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「ようやく解放されました」
「ずいぶん人気者だな」
「違いますよ、ただ珍しいだけです」
かなりからかわれたがそれもまた親子みたいで気恥ずかしかった。
「僕としてはこの格好のままがいいですが、無理そうですよね」
「何度か交渉したが無理だった」
うな垂れた俺の頭を良々としてくれる手が気持ち良く自ら頭を擦り寄せてしまった。
「君は節操がないのか?」
俺が振り向くと隣国の王子さまが立っていた。
「何を言っているかわからないんですが?」
俺はついムッとしてツンケンした物言いをしてしたったが後悔はしてない。
「婚約者がいながら他の男性と喋るなど節操がないと言っているんだ」
「何か不都合でもありましか?
この子は我々の家族なんで、一緒にいてもおかしくないと思いますよ」
「ローズ向こうにセディもいるから行こうか」
「はい、兄さま」
兄さまに手を引かれ行こうとすると手首を掴まれた。
「まだ何かありますか?」
「君の名前はローズと言うのかい?」
「だったらなんだって言うんですか?」
「君はローズ嬢なのか?」
「ならなんですか?
僕は一言も女とは言ってません」
「ローズは王妃の趣味で女装させられていたからね」
「おかげさまで王妃教育も姉さまと一緒に受けましたから完璧ですよ」
「ローズにくる求婚者は令嬢より子息が多いからな」
それを聞いてうな垂れた。
本当に勘弁して下さい。
可愛い嫁さんが欲しいと切に願う。
現実は非常です。
どさくさに紛れて、何故かアーリー王子の婚約者になっていた。
可愛い嫁さんどころか自分が嫁に行くとかありえないでしょ。
それも姉さまと一緒に嫁ぐなんて、なんかの罰ゲームか何かだろと疑いたくなる。
嫌悪な雰囲気を醸し出していたのかアーリー王子と姉さまが助けに来てくれた。
「あまり弟を虐めないで下さる」
「ローズは華奢だが、騎士団と一緒に練習して身体を鍛えているからな、油断さえしなければやられることはない」
「フッ、ならその騎士団が相当弱いんじゃないか?」
「そう思うなら参加してみるといい」
話は終わりだと言わんばかりに俺の手を取り歩き出した。
「ずいぶん人気者だな」
「違いますよ、ただ珍しいだけです」
かなりからかわれたがそれもまた親子みたいで気恥ずかしかった。
「僕としてはこの格好のままがいいですが、無理そうですよね」
「何度か交渉したが無理だった」
うな垂れた俺の頭を良々としてくれる手が気持ち良く自ら頭を擦り寄せてしまった。
「君は節操がないのか?」
俺が振り向くと隣国の王子さまが立っていた。
「何を言っているかわからないんですが?」
俺はついムッとしてツンケンした物言いをしてしたったが後悔はしてない。
「婚約者がいながら他の男性と喋るなど節操がないと言っているんだ」
「何か不都合でもありましか?
この子は我々の家族なんで、一緒にいてもおかしくないと思いますよ」
「ローズ向こうにセディもいるから行こうか」
「はい、兄さま」
兄さまに手を引かれ行こうとすると手首を掴まれた。
「まだ何かありますか?」
「君の名前はローズと言うのかい?」
「だったらなんだって言うんですか?」
「君はローズ嬢なのか?」
「ならなんですか?
僕は一言も女とは言ってません」
「ローズは王妃の趣味で女装させられていたからね」
「おかげさまで王妃教育も姉さまと一緒に受けましたから完璧ですよ」
「ローズにくる求婚者は令嬢より子息が多いからな」
それを聞いてうな垂れた。
本当に勘弁して下さい。
可愛い嫁さんが欲しいと切に願う。
現実は非常です。
どさくさに紛れて、何故かアーリー王子の婚約者になっていた。
可愛い嫁さんどころか自分が嫁に行くとかありえないでしょ。
それも姉さまと一緒に嫁ぐなんて、なんかの罰ゲームか何かだろと疑いたくなる。
嫌悪な雰囲気を醸し出していたのかアーリー王子と姉さまが助けに来てくれた。
「あまり弟を虐めないで下さる」
「ローズは華奢だが、騎士団と一緒に練習して身体を鍛えているからな、油断さえしなければやられることはない」
「フッ、ならその騎士団が相当弱いんじゃないか?」
「そう思うなら参加してみるといい」
話は終わりだと言わんばかりに俺の手を取り歩き出した。
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