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序章
9,3日目(日)デュラハン
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さっきのお店からあまり離れてなくて良かったです。おかげでそれほど時間を開けずに到着出来ました。
「遅れてすみません。みなさんお待たせしました。」
「ん、大丈夫。私たち4人も今来たところ。」
「あぁ、マナの言う通りだ。実際俺たちの方が遅れてるしな。」
ふむ、確かにそうですね。物色してて時間を見ていませんでしたがもう10時半ですからね。
「ありがとうございます。では今から行きますか?」
「おう、みんな準備済ませてるしな。」
さて昨日色々あった死霊ダンジョンに向かいます。
「なぁシオン、昨日聞きそびれてたけどそのペンダントどうしたんだ?」
「あぁ、これですか。昨日レアボス倒して手に入れました。かなりギリギリでしたがなんとか勝てましたよ。完全ソロってわけでもなかったですしね。」
「マジかよ……てか完全ソロじゃないってどういうことだ?」
「それについてはダンジョンの中に入ってから教えますよ。」
話している間に着きましたね。
「よし、今からダンジョンに入るけど全員準備は済んだな?よし行くぞー!」
やっぱり暗視は偉大ですね。昨日入った時はライト付きで見えるくらいだったのが今ではライト無しで道がはっきり見えます
「進む前にバフを盛りましょうか。その方が安定しますし。」
「そうだな、まだモンスターも出てきてないし先にバフ盛っとくか。」
「ではパーティー枠も空きがありますしこの子を出しておきましょう。」
「召喚、スピカ」
「キュイー♪」
おー今日も私の頭が定位置ですか、その前に少しモフモフ。
「な、なんですかそのもふもふは!私にももふらせてください!!」
おや、サクラさんももふもふ好きですか。同士ですね。
「スピカが良いならいいですよ。」
「ありがとう!はわー、もふもふつやつや可愛い……」
完全にトリップしてますね。
「えいっ」
ポカッ
あ、マナさんが杖で軽く小突きましたね
「いたっ。ハッ、つい。やっぱりもふもふの誘惑には逆らえないです。」
「サクラちゃんβの時は暇さえあれば私の尻尾にぎにぎしてたからねぇ。」
あぁ、やっぱりですか。イヅナさんの尻尾も綺麗な毛並みですからねえ。
「それじゃ気を取り直してバフかけますよー。」
「ライトエンハンス、ダークエンハンス、マジックエンハンス」
まず私が昨日何度も自分にかけたバフを全員にかけます。上位スキルにはなりましたが強化系スキルを覚えてないんですよね。
「…ウォーターエンハンス、ウインドエンハンス」
マナさんは水と風ですか。恐らく無属性魔法も持っているでしょうが既に私がかけましたからね。
「ホーリーアーマー。ホーリーエンハンス。」
サクラさんは神官らしく聖属性の付与ですか。
「ストレングスアップ、インテリジェンスアップ、アジリティアップ」
イヅナさんは祈祷士のステータスアップバフですね。属性による能力付与だけでなくステータス自体もアップすると戦闘が楽そうですね。
「『聖炎陣』ファイアエンハンス!」
レオくんは火属性エンハンスですね。あともう1つはなんでしょう?もしやユニーク関係でしょうか?
「さて、バフも盛り終わったし行くか。1階層はかなり広いけど敵は強くないからなサクサク進むだろ。」
今のところバフが全部で
火属性エンハンス(与ダメージ増加)
水属性エンハンス(被ダメージ減少)
風属性エンハンス(移動速度上昇)
光属性エンハンス(攻撃速度上昇)
闇属性エンハンス(攻撃にドレイン効果付与)
無属性エンハンス(能力値上昇)
聖属性エンハンス(攻撃に不浄なもの特攻付与)
の7属性エンハンスにSTRとINTとAGIの3つのステータスアップバフ、そしてレオくんの詳細不明の謎バフの合計11枚ですね。
これだけかかっていればこのダンジョンに出てくる普通のモンスターくらいなら一瞬で倒せるでしょう。
その後1層目はソロでも弱点をつけば進める難易度なので一切苦戦することも無く終わりました。
次に2層に進みます。
「ここはリビングアーマーが出てきます。ですが正直全員でひたすらに魔法を撃ち込めばそれで倒せるので驚異ではないです。」
一応情報を共有しておきます。
お、出てきましたね。
「ライトボム!」
「ウォーターランス×ウインドエッジ」
「ホーリーバレット!」
「キュー!」
「ファイアエンチャント!ファイアスラッシュ!!」
……今の攻撃、完全に過剰でしたね。文字通り消し飛びましたよ。
その後1層と同じようにサクサク進み3層に続く階段を発見しました。
「よし、次は3層だ!ここまで結構サクサク来れたな。シオン、3層には中ボスがいるんだったよな?」
「そうですね、私が戦った時はレアボスだったので本来のボスが何かは知りませんが。」
はぁ……3層は気が重いです。何故ならあのレイスがいるんですから。
フワァ
「ヒッ……」
サワッ
「ッ!?このぉ!ライトバーストォ!!」
「無理です怖いですもう帰ります!!」
「あ、あのレオさん。シオンさんがなんか生まれたての子鹿みたいに震えてるんですが…
シオンさんってもしかして……」
「あぁ、内容自体が怖いタイプのホラゲとかは普通に出来るのに突然怖がらせてくる系はあんな感じになる。」
「シオン落ち着いて、ここはあくまでゲーム。レイスだろうがゴーストだろうが殴れば倒せる。」
「ふぇぇ……そんな事言われてもむりなものはむりなんですよぉぉぉ……!!」
フワァ
フワァ
「アバ…アバババ……無理死ぬぅ、死んじゃいますよぉぉー」
もう無理です、なんでこんなに沢山湧いてくるですか!昨日入った時は多くても2体ずつくらいだったじゃないですかぁぁっ!!
ペチペチ、ペチペチ
「あぅ、マナさんどうしました?」
「……あなたは死なないわ、私が守るもの」
「いやなぜにエ○ァ?」
あぅ、なんかマナさんがカッコよく見えます。
「という訳でシオンはこの層が終わるまで私の後ろにいればいい。」
「ありがとうございます……」
マナさんの後ろからちまちま攻撃と支援飛ばしましょう、ボス戦では役に立てるハズ……多分、おそらく、きっと、めいびー。
その後私はマナさんの後ろにくっついて3層を進み昨日も来た中ボス部屋に到達しました。
「多分レアボスを引かない限りはまだ余裕を持って戦えるレベルだと思う。もし万が一レアボスが出ても相手は1体に対してこっちは5人と1匹だから負けることは無いだろう。
それじゃあいざボス戦へ!」
昨日も見た光景、なので部屋の説明は割愛するとしてケルベロスがいた辺りに今回は……騎士?でしょうか。
黒い全身鎧のようなものとその近くに騎士らしきものの身の丈ほどはあるバスターソードが床に刺さっています。
やはり近づかないと見えませんね。
あれは……デュラハン……でしょうか。どう見ても本来頭のあるべき位置に頭がないんですが。その代わりか青白い炎が揺らめいています。
そして大剣と反対の位置にあるあれが頭でしょうか、フルフェイスの兜に覆われていて中身が見えませんがフォルム的に多分頭で間違いないでしょう。
「あれはデュラハンだ!恐らく大剣の反対の位置にあるやつが頭だと思う。とりあえず全員遠距離攻撃で様子を見るぞ!」
「ライトアロー!ライトボム!!」
「ウォーターランス×ウインドエッジ!風の精霊よ我が敵を切り裂け!シルフ!!」
「ホーリーバレット!ホーリーランス!」
「キュー!キュイー!!」
「ハァッ!天煌爆焔閃!!」
ドゴォォォオオオンッ!!!
リビングアーマーを一撃で消し飛ばした攻撃のさらに威力増し増しバージョンですがどうでしょう?
「ヴァァァァァァ!!」
あるぇー?全然元気じゃないですかヤダー
「くっ!こいつ速いっ!」
嘘でしょ?フルプレートアーマーを付けて大剣まで持ってるのにめちゃくちゃ早いんですが!
それに今攻撃をガードしようとしたレオくんが踏ん張りきれずに吹き飛びましたよ!?
んー、もしかしてあのデュラハン……まだ確信はないですが一応注意してもらった方が良さそうです。
「みなさんもしかしたらこのモンスター『縮地』を持っている可能性があります!やつから見た直線上の範囲になるべく入らないようにしてください!その範囲内では恐らく回避は無理です!」
「了解!俺以外の全員後衛は作戦、いのちだいじにで後方から支援頼む!俺は移動しながら近接戦をする!」
「「「了解!!」」」
「キュイー!」
む、私最初の自己紹介の時中近衛って言ったはずなんですが、なんで後方配属なんですかねぇ。
それにレオくんなんか主人公感出してますが死相バンバン見えるんですよねー。
私も一緒に突貫しましょうかねー。
魔闘術からの縮地で一気に追いつきさらに追い抜いていきます!
「んなっ!?シオンなんで?!?」
「私は後衛ではなく近衛型なんですよっ!」
魔闘術で拳にライトニングランスをチャージ、さらに体術アーツ、剛拳を発動。
「ハァッ!!」
さらに糸操作が進化したことで新たに習得したアーツ、属性糸を発動。既に持っている属性の糸はスキルレベルに関係なく生成出来るので光属性の糸を生成。
今度は剛脚を使いさらにライトボムをチャージ、さらにぶっつけ本番ですが多分できる、はず!
「フッ━━━━━━━━仮面飛翔脚!!」
「完全詠唱完了。オールアビリティダウン!アームブレイク!アーマーブレイク!」
「ハァッ!フレイムジャベリン!ライトニングランス!煌焔龍咆撃!!」
「水の精霊よ、我が敵を貫け!ディーナ!火の精霊よ、我が敵を焼き尽くせ!サラマンダー!」
「主よ我に悪なる者を打ち倒す力を。ホーリーレイン!」
「やったか?……あ、やべ……」
「……それは倒せてないフラグ。」
「ヴェァァァァァァァ!!!」
うわっ、真っ黒だった鎧が血のような色に変わっていきます。所謂発狂モードでしょうか。
「やばっ、でも狂化状態ってことは残り体力が少ないはずうっ!?!」
は!?いやちょっと今の動き見えなかったんですが、もしかして狂化した状態になった時点でこれ今のレベルじゃ詰みってことでしょうか?
おそらく本来は狂化させないように丁寧に削ることが運営の想定したやり方なんでしょう。
「どうしますレオさん、諦めて切られるのを待つかやれるだけやるか。」
「その二択ならもちろんやるだけやってみる、だな。もしかしたらこの状態から削り切れるかもしれないし。
それに狂化してる状態で倒せば普通に倒しても手に入らないアイテムが手に入るかもしれないしな。」
「わかりました、じゃあ耐久は無理でしょうし自分の使える高火力スキルでゴリ押しがいいでしょうね。
みなさんもレオさんの意見に同意でよろしいですか?」
「ん、私は問題ない。」
「私も大丈夫です!」
「私も同意よー」
「じゃあ行こうか!」
ふぅ……魔闘術発動、魔闘気放出、そして操糸術で右腕に光属性糸を左腕に闇属性糸を纏い魔力消費の重い混沌属性を自身に付与、さらにエンハンスを重ねがけして……これで準備完了です。
「まず私がデバフとバフを盛り直すよー」
「オールアビリティアップ!アールアビリティダウン!カースバインド!」
イヅナさんが支援をし直しマナさんとサクラさんの大規模魔法が炸裂しました。
チャージも完了しました。これでトドメです!!
「カオス・ブラスト!!」
「擬似神剣展開・レーヴァテイン!!」
「グォァァァァ……」
「ハァハァ、やっと倒せましたね。もう私の魔力空ですよ。」
「俺も」
「私も…」
「私も疲れました。β以来でしたね。ここまでギリギリだったのは。」
「まぁあの狂化状態が1番の原因だと思うけどねぇ。」
「だなー、もし周回することになったら狂化させないように気をつけないと。」
「なんとか倒せましたし今回のダンジョン攻略はとりあえずここで切り上げませんか?さすがにこの疲労感で情報皆無の4層に行くのは無謀だと思うんですよ。」
「ん、同意。私も疲れたからもう今日は一旦ログアウトして眠りたいくらい。」
「私もマナと一緒で疲れたから休みたいかな。」
「私もー。学校の課題やったら今日は早めに寝よっかな?」
「わかった。じゃあダンジョンから出たらそこで解散ってことでいいな。」
「「「「異議なーし」」」」
「じゃあ宝箱回収して帰るぞー。」
「「「「おー!」」」」
んー、正直ケルベロスと戦って倒した時よりも疲れましたね。
では今日はもうログアウトしましょうか、リアルの方は3時頃でしょうか?ダンジョンの中にいたため食べられなかった昼食を食べてその後にダンジョン攻略で溜まった疲れを取るためにお昼寝しましょう。
「遅れてすみません。みなさんお待たせしました。」
「ん、大丈夫。私たち4人も今来たところ。」
「あぁ、マナの言う通りだ。実際俺たちの方が遅れてるしな。」
ふむ、確かにそうですね。物色してて時間を見ていませんでしたがもう10時半ですからね。
「ありがとうございます。では今から行きますか?」
「おう、みんな準備済ませてるしな。」
さて昨日色々あった死霊ダンジョンに向かいます。
「なぁシオン、昨日聞きそびれてたけどそのペンダントどうしたんだ?」
「あぁ、これですか。昨日レアボス倒して手に入れました。かなりギリギリでしたがなんとか勝てましたよ。完全ソロってわけでもなかったですしね。」
「マジかよ……てか完全ソロじゃないってどういうことだ?」
「それについてはダンジョンの中に入ってから教えますよ。」
話している間に着きましたね。
「よし、今からダンジョンに入るけど全員準備は済んだな?よし行くぞー!」
やっぱり暗視は偉大ですね。昨日入った時はライト付きで見えるくらいだったのが今ではライト無しで道がはっきり見えます
「進む前にバフを盛りましょうか。その方が安定しますし。」
「そうだな、まだモンスターも出てきてないし先にバフ盛っとくか。」
「ではパーティー枠も空きがありますしこの子を出しておきましょう。」
「召喚、スピカ」
「キュイー♪」
おー今日も私の頭が定位置ですか、その前に少しモフモフ。
「な、なんですかそのもふもふは!私にももふらせてください!!」
おや、サクラさんももふもふ好きですか。同士ですね。
「スピカが良いならいいですよ。」
「ありがとう!はわー、もふもふつやつや可愛い……」
完全にトリップしてますね。
「えいっ」
ポカッ
あ、マナさんが杖で軽く小突きましたね
「いたっ。ハッ、つい。やっぱりもふもふの誘惑には逆らえないです。」
「サクラちゃんβの時は暇さえあれば私の尻尾にぎにぎしてたからねぇ。」
あぁ、やっぱりですか。イヅナさんの尻尾も綺麗な毛並みですからねえ。
「それじゃ気を取り直してバフかけますよー。」
「ライトエンハンス、ダークエンハンス、マジックエンハンス」
まず私が昨日何度も自分にかけたバフを全員にかけます。上位スキルにはなりましたが強化系スキルを覚えてないんですよね。
「…ウォーターエンハンス、ウインドエンハンス」
マナさんは水と風ですか。恐らく無属性魔法も持っているでしょうが既に私がかけましたからね。
「ホーリーアーマー。ホーリーエンハンス。」
サクラさんは神官らしく聖属性の付与ですか。
「ストレングスアップ、インテリジェンスアップ、アジリティアップ」
イヅナさんは祈祷士のステータスアップバフですね。属性による能力付与だけでなくステータス自体もアップすると戦闘が楽そうですね。
「『聖炎陣』ファイアエンハンス!」
レオくんは火属性エンハンスですね。あともう1つはなんでしょう?もしやユニーク関係でしょうか?
「さて、バフも盛り終わったし行くか。1階層はかなり広いけど敵は強くないからなサクサク進むだろ。」
今のところバフが全部で
火属性エンハンス(与ダメージ増加)
水属性エンハンス(被ダメージ減少)
風属性エンハンス(移動速度上昇)
光属性エンハンス(攻撃速度上昇)
闇属性エンハンス(攻撃にドレイン効果付与)
無属性エンハンス(能力値上昇)
聖属性エンハンス(攻撃に不浄なもの特攻付与)
の7属性エンハンスにSTRとINTとAGIの3つのステータスアップバフ、そしてレオくんの詳細不明の謎バフの合計11枚ですね。
これだけかかっていればこのダンジョンに出てくる普通のモンスターくらいなら一瞬で倒せるでしょう。
その後1層目はソロでも弱点をつけば進める難易度なので一切苦戦することも無く終わりました。
次に2層に進みます。
「ここはリビングアーマーが出てきます。ですが正直全員でひたすらに魔法を撃ち込めばそれで倒せるので驚異ではないです。」
一応情報を共有しておきます。
お、出てきましたね。
「ライトボム!」
「ウォーターランス×ウインドエッジ」
「ホーリーバレット!」
「キュー!」
「ファイアエンチャント!ファイアスラッシュ!!」
……今の攻撃、完全に過剰でしたね。文字通り消し飛びましたよ。
その後1層と同じようにサクサク進み3層に続く階段を発見しました。
「よし、次は3層だ!ここまで結構サクサク来れたな。シオン、3層には中ボスがいるんだったよな?」
「そうですね、私が戦った時はレアボスだったので本来のボスが何かは知りませんが。」
はぁ……3層は気が重いです。何故ならあのレイスがいるんですから。
フワァ
「ヒッ……」
サワッ
「ッ!?このぉ!ライトバーストォ!!」
「無理です怖いですもう帰ります!!」
「あ、あのレオさん。シオンさんがなんか生まれたての子鹿みたいに震えてるんですが…
シオンさんってもしかして……」
「あぁ、内容自体が怖いタイプのホラゲとかは普通に出来るのに突然怖がらせてくる系はあんな感じになる。」
「シオン落ち着いて、ここはあくまでゲーム。レイスだろうがゴーストだろうが殴れば倒せる。」
「ふぇぇ……そんな事言われてもむりなものはむりなんですよぉぉぉ……!!」
フワァ
フワァ
「アバ…アバババ……無理死ぬぅ、死んじゃいますよぉぉー」
もう無理です、なんでこんなに沢山湧いてくるですか!昨日入った時は多くても2体ずつくらいだったじゃないですかぁぁっ!!
ペチペチ、ペチペチ
「あぅ、マナさんどうしました?」
「……あなたは死なないわ、私が守るもの」
「いやなぜにエ○ァ?」
あぅ、なんかマナさんがカッコよく見えます。
「という訳でシオンはこの層が終わるまで私の後ろにいればいい。」
「ありがとうございます……」
マナさんの後ろからちまちま攻撃と支援飛ばしましょう、ボス戦では役に立てるハズ……多分、おそらく、きっと、めいびー。
その後私はマナさんの後ろにくっついて3層を進み昨日も来た中ボス部屋に到達しました。
「多分レアボスを引かない限りはまだ余裕を持って戦えるレベルだと思う。もし万が一レアボスが出ても相手は1体に対してこっちは5人と1匹だから負けることは無いだろう。
それじゃあいざボス戦へ!」
昨日も見た光景、なので部屋の説明は割愛するとしてケルベロスがいた辺りに今回は……騎士?でしょうか。
黒い全身鎧のようなものとその近くに騎士らしきものの身の丈ほどはあるバスターソードが床に刺さっています。
やはり近づかないと見えませんね。
あれは……デュラハン……でしょうか。どう見ても本来頭のあるべき位置に頭がないんですが。その代わりか青白い炎が揺らめいています。
そして大剣と反対の位置にあるあれが頭でしょうか、フルフェイスの兜に覆われていて中身が見えませんがフォルム的に多分頭で間違いないでしょう。
「あれはデュラハンだ!恐らく大剣の反対の位置にあるやつが頭だと思う。とりあえず全員遠距離攻撃で様子を見るぞ!」
「ライトアロー!ライトボム!!」
「ウォーターランス×ウインドエッジ!風の精霊よ我が敵を切り裂け!シルフ!!」
「ホーリーバレット!ホーリーランス!」
「キュー!キュイー!!」
「ハァッ!天煌爆焔閃!!」
ドゴォォォオオオンッ!!!
リビングアーマーを一撃で消し飛ばした攻撃のさらに威力増し増しバージョンですがどうでしょう?
「ヴァァァァァァ!!」
あるぇー?全然元気じゃないですかヤダー
「くっ!こいつ速いっ!」
嘘でしょ?フルプレートアーマーを付けて大剣まで持ってるのにめちゃくちゃ早いんですが!
それに今攻撃をガードしようとしたレオくんが踏ん張りきれずに吹き飛びましたよ!?
んー、もしかしてあのデュラハン……まだ確信はないですが一応注意してもらった方が良さそうです。
「みなさんもしかしたらこのモンスター『縮地』を持っている可能性があります!やつから見た直線上の範囲になるべく入らないようにしてください!その範囲内では恐らく回避は無理です!」
「了解!俺以外の全員後衛は作戦、いのちだいじにで後方から支援頼む!俺は移動しながら近接戦をする!」
「「「了解!!」」」
「キュイー!」
む、私最初の自己紹介の時中近衛って言ったはずなんですが、なんで後方配属なんですかねぇ。
それにレオくんなんか主人公感出してますが死相バンバン見えるんですよねー。
私も一緒に突貫しましょうかねー。
魔闘術からの縮地で一気に追いつきさらに追い抜いていきます!
「んなっ!?シオンなんで?!?」
「私は後衛ではなく近衛型なんですよっ!」
魔闘術で拳にライトニングランスをチャージ、さらに体術アーツ、剛拳を発動。
「ハァッ!!」
さらに糸操作が進化したことで新たに習得したアーツ、属性糸を発動。既に持っている属性の糸はスキルレベルに関係なく生成出来るので光属性の糸を生成。
今度は剛脚を使いさらにライトボムをチャージ、さらにぶっつけ本番ですが多分できる、はず!
「フッ━━━━━━━━仮面飛翔脚!!」
「完全詠唱完了。オールアビリティダウン!アームブレイク!アーマーブレイク!」
「ハァッ!フレイムジャベリン!ライトニングランス!煌焔龍咆撃!!」
「水の精霊よ、我が敵を貫け!ディーナ!火の精霊よ、我が敵を焼き尽くせ!サラマンダー!」
「主よ我に悪なる者を打ち倒す力を。ホーリーレイン!」
「やったか?……あ、やべ……」
「……それは倒せてないフラグ。」
「ヴェァァァァァァァ!!!」
うわっ、真っ黒だった鎧が血のような色に変わっていきます。所謂発狂モードでしょうか。
「やばっ、でも狂化状態ってことは残り体力が少ないはずうっ!?!」
は!?いやちょっと今の動き見えなかったんですが、もしかして狂化した状態になった時点でこれ今のレベルじゃ詰みってことでしょうか?
おそらく本来は狂化させないように丁寧に削ることが運営の想定したやり方なんでしょう。
「どうしますレオさん、諦めて切られるのを待つかやれるだけやるか。」
「その二択ならもちろんやるだけやってみる、だな。もしかしたらこの状態から削り切れるかもしれないし。
それに狂化してる状態で倒せば普通に倒しても手に入らないアイテムが手に入るかもしれないしな。」
「わかりました、じゃあ耐久は無理でしょうし自分の使える高火力スキルでゴリ押しがいいでしょうね。
みなさんもレオさんの意見に同意でよろしいですか?」
「ん、私は問題ない。」
「私も大丈夫です!」
「私も同意よー」
「じゃあ行こうか!」
ふぅ……魔闘術発動、魔闘気放出、そして操糸術で右腕に光属性糸を左腕に闇属性糸を纏い魔力消費の重い混沌属性を自身に付与、さらにエンハンスを重ねがけして……これで準備完了です。
「まず私がデバフとバフを盛り直すよー」
「オールアビリティアップ!アールアビリティダウン!カースバインド!」
イヅナさんが支援をし直しマナさんとサクラさんの大規模魔法が炸裂しました。
チャージも完了しました。これでトドメです!!
「カオス・ブラスト!!」
「擬似神剣展開・レーヴァテイン!!」
「グォァァァァ……」
「ハァハァ、やっと倒せましたね。もう私の魔力空ですよ。」
「俺も」
「私も…」
「私も疲れました。β以来でしたね。ここまでギリギリだったのは。」
「まぁあの狂化状態が1番の原因だと思うけどねぇ。」
「だなー、もし周回することになったら狂化させないように気をつけないと。」
「なんとか倒せましたし今回のダンジョン攻略はとりあえずここで切り上げませんか?さすがにこの疲労感で情報皆無の4層に行くのは無謀だと思うんですよ。」
「ん、同意。私も疲れたからもう今日は一旦ログアウトして眠りたいくらい。」
「私もマナと一緒で疲れたから休みたいかな。」
「私もー。学校の課題やったら今日は早めに寝よっかな?」
「わかった。じゃあダンジョンから出たらそこで解散ってことでいいな。」
「「「「異議なーし」」」」
「じゃあ宝箱回収して帰るぞー。」
「「「「おー!」」」」
んー、正直ケルベロスと戦って倒した時よりも疲れましたね。
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