昭和アウトローガールズ☆

くとぉ

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12章 深夜の散歩

⑤犯罪結社【射道】



本当は分譲マンションが有る方の道路から、市民公園の裏口の森に入った方が早い、だが今はとてもそちらに向かう度胸は無い。

唯と瑞稀が歩いて来るなどとは思ってもいなかったのだ。

恵はどうしても裏口に向かう気にはなれなかった。

こんな人に言えない性癖を、あの快楽主義者の唯に知られでもしたら…

礼子のペットになる前に、唯の玩具にされるのがオチだろう。

表から回ると少し距離もある。

車も通るし、身体を隠す電柱も少ない。

それでも唯の住むマンションの前を通るのは、どうしても足が竦んでしまい、危険を承知で公園の正面から入るルートを選んだのが……間違いだった。

今に至っては悔やんでも遅い。

加藤恵は自身の性癖を恨み、劣情の赴くままに野外露出をしてしまった事を今更ながら後悔していた。

「おい!そこの!裸の女ぁ!止まりなさい!俺と遊ぼうぜぇ!」



…唯と瑞稀に注意し過ぎて、周囲への警戒を怠ってしまった。

後ろから走って来た乗用車から男が顔を覗かせる。

…恐らくは族車の類だろうか?貼られているチームのステッカーを確認する。

【不良事典】と呼ばれる恵にはすぐに分かった。

何処までも悪い事は続く…悪い意味で名の知れたチーム、こんな状況で出くわしたら全てが終わってしまう…そんな事も有り得る暴走族。

恵の知る情報の中でも最悪の手合い、相当にタチの悪いチーム…【射道シャドウ】…

裸撫汁巣の男版のと言っても良いかも知れない、無軌道を絵に描いた様な、暴走族と云うよりは犯罪結社に近いとされる。

…そんな男達の車両…

相手は一人だけだが、救いにはならない。

「おい!変態女!止まれってんだろうがっ!……こりゃあ♪お仕置きだべ~♪」

男は車を乱暴に止めると、扉を開け放ち、飛び出し…追いかけて来た。

公園の入口までは後百メートル以上、捕まるわけにはいかない。

走るのはそれ程得意では無いが震える足で公園の入り口を目指し、必死で駆ける。


街灯があるとはいえ、夜にサングラスでは視界は悪く、マスクを付けたままでは呼吸も苦しい。



運動靴を履いているが、恐怖で足がもつれ派手に転倒する。

「痛っ!」

「おっとぉ!疲れたべ~♪そのまま大人しくしときなぁ!国道にラブホあっからよぉ♪そこで遊んでやっから!いや、マジでラッキー♪変態ちゃんゲットぉ~♪」

身を起こそうとしたが、男に乱暴に髪を掴まれ、仰向けにねじ伏せられる。

「おう!…スタイル良いじゃん♪取り敢えずは、お顔確認させてね~♪」

男の手がマスクとサングラスに伸びる。

「いやっ!」

男の手を片手で跳ね除ける。

「チッ!この変態女がよぉ!…なら…」

男は両手で恵の膝を強引に押し広げ、恵の分泌液でヌメる性器が露(あら)わになった。

怖い筈なのに、性器から粘液が溢れるのは止まらない。

「素っ裸で街中歩いて、マン汁垂らしてよぉ♪嫌もクソもねぇだろ!とろっとろ♪になってんじゃん♪」

「やだぁぁ!!!あっちいってぇぇ!!!」

目に涙が滲み、ポロポロと零れ出す、後悔していたが、今更どうにもならない。

(うぅっ…たっちん…篠田先輩…助けて…)

脳裏に思い浮かべるのは、幼馴染の元彼と敬愛する礼子の顔。

「こんなとこですんのはアレだけどよぉ♪やっちまった方が大人しくなんのかぁ?…どれ♪」

男の指が恵の割れ目をなぞり、そのまま強引に指を挿入して来る。

「おわっ!すんげぇヌルヌル♪いいじゃん♪受け入れ準備オーケーじゃん♪ジューシーなオ〇ンコを…どれ…ちょっと舐めちゃおっかなぁ~♪」

「ヒィッ!!!嫌ぁ!止めっ…くぅぅ…」

暴走族の男に押さえ付けられ、恵の細い両手は男の片手だけでいとも容易く、ガッチリとロックされる。

男は…上半身を恵の両足の間に強引に押し込み、もう片方の手で無理矢理足を広げさせたままにし、自らの頭を恵の股の間に無理矢理突き入れる。

恵の性器に舌を伸ばし、興奮で充血し、勃起してる為に包皮が半分剥け、充血したクリトリスを舌を伸ばしチロチロと舐めあげる。

「ひぃっ!やめ、あ、あ、あたま…が…しび…お腹が熱い………んっ♡」

………恵の運が良かったのか?

それとも野外露出の恐怖と興奮の極致で、ずっと触ら無いように我慢していたお陰なのか?

兆候はあったのだが初めての事で気付いていない。

……だが………

この場で【その現象】に至ったのは、本当に運が良かったとしか思えない。

「あぁっ♡あっ…あっ…あぁ!ーーーーーーーーーー!」

甲高い絶頂の叫びと共に、男の顔面に恵が放出した潮が凄まじい勢いで吹き付ける。

それは男の眼球に直撃し、驚いた拍子に恵の両手を押さえつけていた手も外れる。

「ぐぁぁぁぁ!目が!目がぁ!!!!」

男は突然の事で目を瞑る余裕も無かったのだろう。

恵は脳を焼くような快感に頭をクラクラさせながらも、そのままうずくまって目をつむっている男の顔面を思い切り蹴り上げた。

「なっ!ぐぇっ!!!」

スニーカーの裏にぐじゃりと嫌な感覚が走るが、気にしている余裕など無い、ザラ付いたアスファルトで尻が擦りむけるのも構わずに後退り、すかさず距離を取る。

潮がどんな成分のものかは分からないが…幸いにも、すぐには目は見えないらしい。

更に地面に別の液体…血液がポタポタと落ち、鼻が潰れでもしたのかも知れない。

男は別の痛みで呻きながら動けない。

恵はそのままフラつきながらも、立ち上がり…出来るだけ急いでヨロヨロと…少し離れた公園の入口に滑り込む。

幸いにも、男は追いかけて来なかったが、それでも急ぎ、やっとの事で公園の奥、ボート小屋に併設されている長椅子に倒れ込んだ。

(こ、怖かった…レイブされるところ…だった…もう…止めよう…外で裸になるなんて…でも潮吹き…初めて……あぁ…止めれるの?…止める?…止めれない…うぅ…まだ気持ちいいよぉ♡なんて…どうしようも無い…)

レイブされかけたばかりだと言うのに、危機から逃れた安心感と生の実感なのか?

今度は長椅子でМ字に足を広げ、そのままクリトリスを高速で左右にペチペチと叩く様に弄る。

「あっ♡あっ♡あんっ!また…何か…出る…んっ♡」

敏感になり、潮が吹き易くなっているのだろうか?

量は少量であり、勢いも先程とは違い少量だが、プシュッ!プシュッ!と続けざまに微量の潮が周囲に吹き出す。

「…本当に…どうしようもない…酷い…私…でも…我慢出来ない…ううぅ…あぁ…喉が渇いた…」

ぐったりとした身体を起こして水を求めて近くにある水飲み場を目指す。

ヨロヨロとした足取りで水場に辿り着き、水飲み場の蛇口を捻る。

先端からチョロチョロと水が吹き出し、乾いた喉を潤していく…

そして……水飲み口の形状を改めてマシマジと眺め、生唾をゴクリと飲み込みこんだ。

(良く見るとアレみたい…形状も…大きく無いし…今なら…誰も見てない…後で綺麗に洗っておけば…)

…また…欲望の蛇がムクムクと鎌首をもたげる。

性器から分泌液が染み出すのを感じ、自己嫌悪に陥りながらも、独り言を…ブツブツと言い訳を始める。

「洗ってヌメリを落として…スッキリとさせるだけ、変な奴にちょっと舐められたし、太腿もカピカピして気持ち悪いし…そう…オ〇〇コ綺麗に洗うだけ…それだけ…」

濡れない様に靴を脱ぎ、水飲み台に上がり、水圧を感じる程度に蛇口を捻る。

「ヒッ!冷たい…」

粘膜に直撃する冷水…

冷たい水に触れ、思わず小さな悲鳴を上げる。

それでも震えながら手で太腿と恥部を洗い。

「んっ…な、中も…洗わないと…んっと…ちょっと…あ…あ…ひぃっ!!!」

腟内に水道の飲み口を挿入する為の言い訳を呟き、途中まで腟内に挿入したものの、その水の冷たい事……

やっぱりやめようと、途中まで腟内に入った飲み口を抜き、少しずらす…が、ほんの少し足が滑った。

バランスを取って中腰で持ち直した迄は良かったのだが…

「あっ!まずい!落ち…んっ…ふぅ…危なかっ…!!………あひぃっ!!」

ホっと息を付き、少し腰を落とした瞬間、力を抜いた為だろう。

その水飲み口は丁度、肛門の下に位置していた。

ずっぽりと…恵の肛門は水道の飲み口を尻の中に飲み込み、水は出しっぱなし、ついでに体を洗う為に水圧もそれなりに強くしていた。

瞬く間に…腸内に冷たい水が満たされて行く。

「ああっ!!水がっ!あ~~!お腹がっ!あががが…」

今…慌てて肛門から抜けば、ここで吹き出してしまう、迷ってる暇は無い。

水は腸内を駆け巡り、時間が経つほどに腹部がパンパンに張っていく。

覚悟を決め、立ち上がると同時にタイミングを計って括約筋をギュッと締める。

少し漏れたが、幸い…排泄物では無い、水が漏れただけ…多分。

慎重に衝撃を与えない様に水飲み台を降りる。

(公園のト、トイレは間に合わないっ!…せめて…あ、ぁ、あ…お腹が…痛…い)

残念ながらトイレは表側に一つと、こちらの方には裏口のアーチのすぐ近くもう一箇所、ボート小屋からは相当に歩かねばならない。

ヨチヨチ…フラフラ…とパンパンに張った腹部を押さえながら、前屈みでどうにかこうにか池のほとりまで辿り付いた。

既にそれも限界なのか、肛門からはチョロチョロと水が漏れ出している。

「せめて…お尻を…池に…もう…無理…ああっ!!!」

中腰のまま足を少し開き、尻を池の方に突き出す。



その瞬間、恵の肛門が膨れ上がり、形容し難い濁音を立て、茶色の水混じりの排泄物が、広範囲に勢い良く、水面に撒き散らされる。

ボチャボチャと水が跳ねる音がし、ナマズか鯉か…魚の様なモノがエサが投げ込まれたと勘違いして水上に撒き散らされた【ソレ】にバシャバシャと音を立て集まり、パクついている。

(あぁぁっ…また…やっちゃった…私…最低だ…お魚…ゴメンね…変なエサ食べさせて…お尻…洗わなきゃ…)



 ◆ ◆ ◆



身体を洗い終わり、グッタリしながらヨロヨロと森へ戻る。

(レイプされてたかも知れないのに…酷い目にあったのに…それに…また…もう高校生なのに…またウンチ漏らしちゃった…こんなの…本当に最低…)

なのに…まだ、グッタリしながらも興奮は収まらない。 

歩きなから下腹部に手を伸ばし、また陰核を弄り始める。

しかし、森は暗く公園に比べれば街灯は少ない。

その時だった。

東屋の方向から女の啜り泣きの様な声が…聞こえる。

全く別の恐怖で一気に興奮が引き、背筋に冷たい感覚が走る。

足が竦み、膝が笑う、それでもコートは東屋の先、木の虚の中に置いてきてしまった。

腰が抜け、その場に崩れ落ちる。

だが、コートを回収しなければ家にも帰れない。

それでも四つん這いで大回りしながら、東屋を避け、コートを隠してある場所に少しづつ這って進む。

(幽霊なんて信じて無かったけど…女の啜り泣き…まさか!清美…菅原先輩が恨んで?!何で?!私そんなに仲良くない!出るなら付き合いが長い麻希のトコでしょ?!違う…誰かが自殺したなんて噂は聞いて無い)

そう考えると恐怖が薄れ、幽霊の正体を掴んでやろうと東屋に向かって這って行く、知りたい…真偽を確かめたい、この好奇心が加藤恵が【不良事典】と呼ばれる迄になった要因かも知れない。

東屋には二人の影、たった一つの街灯に照らされた…その姿を確認する。

……そこには全裸で両足を抱え、膝を曲げ、地面の上に横になる瑞稀が居た。

その股間を踏みつけて居るのは…ピンクのモコモコしたパーカーと同じ素材のスカートを身に纏った…唯の姿。

どうやら先程、そのままマンションに帰らずに、こちらに来たらしい。

恵は興味深く観察する。

…女の啜り泣きは瑞稀の喘ぎ声だった。

恵は二人の関係を見て驚いた。

全く気付かなかった。

最近はずっと礼子にベッタリで麻希や詩織と話す機会も無い。

詩織とでも会話していれば、考え無しの詩織の事、ふとした拍子にポロッと喋ったかも知れないが、詩織は詩織で加代子にべったりくっついている。

そんな機会は訪れ無かった。

恵の知っている瑞稀は…グループ内では初期メンバーにも関わらず、立ち位置も曖昧で、ゆかりや加代子の様に場を仕切る様な事も無い。

礼子にしても、近くにいるのに声を掛ける事すらほとんど無い、たまに何かあった時に命令するくらいで…それすらも滅多に無い。

いい女然とした雰囲気で、男子に告白されているのを目撃した事もある。

やんわりと断っていたが、てっきり日焼けしてるのかと思ったが、元々少し地黒なのだと判明した。

そして、少し寒そうにしていた唯が瑞稀の恥部から足を外し、何か言っている。

(二人がこんな関係だったなんて…あ!寺田先輩…あそこがツルツルで…クリが…でっか!…でも…ツルツルのアソコはえっち…今度、私もやってみようかな…)

恵のクリトリスも勃起すれば包皮が少し剥ける程度には大きいが、親指の先の如く巨大な瑞稀のソレの様な大きさでは無い。

「なぁ?もう良いだろ?寒いよ、帰ってお風呂でしようよ、おとうも…もう寝てるし、またあったかくなってからで良いじゃん…」

「えー!折角外に出て、じゃが丸君も買えなかったし、それに今日の放課後に参加しようとしてたのに、止めたの先輩ですよ!?責任取って!それに暖かくなったら先輩いないじゃん!適当な事言って!ふぇ…ぶえっくしょぉぉい!!!」

「いや、お前が童貞臭い顔に戻ってたからさ、ほら~やっば寒いんじゃん、服着なよ…帰ってお風呂でね?来年は一応決まってるけどさ、たまに帰って来るつもりだし…あ!一人ですりゃあ良いじゃん♪あの、アレ…さっきの変質者みたく…」

瑞稀はブルブルと震え、渋々服を着ながら話す。

「…さ、寒…嫌っスよ…一人で裸で歩き回るとか、怖いじゃ無いですか、ああ言うのはですねぇ、男性のパートナーいないとやっちゃ駄目なんスよ?…それより料理学校でしたっけ?県庁都市ですよねぇ?電車で鈍行だと尾形市から一時間くらいですけど、住むとなると帰って来るのって結構面倒くさいっすよ?」

唯と瑞稀は陶器製の椅子に腰掛け、そのまま話しを続ける。

「私もさぁ…迷ってたんだけど、進路のアレん時さ、まさかおとうが来ると思って無かったし、ダメ元で調理学校って言ったらトントン拍子で決まってさ…なんかもう書類とか出しちゃったし、寮に入るのも全部決まって、その流れで、おとうの部下、中本さんの伝でさ…向こうでやるアルバイトも決まって、少し長い休み無いと帰れないかもね…」


「淋しくなるッスあ…進路は良いんですけど、三年って三学期授業無いんでしょ?何すんスか?」

「何も無いワケじゃねぇよ?登校日もあるし、何かやる事があれば…って話。ウチは授業もアンよ?一応はバイトも探してるんだよね、国道沿いのファミレス行ったら厨房じゃ無くてウェイトレスやって欲しいとか言われてさぁ~しかも夜に、夜は出来るだけ、おとうにご飯作ってあげたいし、本当は厨房とか入りたいんだけど出来る期間も短いし厨房は難しいみたい。他の所の募集も短期可能なのはウェイトレスばっかでさ…」

「……ですよねぇ~、都合の良いバイトなんて中々無いですもんね…」



そんな話をして、暫くすると二人は森を出て行った。

最後にここでオナニーする予定だったのだが、そんなしんみりした話を聞いてるうちに、あれ程高まっていた性欲もすっかり冷めてしまった。

「くちゅん!」

(あ…寒い…帰ろ…栗原先輩アルバイト探してるんだ…厨房…ね…ふーん…)






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