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私の小さなお姫様 side アレク
泣き疲れて眠ってしまったロゼッタを抱えなおす。足元で二匹の魔獣も彼女を心配して、寄り添って離れなかった。
何時も隣にいた私だけのお姫様。妹の様に大事にしていると思い込んでいた。婚約者が出来て会えなくなって初めて気付いた、彼女を愛おしく想うこの気持ちを今も持て余している。
王弟とは言え10歳も歳の離れた王子など、厄介者でしかなかった。私が学園に通う頃には兄は立派な王太子として執務をこなし、貴族や国民からの支持も高い。家族は大切にしてくれたが、周囲の態度はあからさまだった。
要らないモノ扱いで荒れた私の心を癒してくれたのは、チャールストン伯爵家の面々だ。真摯に魔獣と向き合い調教する彼らは、私にも真摯に接してくれた。
魔獣との信頼関係の築き方や世話の仕方。
誰かと食事をする温かさ。
彼らのお陰でシェリーと会えて、獣騎士にも成れた。その温もりに甘えていた私は、唯一無二の宝を掴み損ねた。
魔物討伐の遠征から三ヶ月振りに帰って来た私を待っていたのは、ロゼッタに宛がわれた婚約者とソイツの悪い噂。部下を使って調べれば、噂以上のクズだった。
ギャンブルで作った借金は、平民の一軒家が買える金額。学生が遊びで使う金額ではない。マリウス閣下が一度は返済したが、今はそれ以上の借金がある。
去年辺りからは、遊びで女性に手を出し女性が妊娠すると金だけ渡して捨ていた。
ところが最近になって、その捨てられた女性達がチャールストン家で働いていると知った時は驚いたが、お陰で罪のない子供達が救われた。あの男が渡した程度の金額では、すぐに暮らしていけなくなっただろう。部下からの話では、仕事中に子供を預かる託児所が居住区画にあるらしい。住居の側に託児所があれば親は安心して働ける。
しかし、公爵がしないといけない救済まで、彼らに押し付けているとは……良い度胸だ。
「私のロゼッタを傷付けた、その罪の自身の身で贖って貰うぞ」
改めて、想いを言葉にするとシェリーが同意する様に鼻先を私の手に押し付けた。
「お前達も同じ気持ちなんだな」
二匹が同意する様に小さく鳴いた。お前達にとっても大事なご主人だ。私が絶対に守る。
兄に迷惑が掛からない様に王族から籍を抜き、継承権も放棄の手続きは済んだ。後は、ローウェン公爵家を追い詰め婚約破棄をさせるだけだ。
彼女がきっと私がしたことを知れば、心を痛めるかも知れない……それでも私は……彼女を救いたい。そして……
ロゼッタ、君が欲しい
何時も隣にいた私だけのお姫様。妹の様に大事にしていると思い込んでいた。婚約者が出来て会えなくなって初めて気付いた、彼女を愛おしく想うこの気持ちを今も持て余している。
王弟とは言え10歳も歳の離れた王子など、厄介者でしかなかった。私が学園に通う頃には兄は立派な王太子として執務をこなし、貴族や国民からの支持も高い。家族は大切にしてくれたが、周囲の態度はあからさまだった。
要らないモノ扱いで荒れた私の心を癒してくれたのは、チャールストン伯爵家の面々だ。真摯に魔獣と向き合い調教する彼らは、私にも真摯に接してくれた。
魔獣との信頼関係の築き方や世話の仕方。
誰かと食事をする温かさ。
彼らのお陰でシェリーと会えて、獣騎士にも成れた。その温もりに甘えていた私は、唯一無二の宝を掴み損ねた。
魔物討伐の遠征から三ヶ月振りに帰って来た私を待っていたのは、ロゼッタに宛がわれた婚約者とソイツの悪い噂。部下を使って調べれば、噂以上のクズだった。
ギャンブルで作った借金は、平民の一軒家が買える金額。学生が遊びで使う金額ではない。マリウス閣下が一度は返済したが、今はそれ以上の借金がある。
去年辺りからは、遊びで女性に手を出し女性が妊娠すると金だけ渡して捨ていた。
ところが最近になって、その捨てられた女性達がチャールストン家で働いていると知った時は驚いたが、お陰で罪のない子供達が救われた。あの男が渡した程度の金額では、すぐに暮らしていけなくなっただろう。部下からの話では、仕事中に子供を預かる託児所が居住区画にあるらしい。住居の側に託児所があれば親は安心して働ける。
しかし、公爵がしないといけない救済まで、彼らに押し付けているとは……良い度胸だ。
「私のロゼッタを傷付けた、その罪の自身の身で贖って貰うぞ」
改めて、想いを言葉にするとシェリーが同意する様に鼻先を私の手に押し付けた。
「お前達も同じ気持ちなんだな」
二匹が同意する様に小さく鳴いた。お前達にとっても大事なご主人だ。私が絶対に守る。
兄に迷惑が掛からない様に王族から籍を抜き、継承権も放棄の手続きは済んだ。後は、ローウェン公爵家を追い詰め婚約破棄をさせるだけだ。
彼女がきっと私がしたことを知れば、心を痛めるかも知れない……それでも私は……彼女を救いたい。そして……
ロゼッタ、君が欲しい
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Copyright©︎2020-まるねこ
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