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2章
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こういった設定は本文で描写すべきだと思うのですが、夏にやらかしたデータクラッシュの対応策の一環としてネットにも上げる事にしました。
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●精霊石:精霊力が凝縮・凝固した物。
土:震鎮鉄
多少の違いはあるが暗めの金色で、底が平になった球体で採取される。
見た目よりも重く、地底深くで稀に採掘されるらしい。
水:深棲璃瑠
青みのかなり強い地に青銀の粒やラインが入った瑠璃に似た金属。
小さいモノが稀に浜辺に打ち上げられるので、それを採取する。
火:火緋色金
緋色の金属。活火山の火口付近で採取出来ると言われている。
たまに表面の色が深紅の炎のように揺らめく不思議仕様。
●妖石・禍玉
最初は妖石と呼んでいたが、後に一般的には禍玉と呼ばれている事を知ってそちらに統一した。精霊に穢れが溜まったり、循環し損なった精霊力の澱が溜まると妖が生まれるが、その妖の中で力が凝り固まって出来た石なので、ある意味ではこれも精霊石。ちなみに前者の妖のほうが性質が悪く、後者の妖の方が強力。
技能「浄火」を覚えた桃太郎により、禍玉を浄化すれば精霊石にできる事が判明し、重要度が一気に増した。
●ヤマト国(アマツ大陸西側)
国土の大半を山岳が占め、無の月には人の背丈以上の雪が積もる豪雪地帯を有する国。国土が戦場となった事が無い為に、古い建物があちこちに残る。地下資源が豊富で、それを使った産業が盛ん。「一を聞いて十を知る」ならぬ「一を見聞きして、十の研究をする」国民性。とにかく技術開発に王族も華族も平民も邁進する技術大国。
○主な都市
・大和(首都)
・アスカ村
・イカルガ町
・コヲリヤマ町
・サホ町
○主な輸出品:鉄などの鉱石、技術
○衣
鎌倉~室町の武士のものが近い。ヒノモト程ではないが動きやすさを重視した山伏のような普段着と、正装の直垂とがある。これらはあくまでも「○○に近い」というだけで、まったく同じではない。
○食
食器は陶器がメイン。昔は木の実などを保存して主食としていたが、今は米や麦を輸入している。食に関しては輸入に頼る部分が大きく、味の多彩さという意味も含めて三国一厳しい。
○住
木材と土壁による住居が多い。地下方向に増築していく。
○国民の平均的な体格
男性は200cmオーバー。女性は190cm程。
男女ともにがっしりとした体格で、肌は色白でも色黒でもない。中間顔
○平均寿命
混血の進んだ人で180~200歳
純血及び純血に近い人だと300~350歳
●ミズホ国(アマツ大陸北側)
穏やかな海と沢山の湾、そして湖沼地帯が点在する国。全体的になだらかな地形の国で、農業が盛ん。河川や運河を使った輸送路が整備されている為、国民は陸路を移動するより船で移動する事の方が多い。夏は涼しく、冬は(ヤマト国に比べれば)温かいのは海流のおかげ。ただ冬場はほぼ常時、濃霧が発生している為に漁に出るのは危険が伴う。
○主な都市
・瑞穂(首都)
・フシミ
・マイヅル
・アヤベ
○主な輸出品:塩、米、海産物
○衣
飛鳥・奈良時代を彷彿とさせる衣装。重要なのは領巾で、身分によって長さが異なる。日本の歴史では女性用だが、ミズホでは男女共に身に纏う。身分が高ければ高い程長い領巾を纏うことができ、王族の正装だと何人ものお付きの人が領巾を持って後をついて歩くほどに長い。逆に下層民はほんの数センチ程の領巾しか身につける事が許されず、その領巾を服の肩あたりに縫い付けている。
○食
食器は漆器がメイン。海の幸を使ったモノが多く、主食が米である事も考えると一番和食に近い文化。鰹の煮干しを作る際に出来る煮汁を、更に煮詰めた堅魚煎汁といううま味調味料があり、自分たちの食文化に誇りがある。それは良いのだが、ヤマト国を食文化の乏しい国、ヒノモト国を何でも香辛料を使う味覚が大雑把な国と馬鹿にする者が一定数いる為、騒動の元となりやすい。
○住
土壁の住居はほとんど無く、木材による住居が大半を占める。基本的に高床式住居でその下を川が通っている事も多い。華族は飛鳥時代~奈良時代を彷彿とさせる建物、庶民は竪穴式住居ではなく掘っ立て小屋。
○平均的な体格
男性は180cm程。女性は170cm程。
細身ですらりとした体型で、色白な肌の者が多い。薄い顔立ち。
○平均寿命
純血混血に関わらず120歳弱。
●ヒノモト国(アマツ大陸南側)
国土の大部分が砂漠で、点在するオアシス周辺に都市が形成されている。無の月でも半袖で過ごせる程の気温なので、他2国と違って凍死者が出る事はない。だがヒノモト国の塩は質が悪い為に保存食の作成に使うには向かず、餓死者が出る事がある。無の月の死者数はアマツ三国の中で一番少ないが、火山の噴火が時々あるうえに、火の月に暑さにやられたり砂漠で渇死する者が出たりするので、年間の死者数では他国とあまり変らない。
○主な都市
・火乃本(首都)
・イズモ
・アイカ
・カンド
○主な輸出品:砂糖、香辛料、麦
○衣
古墳時代を彷彿とさせる衣装。白い衣装に刺繍を施し、関節部分を紐で留める。その紐に宝石を通したりしてお洒落をする。当然庶民は真っ白な服は着れない。
○食
食器は磁器がメイン。味付けの多彩さは三国一。理由は塩に若干苦味があってあまり美味しくない為に、シンプルな料理よりは様々な香辛料をふんだんに使う料理が発達した。主食は麦だが米も食べる。麺類はヒノモトの文化。
○住
漆喰造りの建物がメイン。庇を大き目にとって日陰を作り、窓を大きくして風通しを良くしてある。
○平均的な体格
男性は190cm程。女性は180cm程。
細マッチョ体型で日焼けした肌を持つ者が多い。濃いめの顔立ち。
○平均寿命
純血混血に関わらず80歳強。
ただしあくまでも平均。ヒノモト人は武芸で身を立てる事が多く、その為に妖や賊との戦いで命を落とす確率が他国より高い。種としての限界寿命はミズホと変らない。
●天都
衣・食・住や体格といったあらゆる要素に、三国がほぼ均等に混じっている。ただし各宮家やそこから派生した華族は、それぞれの国の特色が色濃い。
またこれは天都だけではなくすべての国に言えるが、瓦葺は公共施設のみに使われ、例え帝の住む内裏であっても瓦葺ではなく檜皮葺が使われている。
●アマツ大陸の東側
常に風が吹き荒れ、波が荒い海域の為に難破する船が絶えない。今では誰も立ち入る事がなくなった海域。近くまで行った事のある船乗りの話では、嵐の向う側に島影を見たらしいが、本当に島があるかどうかは誰も知らない。
●アマツ大陸とマガツ大陸
元々神々が降り立った(と言われている)大陸はマガツ大陸の方。その後、神々の戦によって荒廃してしまい、脱出先となったのがアマツ大陸。その際に犯罪者だけが残されたと伝承では言われていて、その為に禍々しい大陸という意味の名がついた。なので昔は別の名前で呼ばれていたはずだが、その名前は伝わっていない。禍都地と呼ばれる事もある。
●華族の家格について
○帝と東宮
帝と東宮は別格。后妃の位は帝や東宮より下だが華族よりは上。
また東宮以外の子供は帝の血を引いていても下記の徳家扱いとなる為、
親子兄弟でも位に大きく違いが出る。
帝が権力の頂点にいるが、三国の意向を無視する事はできない。
○徳家:
アマツ三国の王家と各宮家の合計7家。碧宮家設立前と滅亡後は6家。
アマツ三王家を大徳家、宮家を小徳家と称する事もある。
○仁家:
王家や宮家と直接血縁関係にある家。
全てが同じではないが明治期日本における華族制度の公爵家が近い。
○礼家:全てが同じではないが、明治期日本における華族制度の侯爵家に近い。
○信家:(同上)伯爵家に近い。
○義家:(同上)子爵家に近い。
○智家:(同上)男爵家に近い。
帝と東宮は3人の妻を持つが正室や側室という位の差は無く、三国間による諍いを避ける為にすべて同一の位となっている。徳家・仁家も妃は3人までと決まっているが、ヤマト国は一夫一妻の事が多い。また各国王家では正妃と側妃という位の差が存在する。礼家・信家は妻を二人まで持つ事ができ、義家以下は平民と同じく一夫一妻。
●婚姻について
同腹の兄弟姉妹で無い限り婚姻は可能。なので父と娘や母と息子が婚姻を結ぶ事も可能ではある。そういった婚姻は何かしらの事情がある事が殆どで、跡取りが幼いが早急に当主にならなくてはならない理由があり、その補佐としての婚姻であったり、財産関係の問題を解決するためだったりする。なのでその事情が解決すれば婚姻を解消する事も多い。
●氏名・戸籍について
帝・東宮・王族に苗字はない。名前もその地位に就いた途端に呼ばれる事が無くなる。帝や東宮という公人に私人としての名は必要ないという考え。
王族は便宜上、「ヤマト国〇〇」「大徳家〇〇」と名乗り、宮家も同様に「黄金宮〇〇」「小徳家〇〇」と名乗る。
華族はヒノモト国ならば火を連想する苗字を使っている。また華族は我が子に花の名前を付けるが、自分と同じ名の花を印章として使う風習がある。ヤマト国は黄色い花、ミズホ国は青や紫色の花、ヒノモト国は赤い花の名前を付ける。碧宮家は白い花。
庶民は苗字を持たない。名前は華族のように花の名をつける者も多少は居るが、基本的には無秩序。また花の名前を使うにしても「花じゃなくて色なんです」と逃げ道が用意できるような名前を使う。
●大社(おおやしろ)・神社(かむやしろ)
苗字を持たない庶民の戸籍を管理するうえで、大事な役目を果たすのが各地にある神社。十三詣りで守護精霊を確定するのと同時に戸籍登録が行われる。
子供たちはその後、2年かけて役所が用意する簡単な仕事を受けて給料を貰い、納税の仕方を学んだり書類の作成・提出の仕方などを学ぶ。
大社・神社ではお宮参り、七五三、十三詣りといった神事があるが、全てに参加するのは王族や華族、裕福な家庭のみ。ただどれだけ貧しくても十三詣りにだけは行かないと戸籍が作られない為、その後の生活に不都合が生じる。
でも最低回数しか行かない者は殆どいない。アマツ大陸の風習に異性の恰好をして妖の目から逃れるというモノがある為、男児ならば5歳、女児ならば7歳の時に異性の恰好をして参拝する。
王族や華族は、更に15歳の時に元服・裳着という儀式も神社で行う。
●霊格・精霊力について
○霊士:
精霊の存在・属性をうっすらと感じる人。村に数人居れば良い方。
○霊術士:
自分の守護精霊の力を借りられる人。大きな町なら数人はいるかも?という程度
○霊道士:
自分の守護精霊の力を行使できる人。そこそこの都市になら十数人はいると思われる。強制ではないが神職になる者が多く、地方都市の神社にいる神職はこの霊格の人の事が多い。
○霊導師:
自分の守護精霊の力の行使+相性の良い精霊の力を借りられる人。1国に10人いるかいないかという程度でかなり貴重。強制ではないが、大抵は各国の大社か天都の神社で神職をしている。
○天人・天女:複数の守護精霊もち(数百年に一度)
誰しもが精霊に加護を願う事はできるが、会話ができる訳ではない。また人間たちは知らないが、霊力というものを人間が持つことは基本的には無い。精霊力というのは神が世界に満たしたモノであり、生物内には存在していない。
ならば霊格の違いは何かとえば、簡単にいえば精霊に願いを届けたり受け取ったりするアンテナの大きさや精度。質の良いアンテナならば、より強く精霊に願いを届ける事ができるし、大きな精霊力を余すことなく受け取ることができる。逆に質が悪ければほとんど送受信できない。この送受信のバランスが著しく悪いのが蒼の妃。
霊導師は二種類の送信アンテナを持っているという感じ。
別格というか質がまるで違うのが天人・天女。まるで霊導師の上位版のように位置付けられているが、実際は精霊を身に宿らせる事ができる超良質の巨大アンテナ兼蓄精霊力システム。天人・天女は精霊が持つ精霊力を回復させる力がある為、守護精霊が常に傍に居る事が可能で、その為に守護がとても厚く見える。
また王族・華族に良いアンテナを持つ(人間の言うところの霊力のある)者が多く出る傾向がある。それは長年にわたり、霊格の高い者を取り込み続けていた結果。つまり体質の遺伝はあるらしい。
●暦
水の月→火の月→土の月→無の月という順に月が変っていく。無の月以外は極日を挟んで陽と陰で別れていて、40+10+40で合計で90日ある。無の月の日数はその年によって変る為、神社が発行する暦が生活必需品。
イメージとして
現代日本の冬至から春分前日→無の月
現代日本の春分から夏至前日→水の月
現代日本の夏至から秋分前日→火の月
現代日本の秋分から冬至前日→地の月
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●精霊石:精霊力が凝縮・凝固した物。
土:震鎮鉄
多少の違いはあるが暗めの金色で、底が平になった球体で採取される。
見た目よりも重く、地底深くで稀に採掘されるらしい。
水:深棲璃瑠
青みのかなり強い地に青銀の粒やラインが入った瑠璃に似た金属。
小さいモノが稀に浜辺に打ち上げられるので、それを採取する。
火:火緋色金
緋色の金属。活火山の火口付近で採取出来ると言われている。
たまに表面の色が深紅の炎のように揺らめく不思議仕様。
●妖石・禍玉
最初は妖石と呼んでいたが、後に一般的には禍玉と呼ばれている事を知ってそちらに統一した。精霊に穢れが溜まったり、循環し損なった精霊力の澱が溜まると妖が生まれるが、その妖の中で力が凝り固まって出来た石なので、ある意味ではこれも精霊石。ちなみに前者の妖のほうが性質が悪く、後者の妖の方が強力。
技能「浄火」を覚えた桃太郎により、禍玉を浄化すれば精霊石にできる事が判明し、重要度が一気に増した。
●ヤマト国(アマツ大陸西側)
国土の大半を山岳が占め、無の月には人の背丈以上の雪が積もる豪雪地帯を有する国。国土が戦場となった事が無い為に、古い建物があちこちに残る。地下資源が豊富で、それを使った産業が盛ん。「一を聞いて十を知る」ならぬ「一を見聞きして、十の研究をする」国民性。とにかく技術開発に王族も華族も平民も邁進する技術大国。
○主な都市
・大和(首都)
・アスカ村
・イカルガ町
・コヲリヤマ町
・サホ町
○主な輸出品:鉄などの鉱石、技術
○衣
鎌倉~室町の武士のものが近い。ヒノモト程ではないが動きやすさを重視した山伏のような普段着と、正装の直垂とがある。これらはあくまでも「○○に近い」というだけで、まったく同じではない。
○食
食器は陶器がメイン。昔は木の実などを保存して主食としていたが、今は米や麦を輸入している。食に関しては輸入に頼る部分が大きく、味の多彩さという意味も含めて三国一厳しい。
○住
木材と土壁による住居が多い。地下方向に増築していく。
○国民の平均的な体格
男性は200cmオーバー。女性は190cm程。
男女ともにがっしりとした体格で、肌は色白でも色黒でもない。中間顔
○平均寿命
混血の進んだ人で180~200歳
純血及び純血に近い人だと300~350歳
●ミズホ国(アマツ大陸北側)
穏やかな海と沢山の湾、そして湖沼地帯が点在する国。全体的になだらかな地形の国で、農業が盛ん。河川や運河を使った輸送路が整備されている為、国民は陸路を移動するより船で移動する事の方が多い。夏は涼しく、冬は(ヤマト国に比べれば)温かいのは海流のおかげ。ただ冬場はほぼ常時、濃霧が発生している為に漁に出るのは危険が伴う。
○主な都市
・瑞穂(首都)
・フシミ
・マイヅル
・アヤベ
○主な輸出品:塩、米、海産物
○衣
飛鳥・奈良時代を彷彿とさせる衣装。重要なのは領巾で、身分によって長さが異なる。日本の歴史では女性用だが、ミズホでは男女共に身に纏う。身分が高ければ高い程長い領巾を纏うことができ、王族の正装だと何人ものお付きの人が領巾を持って後をついて歩くほどに長い。逆に下層民はほんの数センチ程の領巾しか身につける事が許されず、その領巾を服の肩あたりに縫い付けている。
○食
食器は漆器がメイン。海の幸を使ったモノが多く、主食が米である事も考えると一番和食に近い文化。鰹の煮干しを作る際に出来る煮汁を、更に煮詰めた堅魚煎汁といううま味調味料があり、自分たちの食文化に誇りがある。それは良いのだが、ヤマト国を食文化の乏しい国、ヒノモト国を何でも香辛料を使う味覚が大雑把な国と馬鹿にする者が一定数いる為、騒動の元となりやすい。
○住
土壁の住居はほとんど無く、木材による住居が大半を占める。基本的に高床式住居でその下を川が通っている事も多い。華族は飛鳥時代~奈良時代を彷彿とさせる建物、庶民は竪穴式住居ではなく掘っ立て小屋。
○平均的な体格
男性は180cm程。女性は170cm程。
細身ですらりとした体型で、色白な肌の者が多い。薄い顔立ち。
○平均寿命
純血混血に関わらず120歳弱。
●ヒノモト国(アマツ大陸南側)
国土の大部分が砂漠で、点在するオアシス周辺に都市が形成されている。無の月でも半袖で過ごせる程の気温なので、他2国と違って凍死者が出る事はない。だがヒノモト国の塩は質が悪い為に保存食の作成に使うには向かず、餓死者が出る事がある。無の月の死者数はアマツ三国の中で一番少ないが、火山の噴火が時々あるうえに、火の月に暑さにやられたり砂漠で渇死する者が出たりするので、年間の死者数では他国とあまり変らない。
○主な都市
・火乃本(首都)
・イズモ
・アイカ
・カンド
○主な輸出品:砂糖、香辛料、麦
○衣
古墳時代を彷彿とさせる衣装。白い衣装に刺繍を施し、関節部分を紐で留める。その紐に宝石を通したりしてお洒落をする。当然庶民は真っ白な服は着れない。
○食
食器は磁器がメイン。味付けの多彩さは三国一。理由は塩に若干苦味があってあまり美味しくない為に、シンプルな料理よりは様々な香辛料をふんだんに使う料理が発達した。主食は麦だが米も食べる。麺類はヒノモトの文化。
○住
漆喰造りの建物がメイン。庇を大き目にとって日陰を作り、窓を大きくして風通しを良くしてある。
○平均的な体格
男性は190cm程。女性は180cm程。
細マッチョ体型で日焼けした肌を持つ者が多い。濃いめの顔立ち。
○平均寿命
純血混血に関わらず80歳強。
ただしあくまでも平均。ヒノモト人は武芸で身を立てる事が多く、その為に妖や賊との戦いで命を落とす確率が他国より高い。種としての限界寿命はミズホと変らない。
●天都
衣・食・住や体格といったあらゆる要素に、三国がほぼ均等に混じっている。ただし各宮家やそこから派生した華族は、それぞれの国の特色が色濃い。
またこれは天都だけではなくすべての国に言えるが、瓦葺は公共施設のみに使われ、例え帝の住む内裏であっても瓦葺ではなく檜皮葺が使われている。
●アマツ大陸の東側
常に風が吹き荒れ、波が荒い海域の為に難破する船が絶えない。今では誰も立ち入る事がなくなった海域。近くまで行った事のある船乗りの話では、嵐の向う側に島影を見たらしいが、本当に島があるかどうかは誰も知らない。
●アマツ大陸とマガツ大陸
元々神々が降り立った(と言われている)大陸はマガツ大陸の方。その後、神々の戦によって荒廃してしまい、脱出先となったのがアマツ大陸。その際に犯罪者だけが残されたと伝承では言われていて、その為に禍々しい大陸という意味の名がついた。なので昔は別の名前で呼ばれていたはずだが、その名前は伝わっていない。禍都地と呼ばれる事もある。
●華族の家格について
○帝と東宮
帝と東宮は別格。后妃の位は帝や東宮より下だが華族よりは上。
また東宮以外の子供は帝の血を引いていても下記の徳家扱いとなる為、
親子兄弟でも位に大きく違いが出る。
帝が権力の頂点にいるが、三国の意向を無視する事はできない。
○徳家:
アマツ三国の王家と各宮家の合計7家。碧宮家設立前と滅亡後は6家。
アマツ三王家を大徳家、宮家を小徳家と称する事もある。
○仁家:
王家や宮家と直接血縁関係にある家。
全てが同じではないが明治期日本における華族制度の公爵家が近い。
○礼家:全てが同じではないが、明治期日本における華族制度の侯爵家に近い。
○信家:(同上)伯爵家に近い。
○義家:(同上)子爵家に近い。
○智家:(同上)男爵家に近い。
帝と東宮は3人の妻を持つが正室や側室という位の差は無く、三国間による諍いを避ける為にすべて同一の位となっている。徳家・仁家も妃は3人までと決まっているが、ヤマト国は一夫一妻の事が多い。また各国王家では正妃と側妃という位の差が存在する。礼家・信家は妻を二人まで持つ事ができ、義家以下は平民と同じく一夫一妻。
●婚姻について
同腹の兄弟姉妹で無い限り婚姻は可能。なので父と娘や母と息子が婚姻を結ぶ事も可能ではある。そういった婚姻は何かしらの事情がある事が殆どで、跡取りが幼いが早急に当主にならなくてはならない理由があり、その補佐としての婚姻であったり、財産関係の問題を解決するためだったりする。なのでその事情が解決すれば婚姻を解消する事も多い。
●氏名・戸籍について
帝・東宮・王族に苗字はない。名前もその地位に就いた途端に呼ばれる事が無くなる。帝や東宮という公人に私人としての名は必要ないという考え。
王族は便宜上、「ヤマト国〇〇」「大徳家〇〇」と名乗り、宮家も同様に「黄金宮〇〇」「小徳家〇〇」と名乗る。
華族はヒノモト国ならば火を連想する苗字を使っている。また華族は我が子に花の名前を付けるが、自分と同じ名の花を印章として使う風習がある。ヤマト国は黄色い花、ミズホ国は青や紫色の花、ヒノモト国は赤い花の名前を付ける。碧宮家は白い花。
庶民は苗字を持たない。名前は華族のように花の名をつける者も多少は居るが、基本的には無秩序。また花の名前を使うにしても「花じゃなくて色なんです」と逃げ道が用意できるような名前を使う。
●大社(おおやしろ)・神社(かむやしろ)
苗字を持たない庶民の戸籍を管理するうえで、大事な役目を果たすのが各地にある神社。十三詣りで守護精霊を確定するのと同時に戸籍登録が行われる。
子供たちはその後、2年かけて役所が用意する簡単な仕事を受けて給料を貰い、納税の仕方を学んだり書類の作成・提出の仕方などを学ぶ。
大社・神社ではお宮参り、七五三、十三詣りといった神事があるが、全てに参加するのは王族や華族、裕福な家庭のみ。ただどれだけ貧しくても十三詣りにだけは行かないと戸籍が作られない為、その後の生活に不都合が生じる。
でも最低回数しか行かない者は殆どいない。アマツ大陸の風習に異性の恰好をして妖の目から逃れるというモノがある為、男児ならば5歳、女児ならば7歳の時に異性の恰好をして参拝する。
王族や華族は、更に15歳の時に元服・裳着という儀式も神社で行う。
●霊格・精霊力について
○霊士:
精霊の存在・属性をうっすらと感じる人。村に数人居れば良い方。
○霊術士:
自分の守護精霊の力を借りられる人。大きな町なら数人はいるかも?という程度
○霊道士:
自分の守護精霊の力を行使できる人。そこそこの都市になら十数人はいると思われる。強制ではないが神職になる者が多く、地方都市の神社にいる神職はこの霊格の人の事が多い。
○霊導師:
自分の守護精霊の力の行使+相性の良い精霊の力を借りられる人。1国に10人いるかいないかという程度でかなり貴重。強制ではないが、大抵は各国の大社か天都の神社で神職をしている。
○天人・天女:複数の守護精霊もち(数百年に一度)
誰しもが精霊に加護を願う事はできるが、会話ができる訳ではない。また人間たちは知らないが、霊力というものを人間が持つことは基本的には無い。精霊力というのは神が世界に満たしたモノであり、生物内には存在していない。
ならば霊格の違いは何かとえば、簡単にいえば精霊に願いを届けたり受け取ったりするアンテナの大きさや精度。質の良いアンテナならば、より強く精霊に願いを届ける事ができるし、大きな精霊力を余すことなく受け取ることができる。逆に質が悪ければほとんど送受信できない。この送受信のバランスが著しく悪いのが蒼の妃。
霊導師は二種類の送信アンテナを持っているという感じ。
別格というか質がまるで違うのが天人・天女。まるで霊導師の上位版のように位置付けられているが、実際は精霊を身に宿らせる事ができる超良質の巨大アンテナ兼蓄精霊力システム。天人・天女は精霊が持つ精霊力を回復させる力がある為、守護精霊が常に傍に居る事が可能で、その為に守護がとても厚く見える。
また王族・華族に良いアンテナを持つ(人間の言うところの霊力のある)者が多く出る傾向がある。それは長年にわたり、霊格の高い者を取り込み続けていた結果。つまり体質の遺伝はあるらしい。
●暦
水の月→火の月→土の月→無の月という順に月が変っていく。無の月以外は極日を挟んで陽と陰で別れていて、40+10+40で合計で90日ある。無の月の日数はその年によって変る為、神社が発行する暦が生活必需品。
イメージとして
現代日本の冬至から春分前日→無の月
現代日本の春分から夏至前日→水の月
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前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
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侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
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前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
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美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
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元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
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