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備考
あとがき・解説と設定
しおりを挟む【あとがき】
物語の完結が遅くなってすいませんでした。
28話を新たに差し込んでいる途中で私生活がごたごたしてしまい、後回しにすると永久放置になりそうだったので、とにかく年内に終わらせて休むことにしました。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
以下は12月上旬に用意していたものです。
舞台裏の解説と、トキワタリの設定資料になります。
重要な内容ではありません。ただのおまけです。
過去作のネタバレを含みますので、お読みになる際はご注意ください。
※ ※ ※
【舞台裏】
今回の短編と並行して古代の民サイドのSSを書くつもりでいたのですが、あまりにも既存のキャラが多くて新規で読むには身内ネタがすぎるので、ここに大体の筋と設定みたいなものを書いておきます。
26話はSSを断念して差し込んだものです。
ジューチの住む惑星は地球に似ているのですが、地球は異世界にあった惑星でこちらはミョウの管理する新世界のお話です。
作中ではマーレーニャ(以降マレ)が管理していると言っていますが、実際に設計や管理をしているのはミョウを中心とした生産系のテンジョウボシです。
マレは破壊系の戦闘型テンジョウボシです。
ミョウたちテンジョウボシは世界の循環を管理する種族ですが、新世界を作った経緯は前作に当たるのでここでは省きます。
星を創造しているのは世界を循環させるためであり、テンジョウボシ=神ではなく、世界の使者、ハイスペックな種族としています。
天体である地球と月の化身(少年二人)とマレはBL沼のお友達で、二人が天寿をまっとうした際に魂の一部をマレに託しました。
地球がお亡くなりになった、という衝撃的な会話からSSは始まる予定でした。
託された地球と月の魂の欠片からは幾つかの惑星が作られ(彼らの子供という形で)、新世界に作られた複数の宇宙空間で育てられます。
太陽系に酷似した銀河を作り、環境もコピーしているので、最初から人間や獣人が誕生するように設計されています。
新世界でもミョウはマレに対する信仰(愛情表現)を行っているため、マレの神格化は進んでいます。
(予め惑星の基本情報にポエムと称したマレへの賛美を組み込むので、その土地で崇められる対象になりやすい→マーレーニャ様もそのひとつの形)
神が存在しなかった世界に腐った女神が確立しつつあります。
超長期間の生の中、暇で死にそうになっていたアチェたち獣人や人間は、地球の子供たちのプロデュースを任され、マレからの課題をこなしています。
ジューチのいる惑星を担当したのはアチェで、疫病で死滅しそうになった獣人類をどうにかしたくてミョウに、(後に遺跡や遺物と言われるようになる)設備やアイテムを用意させました。
そんなわけでアチェは自分が干渉した獣人類に対して後ろめたさを感じています。
ミョウの説明の場に現れたり、ジューチにやたら親切なのはそのせい。
ミョウがジューチたちに話した内容はおおよそ事実ですが、『地上』がジューチの惑星の範囲での話ではないこと、壮大な歴史があるように聞こえる古代の民は小規模で初期からのメンバーが現存していること、白珠ちゃんの加護で延びる寿命がジューチが考えるよりずっと長いこと、などがぼかされています。
最初からきっちり説明すると長く難しくなるのでそうしたのですが、このミョウの手抜き話術がカンの鋭いジューチの両親に不信感を与えました。
テンジョウボシは下級種族の思考が見えてしまうという長所とも短所とも言える標準装備の能力(よく見える目)があるので、だいたい全部知りつつ茶番を進めています。
ちなみにツガイの契約は短いスパンで更新するので、ジューチが長寿に縛られることはありません。
今回アチェは当初の姿(砂の星時代の姿)で登場していますが、今も影太(転生後の別人格)と二心同体で、洋服みたいに器を選んで使っています。
『テンジョウボシ(天上星)』という種族名は、ミョウたちの種族名がもともとないので、トキワタリ(時渡り)の使っていた呼び名を用いました。
天上星の社会は言葉をあまり使わないので、言葉を使ったネーミングがいい加減です。
ミョウがジューチたちに行なった遺伝の説明も、彼らに理解しやすいように地球の人間の知識から適当に見繕った内容です。
物事の構造そのものが見えている天上星からすると、球体を円と教えるようなもので、正確な情報ではないと思います。
あと、アチェとジューチは獣人種ですが、発生した環境が異なるのでほぼ異種族です。
今後の異空間ファミリーは『五つの種族からなるコミューン』ということになります。
天上星、時渡り、人間、二種類の獣人……人間と獣人の違いはあまりない気もしますが、ファンタジーものの定番になっているので分けています。
地球Jrに形成した社会でのBLを表の物語、その惑星の設計プロデュースの会議を裏の物語と、二本仕立てにする予定でした。
マレの望むBL展開を自然発生させるためにはどのように基礎を作ればいいのか、そういう会議の会話をSSにしたかった。
ジューチの物語では『ショタ×ショタ』をどう合法的に持っていくかを大きな課題としていました。
ご想像にお任せしますが、ジューチの社会の『成年』は種族によって異なり、20や18ではありません。
異世界だし、獣人だし、一日が24時間で一年が365日ではないかもしれません。
ショタ×ショタが発生してもまったく不自然ではないですね!
他の地球Jrを舞台にした別のお話も構想中です。
頓挫した白珠ちゃんの祖父カップルのお話ももう一度チャレンジできればと思っています。
【トキワタリの世代設定】
今作でのミョウの説明、『近親交配に耐えるための進化』の信憑性はないです。
前作での《時渡り》は両性体だったところ、産まない個体が増えてきて、絶滅寸前になっていました。
その原因が近親交配であったのかは不明。
最後の産む個体(コロモ)に天上星(ミョウ)が、生命維持のためにエネルギーを過剰に与えたところ卵が受精……これが白珠の祖父であるヱビスです。
トキワタリが異種族と交配したのはそれが最初です。
新世界においては『トキワタリはオスである』とマレが明言しています。
◎初代のトキワタリ
・時間の大きな流れ(川)付近の空間に発生した初期の星
・ヱビスの親のコロモが最後の産む個体とされている
・ツガイシステムを有するハイレベルな種族
・異端の天上星より加護システムを授かる(ツガイシステムに依存したもの)
・天上星に対して思考を隠せる
・最初の発情が起こると成体化し、時間摂取のため獣変化(トランスフォーム)できるようになる
・ツガイの契約は成体で可(器の障害があったコロモは例外)
◎二世代目のトキワタリ
頓挫した物語の設定より抜粋
・ヱビスのみ
・初代と異なり天上星の力を有するため、ここを基点に世代で区別している
・天上星に対して思考を隠せる
・格下種族の思考が読める
・卵の状態で知覚範囲を展開
・精通によって成体になり契約可能
・幼体期から多様な変身が可能(固有スキル)
◎三世代目のトキワタリ
・ヱビスの子
・ミョウの領域に生息するため神格化したマレの影響が強い
・天上星の力は二世代目より弱いけど自由度が高い
・天上星に対して思考を隠せる
・格下種族の思考を読み取る個体もいる
・卵の時期にツガイを探すことが多い(フィーリングマッチの純度が高いため)
・ツガイを見初めて幼体化し、精通する場合が多い
・幼体のまま契約可能(重要)
……自分用の設定メモですが、なるべく矛盾が出ないように置いておきます。
逆に矛盾が増えていたらごめんなさい。
以上です。
それではま~たね~(๑•ω•)ノシ
応援ありがとうございます!
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