58 / 121
魔境地帯編
56
しおりを挟む
「そんなに凄いやつなのか…?」
「あぁ、凄いよ。そんで気に食わねぇヤツだ」
「…?仲悪いのか?同じ一級指定だろ?」
「お前ら人間が勝手に決めた括りで考えるなよ。まぁ、でも実際キマイラとメデューサとは一緒によく暴れ回ったもんだけどさ…アイツは違う」
「…。どう違うんだよ」
「そうだね…少し長い話になりそうだし、中で話そう」
「中?この辺に建物なんて無いし、それに今はそんな悠長に…」
「よっ…と」
「…へ?」
ディアボロスが消えた。いや、一部始終を目の当たりにしていたので、どこに行ったのかは分かる。しかし、それは断固として認めたくないものだった。ディアボロスの肉体が覇気に溶けて無くなったかと思えば、もの凄い勢いで俺の体に吸い込まれたのだ。
もちろん俺の意思でやった事では無い。ディアボロスが憑依して来たのだ。体の自由を奪う気なのかと思ったが普通に体は動く。ただ入り込んだだけのようだ。一先ずは何もされていないい様なので安心した。いや、充分嫌だけど。
〈…しも…き…かい…〉
「ん?」
どこからかディアボロスの声が聞こえる。と、言ってもどこにいるのか知っているので、どこからの声なのかは想像もつくのだが。
〈もしも~し。おっ、僕の声が届いたかな?〉
「はよ出てけ」
心からの本音である。体の内側からディアボロスの声が聞こえてくる。なんて不気味な事でしょう。
〈そう冷たい事言うなよ、一時期は殺しあった仲じゃないか。な?〉
「だから嫌なんだよ」
〈まぁまぁ、この状態もちろんタダとは言わない。僕が憑依している間、僕の力をキミに貸そう。それで良いだろ?〉
「はぁ…良くねぇよ…というか、お前の目的はなんなんだ?」
〈目的?そうだね。言うならば、僕はアイツの事が嫌いだ。傲慢で、偉っそうで、僕と大差ない歳の癖していつも上から目線で…〉
「あ~、もういいもういい、分かった分かった」
〈とりあえず、数千年ぶりにアイツが苦しむ顔を見たい訳よ。僕の知っている限りの情報は横流しするし、僕の力も使える。ヤツを討伐したいなら僕の存在価値は大きいと思うんだが…どうかな?〉
「ぐっ…何もするなよ?」
〈分かってるって♪〉
残念ながら今はまだディアボロスを引き離せないようだ。このまま四大王者の討伐か。不安だ。
「…何かしたくても出来ねぇだろ?」
〈…!?〉
「ん?ジン何か言ったか?」
「いんや?何~にも?ちょっくら便所行ってくら~」
俺とのすれ違いざまにジンが何やらボソッと言ったように聞こえたが、気のせいだろうか。
魔王の加護 獲得
加護詳細
覇気
現在餞ストック
炎魔法 レベル3
風魔法 レベル1
雷魔法 レベル1
吹雪魔法 レベル1
毒魔法 レベル1
召喚魔法 レベル1
石化魔法 レベル1
覇気 レベル1
「あぁ、凄いよ。そんで気に食わねぇヤツだ」
「…?仲悪いのか?同じ一級指定だろ?」
「お前ら人間が勝手に決めた括りで考えるなよ。まぁ、でも実際キマイラとメデューサとは一緒によく暴れ回ったもんだけどさ…アイツは違う」
「…。どう違うんだよ」
「そうだね…少し長い話になりそうだし、中で話そう」
「中?この辺に建物なんて無いし、それに今はそんな悠長に…」
「よっ…と」
「…へ?」
ディアボロスが消えた。いや、一部始終を目の当たりにしていたので、どこに行ったのかは分かる。しかし、それは断固として認めたくないものだった。ディアボロスの肉体が覇気に溶けて無くなったかと思えば、もの凄い勢いで俺の体に吸い込まれたのだ。
もちろん俺の意思でやった事では無い。ディアボロスが憑依して来たのだ。体の自由を奪う気なのかと思ったが普通に体は動く。ただ入り込んだだけのようだ。一先ずは何もされていないい様なので安心した。いや、充分嫌だけど。
〈…しも…き…かい…〉
「ん?」
どこからかディアボロスの声が聞こえる。と、言ってもどこにいるのか知っているので、どこからの声なのかは想像もつくのだが。
〈もしも~し。おっ、僕の声が届いたかな?〉
「はよ出てけ」
心からの本音である。体の内側からディアボロスの声が聞こえてくる。なんて不気味な事でしょう。
〈そう冷たい事言うなよ、一時期は殺しあった仲じゃないか。な?〉
「だから嫌なんだよ」
〈まぁまぁ、この状態もちろんタダとは言わない。僕が憑依している間、僕の力をキミに貸そう。それで良いだろ?〉
「はぁ…良くねぇよ…というか、お前の目的はなんなんだ?」
〈目的?そうだね。言うならば、僕はアイツの事が嫌いだ。傲慢で、偉っそうで、僕と大差ない歳の癖していつも上から目線で…〉
「あ~、もういいもういい、分かった分かった」
〈とりあえず、数千年ぶりにアイツが苦しむ顔を見たい訳よ。僕の知っている限りの情報は横流しするし、僕の力も使える。ヤツを討伐したいなら僕の存在価値は大きいと思うんだが…どうかな?〉
「ぐっ…何もするなよ?」
〈分かってるって♪〉
残念ながら今はまだディアボロスを引き離せないようだ。このまま四大王者の討伐か。不安だ。
「…何かしたくても出来ねぇだろ?」
〈…!?〉
「ん?ジン何か言ったか?」
「いんや?何~にも?ちょっくら便所行ってくら~」
俺とのすれ違いざまにジンが何やらボソッと言ったように聞こえたが、気のせいだろうか。
魔王の加護 獲得
加護詳細
覇気
現在餞ストック
炎魔法 レベル3
風魔法 レベル1
雷魔法 レベル1
吹雪魔法 レベル1
毒魔法 レベル1
召喚魔法 レベル1
石化魔法 レベル1
覇気 レベル1
0
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
「役立たず」と追放されたが、俺のスキルは【経験値委託】だ。解除した瞬間、勇者パーティーはレベル1に戻り、俺だけレベル9999になった
たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ、アレン。お前のような戦闘スキルのない寄生虫は、魔王討伐の旅には連れていけない」
幼馴染の勇者と、恋人だった聖女からそう告げられ、俺は極寒の雪山に捨てられた。
だが、彼らは勘違いしている。
俺のスキルは、単なる【魔力譲渡】じゃない。
パーティメンバーが得た経験値を管理・分配し、底上げする【経験値委託(キックバック)】という神スキルだったのだ。
俺をパーティから外すということは、契約解除を意味する。
つまり――今まで彼らが俺のおかげで得ていた「かさ増しステータス」が消え、俺が預けていた膨大な「累積経験値」が全て俺に返還されるということだ。
「スキル解除。……さて、長年の利子も含めて、たっぷり返してもらおうか」
その瞬間、俺のレベルは15から9999へ。
一方、勇者たちはレベル70から初期レベルの1へと転落した。
これは、最強の力を取り戻した俺が、雪山の守り神である銀狼(美少女)や、封印されし魔神(美少女)を従えて無双し、新たな国を作る物語。
そして、レベル1に戻ってゴブリンにも勝てなくなった元勇者たちが、絶望のどん底へ落ちていく「ざまぁ」の記録である。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。
辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる