【完結】①魔力・魔法が無いと家族に虐げられてきた俺は殺して殺して強くなります

ルナ

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盗賊団編

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「ここじゃよ…盗賊団のアジトは」

 村長と側近の二人に案内してもらったのは例の盗賊団の拠点。村から少し離れた丘の上にテントがいくつか張ってあるのが見えた。

「…本当に一人で行くつもりなのですか?キョウさんはまだ16でしょう?」
「条件が条件とは言え、やっぱ子供一人じゃ危険だ。俺らも同行した方が良い」

 アールとエルが心配してくれたが、それでは駄目だ。出した条件に釣り合わなくなってしまう。

「大丈夫です。もしヤバかったらスグに戻りますよ」
「…分かりました。どうかご武運を」





☆●◇■△▼*▽▲□◆○★





「着いた…っと」

 丘の上に到着するのにさほど時間はかからなかった。辺りを見渡すと宝石や食材の入った袋、無数の松明、斧や剣が何本も入っている樽など、下からは見えなかったアジトの全貌を見る事ができた。

「おう、テメェ誰だ」

 アジトから少し離れたところに立っていると盗賊団の一味と思われる大男に後ろから声をかけられた。

(できることなら話し合いで解決したいが、こんな奴らはこっちの話なんて聞くつもり無いだろうしな…)

「えーとですね…俺は村の」
「村の人間か!?なんだよ!俺らに文句の一つでも言いに来たか!?ほら来いよ、文句あんなら俺と戦うかぁ!?あぁ!?」

 ほら話聞かない。面倒くさい。それにうるさい。
 向こうは一方的に話してるんだし、コチラもズバズバ話してしまおう。

「単刀直入に言うぞ、村を解放しろ」
「…あぁん?」

 その瞬間、テントの中で聞き耳を立てていたのか、目の前の大男と同じくらいガタイの良い男達があちこちから現れ、コチラを睨みつけながら武器を手に取った。

「そうか…テメェ、村の差し金か」
「まぁ、そんなところだ」

 言ってる間に周りの男達は俺たち二人の周りを静かに取り囲んだ。

「ガキ、今ならまだ許してやる、骨の一本程度でな。大人しく帰りな」
「…断る」
「かかれええええええええええええ!!」
『うおおおおおおおおおおおおおぉ!!』

 瞬間、男達は一斉に俺に襲いかかった。

「さて…試してみるか」

 俺は大きく両腕を広げ、両手の平に魔力を集める。
 右手に炎の魔力を。
 左手に雷の魔力を。
 魔法の勢いで体が飛ばされないように、足を肩幅程度に開き、踏ん張る体制をとる。

「…最大火力っ!」
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