JKと博士の時事雑談

江狩玖捌

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温暖化について

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籾蒔(JK):ねぇ、博士、どこかの大統領が気候変動対策の国際的な枠組みから脱退するって言ってるけど、温暖化どうなっちゃうんだろ。
博士:あの大統領か、思いつきで無茶苦茶やるイメージあるから付き合う国の高官は大変なんだろうけど、その脱退については利口だなって思うけどな。
籾蒔:ええ!?これ以上暑くなって欲しくないんだけどなぁ。地球、大丈夫なのかなぁ?
博士:このままいけば人間にとっては住みにくい状態になっていきそうな状況ではあるんだろうけど、ああいう団体の取り組みで改善するとは到底思えないからなぁ。
籾蒔:そうなの?二酸化炭素出さないようにしていかないとって言ってるんだよね?間違ってるの?
博士:二酸化炭素に温室効果があるのは確かなんだけど、はたしてそれだけで人間の住みやすい気候を維持できるのかは怪しい。地球は人間が誕生していない時代にも今より暑い時期はあったし、逆に氷に覆われた氷河期なんて寒い時期もあったことを考えると、人間の活動なんて関係なく暑くなっていく時期の可能性だってあるし、仮に人間が悪いにしても二酸化炭素だけが要因なのかも不明、もし二酸化炭素だけが問題だったとしても、すでに増えてしまって温暖化してるのに、実質排出量0目指したところで、止まるわけないよな?
籾蒔:そう言われちゃうと、もう手遅れみたいにも思っちゃうけど、二酸化炭素を減らした方が良いなら、何もやらないよりは良いんじゃない?
博士:では、問題です!大気中の二酸化炭素は何%でしょう?
籾蒔:え?ちょっと待って、いきなり問題だされても…
博士:こらこら、スマホで調べない。
籾蒔:むぅ……温暖化の要因になってるって言うし、昔は10%ぐらいだったのが、20%ぐらいになっちゃってるとか?
博士:ブッブー大間違い。ヒント、窒素が約80%で酸素が約20%。
籾蒔:なによそのヒント、それだと合わせて100%になっちゃって二酸化炭素は0%になっちゃうじゃない。
博士:スマホで調べてみなよ。
籾蒔:えっと…窒素が78%で、酸素が21%、二酸化炭素って0.03%しかないの?ほとんど0じゃない。あまり聞いたことないアルゴンの方が1%ぐらいで二酸化炭素より多いし。こんなちょっとしかない二酸化炭素が温暖化にそんなに影響してるの?
博士:そう思うよなぁ。温暖化を扱うときにこういう情報に触れないのが、なんとも胡散臭いと思わない?
籾蒔:温暖化が深刻だから二酸化炭素出さないようにしましょう。って言われてる時にこの情報見たら、そこまで影響ある?って思っちゃいそう。
博士:意図的に隠してるのか、皆知ってるでしょ。というスタンスなのか。どうなんだろね。
籾蒔:でもでも、出さない方が良いなら再生可能エネルギーに変えていくのは悪いことじゃないよね?
博士:再生可能エネルギーと言われて思いつくのってなんだ?
籾蒔:太陽光発電とか?
博士:良いところもあるんだろうけど。夏の炎天下で、白い物と黒い物だとどちらが熱い?
籾蒔:それはもちろん黒い物。
博士:太陽光パネルは何色?
籾蒔:黒。…って、黒いものを増やしたら温暖化に繋がるってこと?
博士:ばかばかしいことのように聞こえるかもしれないが、氷河期に向かうとき、白い雪や氷が地表に増えることで太陽光を反射してしまって寒冷化がすすむという試算をしてる学者もいる。森林を伐採してまで黒い太陽光パネルを増やしたら、その逆の効果がまったくないと言い切れるか?大気中に0.03%しかない二酸化炭素が多少増えただけで温暖化が進んだと大騒ぎしてるのに?
籾蒔:そういう風に言われちゃうと、火傷しそうなぐらい熱くなってる黒い車にうっかり触った経験あるし、黒いものが増える方が二酸化炭素が増えるより影響ありそうな気さえしてきたよ…
博士:太陽光パネルを大量に並べた場所の気温の変化、調べてみてもらいたいもんだな。
籾蒔:じゃぁ、風力発電は?これは環境への悪影響ないでしょ?
博士:う~ん…どうなんだろうな。バタフライ効果って知ってるか?
籾蒔:この前見たタイムリープを題材にしたアニメで聞いたような。蝶のはばたきのような小さい事でも、巡り巡って大きな影響があるかもしれないって感じだっけ?
博士:その考え方でいくと、風の通り道に巨大な風車を何百、何千、何万と設置して、何も影響ないんだろうか?
籾蒔:それはさすがに考えすぎじゃない?
博士:そうかな?天気予報聞いてると風の情報がよく出てくるだろ?
籾蒔:そう言えば、台風の進路かえたり、フェーン現象で気温が上昇するなんていうのも風だったよね。
博士:そうそう。風っていうのは気候に大きな影響を及ぼすのに、そこに巨大で邪魔な人工物を大量に立てて本当に環境に影響ないんだろうか?
籾蒔:二酸化炭素のことは減らさなきゃってよく聞くのに再生可能エネルギーにもデメリットがあるかもしれないってことは博士と話すまでは考えもしなかったよ。でも、だからって何もしなくて良いってことでもないよね?
博士:温暖化してるのは事実だからな。人間が住みやすい気候を維持し続けたいなら、対策しなければならないのは確かだが人間による悪影響を0にするのは無理だろうな。
籾蒔:二酸化炭素の排出量を0にしても、別のエネルギーも違う形で悪影響があるかもしれないんだもんね。
博士:それだけじゃないぞ。スマホ使ってたら熱くなってくるよな?
籾蒔:それも温暖化につながるの?
博士:どれだけの影響があるかは分からないが、人類のほとんどが持つようになってきてる何十億台のスマホやらパソコンが熱を出して、ゲームにSNSにネット検索、何をするにもサーバーが必要で、それも熱を出す。もちろんテレビや電子レンジのような家電もな。さらに言えば料理だって煮たり焼いたりしたら熱を出す。
籾蒔:ちょっと待ってよ。スマホをまったく使わず。料理するのも火を使わず生のまま食べないとってこと?絶対無理!
博士:そんな生活になっても良いよって人はほとんどいないだろうな。でも人口が増えすぎた現状を考えると二酸化炭素をどうこうしたところで地球環境が改善するとは思えない。とはいえ、あれもするなこれもするな。では、誰も実行しようとしない。二酸化炭素をどうにかしようというのが、環境対策やってるフリをするにはちょうど良いのかもな。もしくは、そういっておけば稼げる連中に利用されてるだけか。
籾蒔:ええ…そんなとこなら脱退するのが利口っていう博士の気持ち分かるかも。そっかぁ、温暖化を止めるのは無理なのかなぁ。
博士:う~ん…、人間の悪影響を0にするなら、人間が0になるしかないだろうな。産業革命前を目指そうなんて意見もあるから、そこを目指すなら人口が10分の1になるまで間引くでも良いかもしれない。
籾蒔:そんなアニメや映画の悪役がやるような手段しかないの?
博士:悪役か。確かに、こんな方法を本気で提案なんてしたら気の狂った犯罪者予備軍として拘束されそうだな(笑)。
籾蒔:まさか、あぶない研究なんてしてないよね?(笑)
博士:そんな面倒なことするわけないだろ(笑)。考えてみると、そういう悪役って、嫌われ役やってまで地球救おうなんてしなくても、環境が悪化していけば人類が生存しにくくなって、自然と人口が減るんだから、何もしなくて良いのにな。
籾蒔:それだと物語が始まらないでしょ。
博士:ああ、そうか。
籾蒔:何の話してるんだか、脱線しすぎ。
博士:まぁ、人間が環境のこと考えて活動すると、余計に困ったことになった例がいくつもあるし、今やってる活動が酷い結果を招かないことを祈るだけかな。
籾蒔:何もしない方がマシってこと?
博士:いや、まぁ、なんだ。俺のように人間に期待してないおっさんが言うことも、やってるフリしかできない頼りない国際組織が言うことも鵜呑みにせず、自分で調べ自分で考える若者が増えてくれば、いずれは環境をコントロールできるような画期的な技術が登場するかもしれない。頑張れよ若者。
籾蒔:ええ…若者に丸投げ?
博士:あ、そのビーカー取ってくれ。
籾蒔:これ?
博士:そうそう。



           --- 終 ---
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