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 「どうしたんですか?」

 「すみません。突然何人かがローズ様のことを悪く言い出して」

 「悪く言うかと思えば違うと何かと戦っているかのようです」

 「こんなところにまで萬栄していたのですか」

 彼らにも状態異常回復の魔法をかけ後のことを任せると奥に進んだ。

 奥に進むにつれ状態は悪化しているのが、これぐらいなら何とかなる。

 「城全体を状態異常回復させます。
 そのあとすぐにブレスレットをしてください」

 俺はありったけの魔力で状態異常回復をしたので魔力が枯渇してしまったが、侍女に持ってきてもらった魔力回復のドリンクを飲むと魔力が回復した。

 「これ効きますね」

 「そりゃ~ロディ様作ですも」

 「お姉さま流石ですね」

 城全体を浄化させたことで皆意識を保っているが、すぐに処置しないとすぐに戻ってしまう。

 「僕の部屋に行けばあるんだけど……すみませんが持ってきてくれませんか」

 「わかりました」

 侍女とはそこで別れ先を急ぐと、そこにはロディが涙を流しながら虚ろな瞳で立っていた。

 「そこで何しているの?」

 「なんで僕を見てくれないの?」

 「どうしたの?」

 「僕良い子だよ。
 なんでいつもローズ兄さまと比較するの」

 「何のこと?」

 なんだろうかなりやばいかもしれない。

 俺はセディに近づき抱きしめた。

 「だれ?」

 「大丈夫だよ。
 僕が一緒にいてあえるから今は寝な」

 「本当に一緒にいてくれる?」

 「ああ、だから今は寝るといい、目が覚めたらいっぱいはなそうな」

 「うん」

 魔力をセディの中に流し込んだので当分は目を覚まさないだろうが、覚ましたら今まで分もいっぱい話そうと思った。

 近くにいた騎士に頼んで部屋に運んでもらったら、俺はもう一度城に中を歩き回りケガをしてないか確認していった。

 ひと段落した時にはもうすでにかなりいい時間になっていた。

 遅い夕食を済ませるとそれぞれの部屋へと向かった。

 ローズに部屋にままだ目を覚ますことなく混沌と眠りについてるセディの姿があった。

 「まだ目を覚ましませんの」

 「蝕まれていた時間が長いからね。
 でもきちんと話すよ」

 「そのほうがいいわね。
 ねー一緒に寝よ」

 「何言ってるの」

 「いいじゃない、兄弟なんだし」

 「それにはもちろん俺も含まれているよね」

 いつから聞いていたのか兄がドアの前に立っていた。

 とうぜんとばかりにベットに入り込みみんなで広いベットでねた。

 「今度はセディが起きたら一緒寝ましょう」

 「そうだなその時はうんと話をしような」

 「そうですね」

 うとうとしながら言うが疲れて意識が保てずに眠りについた俺を優しく頭を撫でてくれた。

 「ごめんね。ローズ兄さま」

 かすかにそう聞こえたが定かではない。


 


 
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