生まれたての吸血鬼ですが

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経イ

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一学年歴史 P289___



人間を吸血鬼に変えられるのは、純血のみである。吸血鬼の個体数は年々減少の一途をたどり、日本に生存する吸血鬼は3000体未満とも言われている。1164年におこった第6始祖×××××と第9始祖○○○、第11始祖△△△△の派閥争いを最後に、人間の吸血鬼化はほとんどなくなったと言われている。









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ネガティブな性格ではないし、死にたいなんて一度も考えたことはないが、こりゃ死ぬなと思った。



「さて、ヴァンパイアの皆さま。こちら目玉商品になります。特異血の人間です。年は17歳。頭のてっぺんから足の先まで不味いところはどこもありません。……では証明して見せましょう。」



サーカスで使うような剣で喉をさーっと切られて、たらりと血が垂れる。途端ゴクリと真っ暗でなにも見えない舞台の下から大量に音が鳴る。



「1億から始めましょうか。」



ゴミのような親のもとに生まれた。とは言っても暴力は振るわないから他よりマシだと自分に言い聞かせていた。でも多分マシではなかった。



ある日、ギャンブルで借りた金を返さなければならないと言って、高校にもろくに通えずずっとバイトをしている俺の財布から金を抜いて、次の日黒い服の男が家に来て俺の腕を拘束した。



「な、なんだよお前ら、」

「特異血。間違い無いな、」



銀と黒のアタッシュケースが目の前で開けられて、両親が金を受け取って。理解したく無いのに理解する。見たこともないような大金だった。宝くじを当てたような額だった。



瞬時に殺されると思った。



俺にそんな金の価値があるとは思えなかった。ヤラれまくるぐらいじゃどうにもならない額だ。そしたら一つだ。臓器でも売られたんだ。全て諦めていたのに、両親のしうちからこの時久し振りに抵抗した。



必死に逃げようとしたら、足を銃で撃たれた。



痛みに悶えて、倒れ込んだら目の前のスーツの男が喉仏を上下させたんだ。泣いて喚いてもどうにもならなかった。



「余裕で釣りが来るな。」



牢屋に入れられて3日。無理矢理に風呂に入れられて高そうなシャンプーぶっかけられて洗われて、真っ白な服着せられて。殺されると思いながら、でも自分の死ぬ理由を知らないのも悔しくて、ここがどこかを聞いた。



「人身売買を主とするオークション会場さ。金持ちの人間と吸血鬼がいろんな理由で買いにくる。」

「奴隷にされる奴もいるのか?」

「まぁ序盤の安いやつはそうだろうが。てめーは食肉用だろーな。」

「食肉用……ぞ、臓器売られると思ってたんだけど、てか吸血鬼って」

「死に様は知りたいタイプの人間か?」



頷くと、俺に服を着せていたそいつが一瞬顔を上げた。



「どうせ死ぬんだ。なにも驚かないだろ?」

「普通に驚くけど。」

「吸血鬼ってのが世の中にはごく僅かいるんだよ。俺みたいにな。」

「っ……、」



キラリ。刃物のように尖った犬歯を見せられて。現実味がわかないまま話を続けられた。



「とーぜん吸血鬼だから血を吸うわけだが、純血っていう力の強い吸血鬼は人間そのものを食っちまうんだよ。それこそ骨も残さずな。」

「へ、へー……そいつらに食われるのが俺だってことか、」

「そーだな。お前目当てに生きてるかも定かじゃないなんて言われてるはずの純血が山ほど集まってる。」

「うまそうなの俺?特異血って言われてたけど。」

「うまそうも何も、」



この役だってどうやって勝ち取ったかについて語られた。



「そもそも純血ってのは100年に1回も食事をすれば十分なんだよ。」

「何年生きてんの……」

「さぁな。その食事を買いに来てるんだ。金に糸目はつけねぇだろうよ。最後にいいことを教えてやるとな。」

「うん。」

「食われるときは痛くないって話さ。」



まぁ、今のこの状況の俺からしたら十分救いある言葉だよな。そして冒頭に戻る。10億なんて2コール目には超えて、聞いたこともない桁が聴こえて、俺は知らない誰かに買われた。首輪をつけられたまま、ご主人様?と対面した俺は。



すでに目まぐるしく変わる状況に抵抗する意志をなくしてた。最後には痛くしないで食って欲しいと言おうと思ってた。



真っ黒な髪に血のような深い赤の目。見た目の年齢は20代後半位の人形のように顔の整った男だった。



「痩せているな。」



商品を品定めするように顔を触られて、口の中に指を突っ込まれた。



「っ……ごほっ、げほっ、」



何すんのって、言葉も出てこないくらい咳き込んで、生理的な涙が溢れる。苦しいともがいて数秒、やっと離されて、俺の唾液に濡れた指をべろりと舐めた。



こっわ……。



「……あっま。」



視線が合う。



「せっかくの食事だしなぁ。これじゃ骨だ。」



着ていた白いシャツを捲られる。



「骨でもうまそうだが。」



先程剣で触られた喉に男の指先が触れて。痛みが消える。



「えっ、」

「ご馳走は塩焼きより、きちんと料理しないとな。」



そう言って首輪を引っ張られた。行くぞと言われて。大人しくついていく。ここまでいくと予想通りの馬鹿でかい車に乗せられて。声をかけられる。



「名前は?」



食い物の名前聞くんっすね。



「ユウです。」

「俺はニール。」

「ニールさん、」

「ニールでいい。」



呼び捨てとかこの状況じゃキツくねって思いながら。歯向かえず。



「ニール、」

「そうだ。で、なんでこんなところに?攫われたか?」

「……親に売られて。」

「それは不憫だな。」



俯いていたら顔を覗き込まれた。あんまり綺麗な顔に驚くと。



「お前はあまり逃げる気がない。」

「逃げられないでしょ。この状況じゃ、」

「帰る家がないからか?」

「それもあるけど……、」

「生きる意味がない?」

「いやそこまでネガティブでもないんだけどね。」



視線がずっと合ってて。気まずくて。視線を逸らす。



「これ、外してもいいか?」



首輪をぐっと掴まれて強制的に視線を戻された。逃げないかの意だろう。



「いいっすけど。」

「これをつけて歩いたら俺が変態だと思われるからな。」



そういうこと気にするんだこの人。鍵の仕組みが謎を極めたが、ニールが触れれば簡単に外れた。



「吸血鬼って魔法使いか何かなの?」

「現代なら魔法、昔なら術とでもいうかもしれないが、大抵のことはできる。ついてこい。」



会話に夢中になって車が停止したことに今気づいた。執事のような人が扉を開けてくれて、慌てるように飛び出してニールの後ろをついていった。



明らかな高級レストラン。流れるように席につかされて。飯が出てきた。使い方が全くわからない。



「あの、」

「食べ方なんて誰も気にしない。俺に意見するやつなんていない。」



だから早く食べろと言われて。でも少し気にして、フォークで肉を突いた。美味しい匂いが鼻を掠めて、一気に腹が減る。



情けなくて誰にも言えないが。小学校の給食以来のまともな飯だった。食べ方なんて忘れて夢中で食べた。ご馳走は塩焼きより料理をして。その意味はきっとガリガリの俺を太らせて食うところを増やそうって意味なんだろうけど。



それでもいいと思えるくらい、久しぶりの食事はうまかった。



「うまいか?」



コクリ。



「じゃあこれも食え。」



ニールの皿の肉がフォークに刺されて口の目の前にくる。意味不明だけど言われたままパクリ。



「うまい、」

「それはよかった。」

「太らせて俺のこと食うの?」

「あぁ。たくさんうまいものを食わせてやる。」



満足そうな顔だった。



「明日はなにが食べたい。」

「えっと……。」



こんな最高級のフランス料理を食べさせて貰っておきながらおこがましいはなしだけれど。



「本物のラーメン食ってみたい……俺ソフト麺しか食ったことねぇんだよね。」



自分の人生がカウントダウンなら。どのみち死ぬなら。純血とかいう怖い吸血鬼相手でも、本音で話そうと思ったのだ。逃げる場所も俺にはないのだから。



「それならまずは醤油からだろうな。おすすめの店がいくつかある。順番に連れて行ってやろう。」

「あ、ありがとう。」

「ん……?」



これからこいつに食われるってのに呑気すぎる自覚はあったけれど、このタイミングで可笑しそうな顔をされると思っていなくて俺も首をかしげた。



「ふはっ……ありがとうはちげぇだろ。まぁなんでもいいけど。」



笑顔イケメンすぎだろ。



それから宣言通りニールはいろんなところに連れて行ってくれた。それこそ本当に高いレストランから大衆の焼肉ラーメン中華しゃぶしゃぶ、回らない寿司から100円寿司まで食べたいと言ったものなんでも。



「100円寿司でも死ぬほど美味かったのに、ほっぺ落ちんだけど……、」

「これも食え。」

「まだ食ってるとちゅ、んむ……っうま、ヤバい、ニール何これ、」

「のどぐろな。」



ヤバいしか言わない俺をニールは満足そうに眺めていた。お腹いっぱいで家までの帰り道うとうとしていると、ぐっと頭を掴まれて肩に寄っかからせてくれた。



「ニール、」

「ん。」

「……ありがと、」

「だからありがとうはちげぇだろって。」



鼻を摘まれて苦しくなって少しだけ目が覚める。



「毎日風呂入れるし、ベッドで寝れるし、まず屋根あるし、寒くないし、飯うまいし。」

「普通だろ。」

「ニールが買ってすぐ食わないでいてくれたからじゃん、」

「気まぐれだ。」

「んだけど。生きててよかったとか初めて思ったわ。」

「……家まで40分ぐらいかかっから寝ろ。」

「うん、」



言われたことにはあんまり反抗しないようにしてる。もう少し話したかったけど。気分じゃないなら無理に話してとは言わない。なんだかこの数週間で嫌われたくなくなっていた。



家に着いて、肩を揺すられて。目を開くとニールの綺麗な顔が映る。



「着いたけど、このまま寝るか?」

「んん……風呂入るよ。ニールの家汚すの申し訳ないし。」

「別に何でもいいけど、」



そんなことを言ってのろのろ動いてたら、ニールは俺のシャツをガバッとめくった。一瞬固まって。チラリとニールの顔を見ると風呂なって話を逸らされた。



「多少はうまそうになった?」

「んー、まぁな。どうかな。」



なんだその感想。



「うまそうじゃなかったらちょっとショックなんだけど。」

「は?」

「いやだってさ。」

「お前俺に食われたいの?」

「そういうわけじゃないけど、」

「まずけりゃずっと生きてられんのに?やっぱ死にてーの?」

「いや死にたくないけど、」



俺的理論。色々食わせて貰って全部面倒見てもらって、堂々としてられるのは食われるという代償があるからで、何もなかったら流石にこの生活は申し訳ないわけだ。



「俺何もニールに返せないしさ。」

「……なんだそれ。早よ風呂入ってこい。」



え。怒らせた?つらいんだが。



湯船に浸かったのとか、マジでここにきてから初めてで、入浴剤選んでいいとかマジ感動したわけで、風呂上がると髪の毛サラサラで、毎日すすけてない自分を鏡で見るのが結構好きだ。嬉しい。



怒らせたかなってぐるぐる考えてたらちょっとのぼせた。でもそんなのバカみたいな考えで。お風呂から上がったら。



「あっん……あぁっ、ひぁっん、」

「っ……どこ入れて欲しいの?」

「ここっ……私の中にっ、」



死ぬほどでかい4KのテレビでAVが流れていた。反応に困って、ニールの方を見ようとしたら、その前に視線があって。ニールは俺を見てたことに気がつく。



「見たことある?」

「あんまない……スマホ持ってないし。でもちょっとはあるよ。」

「こっち来い。」



手招きされて。ニールの隣に座る。大画面のテレビの前。見ろって言われて見るしかなくて。男女のセックスをガン見した。でもそれより俺はニールの視線が気になるわけで。テレビが流れる間ニールはずっと俺のことを見ていた。



「に、ニール、」

「ん。」

「そんな見られたら全然集中できないんだけど、」

「興奮しないって?」



コクリコクリ。ニールの方を向くと親指と人差し指で顎を掴まれた。



「ニール?」

「俺が抜いてやろうか。」

「っ……だ、大丈夫、」



あんまり突然で焦ってしまって、一瞬抵抗してしまったけれど、その後逃げる勇気もなく固まる。



「興味ないの。」

「な、くはないけど。」

「彼女は?」

「いない、」

「いたことは?」



首を振ったら不思議そうに。



「ユウならモテただろ?」

「告られたことはあるけど、家のことバレんの怖くて、」



逃げようとした体勢を少しずつ直されて、ソファに戻されて、ゆっくり押し倒される。



「嫌ならやらない。」



ずるいと思うんだよ。



「でもセックスも知らないで死ぬのか?」



うつ伏せに逃げたら、耳元でニールの低いいい声が響く。



「俺、が抱かれんの?」

「流石に抱かれる趣味はない。」

「俺男だけど、女になる魔法かけんの?」

「いや、そのままでいい。」

「マジ?入れるとこなくね?」



スウェットの中に手入れられて、尻の間に指が触れてびくってなる。



「こわ、いんだけど。」

「興味は?」

「……ある、けどさ。」



普通に生きてたら高校2年。ついこの前まで制服を着てた。恋愛もできたかなって、彼女もいたかなって。色々考える時があって。興味がなかったら男じゃないと思う。



うつ伏せだった体勢から、腕を引かれて、視線があって。



「キスしてみ。」

「俺、から?」

「早く。」



知識はあるけど経験がないわけで。急かされて、焦って唇を合わせて固まったら吹き出された。



「ぶはっ、ちょお前何それ、」



流石に恥ずかしすぎて怒りまで湧いてきて。



「ちょ待てって、」

「……バカにしたじゃん。」

「かわいーなってことだろ。」



馬鹿みたいに恥ずかしくて。うっさいしか言えなくて。こめかみにキスされる。びっくりして、逃げようとしたら頭の後ろ掴まれて、くちびる咥えられるみたいなキスをされた。



「んっ……、ぁっ、」

れろ……んぷ、れろっちゅ、ちゅく



唇が重なった瞬間舌が入り込んできて、絡まれて、追いかけられる。ニールの舌は人間より薄くて、でも硬くて猫みたくざらついてた。粘膜が絡みあって唾液が溢れる。



「はぁっ……酸素たんな」



くそ童貞の俺がこんなキスを知るわけがない。キスってこんなんなんの?気持ち良すぎて勃ったんだけど。あんなAVガン見しても反応しなかったのに数十秒のキスで勃って、恥ずかしくなって、隠そうとして、ソファから逃げようとして。捕まった。背中抱きしめられて。



「逃げんなって、」

「ヤバい、から」

「何が。」

「勃った。」

「ふはっ……、」

「笑うなっ…!!」



近づいてくる顔を押しあげて逃げて。Tシャツの間から入り込んできた手が生肌に触れてびくって体が跳ねる。



「っぁ……」



逃げれた腕がガクって崩れる。



「めちゃくちゃ敏感じゃん。」

「う、るさい」



逃げそびれて、またソファの下に戻ってくる。片手で腕を頭の上にまとめられたから、死ぬほど赤い顔を無理矢理見られる。



「顔あけー。茹でダコみてぇ。」

「面白がってんじゃん、」

「反応うぶすぎてウケんだもん。」

「ウザい……、」

「じゃーマジで辞める?」



黙りこんだから余計に笑われる。



「期待させたのニールじゃんか、」

「応えないなんて一言も言ってないだろ。」



スウェットの上からギュッて握られて。びくん。



「んっ……」

「キスでこんな反応しちゃうなんてお前どんだけかわいーの?」

「かわい、ぁっ…とか、いうなっ、」

「じゃーカッケェって言うの?」



ぎゅっ、……ぬち、くちゅ、ぬち



「あっ、ん……ちゃか、しんっ、てんじゃん、」



睨んだつもりなのに煽ってる?って言ってくるからムカついて。視線逸らしたら無理矢理顔近づけられた。



「まっ、」

「またねぇよ。バーカ。」

「んん……ぅん、ぁっ」



くちゅ、ちゅ……れろっ、ちゅくれろっ



ヤバい。ヤバいって思うのに気持ち良すぎて抵抗できなくて、ズボンずり下ろされて、下着の上からやんわり握られたと思ったら秒で降ろされた。



「ドロドロじゃん。」

「はぁっ……はぁ、」



ぐちゃ、ぬ゛っ……ぎゅっぬち…ぬちゃ



「ゆっ、あっ…くりっ、んっぁ、」

「気持ち?」



うまくしゃべれなくて。なんとか頷く。ニールの綺麗な手が俺のでぐちゃぐちゃになってて、手加減なしに抜いてくる。



「ニールっ、」

「ん?」

「まっ、ぁっ……ひぁっ、って、お願いっ、」

「ちんこ触んのやめてほしーの?」



必死に頷いて、離れていく手に安心したのが悪かった。さっきニールが男同士でヤル時に使うと言ったそこ。ちんこに触るのはやめてくれたけど、そこじゃない奥に触れて。



「えっ?えっニー、んっ……!?」

「こっちならいーだろ。」



どろどろの指で入れられた。抵抗する中を無理矢理暴かれて。怖くなってニールの首に抱きついた。



「屁理屈っ……ぁっ、あぁっ、ひぁ」

「ほら息吸って、あんま力入れんな」

「あぁっ、ニールっ……こわっ、」



しがみつくみたく肩に抱きついてたら、片手で無理矢理剥がされて。視線が合う。



「息吸って。」

「っは、ぁっ…、」



酸素を吸い込んだ瞬間。またあのドロドロのキスされて、中の指がぐんぐん進む。



ずぬ゛っ……ぬ゛ぢゅっ……ぬ゛ぶっ、ずぬっずぬ゛っ……



「んぁっ……あっ、ひゃっ、ニールっ」

「かわい、」



ちゅって触れるだけのキスされて。指抜かれて。ドキって心臓跳ねる。自分に必死だったけど、やっと一瞬ニールの手が離れて、ニールの全身が目に写った。



汗かいてる。高そうなスーツのズボンに手をかけてて。ガチャガチャって金属の音と俺の荒い息が響いて。ニールのが勃っててびっくりした。



「勃って、る」

「は?勃つだろ。俺のことなんだと思ってんの。」

「俺になんて、興奮する?」

「っ……」



ニールが怒りを示したのは、表情で察知した。でもそれに謝ってる余裕なんてなくなる。だって。一度入り口を確かめるように先が触れて。狙いを見定めたら。



「~~~~~っ!!っんん、……ぁっあぁっ、んぁ」



ずぶっ……ぬ゛ぶっ、ぬ゛ぶっ……ぬ゛ぶううっ……ぐぅ……ずぷぷ……!



奥に奥に入ってきて。中が一気に熱くなって。指なんか比べものになんないのが腹の中を満たして。乱暴に暴いていく。



「クソうまそうだわ……!腹減って死ぬ」

「ニール?……あっ、ぁあっ、いっちゃ……ひぁっ」

「っ……イケよっ、中出すぞ。ユウ、こっち見ろ、」

「んぁ、ぁ……んんっ、んぁっ」



そこから記憶が曖昧で。食べていいとか口走ったような気がするし、ニールのキスが好きだと思ったのも覚えれるし、大体覚えてるんだけど。俺の意識は薄れてった。



曖昧な意識が冷めていって。裸で寝てることに気がつく。一回ビクッとなって、隣のニールも裸で昨日のことを思い出す。



「なんで俺生きてんだろ。」



嬉しいけどさ。またニールの顔見れて。綺麗な顔で寝てるニールの上に裸のまま乗っかる。



「うぐっ……、お前身体洗ってやったのに、」

「やっぱ俺まじーの?」

「なんの話だよ。ねみーんだけど。」

「ニール。」



じっと見ると。ため息をつかれた。なんだそれ。



「わかんねぇ?」

「何が、」

「本当に食っちまうぞ。腹ペコなんだこっちは。」



頭掴まれて軽いキスをされる。くそ気持ちい。



「なんだその顔。」

「ニール、キスうますぎ……、」

「ガキとはちげぇんだよ。」

「毎日して欲しい、」

「っ……んと。そゆーとこだかんな。」



ばさっと身体から無理矢理降ろされて、形勢逆転。昨日と同じ体勢。つまり俺がベッドでニールが上。



「食っちまっていいの俺。」

「食わ、ねーの?」

「もっかい聞くけどお前死にてーの?」

「っ……、」



10秒ぐらい考えて。考えて。居場所のない俺は思うんだ。





「に、ニールがいるならっ、生きていたいかもしれない、」

「まぁ……妥協点?」





そうして俺は吸血鬼になった。ニールにキスされて甘い何かを飲まされて。心臓がバクバクなった瞬間、ニールは俺の首筋に噛み付いた。意識がなくなるまで吸われまくって、起きた瞬間から俺の体は変化し始める。

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