【完結】①魔力・魔法が無いと家族に虐げられてきた俺は殺して殺して強くなります

ルナ

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ドラゴンスレイヤー編

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「今の…キョウくんの力じゃないだろ。なぁ?ディアボロスくん」
「なっ!?」
〈ちぇ、やっぱバレてらぁ〉

 覇気発動後、俺の中にディアボロスが憑依しているとジンに速攻で言い当てられてしまった。

「もしかして…最初から…」
「あぁ、気づいてた。キョウくんの中にいるんだろ?出てこい、何が目的だ」
〈…〉

 ジンの問いかけに対し、ディアボロスは返答に困っている。やがて俺の体から黒いモヤが大量に溢れ出し、目の前で集束。あっという間に黒いモヤからディアボロスの姿が現れた。

「全く…本当に厄介だねぇ。精霊使いのジンとやら」
「出やがったな」
「目的なんて大した事じゃないさ。簡潔に言うならばニーズヘッグの討伐だね」

 ディアボロスはジンに早々と自己の方針を主張しようとするが。そんな事はお構い無しに、俊敏に動く人影が二つ。

「レイ!」
「…あぁ!」

 ディアボロスの体が俺から分離し、完全体になった事を確認後。ジュナの合図でレイはディアボロスに向かって拳銃を連射した。ディアボロスは不意をつかれたのか「おっ」と声を上げたが、やはり弾丸は一発も彼の体に届くことは無かった。恐るべし覇気の力。

「酷いなぁ、いきなり発砲だなんて。討伐に協力すると言ってるじゃないか」
「…信用できない」

 レイの言葉に俺以外の全員が首を縦に振った。ディアボロスの案に加担する者は誰もいなかった。

「この子が…あのディアボロス…」
「そうだよユーリさん。危ないから下がってー」
「私も戦います!」
『へ?』

 後衛にいたユーリは協力すると言い、魔力を充分に高めて前に出た。まさかの加勢に皆の動きが一瞬止まった。

「嵐魔法…大暴風メガストーム!」

 ユーリがディアボロスに魔法を発動。ディアボロスの体は一瞬にして雷を帯びた暴風に包まれて見えなくなった。風による鋭い音と激しい雷鳴が辺り一帯に響き渡る。
 皆はユーリの嵐魔法に包まれたディアボロスを見つめていたのだが、俺は違った。魔法を使うユーリを見て、一つの「もしかして」が頭をよぎったからだ。

「うお、やば、覇気の持続力が…あぁもう!退避!」
「あっ」

 荒れ狂う暴風に囲まれたディアボロスはたまらず俺の体に再び憑依した。底まで尽きかけていた魔力を振り絞って嵐魔法の包囲を抜け出したのだ。

〈ふぅ…安心する~〉
「満喫するな」

 体の中に居座られては攻撃もできない。今のところ敵意は無いみたいなので、ディアボロスに関しては一旦保留という事で話は落ち着いた。
 さて、次の話だ。

「なぁ…あの…ユーリさん」
「はい。なんでしょう?」
「さっきの話で双子の赤子を取り上げられたって言ってたよね?…その子の名前って決めてたりする?」
「はい。生まれてすぐ、彼と一緒に考えて名前は付けましたが。それが何か?」

 名前は決めた…か。それならすぐに確認できそうだな。俺は一つの「もしかして」を直球で問いただした。

「もしかしてなんだけど…その子達の名前ってガラとギラなんじゃ…?」
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