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【10:トイレ行ってくる】
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「トイレ」
高柳と肩を組んで日和が歌ってる途中で、神凪が呟いて立ち上がった。ドアを開ける姿を見ると、なんだかふらふらしてる。
大丈夫か?
「ごめん、俺もトイレ」
二人に声をかけてドアを開けると、ふらふら歩いてトイレに向かう神凪が目に入った。
小走りで追いかけて、トイレの前で神凪に追いついた。
「大丈夫か?」
「あっ、柴崎くーん」
なんだ? 神凪の目がとろんとしてる。蛍光灯の下で見ると、かなり顔が赤い。
神凪は片手でトイレのドアを押しながら、足元がふらついて「あっ」と声をあげる。
「大丈夫か!?」
俺が手を伸ばすと神凪は俺の手を握って、そのままトイレの中に倒れそうになった。俺も引っ張られて一緒にトイレに入ってしまった。
中には洗面スペースがあって、その向こうに個室のドアがある。
倒れそうになった神凪は、洗面台の前で俺にすがりついてきた。目の前に神凪の頭があって、シャンプーのほのかな香りがする。
神凪は両手を俺の背中に回し、ぎゅっと抱きついて、顔を俺の胸にうずめてる。
「おい神凪。大丈夫か?」
「えっ?」
神凪が真っ赤な顔を上げて、至近距離で目が合った。神凪はとろんとした目つきで、俺の目をじっと見つめる。あ、可愛い。
神凪の両手は、俺の背中を抱きしめたままで、お互いの胸とお腹が密着してる。
いかん。ドキドキしてきた。
いや俺は……こんな粗暴な女にドキドキなんかしない!
って思い込もうとするけど、無理~! 通った鼻筋に綺麗な二重の目。やっぱこいつ、美少女だ。
「天心くん……」
「はいっ?」
今、下の名前で呼ばれたよな? なんで?
「かっこいい……」
「はっ?」
えっと……『かっこいい』って日本語は、どういう意味だっけ?
少なくとも俺にかけられる言葉でないことは確かだ。
しかも本性のドスの効いた声ではなく、清楚を装う作ったような声でもなく、甘えたような可愛い声。やっぱりコイツ、可愛い。
──いかん、きゅんとした。
神凪は俺の目を見つめながら、「はぁ」っと半開きの唇から甘い吐息を吐いた。
こいつ、まるで酔ってるような雰囲気だ。
もしや、高柳が運んできたあのオレンジジュースに何か変なものが混ぜられてたのでは?
神凪も日和も『苦い』って言ってたし。
待てよ。今ルームの中には高柳と、そして日和が二人きりだ。
まずい! 日和が危ないんじゃないか?
「神凪さん、ちょっと腕を離してくれない?」
「やだ」
「なんで?」
「だって、天心君なんだもん」
いや、日本語になってねぇし。でも話し方はめちゃ可愛い。
でも日和を高柳と二人っきりで、放っておくわけにはいかない。
仕方なく、無理やり神凪の腕をはがして、急いでルームに向かった。
後ろで神凪が「やだってばぁ」と言うのが聞こえたけど、構ってられない。
ルームのドアを開けると、ソファに寝転んだ日和の上に、高柳が四つん這いで馬乗りになってる。えらいことだ!
高柳の頭の上には、邪神がふわふわ浮かんでる。普通の人くらいに大きくなってる!
「何してるんだ!?」
「いやーん。乗らないでくださぁい」
「日和ちゃん、チューしよ~」
高柳が日和に顔を近づけて、日和は両手で高柳の顔を押し返してる。
「やめろ!」
高柳の体を突き飛ばすと、四つん這いのままソファから転げ落ちて、テーブルに頭を打ち付けた。何も考えないで、思わず高柳を突き飛ばしてた。
「大丈夫か、日和?」
「あーん天心君。怖かったぁ。こんなことする人、嫌いですゥ」
でも高柳に酷いことをされる前で良かった。
ふと見ると、浮遊してる邪神が恐ろしい形相で俺を睨んでる。うわっ、おっかねぇ~
「邪魔するなぁ゛! お前に取り憑いてやる゛」
しわがれた気持ち悪い声を出しながら、俺の方に向かって飛んでくる。
うわっ! やられる!
思わず目を閉じて、手を前に出して振り回した。
ん? 何ごともない。
恐る恐る目を開けると、少し離れたところで邪神は苦々しい表情で浮かんでる。
どうしたんだろ? 気が変わって攻撃をやめたのか?
その時ルームのドアがガチャっと開く音がした。見ると茫然とした顔で、神凪が立ちすくんでいる。
「ぐへへ、こっちだな」
邪神は方向を変えて、凄い勢いで飛んで、神凪に迫っていく。
「神凪、逃げろ!!」
「ひぃ~っ!」
神凪は身体の前で両手をぶんぶん振ってる。そんなんじゃ防げないだろっ。危ない!
俺なんか何もできないけど、なんとかしなきゃ!!
「神凪~っ!!!!」
無意識のうちに神凪の名前を大声で叫んでた。
神凪の目の前まで飛んでいった邪神は、彼女のすぐ前で、ぶぉんという音を立てて突然消滅した。
あ、すげぇ。神凪の攻撃が通じた。
神凪はやっぱ凄い巫女なんだな。
神凪は青い顔をして、ぺたりと床に座り込んだ。
「大丈夫か?」
「あーん、天心くーん。怖かったよぉ~」
俺が近づくと神凪は涙目で、またしがみついてきた。神凪の身体つきは、思ったより華奢だ。
こいつ、めちゃくちゃ女の子っぽくて可愛い。素とも猫かぶりとも違う、いわば神凪バージョン3か。いつもこんなだったら可愛いのに。
「あーん、天心くーん。私も怖かった~」
後ろから日和の声が近づいてきて、いきなり背中からむぎゅっと抱きつかれた。
あ、こっちは神凪よりも豊満な感じで、背中に当たるこの柔らかな感触は……
俺の頭がポワンって音が鳴って爆発するような感覚に見舞われた。もちろん爆発しないけど、くらくらする。
──いかん、このままだと俺はきゅん死してしまう。
『美女は遠くから眺めるだけでいい』という俺のポリシーがぐらつきかけてるのが怖い。
たいそう残念ではあるが、二人を振りほどいて高柳に歩み寄った。
高柳は白目を向いて、床に転がってる。大丈夫か?
「おい、高柳」
肩を揺らすと高柳は「うーん」と唸って起き上がる。大したことなさそうだ。
「お前がやったのは、立派な犯罪だぞ。めちゃくちゃするな!」
思わず高柳の胸をぎゅっとつかんで叫んでた。普段なら人に強く何かを言うことなんかないのに、止められなかった。
高柳は目を丸くしてあたふたしてる。
「ご、ごめん。つい出来心で」
「何が出来心だ。むちゃくちゃ計画的犯行じゃないか!」
高柳はしゅんとして下を向いた。
邪神が取り憑いていたせいもあるのかもしれないが、やった行為は許せない。
「次にやったら絶対に許さない」
「はい」
高柳はうつむいて、小さくなってうなずいた。
高柳と肩を組んで日和が歌ってる途中で、神凪が呟いて立ち上がった。ドアを開ける姿を見ると、なんだかふらふらしてる。
大丈夫か?
「ごめん、俺もトイレ」
二人に声をかけてドアを開けると、ふらふら歩いてトイレに向かう神凪が目に入った。
小走りで追いかけて、トイレの前で神凪に追いついた。
「大丈夫か?」
「あっ、柴崎くーん」
なんだ? 神凪の目がとろんとしてる。蛍光灯の下で見ると、かなり顔が赤い。
神凪は片手でトイレのドアを押しながら、足元がふらついて「あっ」と声をあげる。
「大丈夫か!?」
俺が手を伸ばすと神凪は俺の手を握って、そのままトイレの中に倒れそうになった。俺も引っ張られて一緒にトイレに入ってしまった。
中には洗面スペースがあって、その向こうに個室のドアがある。
倒れそうになった神凪は、洗面台の前で俺にすがりついてきた。目の前に神凪の頭があって、シャンプーのほのかな香りがする。
神凪は両手を俺の背中に回し、ぎゅっと抱きついて、顔を俺の胸にうずめてる。
「おい神凪。大丈夫か?」
「えっ?」
神凪が真っ赤な顔を上げて、至近距離で目が合った。神凪はとろんとした目つきで、俺の目をじっと見つめる。あ、可愛い。
神凪の両手は、俺の背中を抱きしめたままで、お互いの胸とお腹が密着してる。
いかん。ドキドキしてきた。
いや俺は……こんな粗暴な女にドキドキなんかしない!
って思い込もうとするけど、無理~! 通った鼻筋に綺麗な二重の目。やっぱこいつ、美少女だ。
「天心くん……」
「はいっ?」
今、下の名前で呼ばれたよな? なんで?
「かっこいい……」
「はっ?」
えっと……『かっこいい』って日本語は、どういう意味だっけ?
少なくとも俺にかけられる言葉でないことは確かだ。
しかも本性のドスの効いた声ではなく、清楚を装う作ったような声でもなく、甘えたような可愛い声。やっぱりコイツ、可愛い。
──いかん、きゅんとした。
神凪は俺の目を見つめながら、「はぁ」っと半開きの唇から甘い吐息を吐いた。
こいつ、まるで酔ってるような雰囲気だ。
もしや、高柳が運んできたあのオレンジジュースに何か変なものが混ぜられてたのでは?
神凪も日和も『苦い』って言ってたし。
待てよ。今ルームの中には高柳と、そして日和が二人きりだ。
まずい! 日和が危ないんじゃないか?
「神凪さん、ちょっと腕を離してくれない?」
「やだ」
「なんで?」
「だって、天心君なんだもん」
いや、日本語になってねぇし。でも話し方はめちゃ可愛い。
でも日和を高柳と二人っきりで、放っておくわけにはいかない。
仕方なく、無理やり神凪の腕をはがして、急いでルームに向かった。
後ろで神凪が「やだってばぁ」と言うのが聞こえたけど、構ってられない。
ルームのドアを開けると、ソファに寝転んだ日和の上に、高柳が四つん這いで馬乗りになってる。えらいことだ!
高柳の頭の上には、邪神がふわふわ浮かんでる。普通の人くらいに大きくなってる!
「何してるんだ!?」
「いやーん。乗らないでくださぁい」
「日和ちゃん、チューしよ~」
高柳が日和に顔を近づけて、日和は両手で高柳の顔を押し返してる。
「やめろ!」
高柳の体を突き飛ばすと、四つん這いのままソファから転げ落ちて、テーブルに頭を打ち付けた。何も考えないで、思わず高柳を突き飛ばしてた。
「大丈夫か、日和?」
「あーん天心君。怖かったぁ。こんなことする人、嫌いですゥ」
でも高柳に酷いことをされる前で良かった。
ふと見ると、浮遊してる邪神が恐ろしい形相で俺を睨んでる。うわっ、おっかねぇ~
「邪魔するなぁ゛! お前に取り憑いてやる゛」
しわがれた気持ち悪い声を出しながら、俺の方に向かって飛んでくる。
うわっ! やられる!
思わず目を閉じて、手を前に出して振り回した。
ん? 何ごともない。
恐る恐る目を開けると、少し離れたところで邪神は苦々しい表情で浮かんでる。
どうしたんだろ? 気が変わって攻撃をやめたのか?
その時ルームのドアがガチャっと開く音がした。見ると茫然とした顔で、神凪が立ちすくんでいる。
「ぐへへ、こっちだな」
邪神は方向を変えて、凄い勢いで飛んで、神凪に迫っていく。
「神凪、逃げろ!!」
「ひぃ~っ!」
神凪は身体の前で両手をぶんぶん振ってる。そんなんじゃ防げないだろっ。危ない!
俺なんか何もできないけど、なんとかしなきゃ!!
「神凪~っ!!!!」
無意識のうちに神凪の名前を大声で叫んでた。
神凪の目の前まで飛んでいった邪神は、彼女のすぐ前で、ぶぉんという音を立てて突然消滅した。
あ、すげぇ。神凪の攻撃が通じた。
神凪はやっぱ凄い巫女なんだな。
神凪は青い顔をして、ぺたりと床に座り込んだ。
「大丈夫か?」
「あーん、天心くーん。怖かったよぉ~」
俺が近づくと神凪は涙目で、またしがみついてきた。神凪の身体つきは、思ったより華奢だ。
こいつ、めちゃくちゃ女の子っぽくて可愛い。素とも猫かぶりとも違う、いわば神凪バージョン3か。いつもこんなだったら可愛いのに。
「あーん、天心くーん。私も怖かった~」
後ろから日和の声が近づいてきて、いきなり背中からむぎゅっと抱きつかれた。
あ、こっちは神凪よりも豊満な感じで、背中に当たるこの柔らかな感触は……
俺の頭がポワンって音が鳴って爆発するような感覚に見舞われた。もちろん爆発しないけど、くらくらする。
──いかん、このままだと俺はきゅん死してしまう。
『美女は遠くから眺めるだけでいい』という俺のポリシーがぐらつきかけてるのが怖い。
たいそう残念ではあるが、二人を振りほどいて高柳に歩み寄った。
高柳は白目を向いて、床に転がってる。大丈夫か?
「おい、高柳」
肩を揺らすと高柳は「うーん」と唸って起き上がる。大したことなさそうだ。
「お前がやったのは、立派な犯罪だぞ。めちゃくちゃするな!」
思わず高柳の胸をぎゅっとつかんで叫んでた。普段なら人に強く何かを言うことなんかないのに、止められなかった。
高柳は目を丸くしてあたふたしてる。
「ご、ごめん。つい出来心で」
「何が出来心だ。むちゃくちゃ計画的犯行じゃないか!」
高柳はしゅんとして下を向いた。
邪神が取り憑いていたせいもあるのかもしれないが、やった行為は許せない。
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「はい」
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