昭和アウトローガールズ☆

くとぉ

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12章 深夜の散歩

⑥猿渡とH90



その日…学校での昼休み、篠田グループの面々は屋上で昼食を取っていた。

この習慣は毎日では無いし、全員でも無いが、グループのメンバーは屋上で昼食を取る者が多い。

とはいえ、礼子達だけで無く、三年の佐藤のグループも昼時等は大体、屋上でタバコをふかしたりもしている。

だがその男達のグループも何故か今日は人数が多い、二年生、一年の不良男子の姿も数人交じっていた。

礼子もその事を特に気にも止めず、或いは何かを知っているのか、少し離れた場所に陣取り、その件には一切触れず、別の会話で盛り上がり、食事を取っていた。

そんな礼子のさも自然な態度が、妙に不自然に感じて仕方が無い。

【不良事典】と呼ばれる程、情報収集に貪欲な恵が、気になってしまうのも仕方あるまい。

いつもの佐藤のグループよりもかなり人が多い、普段とは違う男子もおり、良く見知った二中出身の一年生の顔も有る。

そ雰囲気も少し硬い、距離が離れているので聞き取りづらいが、集中すれば少しは聞けない事も無い。

恵は全神経を耳に集中させる。

険しい表情で語る、佐藤の話を聞き取ろうと試みた。

佐藤達の議題は…恐らくは例の暴走族、【射道】の件…

「猿先輩が言うに………仏女らし……か……ウチの…近…三年の女が…連れて…多分…射…この辺…溜り場…近くに……で撮影…」

良く聞き取れなかったが、何故か背筋に冷たい物を感じ胃がキュウ…と、締め付けられる様な感覚に襲われた。

詳しい情報は収集出来なかったが、幸い顔見知りの男子も参加しており、後で確認してみようと決めたところで昼休みの終わりを告げるチャイムが響いた。

屋上に集まっていた不良学生達はそれぞれ教室に戻っていく。

別段普段と変わらない篠田グループの面々と違い、男子学生達は何故か緊張し、ある者は真剣な、そしてまた…ある者は物騒な表情をしていたのが印象的であった。

「篠田…ちょっと良いか?」

「あぁ…さっきの話ってどうなったの?何ならウチの娘達も動員して…」

「いや、今回は相手が……」

佐藤が礼子に何事か話しをしているが聞き取れない。

礼子がいつになく真剣な表情で頷いているのが確認できた。

他の篠田グループの娘達も何か違和感を覚えながらも、その事に付いて尋ねる者は居なかった。

佐藤のグループがわざわざ他の学年にまで声を掛けてやろうとしている事とは?

恵が遭遇した暴走族【射道】は、恵が思っている以上に山間市全域で、様々な軋轢を起こしていたので有ったのだ。

他の学校にまでも…





 ◆ ◆ ◆




佐藤達が屋上に他の学年の者を集め、何やら相談していた時より一日程前、夜も肌寒くなって来た十月末の夜の国道に、一台のスクーターが走っている。

山間第一高校OB、猿渡稔(さるわたりみのる)はスクーターを飛ばし尾形市からの帰り道にあった。

彼の仕事は実家のレンタルビデオ店の店員であり、実家と店舗が入っているビルは山間中央駅から程近い、商店街にあるので、本来で有れば尾形市に行く用事など無い。

だが…山間市には無いが、尾形市にだけ、存在する場所が有る。

それは風俗店。

山間市にも一軒だけそれらしき場所が有る。

町中では無く、とんでも無い所にポツンとソープが一軒だけ存在するのだ。

水田の真ん中にポツンと、それは許認可の制約が有る為に、無理矢理店を合法的に出そうとすれば僻地に建てるしかない…とそんな事情でも有るのだろう。

日本国内にはそんな変わり種の店が稀に存在するのだが、猿渡はソープにだけは、絶対に行かないと心に決めている。

筆下ろしだけはせめて、風俗嬢以外で…これは童貞男子の矜持で有る。

尾形市の風俗街には合法な店だと…ソープが二軒、箱型ヘルスが一軒、多少グレーでは有るがピンサロが数軒とSMクラブも有る。

更に完全な非合法では有るが連れ出しスナック等も…

噂では鉄船市にも料亭の許諾のみでの、グレーな商売をするチョンの間や港湾労働者相手の非合法な店が有るらしい。

最近では女子高生を中心とした売春グループも有ると聞く。

猿渡としては童貞卒業だけは…と、言った願望も有るので、専(もっぱ)ら低料金のピンサロ通いが習慣となっている。

実の所は高校卒業前、十八の頃から通っているのだが、店員に気付かれた事は無い。

フケ顔のお陰だろう。

溜まったモノを放出し、スッキリした気分で鼻歌混じりに国道を山間市方面へスクーターで流す。

途中…族車らしき車と数台のバイクが、廃工場しか無い筈の山道へ行くのを見た。

この辺の暴走族、工業科の連中が作ったチームでは無い。

…連中はバイクのみで車などは持っていない。

多少…気になりはしたが、既に猿渡稔は社会人である。

ガキの…不良のお遊びなど知った事では無い。

暫く走ると中華レストランの駐車場に、先程の族車と同じデザインのステッカーを貼った車が止まっていた。

丁度車に乗り込むところらしく、虚ろな表情の女を…後部座席にエスコートする革ジャンの男が確認出来た。

(畜生…腹立つのう…これからラブホ行きますってか?…しかし…あれは仏女の制服じゃないの?ロンスカでも無い普通の制服、あの学校は真面目な娘が多いと思ってたのに…何とケシカラン事か!世の中乱れとる!)

自分の事は棚に上げ、昨今の女子高生の性の乱れを嘆きつつ、家路を急ぐ。

家に帰ったらピンサロの女の子を思い出しながら、寝る前に一回抜く事の方が重要であろう。

(君子危うきに近寄らずってなぁ…ケイコちゃんも悪くは無いんだけど、やっぱりルカちゃん一本で行くべきか?何と悩ましい…指名料ケチるべきじゃねぇのかもな…やっぱし…)

更に国道を真っ直ぐに進み、右手の大型スーパーから住宅地に入り、山間第一高校方面へ向かう。

学校前から市民公園前、ビジネス街を越えれば自宅兼職場のある、商店街に到着する。

学校から公園前に差し掛かる付近で、何処かで見覚えの有る女と…恐らくはバイクにでも乗っていたのだろう…バイクを脇に止めて大声でやり合っている男が居る。

速度を落としてその様子を観察しながらゆっくり目に通る。

(痴話喧嘩か?腹立たしい…ん?違うか?)

あまり穏やかな雰囲気では無い、暴走族風のスキンヘッドの男は薄笑いを浮かべ女の手を掴み何事か話している。

「ちょ!しつけぇしっ!行かねぇってんじゃん!離せよ!」

「ダァ~らよぉ~♪ちょっとファミレスでもさぁ♪奢るしぃ♪なぁ…良いだろ~何もしねぇからよぉ~元々は赤茶髪の女探しててよぉ、でもアンタに会っちまったからさぁ、マジで気に入ったんだよ、そんな警戒されたら俺も悲しいぜ~♪」



無視して通り過ぎようかとも思ったが、あの女…いやあの尻には見覚えがあった。

形の良い、丸い肉付きも良好な好感触の尻。

猿渡の手で計測した時は90はあったと…手が憶えている。

顔も名前も覚えて居ないが尻だけは知っている。

猿渡と同じ中学の後輩で…第一高校では…確か…

出身中学は違うものの、絵美に可愛がられていた後輩でも有り、取り巻きの一人だった。

そう、あの女の尻を撫でた事で、絵美に告げ口され何回か潰された鼻を、更に潰された記憶が蘇った。

(やっぱり無視しとこう…)

だが、ゆっくりと速度を落として確認していたのがマズかった。

気付いた女がこちらに向かって叫んだ。

「ちょっ!猿先輩!助けてぇ!!!」


声を掛けられてしまっては仕方無い。

ここで何かアクションを起こさなければ、絵美の取り巻きだった女である、同じ学年の佐藤ともそれなりに親しいだろう。

万が一無視した事が知られれば、後輩へのメンツが立たない。

暴走族風の男が猿渡を見て威嚇してきた。

「あぁっ!んだコラァ!猿野郎!てめぇ!射道と事構える覚悟あんのかよぉ!俺達のバックにゃ!あの成楼会系の…」

射道は暴走族と言うよりは既に犯罪結社に近く、チーム名を出して威嚇する事で得られる様なメリットは薄い。

逆にデメリットの方が多い、きっとバカなのだろう。

スクーターを降り、いきり立つ男を宥めながら近寄る。



「いやいや、射道?成桜会系?良く分からんケドさ♪…チミ達と揉めるつもりなんか、これっ!ポッチも無いんだけどね♪ほら俺もメンツちゅーのがだねぇ…」

「はぁぁぁぁ?!射道を知らねぇだぁ?!舐めやがって…死にてぇらしいなぁ…ああっ!」

「だぁーかぁ~らっ!ちょっと待ちなさいって!今ちょっと取りなしてあげるから♪チミ…この娘とヤリたいってコトで良いんだよね?」

「あん?なにを…」

そして名前も知らぬ後輩、ヒップ90に向き直り、無責任な言葉を吐く。

「まぁ…なんだ…彼、君と一発コーマンカマしたいらしいからさ…大人しくヤラせてあげなさい。減るモンじゃ無し、あ~そっちのスキンヘッド君♪君もちゃんと避妊はするんだゾ?じゃあこれで…」

一応は穏便に取りなし…これで後は彼女が了承すれば問題無い。

一応間に入って話はしたので後輩へのメンツは立ったのでなかろうか?

…そんなわけも無く、ヒップ90は大慌てで罵倒し、猿渡を引き留め様とする。

「ちょっ!猿先輩!…おいっ!この猿!後輩が助けを求めてんだよお!減るとか減らないとかじゃ無くてぇ!普通は有り得ないっしょ?!何の解決にもなってないじゃん!」

そんな抗議めいた罵倒をされた所で猿渡には、一ミリも響かない。

過去に絵美に告げ口され、鼻を潰されてもいる。

…それに助けた所で何のメリットが有るのか?…

「キャーと叫べは誰かが助けてくれる…世界はそんなに甘い場所じゃ無いんだ。腹を括りなさい、それに俺に何のメリットも無いし…助ける意味有るぅ?」

唖然とするヒップ90、猿渡はスケベな最低野郎だが少なくとも学生時代は、ここまで歪んでいなかった。

童貞を拗らせ、知り合いの女が襲われ掛かってるのを、見過ごす程に屈折していたとは…歪みっぷりが酷い。

「……かった…分かったわ…猿先輩、後でちゃんとお礼するからっ!必ず約束は守るからっ!取り敢えずコイツどうにかしてよぉ…お願いだから…ねぇ…」

風俗で抜いて帰って来たばかりで、イマイチやる気の起きなかった猿渡の目付きが…その言葉で瞬時に変わる。

「その言葉に嘘は無いと見た。良いだろう…約束…ダゾ?」

…だが、意味不明な遣り取りを見せつけられ、蚊帳の外にされ、勝手に話を進められた男は…いきり立ち、思わずヒップ90の腕を離し、猿渡に詰め寄り、襟首を掴んで凄む。

「二人してゴチャゴチャとわけわかんねぇ漫才しやがって!テメェ死んだぞ?この猿やろ…」

…そう…スキンヘッドは猿渡の襟首を掴み…

しかしこれは悪手で有った。

目的の定まった猿渡は強い、男は最後まで言葉を続ける事は出来なかった

大体にして喧嘩の口上など、最後まで聞く必要など無い。

こんな男は猿渡に取っては、既に目的の為の障害以外の何者でも無い。

中指の関節だけ少し出した特殊な拳の握り方で、男の脇腹、肋の部分への所謂一本拳を放つ。

これは拳法等の技の一つでは有るのだが、猿渡は勿論それを学んだ事は無い、吉野達と喧嘩に明け暮れる日々の中で至ったのだ。

如何に労力を伴わず、相手に痛みを与えれるのかを…つまりは喧嘩での無駄なエネルギー消費を抑える為の…猿渡流のコストカットで有る。

喧嘩などしたくは無いが、吉野とツルんでいればモメ事は避けられない。


それに…襟首を掴まれ、行動を制限されている状況では、勢いの必要無い攻撃が効果的でもある。

「がっ!!!」

ジャケットの上からとはいえ、猿渡の剛腕なら何の問題も無い。

暴走族の男の鍛えようも無い、肋骨の隙間に拳の関節がめり込む。

呼吸が止まりそうな痛みに叫び声を上げる事も出来ず、襟首を離してその場にうずくまる。

「あ…が…ひぅ…がっ…」

「馬淵のバッタモンみたいな格好しやがって!腹立たしい!」

猿渡に取っては…全てのイケメンは敵である。

同じ中学の後輩で有る馬渕にしてみれば、何もしていないのに先輩から常に邪険に扱われ、さぞかし胃を痛めた事であろう。

このスキンヘッドは服装が似てるだけで、イケメンでは無いが…

痛みで蹲った所に…顔面への容赦の無い蹴りを放つ。

「あがぁっっ!鼻がっ!」

間髪入れずに踏みつけ、蹴り上げ、死なない程度にボテくり回す。

こうなってしまえば男に抵抗する術など無い。

路上で起こる突発的な喧嘩に於いて、時間を掛けて殴り合うなど滅多に無い、殆どの場合は瞬時に勝敗は決まる。

二分も掛からぬうちに男は路上で意識を失っていた。

……時折ピクピク動いているので死んではいない……

(射道?さっき山から出てきた奴らと同じか?あそこは廃工場しか無かった筈、ファミレスの駐車場で乗せられてた仏女の女も…何か…怪しいな…後で佐藤に電話だけ入れてやるか…それはそれとして……)



 ◆ ◆ ◆


ヒップ90の方に振り返り薄く微笑む。

「さぁ♪約束を果たして貰おうしゃないの♪…早速ホテ……」



「猿先輩♪強ぉ~い!さぁ♪お礼すっからさぁ!こっちに…」

猿渡の手を掴み、公園の方に引っ張る。

「ウホッ♡おいおい!随分積極的じゃないの♪いや、始めてが野外プレイになるとは♪いやぁ~♪これでこそ…助けた甲斐もあると云うモノ…うぅ…」

だが…彼女に連れて来られたのは公園内にある日曜祝日しか開かない売店の前、いくつかの自販機が立ち並んでもいる。

「ほらぁ~早くぅ♪好きな飲み物を選んでぇ♪何でも奢っちゃう♪お礼なんだからさぁ♪ほら遠慮しないで♡」

納得がいかない。

「……おい…そりゃあねぇだろ?…テメェ…俺がそれで済ませるとでも…」

ヒップ90の顔が引き攣る。

確かに…そう言ったニュアンスを混ぜながら、助けを求めたのは事実である。

勿論、猿渡がそれで誤魔化されるとも思っていない。

可能で有れば、それで押し通そうと思っては居たが、どうやら無理らしい、やりたくは無いがBプランも一応有る。

こうなっては仕方無い、心の中で大学生の彼氏に謝り、交渉を持ち掛ける。

「で、ですよね♪じょ、冗談っスよぉ~♡ヤラせんのは無理ですけどぉ~ねッ♪彼氏いるんでぇ~…尻触らせるくらいで勘弁して下さいよぉ~♪それに先輩だってさ♪そのちょーしでアタシの事襲ったら…さっきの野郎と対して変わん無いじゃ無いですかぁ~♡」

彼女の言う事にも一理ある。


…ここはそれで手を打つしか無いだろう…だが…

「パンツ脱いで直で生尻…これで手を打とう…」

猿渡も彼女がこれで了承するなどと思ってはいない。

これはふっかけているのだ…

交渉が始まる。

スカートの上から五分だの三分だの交渉は続き…最終的に…

根本的に色々おかしいが、当人達の交渉は白熱する。

「チッ!もう勘弁して下さいょ!スカートの中に手ぇ入れてイイんでっ!下着の上からってコトで二分!これ以上は無理ッス!」

「チッ!仕方ねぇなぁ!まぁ良い!ほらっ!自販機んとこに手ぇ着いてコッチに尻向けろ!…メコ筋に指が触れてもイチイチ騒ぐんじゃねぇぞ?」

互いに舌打ちをしながらではあったが交渉は纏まった。

……何なんだこの展開……

「ケッケッケッ♪震えちゃってよぉ♪中々可愛い態度じゃねぇの~♪」

(グッ!腹立つ!震えてんのはテメェがキモいからだよっ!このスケベ猿がっ!)

猿渡はその場にしゃがみ、スカートの中に手を入れる。

「なっ!しゃがむなんて聞いて無い!それじゃあ丸見えじゃ無いですかっ!あっ!んっ…」

大振りな臀部を下着の上から弄る。

太腿に極力触れぬ様に気をつけて…それは約束事の一つである。

「しゃがむのは不可…なんて言葉は一度も言われてねぇからな、諦めな!クククッたっぷりと肉の付いた良いケツじゃないの~♪」

下着の上から割れ目にグイッと指を差し込み肛門の感触を楽しむ…瞬く間に時間は経過する。

「ああっ!もう無理っ!キモ過ぎるっ!もう充分でしょ?!もう終わりっ!」

「コラァ!俺の体内時計じゃあ後…二十秒は残ってんぞ!」

「あーっ!細けぇなぁ!もうっ!そんなに女に飢えてるならさぁ!二年の篠田に女回して貰えば良いじゃ無いですかァ!先輩仲良いでしょ?!アイツ手下いっぱいいるんだし一人くらいは……」

そこまで言ってから…ヒップ90はこの気持ち悪い状況を抜け出すアイディアを思い付いた。

そう、最近はそう言った噂は聞かないが、アイツならあの女なら何も問題は無い。

OBや下の学年の者は知らないであろう噂、いや彼女の今の三年生のコミュニティでは確かな事実として語られて居る事でも有る。

彼女達…山間第一高校の女達が知る噂とは…それは…栗原唯はサセ子で有る…

一年生の頃から度々話題にのぼる噂話…違う、毎回別の男と街を歩くのを見たのも一度や二度では無い。

佐藤とは多少の付き合いは有るが、二年や一年ばかりの篠田グループ界隈とは今現在は、付き合いもほぼ無い。

匿名で情報を変態に差し出すくらいは問題無いだろう。

但し、篠田礼子には気をつけなければならない。

当の唯の件も有る。

…例え上級生であろうとも何か有れば平気で制裁を科す女である。

あの人数の手下を持つ女…今の三年の女子では対立など出来無い。

「もう勘弁して下さいよぉ~、その代わりに良い情報あげますから、他の人に知られるとちょっと困るんで、ここだけの話でお願いしますね…何かあってもアタシの名前は絶対に出さないって約束してくれるなら、確実に童貞卒業出来ますから…」

そもそも…この女の名前は知らないし、その点は全く問題は無い。

童貞を確実に卒業出来る情報とは果たして?

猿渡の心が動く…

「良いだろう……詳しく。」

この暫く後に猿渡は礼子に申し出る事になる。

あくまで三年は暇になるだろうから栗原にアルバイトの件を聞いてみてくれないか?

…と…

結果、礼子からの提案を栗原唯は断る事が出来ず、猿渡の店でバイトする事になったのである。











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