それなら僕が王位継承権を放棄します。」
突然開かれた扉、突然放たれた宣言に一同が唖然とした。
部屋に入ってきたのはクリスだ。
青い顔をしてブルブルと震えている。
どういうことなのか。
みなその真意が分からずにいた。
「どういうことだ?」
クラウドは優しく聞いた。
「これ以上兄弟が危険な目にあうのを見るのは嫌なんです。」
クリスのほほを涙が一筋流れた。
演技には見えない。
しかしだからといってどうしたらよいものか。
「だが、お前の従者たちが簡単に納得はしまい。何か秘策でもあるのか?」
クラウドが聞く。
「いえ…。ただ、もういてもたってもいられなくて。」
クリスは力なくうなだれる。
勢いで来たものの、その後の事はノープランなようだ。
この状況をどうしたものか…。
一同考えあぐねていた。
再び訪れた重たい沈黙を破ったのはクラウド国王だった。
「こうなれば、『王の試練』を使うしか仕方がないか。」
呟くように言ったが、クルトとクリスは弾かれたように顔をあげた。
レオンとダンは言っている意味がわからずキョトンとするので、ベスが説明してくれた。
「王の試練」とは、アラベスクで昔は必ず行われてきた儀式のひとつ。
「試練の洞窟」と呼ばれる巨大な洞窟の最下層にある「王家の紋章」を取りに行くというものだ。
洞窟の中には狂暴なモンスターたちも多い。
周囲の国から侵略の恐怖にさいなまれてきたアラベスクにおいて、「強い王」の存在は必要不可欠。
そのために次期王が自ら危険に立ち向かう姿を国民に示すことにより、国を奮い立たせ、強い軍隊を率いてきた歴史がある。
ただ、時代がかわり、世界が安定に向かうとこの風習は次第に影を潜めた。
そんな「王の試練」を次期王決定のために利用するというのだ。
「明朝、新国王候補を一同に集める。そしてフラットな状態で新国王を選ぶ。」
クラウドが皆を見回す。
「そこでヘンリーが勝負に勝てばフロローも文句は言えまい。クルト、お前も候補の一人として一緒に行くのだ。お前の役目はわかっているな?」
いきなり名前が出てきたクルトは驚いた様子だったが、クラウドの言う意味がすぐにわかったのだろう。
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