邪魔者は消えようと思たのですが……どういう訳か離してくれません

りまり

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 それから数日は本当に静かだった。

 静か過ぎてあのことが嘘なのではと思ってしまったぐらいだ。

 だから油断していた。言い訳にしかならないが本当に油断していたのだ。

 騎士科の授業で移動するときそいつに合った。

 「おや君は本当に授業を受けていないんだね。
 淑女とは名ばかりの阿婆擦れだと聞いたが本当だ」

 「……」

 私の格好を見ることなく授業を受けていないと言語し尚且つ阿婆擦れと来た。

 殿下たちの顔が見る見る強張っていき能面のようになっているのにこいつは気が付かないのだ。

 護衛についていた騎士たちも殺気だっている。

 本当に危機管理能力皆無だろこいつ!!!!!!

 私は無視し通り過ぎようとするといきなり手首をつかんできた。

 「無視するとはいいご身分だな、婚約者に対して失礼だろ」

 婚約者と言う言葉で私は走馬灯のようにあの頃のことがよみがえってきた。

 私は意識を保つことが出来ずに意識を失ってしまった。



  殿下side


 突然意識を飛ばしたレナを俺は抱き上げ救護室に連れて行こうとしてまだレナの手首を掴んでいるそいつを騎士たちによって捉えさせた。

 「離せ!!!!
 俺様を誰だと思っているんだ!!!!!」

 「お前が誰だってかまわないさ、こいつを牢屋に放り込んでおけ」

 「はっ」

 騎士に引きずられて行くそいつを横目に俺たちは急いだ。

 記憶のフラッシュバック。

 過酷過ぎる記憶を閉じ込めていたものが一気に押し寄せてきたのだろう。

 俺たちはあいつが許せなかった。

 幼い少女を家から追い出し死ぬ思いまでさせた。

 死んでいたかもしれないと聞かされた時そいつとレナの妹を秘密裏に殺そうかと思ったぐらいだ。

 あいつらは絶対許さない。

 何が何でもあいつらだけは簡単に死なせないからな!!!!!

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