under bird

文安鳥

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友達

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別れても仲の良い関係

に憧れてた。

人として関わってる
みたいな

私は伸ちゃんに依存してたから
別れられなかったんだ
って思ってた私は
伸ちゃんから離れられた事に
物凄く満足してた

伸ちゃんが
彼氏で、保護者で、可愛い存在で
親友で、戦友で、自分を形成した存在だと気付かずに

だから、半年過ぎた頃に
あっさり伸ちゃんの着信を取ってしまったんだ

お前はワガママだ
結婚出来ない
変わらなきゃいけない

そんな言葉ばかり言われた
今までしなかった反撃して
友達になれたと思った

お互いを行き来しちゃってた荷物を
返したり、
数回会う事も。
平気な自分に友達になれたと
また浮かれた。

だから、気づいた時
涙を忘れる事で心と身体がバランスを保てなくなった

なんて大きな存在だったんだろう
失うとか、そんなことあってはいけない人だったのに
私と伸ちゃんは…
もう…
戻りたくない

戻りたくない

戻りたくない

泣きたくない

泣きたくない

今日だけ泣こう
お酒に流され、そんなこと考えた日
電話しちゃった
番号なんて
もう頭から消えないんだよ
伸ちゃんは出なかった
出なくて良かった

また自分を立て直して歩き出せる

話してしまったら
泣き崩れて死んでしまう

だから、泣かない
戻りたくない

その嘘が
私を立たせてくれた

もう
友達。

戻りたくないって
伸ちゃんにも笑っていえる

笑ってたから、
泣かなかったから、
心が悲鳴をあげたんだね
髪が抜けた

友達になるには
大きな代償。
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