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第26幕 iの意味
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同棲を初めてから毎日求められ、流石の俺も待ったをかけた。だってさ、悠斗だよ? 一度がどんなに濃いか……俺の身が持たないだろ?
休みの前日だけにしてくれとお願いしてから、極端な悠斗は俺に負担をかけたことを反省し、余り触れなくなっていた。
俺の言葉……誘ってた?
えっ? んん?
ひと言もセックスしようなんて言ってねぇ~~‼︎
先ほどの会話を再生するも、やはり俺が誘っている言葉などない。
「お前がしたいんだろ‼︎」
「ん? バレた? でも瀬菜が真っ赤になりながら、清い身体で……なんて言うからてっきり♡」
「そこかよ‼︎」
「ふふっ、瀬菜はしたくないの?」
「……そういう訳じゃないけど。今日は改めて、悠斗は欠点なんてないし、カッコイイなって……思ってたのに。やっぱりエロ魔神だ……」
「褒めながら貶すって瀬菜の特技だね? けどエロイのは否定しないかな。ちゃんと待てができたご褒美……ちょうだい?」
切っ掛けなどいつだって単純で、自然に二人の甘い空気に流れ込む。
悠斗はヒョイっと俺を抱き上げると、俺をベッドルームまで運んだ。
「悠斗、ここは風呂じゃないぞ」
「知ってるよ? でも先ずは……ね? 酔冷まししないと」
「それじゃ清くないじゃないか……」
「瀬菜は十分清いよ?」
身体がベッドに沈み、悠斗が俺の上に影を落とす。膨れる俺の頬を撫でながら悠斗が見下ろしていた。
部屋の灯りはほんのりと明るく、橙色の照明が艶かしく陰影を刻んでいる。
「なにニヤけてるんだよ。スケベ……」
目尻が下がり口角が上がる悠斗の表情が、光の反射で明るい部屋以上にハッキリと見て取れる。
「スケベなことする訳だし、そりゃニヤけるでしょ。今日は瀬菜をどんな風に抱こうかなって」
「いつも通りでお願いします……」
「おかしいな。結構バリエーション効かせているはずだけど」
「そっ、そっか……へぇー」
あっ……たぶん俺、リアクション間違えた。
だってね? 悠斗の顔、すげく意地悪なんだよ。
「今日は明け方から土砂降りなんだって」
「うっ、うん? 天気⁇」
何故か天気の話を急にする悠斗に首を傾げてしまう。窓のほうへと視線を向けると、カーテンの隙間から見える夜空には星ひとつも浮かんでおらず、暗闇だけが見えていた。
「小雨ならお散歩も撮影もできるけど、土砂降りだから」
「……だから?」
「一日引きこもりだよ?」
「まぁ……そうなるな。そろそろ梅雨だし」
「ふふっ♡ 雨っていいね。室内で撮影もできるよ?」
「んーできるけど、やっぱり外のほうが俺は楽しいかな」
「そっか、そっか。なら瀬菜は俺の被写体になってね♡」
「……えっ?」
ニコニコと嬉しそうにしている悠斗の姿を見た俺は、背中にザワっと寒気を感じる。それはシャツのボタンを外され、肌寒いから……という訳ではなさそうだ。
「……ちょい待ち! ダメだからなッ!」
「ん? なんのこと? ほら暴れないの」
休みの前日だけにしてくれとお願いしてから、極端な悠斗は俺に負担をかけたことを反省し、余り触れなくなっていた。
俺の言葉……誘ってた?
えっ? んん?
ひと言もセックスしようなんて言ってねぇ~~‼︎
先ほどの会話を再生するも、やはり俺が誘っている言葉などない。
「お前がしたいんだろ‼︎」
「ん? バレた? でも瀬菜が真っ赤になりながら、清い身体で……なんて言うからてっきり♡」
「そこかよ‼︎」
「ふふっ、瀬菜はしたくないの?」
「……そういう訳じゃないけど。今日は改めて、悠斗は欠点なんてないし、カッコイイなって……思ってたのに。やっぱりエロ魔神だ……」
「褒めながら貶すって瀬菜の特技だね? けどエロイのは否定しないかな。ちゃんと待てができたご褒美……ちょうだい?」
切っ掛けなどいつだって単純で、自然に二人の甘い空気に流れ込む。
悠斗はヒョイっと俺を抱き上げると、俺をベッドルームまで運んだ。
「悠斗、ここは風呂じゃないぞ」
「知ってるよ? でも先ずは……ね? 酔冷まししないと」
「それじゃ清くないじゃないか……」
「瀬菜は十分清いよ?」
身体がベッドに沈み、悠斗が俺の上に影を落とす。膨れる俺の頬を撫でながら悠斗が見下ろしていた。
部屋の灯りはほんのりと明るく、橙色の照明が艶かしく陰影を刻んでいる。
「なにニヤけてるんだよ。スケベ……」
目尻が下がり口角が上がる悠斗の表情が、光の反射で明るい部屋以上にハッキリと見て取れる。
「スケベなことする訳だし、そりゃニヤけるでしょ。今日は瀬菜をどんな風に抱こうかなって」
「いつも通りでお願いします……」
「おかしいな。結構バリエーション効かせているはずだけど」
「そっ、そっか……へぇー」
あっ……たぶん俺、リアクション間違えた。
だってね? 悠斗の顔、すげく意地悪なんだよ。
「今日は明け方から土砂降りなんだって」
「うっ、うん? 天気⁇」
何故か天気の話を急にする悠斗に首を傾げてしまう。窓のほうへと視線を向けると、カーテンの隙間から見える夜空には星ひとつも浮かんでおらず、暗闇だけが見えていた。
「小雨ならお散歩も撮影もできるけど、土砂降りだから」
「……だから?」
「一日引きこもりだよ?」
「まぁ……そうなるな。そろそろ梅雨だし」
「ふふっ♡ 雨っていいね。室内で撮影もできるよ?」
「んーできるけど、やっぱり外のほうが俺は楽しいかな」
「そっか、そっか。なら瀬菜は俺の被写体になってね♡」
「……えっ?」
ニコニコと嬉しそうにしている悠斗の姿を見た俺は、背中にザワっと寒気を感じる。それはシャツのボタンを外され、肌寒いから……という訳ではなさそうだ。
「……ちょい待ち! ダメだからなッ!」
「ん? なんのこと? ほら暴れないの」
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