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後輩と

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高橋の話も、生徒会室での出来事もなかったかのように、アイツは教室で笑っていた。


ふーん。そういう顔で笑うんだ。


周りの奴とふざけながら頭を撫でられたり、肩を抱かれたり、さっき会ったばかりのアイツが他の奴に好き放題されている。


気に食わん。


どうして気に食わないんだろう、なんてことは気にしない。
だったらこうするまでだ。



「ハヤト」


そう呼ぶと、ハヤトが少し肩を震わせた。


「ハヤト、来い。」


それだけ言って教室を離れた。
後ろは見てないけどついてきているのが分かる。
どーせアイツらは屋上でイチャついているだろうと、生徒会室のドアをあけた。


どっかりとソファーに座るとハヤトはまた隣に座った。
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