鳴成准教授は新しいアシスタントを採用しました。実は甘やかし尽くし攻めの御曹司でした。

卯藤ローレン

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三章

15. 教員たちの忘年会と指輪を作る青年①

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「お、珍しく今日は僕たちの方が早く到着したんじゃないかな?よかったよかった」
「ええ、そのようですね」

 12月初め、今年も残すところ30日を切ったある土曜の夜、鳴成秋史は小太りの男性と共にその店に入ってきた。
 赤いアーガイル柄のベストを着る50代の男性の名は烏丸誠吾、逢宮大学文学部で教鞭を執る准教授である。
 本格的な冬の寒さに首を竦める日であっても本人は暑いらしく、入口でジャケットを預けてすぐにいそいそとハンカチを取り出し汗を拭っている。

「この店に来るのも去年の忘年会ぶりだね。いやぁ、時が経つのは早い早い。夏すぎに別の店で皆で集まったのも昨日のことのようなのに」
「年齢を重ねるほどに早くなっている気がしますね」
「と思うでしょ?50代になったら、その速度がタキオン並みになるから気をつけて」
「烏丸さん、タキオンは物理クラスタの間では存在しない粒子ですよ~!」

 円形の半個室になったソファ席に並んで座った鳴成と烏丸の横から、陽気な声が届いた。
 その後ろから、若い男性の声も続く。

「文学クラスタの烏丸さんが、まさかタキオンをご存じとは思いませんでした。鳴成さん、お疲れ様です」
「鱧屋さん、熊谷さん、こんばんは」
「ハロ~!鳴成君。夏以来だね~!」

 白髪交じりの緩いパーマに黒縁眼鏡を掛けた理工学部教授の鱧屋勇人と、幅のある体格と太い眉毛が特徴の理工学部助教である熊谷大樹がその席に合流する。

 白地にメリーゴーランド柄のシャツを羽織る黒縁眼鏡の鱧屋と、黒いジップアップのニットセーターを着る少々いかめしい熊谷が知り合いであるとは、初見では誰も想像がつかないだろう。
 そこにアーガイルの烏丸と、モカブラウンのモヘアカーディガンに身を包む鳴成が足し算されると、もはや何の集団か判別不可能まであるが、彼らは私立大学の最高峰で日本の頭脳を育てる凄腕男性陣である。

 30代中盤の熊谷はまだまだ駆け出しだが、他三名は大学界隈ではそれなりに有名であったりする。
 特に、陽気すぎるおじさんの鱧屋は電気工学の権威であり、実力と見た目が伴わないと大学関係者を大いに脱力させている。
 本人は全くどこ吹く風だが。

 職業柄、会話の内容が学校関係になるのはやむなし、けれど素性は極力知られないようにと、このメンバーで集まる際には『肩書き呼び禁止』のルールの元で、楽しく酒を酌み交わしている。

「さてさて、何を飲もうかな~!」
「と言いながら、鱧屋さんはハイボールでしょ?」
「あちゃ~!烏丸さんに当てられちゃった。今日はちょっとやんちゃな気分だからコークハイにしようかな~!鳴成君は?」
「ロゼのスパークリングワインにします」
「相変わらずお洒落ですねぇ。僕は日本酒かな、やっぱり。あ、今日はグラスが混ざらないようにしっかり手元に置いておくから、鳴成さん安心して」
「ええ、その節はご迷惑をお掛けしました。私も気をつけます」
「烏丸さん、ご心配せず~!もし鳴成君が今回また酔っちゃっても、月落君に参上してもらえば良い話ですから~!」

 その言葉に意表を突かれた鳴成は、まばたきを多くしながら鱧屋を見遣る。
 大学関係者には交際を明かしていないが、情報通の理工学教授だ。
 もしかしたらどこかから、その尻尾を掴んでいるのかもしれない。
 そう勘繰るほどに、この権威の情報網はそこかしこに張り巡らされている。

「この前ようやく連絡先を交換したから、何かあったら電話し放題だしね~!僕たちに鳴成君は運べないから、迷いなく諦めて迎えに来てもらうに限る」

 どうやら危惧する事態にはなっていないようだ。
 鳴成は無意識に強張っていた表情筋が戻ってくるのを感じる。

「校内で両名とすれ違うことはほぼないけど、鳴成さんと月落さんは二人で一組みたいに言われてるよ。ほら、本当に時々、ミーティングでメイン館に来ることがあるでしょ?もうその時の学生の悲鳴っぷりったら、凄くて凄くて」
「そんなボスとTAって中々いないですよね?」
「いないいない。TAは本来は院生が主だから、ボスとの距離はある意味で一定以上開いてるしね。鳴成さんとこの部の雇用制度が特殊なだけで」
「距離が開くという意味で言えば、鱧屋さんと清木さんはその限りではないように思えますね」
「うん、鳴成君正解~!僕は余所余所しいと逆にやりづらいから、潮音君を採用した時に一番にお願いしたんだよね。あの子もああいう性格だから、本当に上手に歩み寄ってくれて助かってるんだ~!」
「でも確か、清木さんって来年、博士終了でしたよね?」
「うん、熊谷君も正解~!一年浪人してるから来年だね」
「熊谷さんは何飲むの?」
「生ビールにします。先に飲み物だけ注文しますね。日本酒にコークハイ、ロゼスパークリングで良いですか?」

 熊谷の問いかけに、それぞれが応える。
 ホールスタッフを呼んで注文を終えると、各自で食事メニューを開き始めた。
 
 けれど食事よりもアルコールとお喋りが主役の会であるため、一番年下の熊谷に注文の決定権が丸投げされることも多い。
 皆、出された料理は文句なく食べるしきちんと平らげるので、熊谷も変なプレッシャーを感じることはない。
 その実、結構自分の好みに偏った注文をしているという側面もあり、最年少の肩の力は良い具合に抜けている。

「清木さんがいなくなっちゃうと鱧屋さん困っちゃうんじゃない?あんなに好相性の学生も中々見つからないでしょう?」
「そうなんですよ~!まぁ、でも八王子はレアキャラの宝庫なので、隠れSSRを野球場の裏からでも発掘しようかと思ってます~!」
「鳴成さんとこの月落さんは、来年も続投ですか?」
「いいえ、今期限りで終了です」
「「「え?!」」」
「お待たせしました、お飲み物です」

 驚愕に発せられたハーモニーが響くなか、それぞれの注文が届く。
 教授、准教授、助教の三名は驚きの表情はそのままにグラスを持つと、自動再生で乾杯をした。
 飲み会の慣例が社会人生活で骨身に沁みついているようだ。
 さっとアルコールを含むと、どよめく胸に耐え切れずそれぞれに口を開く。

「もしや、実家に戻るってことですか?」
「ええ、そのようです」
「ついにあの御曹司が、日本の未来を背負う立場になるんだね~!」
「ええ、気負わず彼らしく仕事をしてほしいですね」
「いやぁ、大変だ大変だ。後任のTAはどうするの?」
「月落くんの前に勤めてくださっていた篠井さんが、復職されることとなりました」
「しのいさん……しのい……篠井ひとみさんだ~!鳴成君が着任3年目で初めてTAを募集するってなった時に、どこから聞きつけたのか多種多様なファンが全国から応募に殺到したけれど、結局全員却下。登録期限も迫って困ってたら、最後の最後の間一髪で応募してきた、あの篠井さんか~!」

 電子工学権威の記憶容量はテラバイトの如く。
 もしかしたら外部記憶装置も持っているかもしれない。

「鱧谷先生、さすがの記憶力ですね。そうです、授業数を増やす代わりに専属TAを採用するという打診を受けて、雇用した方です」
「その篠井さんはどうして受かったんですか?鳴成さんの外見には興味なかったとか?」
「再度募集をかけたんですが、やはり状況はあまり変わらずで。最後に面接に来てくださった篠井さんに、疲れた私が不躾に一番最初に質問したんです。私の見た目はお好きですか?と」
「それは鳴成さん、大胆だねぇ。でも、もう何もかも嫌になって単刀直入になる気持ちは分かるなぁ」
「篠井さんはなんて答えたんですか?」
「綺麗だなとは思いますが、私のアンテナには引っ掛かりませんとすっぱり答えられました。理系で細身のタイプがお好きらしく、ご主人も研究者とお聞きして即採用しました」
「縁だね~!その篠井さんが戻ってくるのは更に縁だね~!」
「ええ。私も人付き合いに明るい方ではないので、既に関係性の出来ている方に後任をお願いできるのは幸運でした」

 メニューを置いて本格的に話し始めた先輩方を見て、熊谷がホールスタッフに食事の注文をする。
 定番メニューと季節のおすすめから何品かセレクトする辺り、仕事の出来る後輩である。
 そろそろ一杯目を飲み終えそうな鱧屋と烏丸は、去り際のスタッフを掴まえて早々に二杯目を頼んでいる。

「食事の注文ありがと~!熊谷君、任せちゃってごめんね~!」
「ハハ先生、今年の激辛裏メニューは頼みますか?」

 ぴくんと鳴成の眉が動いた。
 去年の出来事が脳裏によぎる。
 激辛メニューを食べて間違えて日本酒を飲み、酔って月落にお持ち帰りされた日のことを。

「メニューは何だって~?」
「ハラペーニョのペペロンチーノだそうです」
「意外と美味しそうだな~!お腹に余裕があったら検討してみよう~!」

 今日は極力色の付いた飲み物を頼もう、と心に誓う鳴成だった。




―――――――――――――――




「そういえば、熊谷君は来期からコマ数増えるって?今いくつ持ってるんだっけ~?」
「そうなんです。今が3で来期から5になります」
「もしかしたら来年、八王子で専任の常勤講師の公募があるかもって噂を聞いたけど、鱧屋さん何か知ってる?」
「烏丸さん、耳が良いな~!僕から言えることはひとつだけ。熊谷君、チャンスは逃さないようにしなね~!」
「え、え、頑張ります!」

 専任となれば通常は任期の定めがなくなる。
 一般的には公募で採用の篩に掛けられることが主だが、これを突破できれば大学教員としての未来は一段と明るくなる。

「鳴成さんは階段を上るつもりはないの?」
「ええ、私はこのまま今の場所でじっと動かないつもりです。これ以上コマ数を増やすつもりもありません」
「部長が破格の待遇改善で懐柔を試みたけど撃沈、鳴成君の髪の毛一束も乱せなかったって聞いたな~!」
「鳴成さんに在籍し続けてもらうために、上もあの手この手なんですね」
「今や文系の顔だからね。鳴成さんのとこは少子化にも関わらず、受験者数も年々増え続けてるって。だから、そりゃもうね、必死必死」
「お待たせしました。帆立とピンクグレープフルーツのマリネ、パテドカンパーニュ、ガーリックシュリンプ、シカゴピザです」

 残り僅かとなっていた、冬野菜のポテトサラダ、フィッシュアンドチップス、ソーセージ盛り合わせ、牡蠣フライをそれぞれの取り皿に移して新しい皿と交換する。
 各々好きなものを好きなだけ取るシステムで、それぞれに食事を楽しむ。

 熊谷が持ち上げたシカゴピザの迫力あるチーズの溢れ具合には、皆よそう手を止めて凝視せずにはいられなかった。
 そして一様に、自分の取り皿をピザ周辺に集結させる。

「そう言う烏丸さんこそ、准を取るつもりはないんですか~?」
「ないねぇ。出席しなきゃならない会議も増えるし、そういうのは億劫に感じる気質でね。役職にも興味はないし」
「でも、給与面は上がりますよね?助教の俺からすると羨ましい限りです」
「そうなんだけど、うちは一人娘ももう独立してるし、妻も暇つぶしにパートに出てるしで金銭面は正直あまり困ってないんだよねぇ。増える給料と増えるストレスを天秤にかけたらコスパ悪そうだなと思ったから、僕もこのままこの場所にい続けるつもり」
「それこそ、烏丸さんの上も必死だと思うんですけど……名物先生として分野内では有名ですし。可愛いあだ名がつくほど生徒にも親しまれてますし」

 熊谷がピザを上手に3つの取り皿に移しながら言う。
 鱧屋と烏丸はその断面をスマホで接写している。
 鳴成は、ナイフとフォークを使って食べ始めた。

「だよね~!烏丸さんに関しては長年ずっと交渉し続けて、それでも首を縦に振ってくれないって半ば諦めモードっぽいよ~!めげずに毎年契約更新の話し合いはしてるって聞いてるけど」
「一見そういうのに一番興味のなさそうなハハ先生が、唯一の職階最高位なのも面白いですね」
「僕はミーハーもミーハーで、トップに上りつめるのが大好きだからね~!提案を持ちかけられて、その場で即返事したよ~!」
「本当に、即返事しそうですね、ハハ先生」
「うんうん。待遇面についてもっと精査して返事しろって、当時のTAに怒られたくらいだからね~!研究に関しては緻密で神の如くなのに、それ以外は大雑把でひたすら人間以下って呆れられたよ」

 状況がありありと目に浮かぶな、とそれぞれチーズを咀嚼しながら微笑む。
 全てにおいて細かすぎるということがない、脱力した部分も大いにある陽気なおじさんキャラが、生徒に好感を持たれる理由なのだろう。

「それでも40歳で教授就任は、確か文理合わせて最年少だったって聞きました」
「そうそう。当時はこっちでも昼夜問わず鱧屋さんの話題で持ちきりだったよ。広報誌の表紙を飾った時には見た目のインパクトも相乗して皆、度肝を抜かれてたしね。いやぁ、懐かしい懐かしい」
「もう8年、7年?……8年?も前ですからね~!まぁ、僕が上がれたのは、推薦してくれた前部長の学閥だったっていうのも大いに関係してるんだけどね~!」
「あ、そうだ。学閥って言えば、今日聞いたんだけど、猿山さんと犬山さん、揉めてるって?」

 烏丸の口から飛び出した名字に、心当たりのない二名が首を傾げる。

「Ils sont professeurs à la Faculté d'Économie.」

 烏丸の綺麗な発音が鳴成を助ける。

「ゲーム理論のとこ」

 短く発した鱧屋に、熊谷が合点の眼差しを向ける。

「次期部長としてほぼ決定だった猿山さんを副長が退けて、学閥の犬山さんを急激に推してるって話ですよね~!」
「へぇ、結構ドロドロですね。うちの職場、あんまりそういう特定領域に突き出た仲間意識みたいなのってないんだと思ってました」
「そうだね。八王子は比較的穏やかだからね。こっちでもないところはなくて、鳴成さんのところなんかはないでしょ?」
「ええ、聞いたことがありません。私がそういうのに疎くて、あまり周囲の状況を把握できていないということも多分に影響しているとは思いますが」

 鳴成は2杯目のロゼワインを飲み干した。
 熊谷のビールもそろそろ底を尽きそうである。

「鳴成さんのとこは外国出身の先生も多いから、学閥なんて作ったら逆にとっ散らかっちゃうのが理由な気がするな~!やっぱりそう言うのは、歴史ある部で横行するもんだよね~!」
「え、じゃあ烏丸さんのところは……?」
「あるねぇ。隣の科長が部長と学閥違いで結構やり合ってるよ。もうね、本当に嫌になっちゃうから見て見ぬ振りしてるんだよね。困った困った」
「あ、それで上にあがりたくないっていう気持ちもあるんですか?」
「うん、正直それは全然あるねぇ……そろそろ次のお酒を頼もうか」
「犬猿合戦がどこに着地したか、烏丸さん、小耳に入れたら教えてください~!」
「うん、憶えておくね」

 相変わらずハンカチで汗を拭きながら、烏丸は新しい日本酒を注文する。
 他三名も、赤ワイン、すだちハイボール、クラフトビールを頼んだ。
 ここに来て早1時間と少々。
 酒に強い集まりと言えども杯数を重ねた男子飲みは、理性を保ちつつも会話の線路は徐々に曲がりくねって行く。
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