鳴成准教授は新しいアシスタントを採用しました。実は甘やかし尽くし攻めの御曹司でした。

卯藤ローレン

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三章

18. 常勤講師への疑惑とストーカー現る①

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「中垣先生、どうぞ、こちらにお座りください」

 逢宮大学常勤講師の中垣謙介なかがきけんすけが呼び出しを受けたのは12月下旬、もうあと1週間ほどで冬休みという日のことだった。
 17号館の小教室、机とテーブルが並び替えられた室内には、まるで就職面接のような光景が広がっている。

 左から、女性の学科長、男性の学部長、そしてハラスメント第三者委員会の男性が座り、中垣はその前に置いてある椅子へと案内された。
 皺の寄ったワイシャツの袖を気にしながら腰を下ろす。
 分度器のような形の黒い目は、じっと見つめても焦点の合わない不思議さがある。

「お忙しいところ申し訳ありません。先月の11月に大学内全方位で行ったハラスメント調査について、匿名アンケートの集計が終了しました。寄せられた意見に基づく再調査も迅速に行われた結果、一部の生徒から中垣先生によるハラスメントがあると報告されました」

 温和な口調で話し始めたのは、中央に座る学部長だ。
 静まり返った空間に、資料を捲る音だけが響く。

「ハラ、ハラスメントですか……?僕が、ですか?」
「えぇ、残念ですが。報告の詳しい内容は次の通りです。学生からの忌憚のない意見ですので、言葉の端々に厳しい部分があるかもしれませんがご了承ください」
「あの、何かの間違いだと思います。僕はハラスメントなんていうものとは縁遠いタイプですので……」

 骨の浮き出た手首に回された、皮のしなびた腕時計。
 それをくるくると忙しなく回しながら、中垣は小さく異議を唱えた。
 それに答えたのは、学科長だった。

「ひとつの事象の上には、それを発生させた側とそれを受け取る側で少なくない齟齬が生じるのは当然である、と私たちも承知しています。ですが、意見が寄せられたのは事実です。もしかしたら、先生にそういう意図はなくても、学生にとっては違う意味を孕んでしまうこともあるでしょう。今日は一旦、それが先生の意識的な行動なのか、それとも無意識に依るものなのかというのを把握したいんです」
「我々も先生を一刀両断したい訳でありませんので、あまり心を硬くせず学生の言葉を聴いてください」

 学科長が穏やかに説得をした後で、第三者委員会の男性も言葉を掛けた。
 学部長が箇条書きになっている文章を読んでいく。
 中垣はその間、じっとりと濁った眼差しで空中を見つめていた。


 授業中にスマホを触ってた生徒への叱責の言葉がひどかった。怒られた女子生徒は泣いて出て行った。
 質問して当てた生徒が上手く回答できないと、教卓を猛烈に叩く。それが本当に怖いです。
 前期テストの結果が芳しくなかったことを嫌味っぽくなじられる。
 陰湿な雰囲気が苦手。小言も多いし、物を投げたり、時々大声出すのも苦手。
 「僕の講義は面白くないから」と授業中何度も言うのはハラスメントに入りますか?必修の授業は担当教員を選べないので、面白くない授業を強制的にそれを受けさせられてる学生はやる気を削がれます。
 他の先生と自分を比較して「僕の授業は面白くないから」と言うのが不快。鳴成先生をライバル視してるの何様なのと思う。
 鳴成准教授が受け持つクラスの出来と常に比較される。苦痛。


「こういった意見が出たようです」

 話し始めたのは、第三者委員会の男性だ。

「先生の言葉や行動から、アカデミックハラスメントである可能性が高いと判断されます。小言を言ったり物にあたったりという行為はいずれ、深刻な誹謗中傷や暴力に発展しかねません。この点について、ご自身はどうお考えですか?身に憶えがおありですか?」
「確かに、少し厳しいことを言ったことはありますが、それは学生を鼓舞したかったからです。僕の授業は面白味に欠けるので、生徒の集中も長くは続かないことが多いんです。でも、授業はひとつひとつが大切ですし、英語は未来を切り開くために必要不可欠な言語なので、学生にその魅力をもっと分かってほしくて、気持ちが熱くなることもあったとは思います」
「学生のやる気を引き出したくて言葉が強くなった、ということでしょうか?」
「はい、そう思います。学生を怖がらせてしまったのならば、申し訳なかったです」

 居心地が悪そうに、中垣は椅子の上で何度も体勢を変える。

 一度見ただけでは一瞬で風化するであろう男。
 むしろ、何度か会わなければ記憶に残らない存在感の男。
 眼光の、どこか薄気味の悪さを除けば、そのオドオドとした態度には学生のパワーに逆に押しやられてしまいそうな印象すらある。
 ハラスメントという行為とは、どこか結びつかない。

 学部長は腕を組みながら、低い唸り声を発した。
 教員を陥れるためにわざと集団で偽のハラスメント報告をした可能性も捨てきれないが、対面調査を行った再調査でも中垣への疑惑は晴れなかった。

 学科長にその旨を伝えた際に大きく首を傾げていたのはこういうことか、と横を見れば、首を傾げた張本人と目が合う。
 両者ともに納得のいかない顔をしている。
 第三者委員会の男性のみが質問を続ける。

「中垣先生には暴力的な部分も見受けられるということですが、その点に関してはいかがでしょうか」
「暴力なんて、そんな滅相もありません。僕は貧弱ですし、物は大切にする性格です。もし教卓を叩くことがあったとしたら、それは強めに手を置いた時に運悪くマイクが音を拾ってしまって、教室中に響いてしまったんじゃないかと思います」
「強めに手を置くことがあったと?」
「憶えていません。ただ、そんなことをしたら薄い僕の手は怪我をすると思うんですが、そうなった事実はありません。生徒たちを信じていますが、きっと面白半分で僕の悪口を投稿したとしか思えません」

 確かに他学部では、寄せられた意見にイタズラが混ざっていたと報告されている。
 けれどそれは、対象の教職員に対して1件か2件であり、今回の中垣のケースとは毛色が違っている。
 そして、再調査を行えば、それが真であるか偽であるかははっきりと線引きされた。
 中垣に関しては再調査を行ってもハラスメント疑惑が黒寄りだったため、今日こうして面談となっているのだ。
 外国語学部では全学科合わせて唯一の面談者である。

「ご自分を卑下する口癖を頻繁に言う、とも書かれています。中垣先生、実は先ほども仰っていたのにお気づきでしょうか?自分の授業は面白くない、という文言です」
「はい、時々口から出てしまうのには気がついています。それは、それでも真剣に授業を受けてくれる学生への感謝の気持ちの一部として伝えているつもりです」
「他のクラスの学生と受け持ちの学生の出来の良さを比較して叱責している、いるということはありませんか?」
「ありません。一介のしがない講師の僕なんかより、どの先生方も素晴らしいと思います。授業内容にも研究内容にも頭が下がる思いです」
「鳴成准教授に対しても、そうお思いですか?」

 委員会の男性と中垣の会話に、学部長が割り込んで質問をした。
 その一撃に、中垣の顔つきが一瞬で変貌した。
 顎がぐっと下がり、下からめつけるような眼差しになる。
 手持無沙汰に弄っていたシャツの袖口は、強く握られて深い皺ができている。

 湿度の高い激昂。
 足元から底冷えのするような恐怖を、心に植えつけるような。

「……………………」
「中垣先生?どうなさいました?」
「…………いえ、どうもしません」

 シャツを握っていた指はスライドして、もう片方の指先を力任せに握る。
 まるで、正気を手放さないように我慢しているかのよう。
 痛みで怒りを散らしているかの如く。

「鳴成准教授について、思うとこはありますか?」
「いえ、ありません。素晴らしい……先生だと思います」

 歯切れ悪く吐き出した言葉。
 どことなく引っかかるその様子に、学部長をはじめとする三名は顔を見合わせた。
 小声で短く会話をする。

「他学部のように実害は出ていませんし、一旦様子見でどうでしょうか」
「ここは学部長からの厳重注意とするのが適当かと思われます」
「中垣先生の授業中に見回りを増やすようにします」

 見合わせていた顔を戻すと、相対する中垣は先ほどまでの雰囲気を消し去っていた。
 再び、焦点は合わない。

「中垣先生のお気持ちは分かりました。学生のことを強く想うあまり、指導に力が入りすぎるということもあるとは思いますが、やはり学生との間に乖離があるのは確かなようです。年齢的には成人しているとはいえ、学生はまだ幼く、叱咤激励に慣れていない子たちも多いでしょう。穏やかに授業を進めていただくことを、我々は望んでいます」
「……はい、承知しました」

 ひとりで座っている男性は、なで肩の矢印をさらに下降させながら頷いた。




――――――――――――――




 時は戻って現在、1月第2週の水曜日。
 授業のないこの日は朝から書斎で読書に勤しみ、夕方頃に近所のジムに行って腹筋メニューを6種目と有酸素30分をこなして帰路に着いた鳴成の手元にはひとつの封筒があった。

 差出人は不明。
 なおかつ、届け先の住所も明記されていないため、直接マンションの郵便ポストに投函されたと推測される。
 『鳴成秋史准教授』とだけ書かれた不信極まりないそれは、けれど人違いではなく、確かに自分宛にと届けられたものだ。

 何か、硬い内容物が入っていそうな感触。
 首を傾げながら玄関ドアを開けてリビングへと入り、その白い袋をテーブルの上へと置いた。
 手洗いとうがいを済ませ、着替えはしないままで戻った鳴成は、一瞬躊躇ったのちに封を開けた。

「……写真?」

 暗がりで撮られたであろう一枚目は被写体が不明瞭で分からなかった。
 大量に重なるそれらを次々に捲っていく。

「僕の写真だ……これも……これも」

 被写体は自分だった。
 そして、その全てが隠し撮りであるようだった。

 場所は研究棟や食堂、大学敷地内の駐車場、さらにはマンションのエントランスや休日のジムに行く姿を収めたものもあった。
 大学内での写真は百歩譲るとして、いや譲ってはいけないのだが、とりあえず今は置いておくとして、プライベートな瞬間さえも激写されているという事実に、強く身の毛がよだった。

 腕に悪寒が走った衝撃で、震えた手から数枚が滑り落ちる。
 散らばる写真の中、テーブルに乗った一枚を見た鳴成は、思わず息を飲んだ。

「————っ!」

 そこには、笑い合う自分と年下の恋人の姿。
 背景は記憶に新しい、クリスマスマーケットだ。
 鼓動が一気に跳ね上がる。
 警鐘を打ち鳴らすかのような激しさに呼吸を乱しながら、持っていた写真をテーブルへと広げた。
 指先が選り分けたのは、被写体がふたつのものだった。

 それぞれの自宅に共に帰宅するシーンや、車中で鳴成のシートベルトを締める月落の姿、クリスマスマーケットやその前週に行った美術館でのデートの様子が、やや遠い画角から狙い撮りされていた。

 送り主は、明らかに自分たちが恋人同士だと知っている人物に違いない。
 人前では手を繋いだり肩を組むことさえせず周囲に気を遣って過ごしているので、赤の他人から見れば自分たちは同僚か友人同士にしか見えないだろう。
 けれどここに収められているのは自然と距離が縮まった瞬間で、寄り添っているように見えるものばかりだった。
 わざとその一瞬を切り取ったかのように。

「僕単体のは夏からで、渉くんとのは秋の終わり頃から……かな」

 服装から大体の時期が分かる。
 分かって、さらにぞっとした。

 期間にして約5か月ほど、盗撮に全く気づいていなかった。
 今日送られてきたこの大量の写真が盗撮のすべてなのか、それともまだ他にもあるのか。
 気持ち悪さに襲われながら、鳴成はスウェットのポケットからスマホを取り出すと、世界で一番頼れる男へと電話を掛けた。

『先生?水曜日に電話なんて珍しいですね。何かありましたか?』

 わずか2コール目で出た年下の恋人に、震えそうになる声を抑えながら説明する。

「家に差出人不明の封筒が届いたんですが、中に入っていたのが僕個人や、きみと一緒にいるところの隠し撮りでした」
『……すぐ行きますから、玄関ドアや窓から離れた場所で待っててください。インターフォンが鳴っても絶対に出ないで』

 そう言い置いてすぐに通話は終了した。
 短かったけれど、恋人の声を聞いたことと会えるという安心感で、鳴成は大きく深呼吸できた。
 二度、三度と肺の中の空気を入れ替える。
 白い修正液でメッセージが書かれた写真を見つけ手に取るが、キャパオーバーを感じてテーブルへとぞんざいに放った。

「一旦、裏返しにしておこう」

 自分たちの写真であるのに吐き気を催すそれらを雑多に後ろ向きにすると、鳴成は暖房をつけて些か震える脚でキッチンへと向かった。
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