8 / 71
1章
第4話 クラスメイトを助ける(前編)
「な、なんと禍々しい」
側にいた教官は震え上がる。
天を衝くような黒い光。
そして奇怪に響く『ジャアク』という言葉。
講堂は黒き光に溺れ、受験生はおろか教官たちも闇に包んだ。
その中心にいたのは、我だ。
どうやら、この魔導具……。
対象の魔力の強さを探るようにできていて、その実――宿業を探るもののようだ。
宿業とは、いわば魂の経験値。
人類も、魔族の魂も常に輪廻を繰り返している。
生き死にを繰り返すうちに、肉体は滅び、記憶は消滅するものの、魂は磨き上げられ、来世において魔力の総量として反映される。
魔力とは即ち魂の経験値――つまり、宿業だ。
この魔導具は、対象の年齢を探り、その宿業の質によってランク分けしていたというわけである。
人間も面白い魔導具を作ったものだ。
しかも、よもや我の宿業を見抜くとは。
褒めてつかわそう。
我は魔導具から手を離した。
黒い光は収束し、警鐘のように鳴り響いていた『ジャアク』と言う言葉は消える。
講堂はすっかり静まり返っていた。
ん? なんだ、この空気は?
先ほどまでの熱狂的な雰囲気は消えている。
我に向けられた憧憬の眼差しは同じく失せ、代わりに恐怖がこびりついていた。
◆◇◆◇◆
こうして入学試験を終わった。
10日後、合否が発表され、我は聖女候補科のFクラスに入学することになった。
合格はしたが、最低のFクラスである。
なかなか厳しい結果だ。
だが、我を査定したのは、一流の聖女たちである。
その彼女たちが下した結果が、Fクラスだ。
結果は真摯に受け止めなければならぬ。
後日、教えられるが、我の合格に懐疑的な者がほとんどだったらしい。
だが大聖母アリアルの提言により、Fクラスの入学が認められたそうだ。
もし、あの時アリアルに出会わなければ、我は聖女としてのスタートラインにすら立てなかっただろう。
しかし、どんな形であれ、聖女の学舎に入学することができた。
3年間、教官殿たちの授業をよく聞き、研鑽すればきっと我は回復魔術を極めることができる。
我は、そう信じる。
そのためには、【大聖母】アリアルの訓告通り、友人を作ろう。
我は意気揚々と聖クランソニア学院の制服に袖を通し、学校生活を始めた。
友達を作るために、道行く生徒全員に片っ端から声をかける。
だが、駄目だった。
おかしい……。
社交性には自信がある方だ。
ターザムの矯正のおかげで、笑顔も完璧なはずである。
なのに、生徒たちは我の顔を見るなり、「ひっ……! ジャアク!!」という言葉を残して逃げていく。
どうやら、あの入学試験の一件で生徒たちから、恐怖の対象として見られるようになったらしい。
何故かそれは、すでに全校生徒に知られているようだった。
悪事は千里を走ると聞くが、これには元魔王である我も驚きだ。
しかし、我は諦めたくない。
回復魔術を極める道に、友など必要ないかもしれない。
だが、折角勇者ロロと同じ人間となったのだ。
ロロのように友を率い、語り、一緒の目的をなすことに、我は少し憧れを感じていた。
それに聖クランソニア学院にいる聖女は、我と志が近しいはず。
できれば、友ともに回復魔術を極めてみたい。
「どこを見ていたのだ、貴様!!」
「す、すみません!!」
怒声に続き、悲鳴が我の耳を痛打した。
我を含め周囲の視線が声の元へと注がれる。
そこにいたのは、我と同じ聖女候補生と、武器を帯びた学生だった。
後者はおそらく聖騎士候補生であろう。
聖クランソニア学院には大きく分けて、3つの課程がある。
すなわち我が所属する聖女候補課。
聖女の男バージョンともいうべき、神官候補課。
そして、最後に聖騎士候補課である。
それぞれ制服の色でわかるようになっていて、聖女候補生は緑、神官候補生は青、聖騎士候補生は銀という具合だ。それぞれに3年の教育課程があり、初年度を第一候補生、二年目を第二候補生、さらに第三候補生と続く。
「あれ……第三候補生のガルデン先輩だぞ」
「マジかよ、ギトロギス伯爵閣下の子息じゃないか」
「剣の腕も相当らしい。学科長が頭を下げて、入学をお願いしたとか」
「事実、成績はトップ」
「未来の聖剣持ちかよ……」
生徒たちの噂があちこちから聞こえてくる。
なるほど。上級生に、伯爵閣下の子息か。
ふむ。若い割には、なかなかの体格だ。
剣の腕というのも、眉唾ではないだろう。
聖剣持ちというのは、聖騎士の位において、最高位を表す。
この学校を出て、聖騎士としての実績を積み重ねていくと、この世に八振りある聖剣の所有が認められるらしい。
聖剣か……。
昔、人類が我を殺すために躍起になって、製作していた兵器だな。
ロロとは違う勇者が我に向かって振り下ろしてきた事があったが、大したことはなかった。
最終的には魔力を吸い上げ、包丁に加工して、侍女に与えると、大層喜んでいた。
「よく切れる」とな。
「すみません。慌てていて……。わたし、よく言われるんです。母親に『前を見て歩きなさい』って」
「貴様の話なぞ、聞いておらん!」
「キャッ!!」
ガルデンは聖女候補生を足蹴にする。
鋭い蹴りは聖女候補生の脇腹を貫き、吹き飛ばした。
激しく地面に叩きつけられたが、意識は残したらしい。
聖女候補生は、ケホケホと激しく咳をする。
よく見ると、知った顔だな。
あれは我と同じFクラスのものではないか。
確かハートリー・クロースという平民出の聖女候補生だと思うが……。
家が貧乏だから、寮には入らず、いつも王都の隅っこにある商家から通っていることが、事前調査で知っている。
同じクラスなのだ。
友人になるかもしれない聖女候補生のことは、すでに鑑定魔術で把握している。
「ちょ! ひどくない」
「あんなことしなくても……」
「ば、バカ! 聞かれるぞ」
ガルデンは「黙れ」とばかりに周囲を一瞥する。
その気迫もなかなかものだ。
その睨みが利いたか、周囲にいた生徒は蜘蛛の子を散らすように、その場から立ち去った。
我を除いてな。
※ 後編へ続く
側にいた教官は震え上がる。
天を衝くような黒い光。
そして奇怪に響く『ジャアク』という言葉。
講堂は黒き光に溺れ、受験生はおろか教官たちも闇に包んだ。
その中心にいたのは、我だ。
どうやら、この魔導具……。
対象の魔力の強さを探るようにできていて、その実――宿業を探るもののようだ。
宿業とは、いわば魂の経験値。
人類も、魔族の魂も常に輪廻を繰り返している。
生き死にを繰り返すうちに、肉体は滅び、記憶は消滅するものの、魂は磨き上げられ、来世において魔力の総量として反映される。
魔力とは即ち魂の経験値――つまり、宿業だ。
この魔導具は、対象の年齢を探り、その宿業の質によってランク分けしていたというわけである。
人間も面白い魔導具を作ったものだ。
しかも、よもや我の宿業を見抜くとは。
褒めてつかわそう。
我は魔導具から手を離した。
黒い光は収束し、警鐘のように鳴り響いていた『ジャアク』と言う言葉は消える。
講堂はすっかり静まり返っていた。
ん? なんだ、この空気は?
先ほどまでの熱狂的な雰囲気は消えている。
我に向けられた憧憬の眼差しは同じく失せ、代わりに恐怖がこびりついていた。
◆◇◆◇◆
こうして入学試験を終わった。
10日後、合否が発表され、我は聖女候補科のFクラスに入学することになった。
合格はしたが、最低のFクラスである。
なかなか厳しい結果だ。
だが、我を査定したのは、一流の聖女たちである。
その彼女たちが下した結果が、Fクラスだ。
結果は真摯に受け止めなければならぬ。
後日、教えられるが、我の合格に懐疑的な者がほとんどだったらしい。
だが大聖母アリアルの提言により、Fクラスの入学が認められたそうだ。
もし、あの時アリアルに出会わなければ、我は聖女としてのスタートラインにすら立てなかっただろう。
しかし、どんな形であれ、聖女の学舎に入学することができた。
3年間、教官殿たちの授業をよく聞き、研鑽すればきっと我は回復魔術を極めることができる。
我は、そう信じる。
そのためには、【大聖母】アリアルの訓告通り、友人を作ろう。
我は意気揚々と聖クランソニア学院の制服に袖を通し、学校生活を始めた。
友達を作るために、道行く生徒全員に片っ端から声をかける。
だが、駄目だった。
おかしい……。
社交性には自信がある方だ。
ターザムの矯正のおかげで、笑顔も完璧なはずである。
なのに、生徒たちは我の顔を見るなり、「ひっ……! ジャアク!!」という言葉を残して逃げていく。
どうやら、あの入学試験の一件で生徒たちから、恐怖の対象として見られるようになったらしい。
何故かそれは、すでに全校生徒に知られているようだった。
悪事は千里を走ると聞くが、これには元魔王である我も驚きだ。
しかし、我は諦めたくない。
回復魔術を極める道に、友など必要ないかもしれない。
だが、折角勇者ロロと同じ人間となったのだ。
ロロのように友を率い、語り、一緒の目的をなすことに、我は少し憧れを感じていた。
それに聖クランソニア学院にいる聖女は、我と志が近しいはず。
できれば、友ともに回復魔術を極めてみたい。
「どこを見ていたのだ、貴様!!」
「す、すみません!!」
怒声に続き、悲鳴が我の耳を痛打した。
我を含め周囲の視線が声の元へと注がれる。
そこにいたのは、我と同じ聖女候補生と、武器を帯びた学生だった。
後者はおそらく聖騎士候補生であろう。
聖クランソニア学院には大きく分けて、3つの課程がある。
すなわち我が所属する聖女候補課。
聖女の男バージョンともいうべき、神官候補課。
そして、最後に聖騎士候補課である。
それぞれ制服の色でわかるようになっていて、聖女候補生は緑、神官候補生は青、聖騎士候補生は銀という具合だ。それぞれに3年の教育課程があり、初年度を第一候補生、二年目を第二候補生、さらに第三候補生と続く。
「あれ……第三候補生のガルデン先輩だぞ」
「マジかよ、ギトロギス伯爵閣下の子息じゃないか」
「剣の腕も相当らしい。学科長が頭を下げて、入学をお願いしたとか」
「事実、成績はトップ」
「未来の聖剣持ちかよ……」
生徒たちの噂があちこちから聞こえてくる。
なるほど。上級生に、伯爵閣下の子息か。
ふむ。若い割には、なかなかの体格だ。
剣の腕というのも、眉唾ではないだろう。
聖剣持ちというのは、聖騎士の位において、最高位を表す。
この学校を出て、聖騎士としての実績を積み重ねていくと、この世に八振りある聖剣の所有が認められるらしい。
聖剣か……。
昔、人類が我を殺すために躍起になって、製作していた兵器だな。
ロロとは違う勇者が我に向かって振り下ろしてきた事があったが、大したことはなかった。
最終的には魔力を吸い上げ、包丁に加工して、侍女に与えると、大層喜んでいた。
「よく切れる」とな。
「すみません。慌てていて……。わたし、よく言われるんです。母親に『前を見て歩きなさい』って」
「貴様の話なぞ、聞いておらん!」
「キャッ!!」
ガルデンは聖女候補生を足蹴にする。
鋭い蹴りは聖女候補生の脇腹を貫き、吹き飛ばした。
激しく地面に叩きつけられたが、意識は残したらしい。
聖女候補生は、ケホケホと激しく咳をする。
よく見ると、知った顔だな。
あれは我と同じFクラスのものではないか。
確かハートリー・クロースという平民出の聖女候補生だと思うが……。
家が貧乏だから、寮には入らず、いつも王都の隅っこにある商家から通っていることが、事前調査で知っている。
同じクラスなのだ。
友人になるかもしれない聖女候補生のことは、すでに鑑定魔術で把握している。
「ちょ! ひどくない」
「あんなことしなくても……」
「ば、バカ! 聞かれるぞ」
ガルデンは「黙れ」とばかりに周囲を一瞥する。
その気迫もなかなかものだ。
その睨みが利いたか、周囲にいた生徒は蜘蛛の子を散らすように、その場から立ち去った。
我を除いてな。
※ 後編へ続く
あなたにおすすめの小説
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
ハズレスキル『自動販売機』を授かって婚約破棄されましたが、 実は回復薬も魔力食も出せる最強スキルでした
暖夢 由
ファンタジー
十八歳の成人儀式で授かったのは、誰も聞いたことのない《自動販売機スキル》。
役立たずと嘲られ、婚約者レオンには即座に婚約を破棄され、人生が崩れ落ちたように思えた。
だがそのスキルには、食べ物を作り、摂取すれば魔力を増やし、さらに“治癒効果”を付与できるという隠された力があった。
倒れた母を救い、王都の名門・ヴァルセイン伯爵夫人を救ったことで、カミーラは“呪詛”という闇の存在を知る。伯爵邸で出会った炎の力を持つ公爵家次男レグナスとの出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。
やがて王都全体に“謎の病”が蔓延。カミーラは治癒スープの炊き出しを行い、人々を次々と回復へ導く。
一方、病の裏で糸を引いていたのは………。
“無価値”と嘲られたスキルが、いま世界を癒し、未来を照らす光となる――。
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。