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廃墟
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「高校の時、帰り道に廃墟があったろ。」
「あのボロ屋な。」
「昨日、お母さんから電話かかってきて」
「知り合いに会ったらしくて」
「その人から廃墟のことを聞いたらしい。」
「家の人は木島さんって言って」
「本人、奥さん、娘さんの3人暮らしのごく普通な家庭だった。」
「ある日、娘さんは寮に入ることになって家を出た。」
「2人暮らしになっても変わらず暮らしてた。」
「しばらくして奥さんが亡くなって1人暮らしになった。」
「それから気付いたら木島さんの姿はなかったらしい。」
「引っ越したんじゃない?」
「誰も引っ越した瞬間を見てないらしい。」
「時間合わなかっただけだろ。」
「その可能性は捨てきれない。」
「けど、こっからが本題。」
「1度だけ木島さんを見たって人がいて」
「チラッと見ただけだから何か取りに帰っただけかも知れないが、すでに廃墟とかしてたらしい。」
「それとタコのような触手を見たって人もいたんだと。」
「タコが紛れてたとかなんかじゃない?」
「実は2人とも同じ日に見てるんだって。」
「何でそんなこと覚えてるんだ?」
「その時の給食が特別メニューだったって。」
「ま、まさか、人体実験⁉︎」
「噂にはなったみたい。」
「雑誌に宇宙人の細胞、血などを人間に移植して適合すれば宇宙人になれる」
「そう書いてあったのか⁉︎」
「いや、そんなことないので騙されないようにって書いてあったよ。」
「なーんだ。」
「でも俺らの知らないとこで実際に行われてたりして。」
「・・・」
「あのボロ屋な。」
「昨日、お母さんから電話かかってきて」
「知り合いに会ったらしくて」
「その人から廃墟のことを聞いたらしい。」
「家の人は木島さんって言って」
「本人、奥さん、娘さんの3人暮らしのごく普通な家庭だった。」
「ある日、娘さんは寮に入ることになって家を出た。」
「2人暮らしになっても変わらず暮らしてた。」
「しばらくして奥さんが亡くなって1人暮らしになった。」
「それから気付いたら木島さんの姿はなかったらしい。」
「引っ越したんじゃない?」
「誰も引っ越した瞬間を見てないらしい。」
「時間合わなかっただけだろ。」
「その可能性は捨てきれない。」
「けど、こっからが本題。」
「1度だけ木島さんを見たって人がいて」
「チラッと見ただけだから何か取りに帰っただけかも知れないが、すでに廃墟とかしてたらしい。」
「それとタコのような触手を見たって人もいたんだと。」
「タコが紛れてたとかなんかじゃない?」
「実は2人とも同じ日に見てるんだって。」
「何でそんなこと覚えてるんだ?」
「その時の給食が特別メニューだったって。」
「ま、まさか、人体実験⁉︎」
「噂にはなったみたい。」
「雑誌に宇宙人の細胞、血などを人間に移植して適合すれば宇宙人になれる」
「そう書いてあったのか⁉︎」
「いや、そんなことないので騙されないようにって書いてあったよ。」
「なーんだ。」
「でも俺らの知らないとこで実際に行われてたりして。」
「・・・」
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