19 / 35
異世界惑星探求編
忍び寄る魔の手
しおりを挟む
俺たちはカリミヤ森林を出発した後、北上していた。
「本当にアークガルドはこの先でいいのか?」
俺はパルタに聞いた。
「アークガルドには向かってないわよ」
「え?……俺たちはどこに向かって歩いているんだ?」
「アークガルドに行く前にイザベルの村に寄り道して行くわ」
俺は女の傭兵のイザベルの顔を思い浮かべた。今は会心して孤児院で孤児の世話をしている。
「なぜ? イザベルの村に行くんだ?」
「イザベルに会って渡したい物があるからよ」
パルタはそう言ってにっこり笑った。俺はパルタがイザベルに何を渡したいのか検討もつかなかった。まあパルタが言うのだからイザベルにとって有益な物だろうと思った。
かなり長い時間歩いたが、まだ村にはつきそうもなかった。ボーン牢獄を出て川に転落した時にかなりの距離流されてしまったようだ。あたりが暗くなるのを感じて俺はここで野宿をする覚悟をした。
俺たちは少し開けた川ぞいに簡易のテントを設置して野宿をすることにした。俺とウォルトの二人で見張りを交代することにした。俺が見張りをしていると誰かがテントから出てきた。
「どうした?眠れないのか?」
俺が声をかけるとロマネスはゆっくりとこちらに近づいてきた。ロマネスは目が冴えてしまった、と言った。
「ジーク。少し話し相手になってくれないか?」
俺はいいよ、と言ってロマネスが近くに座れるように場所を作った。ロマネスは俺が用意した場所に腰掛けると身の上話を始めた。
「私の家は代々騎士の家系でな。私の上に三人の兄がいて私は末っ子だった。女の子ということもあり随分と甘やかされて育ってきてしまった」
「騎士になることは反対されなかったのか?」
「もちろん反対されたよ。でも、騎士は私の小さい頃からの夢だったんだ。」
俺がなぜ騎士になることが夢なのか聞くとロマネスは恥ずかしそうに話してくれた。
「このアークガルドに古くから伝わる聖女ミルファという伝説の女戦士の話があるんだ」
「聖女ミルファ?」
「昔アークガルドに魔物の大群が押し寄せてきた時に、たった一人で立ち向かったとされる勇敢な女戦士の話でな、私は昔からこの話が好きで聖女ミルファになりたいとずっと思っていたんだ」
ロマネスはそこまで話した後一層顔を赤らめた。
「じつは、恥ずかしいことに、私が身に付けているこの銀の鎧に金色の剣の装飾も聖女ミルファを意識してるんだ」
ロマネスはおかしいだろ?と言ったが、俺はそんなことはないと答えたら、ロマネスは嬉しそうに微笑んだ。
「聖女ミルファに私が憧れるシーンがあってね」
ロマネスはそう言うとキラキラした目で話した。
「戦いに勝利した聖女ミルファに向かって最後にアークガルドの兵士たちが、跪くんだ。跪くという行為はこの前話したとおりアークガルドの礼儀で騎士としてあなたを認めるという一番の賛辞なんだ」
そこまで話したところで、ロマネスは突然悲しい顔になりうつむいた。でも…、と言うと再び話し始めた。
「私は自分に身の危険が及ぶと肝心な時に逃げ出してしまうんだ。クリル姫が襲われた時も、私は姫を置いて逃げ出してしまった。先日の強人族を襲った怪物も私はジークと一緒に行けなかった。付いていくの……一言が言い出せなかった…………」
ロマネスはうつむいたまま肩を震わせて泣いていた。俺は元気付けようと言葉をかけた。
「逃げることも重要な場面だってある。悔やむことはないさ」
「優しいなジーク。でも、聖女ミルファは決して敵に背を向けることはないんだ! 私も騎士の端くれとして立ち向かう心は持っておきたいんだ」
俺がロマネスに返す言葉を考えているとロマネスが言った。
「君には分からないだろうな。君のような力があれば……、ダメだな私は。いつも言い訳を探してしまう。力も心も弱いんだ私は……、心も強いジークが羨ましい」
俺は少し考えたがロマネスを元気付ける言葉が見つからないと思い、自分の思いを話すことにした。
「どう言えば伝わるのか分からない。けど、俺は今まで自分のためだけに力を使ったことはないんだ。自分以外の者のために、と考えるといつも信じられないほどの大きな力が使えるようになるんだ」
俺はロマネスを元気付けたかったが、何を言っているのか自分でも分からなかった。
「私もいつか他人のためにこの弱い心を奮い立たせることができるかな」
「ロマネスは騎士として誰よりも気高い誇りを持っていると思うよ。君なら絶対できると俺は信じている」
「ありがとうジーク。貴方に言われると本当にできる気がするよ」
ロマネスは明るい笑顔になってテントに戻ろうと立った。俺はこれを持っていてくれと言ってメデューサ討伐の時に使ったレーザー銃をロマネスに渡した。ロマネスは良いのか?、と言って嬉しそうに受け取ると腰にぶら下げた。
「あまり燃料が入ってないから使用できたとしても1~2回が限度だと思うよ」
ロマネスはありがとう、と言うとテントに戻っていった。
俺は夜空を見上げた。大小さまざまな星たちが光っていてとても綺麗だった。
俺たちはイザベルの村についた。イザベルに会いに孤児院へ行くと中からイザベルが出てきて俺たちに気づいた。
「なんだいあんた達? ソフィーだっけ? お嬢さんは見つかったのかい?」
「まだ見つかってないわ。それよりも今日はあなたにお土産を用意してきたわ」
パルタはそういうとカリミヤ森林にいたメデューサを二匹出してきた。
「おい! それをどうするつもりだ?」
俺は二匹の生物兵器を見てパルタに詰め寄った。パルタは何食わぬ顔で、この村の守り神にするのよ、と答えた。
「おい! 冗談だろ。こんな化け物を?」
「この生物は全てをコントロールできるのよ。すでにこの村の近くにきた魔物以外襲わないよう設定してあるし、イザベラの命令に絶対服従するようにしてあるわ」
「イザベルの命令に従うのか?」
「そうよ。絶対に服従する。そのように設定しているわ」
パルタはジークにそう言った後(そしてジーク、その技術はあなたにも使用されているのよ)と心の中で思った。
俺が二匹のメデューサを見ると、二匹とも子供が親に甘えるようにイザベルの足元に擦り寄っている。カリミヤ森林の洞窟の中にいた奴と同じ生物とは思えなかった。
俺たちがイザベルと話し込んでいると孤児達が集まってきて二匹のメデューサはすぐに子供達の人気者になっていた。この生物兵器がいれば本当にこの村は安泰になるだろう、こいつらの戦闘能力は戦った自分が一番わかっている。並の生物では勝つことはできないだろう。
俺がそう思っていると二匹のメデューサがいきなり走り出した。
「おい! どうした? どこに行くんだ?」
「もしかすると魔物が近くにいるのかも知れないわ。急いで後をつけましょう」
そう言うと俺たちはメデューサの後を追った。
二匹のメデューサは少し開けた小高い丘の上に来るとピタリと止まって何かを威嚇していた。
「どうした? 何もないぞ?」
「この先に魔物がいるらしいわね。メデューサ二匹は行動範囲を設定してあるので、これ以上遠くへはいかないわ」
俺は見晴らしの良い丘の上で魔物を探したが、それらしい者は影も形も無かった。俺は何か変な違和感を感じていた。パルタも何か異変に気づいた。
「変ね、何も居なさすぎるわ」
パルタはしばらく丘の向こうを見ていると、まさか?、と言って上空にストレイシープを呼んで地表を調べ始めた。ストレイシープの姿は迷彩加工してあるので、俺たち二人以外には見えない。
「これは?」
「どうした? 何か見つかったのか?」
俺がパルタに言うと、これを見て、と言って地表を指さした。ストレイシープから放たれた赤外線レーダーが地表に当たり映し出されたものを見てその場にいた全員が驚いた。
グルタニアの魔物の大群が列をなして行進していた。その魔物達は皆、武器と防具で完全武装されていた。
「そ……そんな…これほどの大群がここまで侵攻していたなんて」
ロマネスはその光景を見て大変ショックを受けていた。
「なぜ? これほどの大群が見えないんだ?」
ウォルトも初めて見る異様な光景に驚きを隠せないでいる。
「最新鋭の光学迷彩を広範囲に展開しているわ。私のストレイシープ以外では、ほぼ確認不可能な技術よ!」
「また惑星外の技術を悪用しているのか!!」
俺は怒りが込み上げてきた。この惑星を我が物とすべく暗躍している奴を絶対に許さないと思った。
「ここは? アークガルドに近いのか?」
パルタは冷静にロマネスに聞いた。
「目と鼻の先よ。おそらくこの先の平原で隊列を作った後に、一気に攻め入る作戦だろう。私ならそうする」
「わかったわ。すぐにクリル姫とロマネスはこのことをアークガルド帝国に伝えて、迎え撃つ準備を整えてちょうだい。私とジークとミリア姫とウォルトはスレイン大国に行って一刻も早く戦争をやめさせないと、このままだとアークガルドは確実に滅びるわ」
「本当にアークガルドはこの先でいいのか?」
俺はパルタに聞いた。
「アークガルドには向かってないわよ」
「え?……俺たちはどこに向かって歩いているんだ?」
「アークガルドに行く前にイザベルの村に寄り道して行くわ」
俺は女の傭兵のイザベルの顔を思い浮かべた。今は会心して孤児院で孤児の世話をしている。
「なぜ? イザベルの村に行くんだ?」
「イザベルに会って渡したい物があるからよ」
パルタはそう言ってにっこり笑った。俺はパルタがイザベルに何を渡したいのか検討もつかなかった。まあパルタが言うのだからイザベルにとって有益な物だろうと思った。
かなり長い時間歩いたが、まだ村にはつきそうもなかった。ボーン牢獄を出て川に転落した時にかなりの距離流されてしまったようだ。あたりが暗くなるのを感じて俺はここで野宿をする覚悟をした。
俺たちは少し開けた川ぞいに簡易のテントを設置して野宿をすることにした。俺とウォルトの二人で見張りを交代することにした。俺が見張りをしていると誰かがテントから出てきた。
「どうした?眠れないのか?」
俺が声をかけるとロマネスはゆっくりとこちらに近づいてきた。ロマネスは目が冴えてしまった、と言った。
「ジーク。少し話し相手になってくれないか?」
俺はいいよ、と言ってロマネスが近くに座れるように場所を作った。ロマネスは俺が用意した場所に腰掛けると身の上話を始めた。
「私の家は代々騎士の家系でな。私の上に三人の兄がいて私は末っ子だった。女の子ということもあり随分と甘やかされて育ってきてしまった」
「騎士になることは反対されなかったのか?」
「もちろん反対されたよ。でも、騎士は私の小さい頃からの夢だったんだ。」
俺がなぜ騎士になることが夢なのか聞くとロマネスは恥ずかしそうに話してくれた。
「このアークガルドに古くから伝わる聖女ミルファという伝説の女戦士の話があるんだ」
「聖女ミルファ?」
「昔アークガルドに魔物の大群が押し寄せてきた時に、たった一人で立ち向かったとされる勇敢な女戦士の話でな、私は昔からこの話が好きで聖女ミルファになりたいとずっと思っていたんだ」
ロマネスはそこまで話した後一層顔を赤らめた。
「じつは、恥ずかしいことに、私が身に付けているこの銀の鎧に金色の剣の装飾も聖女ミルファを意識してるんだ」
ロマネスはおかしいだろ?と言ったが、俺はそんなことはないと答えたら、ロマネスは嬉しそうに微笑んだ。
「聖女ミルファに私が憧れるシーンがあってね」
ロマネスはそう言うとキラキラした目で話した。
「戦いに勝利した聖女ミルファに向かって最後にアークガルドの兵士たちが、跪くんだ。跪くという行為はこの前話したとおりアークガルドの礼儀で騎士としてあなたを認めるという一番の賛辞なんだ」
そこまで話したところで、ロマネスは突然悲しい顔になりうつむいた。でも…、と言うと再び話し始めた。
「私は自分に身の危険が及ぶと肝心な時に逃げ出してしまうんだ。クリル姫が襲われた時も、私は姫を置いて逃げ出してしまった。先日の強人族を襲った怪物も私はジークと一緒に行けなかった。付いていくの……一言が言い出せなかった…………」
ロマネスはうつむいたまま肩を震わせて泣いていた。俺は元気付けようと言葉をかけた。
「逃げることも重要な場面だってある。悔やむことはないさ」
「優しいなジーク。でも、聖女ミルファは決して敵に背を向けることはないんだ! 私も騎士の端くれとして立ち向かう心は持っておきたいんだ」
俺がロマネスに返す言葉を考えているとロマネスが言った。
「君には分からないだろうな。君のような力があれば……、ダメだな私は。いつも言い訳を探してしまう。力も心も弱いんだ私は……、心も強いジークが羨ましい」
俺は少し考えたがロマネスを元気付ける言葉が見つからないと思い、自分の思いを話すことにした。
「どう言えば伝わるのか分からない。けど、俺は今まで自分のためだけに力を使ったことはないんだ。自分以外の者のために、と考えるといつも信じられないほどの大きな力が使えるようになるんだ」
俺はロマネスを元気付けたかったが、何を言っているのか自分でも分からなかった。
「私もいつか他人のためにこの弱い心を奮い立たせることができるかな」
「ロマネスは騎士として誰よりも気高い誇りを持っていると思うよ。君なら絶対できると俺は信じている」
「ありがとうジーク。貴方に言われると本当にできる気がするよ」
ロマネスは明るい笑顔になってテントに戻ろうと立った。俺はこれを持っていてくれと言ってメデューサ討伐の時に使ったレーザー銃をロマネスに渡した。ロマネスは良いのか?、と言って嬉しそうに受け取ると腰にぶら下げた。
「あまり燃料が入ってないから使用できたとしても1~2回が限度だと思うよ」
ロマネスはありがとう、と言うとテントに戻っていった。
俺は夜空を見上げた。大小さまざまな星たちが光っていてとても綺麗だった。
俺たちはイザベルの村についた。イザベルに会いに孤児院へ行くと中からイザベルが出てきて俺たちに気づいた。
「なんだいあんた達? ソフィーだっけ? お嬢さんは見つかったのかい?」
「まだ見つかってないわ。それよりも今日はあなたにお土産を用意してきたわ」
パルタはそういうとカリミヤ森林にいたメデューサを二匹出してきた。
「おい! それをどうするつもりだ?」
俺は二匹の生物兵器を見てパルタに詰め寄った。パルタは何食わぬ顔で、この村の守り神にするのよ、と答えた。
「おい! 冗談だろ。こんな化け物を?」
「この生物は全てをコントロールできるのよ。すでにこの村の近くにきた魔物以外襲わないよう設定してあるし、イザベラの命令に絶対服従するようにしてあるわ」
「イザベルの命令に従うのか?」
「そうよ。絶対に服従する。そのように設定しているわ」
パルタはジークにそう言った後(そしてジーク、その技術はあなたにも使用されているのよ)と心の中で思った。
俺が二匹のメデューサを見ると、二匹とも子供が親に甘えるようにイザベルの足元に擦り寄っている。カリミヤ森林の洞窟の中にいた奴と同じ生物とは思えなかった。
俺たちがイザベルと話し込んでいると孤児達が集まってきて二匹のメデューサはすぐに子供達の人気者になっていた。この生物兵器がいれば本当にこの村は安泰になるだろう、こいつらの戦闘能力は戦った自分が一番わかっている。並の生物では勝つことはできないだろう。
俺がそう思っていると二匹のメデューサがいきなり走り出した。
「おい! どうした? どこに行くんだ?」
「もしかすると魔物が近くにいるのかも知れないわ。急いで後をつけましょう」
そう言うと俺たちはメデューサの後を追った。
二匹のメデューサは少し開けた小高い丘の上に来るとピタリと止まって何かを威嚇していた。
「どうした? 何もないぞ?」
「この先に魔物がいるらしいわね。メデューサ二匹は行動範囲を設定してあるので、これ以上遠くへはいかないわ」
俺は見晴らしの良い丘の上で魔物を探したが、それらしい者は影も形も無かった。俺は何か変な違和感を感じていた。パルタも何か異変に気づいた。
「変ね、何も居なさすぎるわ」
パルタはしばらく丘の向こうを見ていると、まさか?、と言って上空にストレイシープを呼んで地表を調べ始めた。ストレイシープの姿は迷彩加工してあるので、俺たち二人以外には見えない。
「これは?」
「どうした? 何か見つかったのか?」
俺がパルタに言うと、これを見て、と言って地表を指さした。ストレイシープから放たれた赤外線レーダーが地表に当たり映し出されたものを見てその場にいた全員が驚いた。
グルタニアの魔物の大群が列をなして行進していた。その魔物達は皆、武器と防具で完全武装されていた。
「そ……そんな…これほどの大群がここまで侵攻していたなんて」
ロマネスはその光景を見て大変ショックを受けていた。
「なぜ? これほどの大群が見えないんだ?」
ウォルトも初めて見る異様な光景に驚きを隠せないでいる。
「最新鋭の光学迷彩を広範囲に展開しているわ。私のストレイシープ以外では、ほぼ確認不可能な技術よ!」
「また惑星外の技術を悪用しているのか!!」
俺は怒りが込み上げてきた。この惑星を我が物とすべく暗躍している奴を絶対に許さないと思った。
「ここは? アークガルドに近いのか?」
パルタは冷静にロマネスに聞いた。
「目と鼻の先よ。おそらくこの先の平原で隊列を作った後に、一気に攻め入る作戦だろう。私ならそうする」
「わかったわ。すぐにクリル姫とロマネスはこのことをアークガルド帝国に伝えて、迎え撃つ準備を整えてちょうだい。私とジークとミリア姫とウォルトはスレイン大国に行って一刻も早く戦争をやめさせないと、このままだとアークガルドは確実に滅びるわ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
現実に疲れ果てた俺がたどり着いたのは、圧倒的な自由度を誇るVRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。
選んだ職業は、幼い頃から密かに憧れていた“料理人”。しかし戦闘とは無縁のその職業は、目立つこともなく、ゲーム内でも完全に負け組。素材を集めては料理を作るだけの、地味で退屈な日々が続いていた。
だが、ある日突然――運命は動き出す。
フレンドに誘われて参加したレベル上げの最中、突如として現れたネームドモンスター「猛き猪」。本来なら三パーティ十八人で挑むべき強敵に対し、俺たちはたった六人。しかも、頼みの綱であるアタッカーたちはログアウトし、残されたのは熊型獣人のタンク・クマサン、ヒーラーのミコトさん、そして非戦闘職の俺だけ。
「逃げろ」と言われても、仲間を見捨てるわけにはいかない。
死を覚悟し、包丁を構えたその瞬間――料理スキルがまさかの効果を発揮し、常識外のダメージがモンスターに突き刺さる。
この予想外の一撃が、俺の運命を一変させた。
孤独だった俺がギルドを立ち上げ、仲間と出会い、ひょんなことからクマサンの意外すぎる正体を知り、ついにはVチューバーとしての活動まで始めることに。
リアルでは無職、ゲームでは負け組職業。
そんな俺が、仲間と共にゲームと現実の垣根を越えて奇跡を起こしていく物語が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる