鳴成准教授は新しいアシスタントを採用しました。実は甘やかし尽くし攻めの御曹司でした。

卯藤ローレン

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三章

15. 教員たちの忘年会と指輪を作る青年②

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「もうすぐクリスマスだけど、みんなは予定とかないの?」
「ないです、残念ながら。24日から冬季休講期間に入りますけど、特段予定もないですし。去年までは彼女いたんですけど別れちゃって、今年の俺は寂しい独り身ですし」
「じゃあ、熊谷君、うちの研究室においで~!潮音君他数名と非生誕祭やるから」
「いいんですか?!是非、参加させてください!」

 立ち上がってしまいそうな勢いで熊谷が返事をする。
 その衝撃でテーブルが揺れて、自分のグラスを押さえる教授と准教授たち。

「非生誕祭って何かな?初めて聞くワードなんだけど」
「キリストの誕生日なんて祝わない!それに乗じた街の輝きにもときめかない!ただただ仲間内で何の意味付けもない食事を楽しむ!っていう、とっても後ろ向きなパーティーです~!でもちゃんと、ケーキもチキンも食べて、何ならプレゼント交換もするから」
「めっちゃ救いでしかないです!ありがとうございます!」
「それはそれで楽しそうだね。参加するみんな、相手はいないのかな?」
「烏丸さん、うちの子たちは泣く子も黙るド理系集団ですよ~!自作のプラレールを飾りつけ皆無のクリスマスツリーに突進させて、滅びろ……って呪文唱える奥手な集まりですから~!」
「それは……奥手と言うのかな?いやぁ、何であれ怖い怖い」
「あとで参加人数教えてください。俺も持ち寄りで食べるものとプレゼント持って行くので」
「そうしてそうして~!それで、鳴成君はどうするのかな~?」
「私は、今年は……」

 クリスマスと言えば、毎年家族でパーティーをするのが定番だ。
 イギリスに住んでいた時代も、クリスマス前後に帰国してそのまま年明けまでを日本で過ごすというスケジュールにしていた。
 結婚した妹もイブは毎年実家に戻ってくるので、今年もそれは変わらない。
 イブの過ごし方については、例年通りだ。
 ただし、25日は違う。

 大切な年下の恋人と、共に過ごす予定だ。

 先日、月落の自宅に飾るクリスマスツリーを買いに行った。
 天井も高いし大丈夫だから、と見上げきれないほど高さのあるツリーを即決しそうになる月落を説得して、彼の身長よりも若干高いサイズを購入した。
 装飾について店のスタッフに相談すると、色の系統やモチーフを揃えると統一感が出て失敗しないと教わった。

 そこで飾りはボールオーナメントと夏の沖縄旅行で購入していたトナカイのモチーフのみと決めた。
 トナカイがゴールドだったので、それに合わせてボールオーナメントはシルバー、ゴールド、ホワイトゴールドの三色のみ。
 色のトーンを控えめにする代わりに、オーナメントはひとつひとつ凝ったデザインのものを選んだ。

 飾りつけをしたのは昨日の土曜日。
 シンプルだけれど華やかなツリーのトップにラメできらきらと輝くベツレヘムの星を乗せると、自画自賛するほどに素敵なクリスマスツリーとなった。
 それは、普段はあまり変更することのない鳴成のスマホのトップ画が変わるほどに。

 ちなみに月落は撮った写真を親族のグループチャットに投げて、自画自賛を大海原へと送り出していた。
 そんなキャラではないはずの月落がいきなり取った彼らしくない行動は、月落家の血を変な方向へ沸騰させたらしく、そこから熱きクリスマスツリー自慢大会へと発展したらしい。
 いつになくチャットが稼働して騒がしい、と事の発端である張本人が嘆いているのを見て、鳴成は呆れて笑うのみだった。

 ちなみに、ホテル総責任者の叔父がホテル内の豪奢極まるクリスマスツリーの写真を上げて非難囂々、最下位の烙印を押されて収束したということだった。

「今年は……家族と、大切な人と一緒に過ごそうと思っています」
「「「え?!ごっほ……」」」

 咽た熊谷に、鱧屋が水の入ったグラスを渡している。

「それって、家族が大切な人ってこと?」
「烏丸さん、野暮だな~!家族と大切な人は別の人間だよね~?」
「ええ、そうですね。家族も大切ですが、大切な人は別でいます」
「「えぇぇぇ!!!」」
「勘で言ったけど、まさかまさかで当たってた~!」

 皆の驚きように、鳴成は微笑みながら赤ワインのグラスを傾ける。
 
 何かおかしなことを言っただろうか?
 無論、家族で集まるとだけ伝えても良かったのだが、それはどこか嘘をついているようで自分の中で折り合いがつかなかった。
 詳細を明かすつもりはないが、月落を大切だと思っている気持ちも、その彼と共に幸せな時間を過ごすという事実も、隠すのはなんだか違うように思えて。
 心の底から楽しみにしているから、嘘のベールで覆って無いものにしたくなかった。

「ついに鳴成君にも春が来たんだね~!おめでたいことだね~!」
「学生は言わずもがな、加えて未婚既婚問わずで教職員にとっても憧れの星だったけど、ついに鳴成さん自身に星が落ちてきたのかぁ。いやぁ、よかったよかった」
「俺には阿鼻叫喚の地獄絵図が見えて非常に恐ろしいんですが……本気で狙ってた人、数えきれませんよね?全然関わりのない八王子にもファンの子達いますもんね」
「うん、そりゃね~!前までは研究室と教室の往復で、目撃するのも高難易度の希少生物扱いだったけど、月落君が来て外に出るようになったでしょ?それで更にファンが増えたって噂だよね~!」
「言葉は悪いけど、あらゆる理想を詰め放題の袋にはち切れるまでぎゅうぎゅうに詰め込んだ独身男性なんて、地球上のどこを探してもいないからね。むせび泣きの声が聞こえてくるようだけど、鳴成さん、訊いて良いかな?お相手は職場の方?」

 年の功なのか、烏丸がゆったりとした口調ながら意外と鋭く核心を突いてくる。
 それにどういった答えが返されるのか、理系コンビが身を乗り出して待っている。
 それぞれの顔の間で視線を動かした鳴成は、一瞬だけ下を向いた。

 この三名を信用してはいるけれど、人の口に戸は立てられない。
 安全で健やかに月落との残り少ない大学教員生活を送るために、鳴成は口を閉ざした。

「……それに関しては、秘密にさせてください」
「かぁ~!もっと訊きたい気持ちはあるけど、恋愛事情は内に秘めたるが吉なこともあるからね~!黙って引き下がろう」
「そうだね。大人の恋愛に他人が興味本位で踏み込むのはよくないよくない。鳴成さん、申し訳なかったね」
「いいえ、こちらこそお答えできず申し訳ありません」
「クール系?それとも包容力系?年下、年上、同世代?明るい系かしっとり系か……や、俺、正直どのタイプ想像してもちょっとしっくりこないです。日本人でも外国人でも、鳴成さんにぴたっと当てはまる人が思いつかない……」
「やっぱり月落君くらいだよね~!鳴成君の隣にいて違和感ないのって」

 メリーゴーランドの陽気な教授の爆弾発言に、グラスを傾けていた鳴成の手が止まる。
 そのままの体勢でその発言者と目を合わせて沈黙してしまっては、正解だと告げているも同然なのだが、本人もメリーゴーランドも気づかない。

 ちなみに、文学部准教授も理工学部助教も気づいていない。
 この場に事務系職員の許斐ヨリ子でもいようものなら、不敵な訳知り顔で口角をひっそりと上げただろうに。
 恋愛における電波状況は、すこぶる揮わない男子会のようだ。

「ですよね。俺、この前の納涼祭で初めてお二人が並んで立ってる様子を見ましたが、何て言うか……空気感が壮絶に一緒っていうか、一対一対応っていうか……近似を超越してもはや佇まいが完全一致で驚きました」
「ズームで見ると全然違うんだけど、引きで見るとなぜか同一になるから不思議だよね~!」
「僕も納涼祭行きたかったなぁ。今年の花火凄かったんでしょ?」
「烏丸さん、そうなんですよ~!前評判でだいぶ期待度高かったんですけど、それ以上でした~!何百発も打ちあがってるのに全然終わらなくて、それどころかクライマックスに向けてどんどん派手になって行くから、あの潮音君でさえも言葉を失ってました~!」
「あの花火、月落さんが賛助したって聞いたんですが、本当ですか?鳴成さん」
「ええ、正確にはご実家のグループが協賛したと聞いています」
「協賛とはまた凄いね。どれくらい上がったの?」
「2000発だったって学祭実行委員の子が言ってましたね~!あ、映像あるんで見ますか?」
「うん、見たいな。夏過ぎに会った時は鳴成さんのお土産から沖縄話に花が咲いて見逃しちゃったからね」
「それじゃあ、真冬の花火鑑賞会と行きますか~!」

 程良くアルコールの回り始めた男子会は、まだまだ終わらない。




 同日、東京駅近くのホテル。
 年上の彼氏が参加している集まりでまさか自分のことが話題に上がっているとは露も知らぬ月落渉は、27階に位置するバーラウンジの片隅でせっせと作業をしていた。

 年に一度の親族総出の忘年会。
 盛装がドレスコードの会は時間も熟し、40名を超える親戚が会話を弾ませて酒に食事に楽しんでいる。

 その雰囲気を若干遠くに感じながら窓際のソファ席に座る月落は、周りを小学生以下の数名に囲まれながら下を向いている。
 カノニコの生地で仕立てた三つ揃えのジャケットを脱いでシャツの袖を捲った手元にあるのは、白いホログラムの折り紙。

「渉、ちびっこに囲まれて何してんの?……え、まさかの折り紙?」

 テーブルに幾つも転がった物体を持ち上げるのは、妹の蛍だ。

「しかも、まさかまさかの指輪量産中だし。ねぇ、黙々と作るのやめてほしいんだけど?31歳男子が折り紙で指輪作ってる光景は、兄妹っていう忖度したとしても怪奇現象一択だよ?」
「ほたるちゃんみてー!せんせにわたすゆびわ、わたるくんといっしょにつくってるのー!」
「せんせ……先生、ね」

 6歳の姪が不格好な指輪を持ち上げて蛍に見せる。
 それは照明をキラキラと反射して、プリズムに輝いている。
 子供が製造元ならば綺麗以外の感想はないのだが、それが自分の兄産となれば違う感情の方が大きくなる。

 恋する兄が盲目過ぎて、蛍はがっくりと項垂れた。
 そんな無作法をしても、ピンクのナイロンネットドレスは可憐な装いを崩さない。

「てかさ、何で折り紙?本物の指輪渡したらいいんじゃないの?クリスマス近いんだし」
「それはちょっと重いかなって思って。まだ付き合って半年だし。何より、先生、アクセサリーとか興味あるタイプじゃないけど、プレゼントしたら絶対につけてくれる人なんだ。たぶん、肌身離さず。でもそれだと周りに早々にバレて噂されたり厄介なことになりかねないから、今はそれは避けたい。来期から俺一緒にいられないし、現状ちょっと準備が足りないし。しかも渡すならカップルリングみたいなのじゃなくて、きちんと覚悟のこもった指輪を一緒に選びたいから、今年のクリスマスは一旦保留」

 長文で語られる想いは、熱意が満ち溢れすぎて十分に重すぎる。
 『意味合い的に重いからまだその時期じゃない』というのを、こんなにも重く述べる兄が衝撃的すぎて、妹は思わず絶句した。
 内容と言葉に矛盾が生じていて、干からびた笑いしか出てこない。

「それって准教授は知ってるの?もしかしたら指輪じゃなくても、恋人っぽい何かが欲しいとか思ってるかもよ?」
「先生には伝えてある」
「何を?」
「さっき俺が言ったこと。内容そのまんまで伝えてある」

 重すぎる告白は、本人の前でも披露済みだったようだ。

「准教授の返事は何て?」
「色々と考えてくれてありがとうございます。きみのその気持ちだけで本当は十分なので、今年のクリスマスは指輪以外でプレゼント交換をしましょうねって」
「交際半年で結婚指輪渡したいって言ってるようなもんなんだけど、そのことに関しては?」
「にこにこしてた」

 甘すぎる兄の恋愛事情に、ピンヒールを脱いでラウンジ内を走り回りたい。
 超甘党で、甘い物には人一倍強いはずなのに胸やけが止まらない。
 蛍がテーブルの上に置いてある水の入ったグラスを一気飲みしている傍らで、月落が声を発した。

「出来た。これが一番形が整ってる気がする」
「わたるくん、きれいにできたねー」

 完成した指輪を手の平に乗せて、満足そうに微笑んだ。
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