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宇宙人

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「そういえば、この小説のタイトルなんでしたっけ?」

「宇宙人が発見されてから1000年後の地球だろ。」

「でも宇宙人が出てこないじゃん!」

「そういえば」

「でも俺ら、宇宙人の友人いないだろ。」

「あ…」

「なんでだろ?」

「そりゃー宇宙人の居ない大学に通ってたからじゃないか?」

「そうかもな...」

「そういえば、身近に宇宙人がいたわ。」

「あ~部長ね。」

「部長ってネコ科の宇宙人って言ってたけど」

「身長が高くて、ガタイいいよね。」

「本当にネコ科か?」

「おいお前ら」

「今、私の話してなかったか?」

「部長!!」

「部長って身長が高くてガタイがいいなーと思いまして。」

「あー、自分でもネコ科の宇宙人か疑う時もある。」

「実際に地球にいる猫と同じサイズのネコ科の宇宙人がいるからな。」

「でもちゃんとネコ科の宇宙人だぞ。」

「そうなんですね。」

「後、部長って耳いいですよね。」

「ここから部長の部屋まで遠いですよね」

「俺の種族は耳がイイんでな。」

「君たちもただ話してるだけじゃないんだな。」

「そうっすよ。」

「まあ、程々にな。」

「はい。」
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