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ちょっと長い後日談3
11.え、そういう…
で、俺が、いちおう、エネミーフレアの命を守ろうという取り組みを行っていた頃。
廊下では、めくるめく愛の劇場が展開されていたらしい。
「はぁ…愛ですか」
俺の視線の先には互いの手を取り合ってにこにこ見つめ合っている、フレアとイングが居る。
なるほど。
愛に満ち溢れてるな。
ちなみに、場所は俺とアクスがしけこんでた空き教室前の廊下で、特に移動はしていない。
俺達が色々終えて、静かになっていたから居なくなっているだろうと思って出てきたら、まだ二人共居たのだ。そして、イングも増えていた。
「なんか、真実の愛のキスで、取り憑かれたフレアが浄化された、って感じ。まとめると」
まずは、エネミーフレアがギャンギャンニアさんに叫んでいた所に、イングが現れて、フレアを説得しようとしたらしい。
だが、イングが従兄弟だということすら認識していないエネミーフレアは聞こうとしなかった。
それでもめげずにイングは語りかけ、ついにはフレアに告白したらしい。
もっとも、エネミーフレアはそんなイングの告白に、
「対象でもないのに叶うと思わないでよ。何で私があんたみたいなフツメンと、ありえないから」
と、返した。
だが、そんなエネミーフレアの目からポロポロと涙が零れ、困惑する口から、イングに謝る声が漏れ、泣き笑いの顔をしたフレアが現れたというのだ。
「ひっ…イング、ごめんね、わたし、も大好き」
そして、互いに手を取り合いキス。
「で、その瞬間。二人を真っ白い光が包み込んで、消えたの」
「それって、魅了魔法の解除の純白の魔法とかいうやつですかね」
「あ、そうかも…」
「じゃあある意味、魅了魔法の解除成功ってとこですかね」
「それな」
そんなこんなで、全ては真実の愛がかっさらって行くエンドを迎えた。おそらく。
で。
当初の予定通りアクスの部屋に行って過ごした、週末が明け、昼休みの中庭。
イングとフレアが連れ立って、もう変なフレアは居なくなったみたいです、と報告に来てくれた。
「末永くお幸せに」
その報告を聞いてそう言ったニアさんは、アルカイックスマイルを浮かべながら全く手元を見ずに、ものすごい速度でメモとってた。
後日。アデルとゼウスに手を回して、フレアに処罰が起きないように駆け回ったニアさんは、今じゃあ寮でフレアとパジャマパーティしたりして楽しんでいるらしい。
ニアさんの(世間一般的に見れば)女友達フラグは、どうやら本当に立ってたんだな。良かった良かった。
何はともあれ、楽しい毎日がまた続くのは嬉しいかぎりだね。
□fin
廊下では、めくるめく愛の劇場が展開されていたらしい。
「はぁ…愛ですか」
俺の視線の先には互いの手を取り合ってにこにこ見つめ合っている、フレアとイングが居る。
なるほど。
愛に満ち溢れてるな。
ちなみに、場所は俺とアクスがしけこんでた空き教室前の廊下で、特に移動はしていない。
俺達が色々終えて、静かになっていたから居なくなっているだろうと思って出てきたら、まだ二人共居たのだ。そして、イングも増えていた。
「なんか、真実の愛のキスで、取り憑かれたフレアが浄化された、って感じ。まとめると」
まずは、エネミーフレアがギャンギャンニアさんに叫んでいた所に、イングが現れて、フレアを説得しようとしたらしい。
だが、イングが従兄弟だということすら認識していないエネミーフレアは聞こうとしなかった。
それでもめげずにイングは語りかけ、ついにはフレアに告白したらしい。
もっとも、エネミーフレアはそんなイングの告白に、
「対象でもないのに叶うと思わないでよ。何で私があんたみたいなフツメンと、ありえないから」
と、返した。
だが、そんなエネミーフレアの目からポロポロと涙が零れ、困惑する口から、イングに謝る声が漏れ、泣き笑いの顔をしたフレアが現れたというのだ。
「ひっ…イング、ごめんね、わたし、も大好き」
そして、互いに手を取り合いキス。
「で、その瞬間。二人を真っ白い光が包み込んで、消えたの」
「それって、魅了魔法の解除の純白の魔法とかいうやつですかね」
「あ、そうかも…」
「じゃあある意味、魅了魔法の解除成功ってとこですかね」
「それな」
そんなこんなで、全ては真実の愛がかっさらって行くエンドを迎えた。おそらく。
で。
当初の予定通りアクスの部屋に行って過ごした、週末が明け、昼休みの中庭。
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「末永くお幸せに」
その報告を聞いてそう言ったニアさんは、アルカイックスマイルを浮かべながら全く手元を見ずに、ものすごい速度でメモとってた。
後日。アデルとゼウスに手を回して、フレアに処罰が起きないように駆け回ったニアさんは、今じゃあ寮でフレアとパジャマパーティしたりして楽しんでいるらしい。
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