鳴成准教授は新しいアシスタントを採用しました。実は甘やかし尽くし攻めの御曹司でした。

卯藤ローレン

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三章

19. 実家訪問と萩原の報告会①

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 1月第3週の日曜日。
 鳴成秋史と月落渉は、正午少し前に代官山にあるメキシカン料理の店へとやって来た。
 不審な何者かに行動を監視されているとあっては外に出ずに家でじっとしている方が正解だろう、と前々から約束していたデートを鳴成は躊躇した。
 けれど、そんな得体の知れない異分子のために多彩な日常を白黒に変える必要はないと言い切った月落は、当初の予定を若干変更して鳴成を外へと誘い出した。
 「美味しいものを食べて散歩して、うちの実家で特製のデザートはどうですか?」と、さり気なさ満載で。

 昨年春の出来事の時もそうだったが、年下の彼氏はこういう時に一切の動揺がない。
 写真を撮られている時点で彼自身も被害者であるのに、いつも通りナチュラルで悠然と構え、型崩れを起こさない。

 それは、抜きん出て特異な出自故の教育の賜物なのだろうか。
 または、将来の重圧を背負うための自己研鑽の賜物か。
 いずれにしても、全幅の信頼に足りすぎる。

「タコスはラージで食べたいので、サラダとナチョスはとりあえず小さいサイズにしますか?」
「賛成です。メインは、鴨肉?それともU.S.ビーフ?」
「どっちも惹かれるな……先生、どっちも頼んでも良いですか?」
「ええ、沢山召し上がれ。あ、このメカジキの串焼きも美味しそうですね」
「メキシカンは久しぶりなので、楽しみで何だかお腹が空いてきました」
「久しぶりというのもあるとは思いますが、それはきみが朝一で泳ぎに行ったからというのも存分に作用している気がしますね」

 気持ちの悪い写真が送られてきた当日の水曜日は鳴成の自宅に泊まった月落だったが、実はそれから毎日、品川の自宅ではなく南青山に帰る生活をしている。
 当分の間は泊まりたい、と自ら提案したからだ。
 「公私のほとんどを共に過ごすことになるので、先生が嫌ならば第二案を考えます」という言葉を添えて。
 
 年下の青年の貴重な時間を束縛するのは忍びないけれど、そう提案されて正直ほっとしていると分かる表情で頷いた鳴成。
 その姿を見てからの月落の行動は早かった。

 木曜の仕事終わりに一緒に品川の自宅へ寄り、必要な荷物や洋服を持って南青山へ帰り、夕食を食べた後でジムの入会手続きをしに行った。
 鳴成が会員登録しているジムも24時間制でプール完備なので、月落はさっそく通いつめている。

 独りにしたくないからという理由で准教授も強制的に連れ出されていて、自然と運動する機会が増えているのは幸か不幸か。
 そのジムは上の階からプールの様子が見学できるようになっているので、見たことのなかった年下の恋人の泳ぐ様子を目の当たりにできるのは圧倒的に幸ではあるのだが。

「先生も今度一緒にどうですか?プール」
「……現世では遠慮しておきます」
「じゃあ、来世?あ、来世は僕たち元々一緒に泳ぐ予定ですね」
「ええ、来世は共にジンベエザメに生まれ変わる予定なので、必然的にそうなりますね」
「ジンベエザメの先生も絶対に素敵で引く手数多だと思うので、ライバルに負けないように僕は今世でたっぷり修行します」
「色々訂正する箇所がありそうですが、とりあえず応援しています」

 具材を自分の好きなようにトルティーヤに挟んで食べるスタイルのタコスを堪能しつつ、スパイシーなメキシカンを楽しんだ二人だった。
 後半からはタコスはほとんど月落が巻いた。
 本当に、息をするように尽くし攻め。




 心も胃袋もほどよく満たされた恋人同士がレストランを出て向かったのは、スイスに本店を構えるクランチチョコの店。
 これから月落の実家を訪問するということで、手土産にと立ち寄ったのだ。
 
 鳴成が迷いなく選んだのは、正方形のチョコが72個入った大きな箱。
 プレーン、キャラメル、ストロベリー、ヨーグルト、ミルクティー、抹茶、バナナ、杏仁のアソートだ。

「先生、それはちょっと多い気がします」
「ご家族とは別に、ご実家で働いていらっしゃる方々にと思っているんですが、ひとり2個としても多いですか?」
「ひとり2個ってことは36人……先生、ご期待に添えないようで申し訳ないんですが、うちではそんな人数働いてないですね」
「あ、そうなんですね。深夜もお仕事されている方がいると聞いていたので、てっきりそれくらいになるかなと思ったんですが」
「実家に住んでるのは祖母、父、母、妹で、祖母以外は基本手が掛からないので、無理のない必要最低限で役割分担してもらってるんです。早番、遅番、深夜番の3シフト制なんですが、専属シェフと警備の方を合わせても総勢で20名ちょっとくらいかなと」
「ひとり3個強ですね、良さそうです。きみのご家族には……18個入り?妹さんは甘党でしたね?」
「はい、大の甘党です。ちなみに、祖母も母も甘党です」
「お父上は?」
「……お菓子大好きです」
「18個で足りますか?」
「十分です……たぶん。もしかしたら出張に行ってる父は、この箱の存在すら拝めずに終わる可能性もありますが」

 通常のクランチチョコよりもサイズは大きめ。
 それが72個詰められた大箱は中々に重量があったが、これも常日頃の月落家への感謝の重さだと思えば羽のように軽く感じる。
 月落は月落で、鳴成と一緒に食べる用のボックスを購入していたので、両者手に紙袋を下げた状態で店を出た。
 ちなみに、月落の父用にと鳴成は小さめの詰め合わせも併せて購入した。

「ありがとうございます。明日の朝に妹が夜勤明けで帰ってくるので、食べ尽くされないことを願うばかりです。せっかく先生が家に遊びに来てくれるのに会えないとボヤいてました」
「今日はご家族のどなたもいらっしゃらないんですよね?」
「はい、運良くなのか運悪くなのか」
「ご挨拶をしたかったのに残念です」
「お気持ちだけ頂きます。先生の有難いお言葉を伝えようものなら、予定を白紙にしてでも急遽帰宅しそうなので」
「さすがにそんなことはないかと」

 代官山から実家のある松濤へ続くコースはいくつかあるが、街の喧噪の中を歩くのも若者気分を感じられて愉快だろうと、あえてスクランブル交差点へ繋がる道を歩いている。
 白く染まる息が絶え間なく立ち昇るのは、沢山喋って笑っている証拠だ。
 このまま、写真を送った何某かが特定されて秘密裏に撤去されるまで、この笑顔が曇ることのないようにと月落は願う。

「誇張じゃなく本当です。実際、父はニューヨーク出張を中止しようとしましたし、パーティーに出席している母は何らかの悲運で延期になることをしきりに祈ってました。先生がいらっしゃると聞きつけた弓子伯母さんも、大事な会食をリスケしようとして日下部さんと闘ってましたし」
「会いたいと思っていただけるのはとても光栄です」
「どうして今日に限って、と各方面から散々文句を言われたので、先生、今度は全員揃ってる時に再訪をお願いします」
「ええ、私も是非お会いしたいです。必ずお伺いします、と伝えてください」

 高層ビル群と派手な看板が並ぶ渋谷のアイコニックな景色を抜けて10分ほど歩くと、要塞のようにどこまでも高くどこまでも長い塀が登場した。
 木製のガレージドアと隣接する同じ素材のドアの前には、ダークスーツを着た屈強そうな男性がひとり立っている。

「お疲れ様です」
「渉様、お帰りなさいませ。お連れ様、いらっしゃいませ」
「鳴成と申します。お世話になります」

 鳴成と軽く挨拶を交わした男性が壁に取り付けられたパネルを操作すると、木製ドアが解錠され自動で開いた。
 鳴成は若干目をしばたたかせたが、男性に会釈をした後に無言で月落の後に続く。

 アプローチというよりもはや公道のような幅の、若干傾斜のあるクォーツサイトの道を辿った先に現われるのは、木々に囲まれた白亜の邸。
 シンメトリーが美しい、まごうことなき豪邸だ。
 鳴成の実家のあるエリアも数々の邸宅が立ち並んではいるが、これほどまでに広い敷地面積も持つ家はないだろう。

「予め覚悟はして来たんですが、もう二晩ほど熟成させるべきだったと後悔しています。まさか塀の前に警備の方がいらっしゃるとは予想外でした」
「無駄に大きくてすみません。家族の構成人数も割と多くて親戚も多いので、ちょっとした集まりとなるとここに集合することが常なんです。父が祖父から譲り受けた際に大きすぎて生活に不便だから建て直すと宣言したら、一同から非難の嵐だったようで。家を縮小するのは泣く泣く諦めたと言ってました」
「ご親戚の数は40を超えると、以前教えてもらいましたね」
「そうです。あれから二人生まれたので、もしかしたら50に乗ってるんじゃないかと思ってます」
「50……産業医が必要な事業場と同じ規模ですね」
「あはは、そうですね。先月の忘年会は珍しく全員参加だったので、医師にも同行してもらう必要がありましたね」

 邸を一度通り過ぎて少し奥へ進んだ月落は、手の平で右側を指し示した。
 見えるのは、常緑樹が目隠しの役割として立つ日本家屋。

「あの平屋が祖母の住居です。で、隣の敷地で工事中なのは兄家族の住居です。今はほぼ週5でこっちに戻ってきてるので、往復が大変だろうと新しく建設中です。業者が出入りするので、塀の外のあの警備の方は期間限定の特別配置です」
「いつもいらっしゃる訳ではないんですね、少し安心しました。兄上ご家族のお住まいは、この本邸の中の部屋では都合が悪かったんですか?」
「息子家族といえどプライベート遵守、ということで別邸になりました。祖母や両親としては、新居に住んで快適なら住み続ければいいし、なんだかんだで本邸の一室に落ち着くならそれも大歓迎っていう考えのようです」
「建てても結局住まない可能性もあるということですか……怖い」
「そうですね。そしたら弓子伯母さんが越してくるって半分本気モードで言ってたので、使い道はあるみたいです」

 破格、だ。
 経験すればするほどにそう思う。
 けれど、そう思うだけだ。
 ほとんどの者にとって財力や影響力は羨望の的であり、それを有する相手と交際するのは憧れであろう。
 その恩恵を余すことなく身に浴びて華やかな生活を送りたいと願う者も、中にはいるだろう。

 鳴成は未だにTOGグループに関しては、その概要を知るだけに留めている。
 組織体としての規模と個人資産は一直線に比例するものではないし、他人の所有物に対してさっぱり興味のない性格だ。
 総体の中の一部としての月落ではなく、絶対的一個人としての月落に心を捧げているため、一族の名や偉大さは枝葉末節。
 恋人も、その家族も親戚も、富を有するから好きなのではない。

 鳴成自身は定職もありきちんと資産運用もしているので、万が一月落が路頭に迷うことがあれば己が養って行こうという思いさえある。
 絶対にそんな未来が訪れることはないだろうが。
 けれど、万が一には備えてある。
 昨年のクリスマスに高校生相手に『結婚したい人はいる』と言った言葉の上には、そんな覚悟がひっそりと乗せられている。

「じゃあ、先生、中に入りましょう」
「ええ、お邪魔します」

 バロック彫刻の施された両開きの扉を開けると、スーツを着た初老の男性とその横に並ぶ男女四名に出迎えられた。

「ようこそお越しくださいました、鳴成様。お帰りなさいませ、渉様」
「「「「ようこそお越しくださいました」」」」

 45度の最敬礼で皆がぴしりと揃う。
 鳴成は再び目をしばたたかせた。

「ご実家に帰るといつもこのような歓迎を?」

 声のボリュームを極力絞って問う鳴成に、月落は笑いながら首を振った。

「先生が来てくださるって張り切ったみたいです。僕ひとりの時はこんなんじゃないです」
「安心しました。この生活を幼い頃からしてきたと言われたら、回れ右して全速力で走って逃げるところでした」
「え、先生、逃がしませんよ?」
「分かっているので、その真剣な眼差しは仕舞ってください」

 顔を寄せて秘密会議を繰り広げる二人だが、優秀な使用人の地獄耳を侮るなかれ。
 全部聞こえている。
 キャラクター分布図において『クール』のエリアに配置される漆黒のプリンスが、恋人を実家に連れてきたことも初ならば、こんなにも甘く微笑む姿を見せるのも初なため、使用人たちの心中には絶賛嵐が吹き荒れている。
 ガン見したい、けれどあまり分かりやすすぎてもプロ失格だ、と男女四名が視線を忙しなく躍らせていると、執事長だけは無遠慮甚だしい眼差しで月落を凝視していた。

 ところどころに皺の深く刻まれたその顔は、我が子を見つめるようでとても幸せそうだ。
 瞳は潤んでいるようにも見えなくもなく、使用人たちはより一層眼球を惑わせる。

「鳴成様、こちらへどうぞ。本日は当邸の専属シェフが心を込めたデザートでおもてなしをさせていただきます」
「ありがとうございます。今日お世話になる代わりと言っては簡単ですが、こちらをお邸で働く皆様でお召し上がりください」
「これはこれは、素敵なプレゼントをありがとうございます。鳴成様の手土産とあらば争奪戦になること間違いなしです。有難く頂戴いたします」

 重い紙袋を軽々と持った執事長は、玄関ホールを抜けて広いリビングへと進む。
 ダイニングスペースには既に二人用のテーブルと、テーブルを覆うように大木が枝を伸ばしていた。

「え……木、が生えてます。渉くん、まさかあれは本物の木ですか?」
「残念ながら、作り物です。幹は本物の林檎の木を採用してるらしいんですが、アーティストの方が作ったオブジェです」

 床にも緑が広がっていて、傍らには羊の置物も数頭いるので、さながらそこだけ森の中のようだ。
 室内にいるのにその空間だけは限りなく自然の空気を醸し出していて、不思議この上ない。
 現代美術の展示を、丸ごとそのまま部屋に持ち込んだかのよう。

「外観も凄かったですが、インテリアも普通ではないですね。この木は常時ここに?」
「いいえ、ダイニングは食事をする人数と料理のテーマを考慮して替えるので、こういう飾りは普段は家の保管庫で眠ってます」
「家に保管庫がある……知れば知るほどキャパオーバーですね。目が霞むようです」
「それは大変でございます。すぐに美味しい紅茶をご用意いたします」

 割って入った執事の号令で、使用人が華麗な手際でティーカップを運んでくる。
 座る前に鳴成が、手洗いとうがいをしたい旨を伝えると、執事長は満面の笑みで深く頷きながらパウダールームへと案内した。
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