奴隷として扱き使われたんで今度は魔王として世界を征服します。

まじで..奴隷使い荒くね..???

あれから僕は、毎日沢山の拷問を受けた。

ムチで叩かれたり、ロウソク垂らされたり..

来る日も、来る日も、行われる拷問は日に日にエスカレートしていった。

その上、勇者様達の雑用もこなさなきゃ行けないしまつ。

勇者であるツカサ様も、女好きで毎晩奴隷を取っかえ引っ変えしてるという。

全く..転生してきたやつに、ろくなのはいないのか..

そう思いながら、こうして雑務を押し付けられ、水汲みに来てる訳だけど..

「てか..なんでわざわざ敵がいるかもしれない森から、水を汲んでこなくちゃいけないんだよ..!」

むしゃくしゃして、その辺の小石を思い切り蹴飛ばす。

すると、小石は行き良いよく吹っ飛ばされ、飛んで行った。

しかし、飛んで行った石は地面に落下せずに、目の前で消えてしまった。

「(･д･｡)」

その光景に驚いて、慌ててその場に駆け寄り周りをよく見てみると、その場の空間が一瞬揺れてるように見えた。

ますます不思議に思い、好奇心を耐えられなかった僕は、そのまま謎の空間に顔を突っ込み、中を確認する。

視界いっぱいに広がる光に、思わず目を閉じる。

強い光が徐々に弱まり、ゆっくりと瞼を開くと、驚く光景が広がっていた。

どこまでも広がる色とりどりの花々。

呼吸をすれば、花のいい香りが胸いっぱい入り込んでくる。

この世に天国があるとするならば、こう言う場所だろうと想像してしまう程に、見惚れてしまった。

当たりを確認し、誰もいないことを悟ると、その空間に足を踏み入れる。

心地よく流れる風。

身も心も、優しく包んでくれてるかのような暖かい太陽。

なんとも言えない解放感。

正しく楽園のような場所だった。

しばらく歩いていくと、立派なお城と庭園が見えてきた。

辺りを見渡しても、他にたてものがないことから、おそらく何かしらの理由で隠されたお城ではないかと考えた。

「まぁ..せっかく来たんだし..行って見るか!」

..あれ?

何か忘れているような..気のせいか!

さぁ!レッツ✩城探索!!