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本編
私の仕事は修理屋さん
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両親が亡くなってから七年。十五歳になった私は、あの日の夜に助けてくれたおじさん事カイン師匠が育ててくれた。
両親が亡くなった後、両親の親族は私を引き取る事を嫌がった。理由は賊に襲われた理由が私だったから。
私も両親も知らなかったけど、見る人が見ると私が魔力持ちだと直ぐに分かるらしい。人より多い魔力を持った私は、人身売買の組織に狙われていたんだ。
師匠が手配してくれた葬儀の中で、回りから遠巻きにされていた私の隣には、ずっと師匠が居てくれた。そして、師匠が回りの人達に聞こえるような大きな声で言ってくれた。
『この子は私が引き取る』
『……おじさんは……私が怖くないの?』
『怖くないから大丈夫だ。おじさんも魔力持ちだ』
怖くないと言って貰えて嬉しかった。同じ魔力持ちだとわかってホッとした。
その後、師匠と暮らしながら魔法を教わったけど何故か発動しなかった。三年経っても魔法が使えなくて私が落ち込んでいる時、師匠が小さな濁った色をした石を持ってきた。
これって魔物から採れる魔石だよね?しかも、魔力切れで使えないヤツ。
『リナ、これを握って魔力を込めてみろ』
『はぁ、やってみます』
師匠から魔石を受けとると、両手でギュッと握り混むけど変化はなかった。
『頭の中で石に魔力を移動させる、溜める事を考えろ』
『はい!』
師匠の言葉を聞いて、イメージを膨らませる。最初は全く変化の無かった石が、何度か繰り返し握っているうちに少しずつ輝き出した。
『リナは魔力の譲渡は出来るが、魔法を発動は出来ない特異魔力の持ち主だ』
『へ?特異魔力って何ですか?』
魔法を使うには魔力を外に放出しないといけない。でも、私は放出が出来ない特異魔力で、物質に魔力を溜める事が出来るけど魔法は使えないらしい。
『魔法使いには成れないが、魔石の修理師に成れるぞ』
聞きなれない職業に首を傾げた私に、師匠は細かく説明してくれた。魔道具や冒険者の装備や武器には必ず魔石が使われている。それらの故障の原因の大半は、魔石の魔力切れらしい。
『もっと練習すれば直ぐに溜められる様になる』
『出来る様になったら、皆の役にたつ?』
師匠が大きく頷く。私は誰かの役にたてる事が嬉しくて必死になって練習した。
そして、今は……
「イリーナさーん、修理お願~い」
「は~い」
毎日、街の人や冒険者の人が持ち込む道具などに付いている魔石の修理をしている。
忙しいけど楽しい毎日は、ある日を境に大きく変わった。
チリーン
店のドアが開く音に顔を上げると、一人の男性が入って来た。
「すいません、ここがカイン師匠の店だと聞いたんだが」
師匠に会いに来たお客さんは、大柄のがっちりした体格で、ハニーブラウン髪から覗く深い海の様な青い瞳と鎧が印象的な人だった。
「そうですよ。ちょっとお待ち下さい。師匠を呼んで来ますから」
そう言ってカウンターから立ち上がると、工場と店を繋ぐドアを開けた。
「師匠~お客さんだよ!」
「あ?今日は誰とも約束は……ランバートか!久しぶりだな」
文句を言いながら出てきた師匠が、男性の顔を見た途端、驚いた顔になった。普段、細い目が見開き嬉しそうだ。
「ご無沙汰しておりました。無事、役目を終えて帰って着ました」
「普通に話せ。気持ち悪いぞ、勇者殿よ」
「その呼び方は止めて下さい」
久しぶりの再会を喜ぶ二人の横で私は、目が点になった。
え?お客さんが勇者様?
勇者様が師匠って……兄弟子?
師匠!どう言うこと!?説明して下さい!!!!
両親が亡くなった後、両親の親族は私を引き取る事を嫌がった。理由は賊に襲われた理由が私だったから。
私も両親も知らなかったけど、見る人が見ると私が魔力持ちだと直ぐに分かるらしい。人より多い魔力を持った私は、人身売買の組織に狙われていたんだ。
師匠が手配してくれた葬儀の中で、回りから遠巻きにされていた私の隣には、ずっと師匠が居てくれた。そして、師匠が回りの人達に聞こえるような大きな声で言ってくれた。
『この子は私が引き取る』
『……おじさんは……私が怖くないの?』
『怖くないから大丈夫だ。おじさんも魔力持ちだ』
怖くないと言って貰えて嬉しかった。同じ魔力持ちだとわかってホッとした。
その後、師匠と暮らしながら魔法を教わったけど何故か発動しなかった。三年経っても魔法が使えなくて私が落ち込んでいる時、師匠が小さな濁った色をした石を持ってきた。
これって魔物から採れる魔石だよね?しかも、魔力切れで使えないヤツ。
『リナ、これを握って魔力を込めてみろ』
『はぁ、やってみます』
師匠から魔石を受けとると、両手でギュッと握り混むけど変化はなかった。
『頭の中で石に魔力を移動させる、溜める事を考えろ』
『はい!』
師匠の言葉を聞いて、イメージを膨らませる。最初は全く変化の無かった石が、何度か繰り返し握っているうちに少しずつ輝き出した。
『リナは魔力の譲渡は出来るが、魔法を発動は出来ない特異魔力の持ち主だ』
『へ?特異魔力って何ですか?』
魔法を使うには魔力を外に放出しないといけない。でも、私は放出が出来ない特異魔力で、物質に魔力を溜める事が出来るけど魔法は使えないらしい。
『魔法使いには成れないが、魔石の修理師に成れるぞ』
聞きなれない職業に首を傾げた私に、師匠は細かく説明してくれた。魔道具や冒険者の装備や武器には必ず魔石が使われている。それらの故障の原因の大半は、魔石の魔力切れらしい。
『もっと練習すれば直ぐに溜められる様になる』
『出来る様になったら、皆の役にたつ?』
師匠が大きく頷く。私は誰かの役にたてる事が嬉しくて必死になって練習した。
そして、今は……
「イリーナさーん、修理お願~い」
「は~い」
毎日、街の人や冒険者の人が持ち込む道具などに付いている魔石の修理をしている。
忙しいけど楽しい毎日は、ある日を境に大きく変わった。
チリーン
店のドアが開く音に顔を上げると、一人の男性が入って来た。
「すいません、ここがカイン師匠の店だと聞いたんだが」
師匠に会いに来たお客さんは、大柄のがっちりした体格で、ハニーブラウン髪から覗く深い海の様な青い瞳と鎧が印象的な人だった。
「そうですよ。ちょっとお待ち下さい。師匠を呼んで来ますから」
そう言ってカウンターから立ち上がると、工場と店を繋ぐドアを開けた。
「師匠~お客さんだよ!」
「あ?今日は誰とも約束は……ランバートか!久しぶりだな」
文句を言いながら出てきた師匠が、男性の顔を見た途端、驚いた顔になった。普段、細い目が見開き嬉しそうだ。
「ご無沙汰しておりました。無事、役目を終えて帰って着ました」
「普通に話せ。気持ち悪いぞ、勇者殿よ」
「その呼び方は止めて下さい」
久しぶりの再会を喜ぶ二人の横で私は、目が点になった。
え?お客さんが勇者様?
勇者様が師匠って……兄弟子?
師匠!どう言うこと!?説明して下さい!!!!
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