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第三章 ラプラドル島 前編
洗脳水
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「ここは本当に地獄だ。」
ハイデンは呟くように言った。
「明けても暮れても肉体の鍛練。今日は週に一度の安息日だが、それでも朝早く日の出前から集められて体力作りだの武器の手入れだの。アルカマウラはどうか分からんがスルガトラスは一日中あらゆる武道や武器の扱いを叩き込まれる」
ハイデンはそう言ってため息をついた。
よく見ると、ハイデンの身体にはいたるところに赤黒い痣があるし、生傷がたえないようだ。
「そしてだんだん感覚が麻痺してくるんだ。レオンも見ただろう。この塔の部屋は不思議な魔法がかかっていて、洗脳が進めば進むほど部屋が下のフロアへと流れていく仕組みになってるんだ。そして骨の髄までカルバンに心酔したら本国に送られる。下のフロアの奴らももうそろそろだろう。中には俺と一緒にこの島に入った奴もいた」
レオンは下の階でボーッと天井を眺めている人々を思い出す。
自分もいずれはああなる運命なのかと思うとゾッとした。
「洗脳?」
あまり使い慣れない単語にレオンは反応する。
「そう。ここではカルバン帝国の軍隊になる者を養成している。他国の奴もいる以上、カルバンに心酔させる必要があるんだ」
言われることはもっともだ。
たとえ軍隊として育てても自分の国のために働いてくれなければ意味がない。
「で、ここはそのための洗脳組織というわけだ」
ハイデンは色々と探りを入れているらしい。
丁寧に教えてくれる。
頼れる先輩だとレオンは感じた。
「でもハイデンはなんともないんですね?」
素直に疑問に思って聞いてみた。
「まぁ鍛練と精神力でなんとかね」
ハイデンは苦笑混じりに言った。
「母国に牙を剥く奴にはなりたくないって気持ちでなんとか平静を装ってるって感じかな?」
グッと手を握ると強い目をしてそう言ったハイデン。
なるほど。
レオンにそんな精神力かあるのか甚だ自信はないが。
レオンはさらに疑問をぶつけてみる。
「ちなみにここ、島なんですよね? 気がついたらこの建物の内部にいたのでどうやって来たのかとか、この島がどうなっているのかとか全く分からないんですが…。」
レオンはハイデンには何でも聞けるきがした。
「そうだな。ここはカルバン帝国の本土から船で数刻の場所にある。晴れた日は海の向こうに黒い大陸が見える。泳いではちょっと厳しいかなぁという程度の距離だが。」
そう言ってハイデンは窓の方に目をやる。
窓の外を巨大な鳥が通りすぎたのかさっと影が動いた。
「泳いで渡るのはやめといた方がいい。海に飛び込んだとたん、海洋性の巨大なモンスターにパクリといかれる。たまーにそういう奴もいるかな」
恐ろしいことをハイデンはさらっと言った。
脱走兵はいるんだ、しかも意外と結構頻繁に…。
レオンはそう思った。
ただ脱出は難しいらしい。
そう思うとレオンは気が重くなった。
それにしてもこの部屋に来るまでにかなりの数の部屋があった。
下から埋まっていくのなら、かなりの数の学生がいることになる。
クーデターなんかは起きないのだろうか?
さっきからハイデンは『洗脳』という言葉を使っている。
「洗脳ってなんだかマインドコントロールみたいですけど、なにか魔法でもかけられるんですか?」
下のフロアの人々は本当に生気のない目をしていた。
洗脳の結果あぁなるのだろうか?
「いや、魔法での洗脳は効き目に切れがあるから使われてないみたいだ。暴れる奴は魔法で補正するらしいが。」
そういえば、ライモンダは紫の炎をマヌーフ族の青年に向かって放っていた。
あぁいうことをして言うことを聞かせるのか、とレオンは考えた。
「そして、ここの洗脳で使われるのは…水だ。」
ハイデンはニッと笑って人差し指をたてた。
「古い言葉で『水があわない』なんて言うだろ? この国では水で人を支配するんだ。水が『あう』『あわない』じゃなくて、『あわさせる』のがこの国のやり方なんだ」
ハイデンの説明にレオンはキョトンとする。
水でどうやって人を支配するのだろう。
レオンにはこのときハイデンの言う意味がわからずにいた。
その時、ガラーンゴローンと、重々しい鐘の音が響き渡った。
「食事の時間か。レオン、行こうか」
ハイデンはそう言って歩き始めたが、ふと何かを思い出したのか、すぐに立ち止まった。
慌てて追いかけたレオンは鼻先をぶつけそうになった。
「そういえばレオンはカルバンの料理を食べたことあるか?」
レオンは首を横にふる。
「だったら気を付けろ。さっき言った水の話とも関係するんだが、ここの料理は基本的に辛い。特にメインディッシュに出てくる肉にかかっている真っ赤なソースには要注意だ。俺の母国も大概食べ物は辛いものが多いが、ここのは半端じゃない。辛いものを食うと水が飲みたくなるだろう。ここの水は洗脳水と呼ばれていて、がぶがぶ飲む奴ほど洗脳は早いと思う。水は地下から井戸で引いているみたいだから、どの水を飲んでも同じだろう。どうやらこの島独自の水脈で、恐らく離れ小島にわざわざこの施設を作ったのも、地下水の成分の関係だろう。ここでは極力水を飲まない方がいい。仲間にも教えておいてやるんだ」
ハイデンはそう言ってまた歩き始めた。
「洗脳水…」
レオンは薬師の端くれとしては魔法ではない得体の知れないものの中身には興味がわく。
機会があれば調べてみたいものだ。
そう思いながらレオンはハイデンの後を追った。
*****
部屋を出たところでダンたちが待っていた。
階段を降りながらそれぞれの同居人を紹介する。
ダンの同居人の名前はパブロ。
レオンたちと同じくアラベスクの出身で、東側のブラームの町から来たそうだ。
大柄で、肩や腕はハムのようだ。
体術と呼ばれる素手で戦う能力に長けているそうで、相手の力を逆に利用することで敵を倒すのだそうだ。
歳はレオンのひとつ上、19歳。
無口、無表情。
悪い人ではなさそうだが、極度の人見知りなのだそうだ。
「こんにちは」と言ったレオンにも微かに顎を動かしただけたった。
いずれは仲良くなれるだろうか…、とレオンは思った。
アンナの同居人はジライヤ。
マヌーフ族の用心棒をしていたアラベスク人。
トクラの町でレオンたちが見た奴隷商人に誘拐されていったうちの一人だとレオンもダンはすぐに気づいた。
背が高く、ふくらはぎはきゅっと引き締まり、シャープな顎のラインが強者の武人のオーラを放っている。
パブロもそうだが、ジライヤも強そうだ。
女性なので歳は言わないし聞かないが20代中盤から後半と言ったところか。
ツンとしてにこりともしない。
これは人見知りではなく、一匹狼タイプという人種だとレオンは肌で感じた。
サラの同居人はマリアという女性。
小柄で柔らかな笑顔を見せてくれる今のところもっとも取っつきやすそうな印象だ。
ハイデンとも顔見知りらしい。
アルカマウラというのも同じ。
癒し系のオーラを放つ美人だ。
歳もレオンたちと近い。
何となく「まともな人」という印象でほっとする。
さらさらの黒髪を揺らしながら「よろしくお願いします」と笑いかける。
レオンも何となく微笑みを返した
最後にレオンがハイデンを紹介した。
というよりもハイデンは自分で自己紹介をする。
ハイデンはダンと同い年。
それがわかるとダンは気安く話始めた。
ハイデンも笑顔で応じるが、後ろから見ているとわかる。
あれはまだダンのことを信じているわけではなさそうだ。
もちろんレオンに対してもそうなんだろうが…。
こうして客観的に見ると、ダンって本当に開けっ広げでそんなに口数は多い方ではないけれど、明るい。
ハイデンは暗いわけではないけれど、クールでダンとは対照的な印象だ。
それぞれ新たな仲間を紹介すると、1階まで降りてきた。
グリフィンの取っ手のついた大きな扉は両側に開かれ、中は先程はなかった長いテーブルと椅子が3列並んでいた。
鐘が鳴ってからそれほど時間はたっていないが、座席は半数ほど埋まっている。
気がつくとまたレオンの指から金の糸が出ている。
座る席が決まっているらしい。
糸にしたがってそれぞれが決まった席についた。
隣がサラとダン。
正面がハイデンだ。
テーブルにはアラベスクとは違って見るからに大味そうな、山盛りの料理が並んでいた。
席についてしばらく待つと、正面のステージにライモンダが姿を現した。
ハイデンは呟くように言った。
「明けても暮れても肉体の鍛練。今日は週に一度の安息日だが、それでも朝早く日の出前から集められて体力作りだの武器の手入れだの。アルカマウラはどうか分からんがスルガトラスは一日中あらゆる武道や武器の扱いを叩き込まれる」
ハイデンはそう言ってため息をついた。
よく見ると、ハイデンの身体にはいたるところに赤黒い痣があるし、生傷がたえないようだ。
「そしてだんだん感覚が麻痺してくるんだ。レオンも見ただろう。この塔の部屋は不思議な魔法がかかっていて、洗脳が進めば進むほど部屋が下のフロアへと流れていく仕組みになってるんだ。そして骨の髄までカルバンに心酔したら本国に送られる。下のフロアの奴らももうそろそろだろう。中には俺と一緒にこの島に入った奴もいた」
レオンは下の階でボーッと天井を眺めている人々を思い出す。
自分もいずれはああなる運命なのかと思うとゾッとした。
「洗脳?」
あまり使い慣れない単語にレオンは反応する。
「そう。ここではカルバン帝国の軍隊になる者を養成している。他国の奴もいる以上、カルバンに心酔させる必要があるんだ」
言われることはもっともだ。
たとえ軍隊として育てても自分の国のために働いてくれなければ意味がない。
「で、ここはそのための洗脳組織というわけだ」
ハイデンは色々と探りを入れているらしい。
丁寧に教えてくれる。
頼れる先輩だとレオンは感じた。
「でもハイデンはなんともないんですね?」
素直に疑問に思って聞いてみた。
「まぁ鍛練と精神力でなんとかね」
ハイデンは苦笑混じりに言った。
「母国に牙を剥く奴にはなりたくないって気持ちでなんとか平静を装ってるって感じかな?」
グッと手を握ると強い目をしてそう言ったハイデン。
なるほど。
レオンにそんな精神力かあるのか甚だ自信はないが。
レオンはさらに疑問をぶつけてみる。
「ちなみにここ、島なんですよね? 気がついたらこの建物の内部にいたのでどうやって来たのかとか、この島がどうなっているのかとか全く分からないんですが…。」
レオンはハイデンには何でも聞けるきがした。
「そうだな。ここはカルバン帝国の本土から船で数刻の場所にある。晴れた日は海の向こうに黒い大陸が見える。泳いではちょっと厳しいかなぁという程度の距離だが。」
そう言ってハイデンは窓の方に目をやる。
窓の外を巨大な鳥が通りすぎたのかさっと影が動いた。
「泳いで渡るのはやめといた方がいい。海に飛び込んだとたん、海洋性の巨大なモンスターにパクリといかれる。たまーにそういう奴もいるかな」
恐ろしいことをハイデンはさらっと言った。
脱走兵はいるんだ、しかも意外と結構頻繁に…。
レオンはそう思った。
ただ脱出は難しいらしい。
そう思うとレオンは気が重くなった。
それにしてもこの部屋に来るまでにかなりの数の部屋があった。
下から埋まっていくのなら、かなりの数の学生がいることになる。
クーデターなんかは起きないのだろうか?
さっきからハイデンは『洗脳』という言葉を使っている。
「洗脳ってなんだかマインドコントロールみたいですけど、なにか魔法でもかけられるんですか?」
下のフロアの人々は本当に生気のない目をしていた。
洗脳の結果あぁなるのだろうか?
「いや、魔法での洗脳は効き目に切れがあるから使われてないみたいだ。暴れる奴は魔法で補正するらしいが。」
そういえば、ライモンダは紫の炎をマヌーフ族の青年に向かって放っていた。
あぁいうことをして言うことを聞かせるのか、とレオンは考えた。
「そして、ここの洗脳で使われるのは…水だ。」
ハイデンはニッと笑って人差し指をたてた。
「古い言葉で『水があわない』なんて言うだろ? この国では水で人を支配するんだ。水が『あう』『あわない』じゃなくて、『あわさせる』のがこの国のやり方なんだ」
ハイデンの説明にレオンはキョトンとする。
水でどうやって人を支配するのだろう。
レオンにはこのときハイデンの言う意味がわからずにいた。
その時、ガラーンゴローンと、重々しい鐘の音が響き渡った。
「食事の時間か。レオン、行こうか」
ハイデンはそう言って歩き始めたが、ふと何かを思い出したのか、すぐに立ち止まった。
慌てて追いかけたレオンは鼻先をぶつけそうになった。
「そういえばレオンはカルバンの料理を食べたことあるか?」
レオンは首を横にふる。
「だったら気を付けろ。さっき言った水の話とも関係するんだが、ここの料理は基本的に辛い。特にメインディッシュに出てくる肉にかかっている真っ赤なソースには要注意だ。俺の母国も大概食べ物は辛いものが多いが、ここのは半端じゃない。辛いものを食うと水が飲みたくなるだろう。ここの水は洗脳水と呼ばれていて、がぶがぶ飲む奴ほど洗脳は早いと思う。水は地下から井戸で引いているみたいだから、どの水を飲んでも同じだろう。どうやらこの島独自の水脈で、恐らく離れ小島にわざわざこの施設を作ったのも、地下水の成分の関係だろう。ここでは極力水を飲まない方がいい。仲間にも教えておいてやるんだ」
ハイデンはそう言ってまた歩き始めた。
「洗脳水…」
レオンは薬師の端くれとしては魔法ではない得体の知れないものの中身には興味がわく。
機会があれば調べてみたいものだ。
そう思いながらレオンはハイデンの後を追った。
*****
部屋を出たところでダンたちが待っていた。
階段を降りながらそれぞれの同居人を紹介する。
ダンの同居人の名前はパブロ。
レオンたちと同じくアラベスクの出身で、東側のブラームの町から来たそうだ。
大柄で、肩や腕はハムのようだ。
体術と呼ばれる素手で戦う能力に長けているそうで、相手の力を逆に利用することで敵を倒すのだそうだ。
歳はレオンのひとつ上、19歳。
無口、無表情。
悪い人ではなさそうだが、極度の人見知りなのだそうだ。
「こんにちは」と言ったレオンにも微かに顎を動かしただけたった。
いずれは仲良くなれるだろうか…、とレオンは思った。
アンナの同居人はジライヤ。
マヌーフ族の用心棒をしていたアラベスク人。
トクラの町でレオンたちが見た奴隷商人に誘拐されていったうちの一人だとレオンもダンはすぐに気づいた。
背が高く、ふくらはぎはきゅっと引き締まり、シャープな顎のラインが強者の武人のオーラを放っている。
パブロもそうだが、ジライヤも強そうだ。
女性なので歳は言わないし聞かないが20代中盤から後半と言ったところか。
ツンとしてにこりともしない。
これは人見知りではなく、一匹狼タイプという人種だとレオンは肌で感じた。
サラの同居人はマリアという女性。
小柄で柔らかな笑顔を見せてくれる今のところもっとも取っつきやすそうな印象だ。
ハイデンとも顔見知りらしい。
アルカマウラというのも同じ。
癒し系のオーラを放つ美人だ。
歳もレオンたちと近い。
何となく「まともな人」という印象でほっとする。
さらさらの黒髪を揺らしながら「よろしくお願いします」と笑いかける。
レオンも何となく微笑みを返した
最後にレオンがハイデンを紹介した。
というよりもハイデンは自分で自己紹介をする。
ハイデンはダンと同い年。
それがわかるとダンは気安く話始めた。
ハイデンも笑顔で応じるが、後ろから見ているとわかる。
あれはまだダンのことを信じているわけではなさそうだ。
もちろんレオンに対してもそうなんだろうが…。
こうして客観的に見ると、ダンって本当に開けっ広げでそんなに口数は多い方ではないけれど、明るい。
ハイデンは暗いわけではないけれど、クールでダンとは対照的な印象だ。
それぞれ新たな仲間を紹介すると、1階まで降りてきた。
グリフィンの取っ手のついた大きな扉は両側に開かれ、中は先程はなかった長いテーブルと椅子が3列並んでいた。
鐘が鳴ってからそれほど時間はたっていないが、座席は半数ほど埋まっている。
気がつくとまたレオンの指から金の糸が出ている。
座る席が決まっているらしい。
糸にしたがってそれぞれが決まった席についた。
隣がサラとダン。
正面がハイデンだ。
テーブルにはアラベスクとは違って見るからに大味そうな、山盛りの料理が並んでいた。
席についてしばらく待つと、正面のステージにライモンダが姿を現した。
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