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異世界惑星探求編
エンディング
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俺たちはインバルト星の天空宮にいた。ここはいつ来ても様々な花が咲き乱れていて本当に美しいと思った。
アル=シオンでドミニクを倒した後、俺たちはグフタスが持っていたフューリアス宝石でソフィーが生きている可能性があることがわかると、すぐに調査隊が結成され惑星『PKM○=05××』に行った。フューリアス宝石で見た宇宙船に行くとソフィーが永眠カプセルに入っていた。俺たちはソフィーを無事助けることができた。
俺たちはインバルト星の第一王女と第二王女を救った英雄として勲章をもらうことになった。俺はあまり目立つようなことはしたく無かったが、パルタが乗り気になったので本日ここに来たのだった。
グランヴィルは裏でドミニクと繋がっていたことがわかり銀河刑務所へ護送された。奴はインバルト星の覇権を握るためにまずは邪魔な第一王女と第二皇女を抹殺してゆくゆくはタイラント王も殺害する予定だったことが判明した。事実が判明した時に息子のアリアバートが激怒してグランヴィルを殴り飛ばしたそうだ。どうやらアリアバートはソフィーに密かに想いを寄せていたらしい。
俺たちは天空宮の庭先に出て花を鑑賞していると声をかけられた。
「皆様。準備が整いましたので、軌道エレベーターにお乗り下さい」
勲章の授与式は地上で行うと言うことのようなので俺たちは軌道エレベーターに乗って地上に向かった。
軌道エレベーターが地上に近づくにつれ『ゴォォォ……』と言う音が聞こえてきた。その音はインバルト星に住む人々の歓声だった。地上は人々で溢れ俺たちを祝福していた。
俺たちは地上に降りると宮殿に案内され勲章の授与式が始まった。
俺たちは表彰状をインバルト星のタイラント王より受け取った。会場のオーロラビジョンにその様子が映し出され俺たちは人々から祝福された。次に勲章をエレオノーラが一人一人の首にかけていった。最後にエレオノーラは俺の首に勲章をかけるとジークありがとう、と言って俺に抱きついてキスをした。
「あーーーー!!」
「な……何すんのよ!!」
カレンとルーシーはエレオノーラの行動に怒りをあらわにした。エレオノーラはその様子を見て平然として答えた。
「これはインバルト星の作法なのです」
「う…嘘つけ!」
「ど…泥棒猫、私のお兄ちゃんによくも……」
三人で言い争っているときにパルタが余計なことを言った。
「未開拓惑星でもロマネスにキスされてたわね」
三人の言い争う声はそこでピタッと止まり俺を見てきた。
「ジーク様。詳しくお伺いしてもよろしいかしら」
「ジーク本当なの?」
「お兄ちゃんの裏切り者」
俺は三人に責められてその場から逃げ出した。
パルタはこたつに入ってカゴの中からみかんを取って食べた。ガスパールはこたつに入って横になり煎餅を食べていた。
インバルト星のAIの那由多はこの二人の侵入者を交互に見てため息をついた。
「あの~。なんで貴方達が私のプライベート空間にいるですか?」
那由多は自分のプライベート空間でくつろいでいたところをいきなり二人に侵入されて困惑していた。二人は少し間を置いてパルタが話し出した。
「これを貴方にプレゼントしたくて…」
パルタは先日那由多が大切にしていたブラウン管テレビを破壊したお詫びということで最新のテレビを那由多に渡した。
「あ……ありがとうなのです」
那由多はあまり嬉しくなかったが、この二人のAIに逆らうと何をされるかわからないので素直にお礼を言った。
「あ……あの~それで? 要件はそれだけですか?」
那由多がガスパールに聞くとガスパールは横になった体を起こすと那由多を睨んできた。
「ヒ…ヒィ……」
那由多はガスパールに睨まれてビクッとした。ガスパールは新しいテレビを指さした。
「最新型のテレビよ。もっと喜びなさいよ」
「あ…ありがとうございます。こ…これでも喜んでるのです」
「それはよかったわ」
パルタはそう言うと本題に入った。
「そういえばブラウン管テレビの件だけど……」
「は…はい!」
「エレオノーラから贈られたと言ってたわね」
「は…はい。惑星センチュリオンに皇女教育に行っていたエレオノーラ様から贈られたものです」
「それなんだけど。ガスパールが分析した結果、送り主はエレオノーラじゃないわ」
「え?」
「あれは確かにセンチュリオンから送られていたけど、エレオノーラからじゃないわ」
「誰が送ってきたんですか?」
「惑星センチュリオンにいるファーストフューマンからよ」
「え? それはつまり……どう言うことですか?」
那由多に聞かれパルタははっきりとした口調で答えた。
「惑星センチュリオンにファーストヒューマンはいるわ」
創星のエクソダス 一章 『完』
アル=シオンでドミニクを倒した後、俺たちはグフタスが持っていたフューリアス宝石でソフィーが生きている可能性があることがわかると、すぐに調査隊が結成され惑星『PKM○=05××』に行った。フューリアス宝石で見た宇宙船に行くとソフィーが永眠カプセルに入っていた。俺たちはソフィーを無事助けることができた。
俺たちはインバルト星の第一王女と第二王女を救った英雄として勲章をもらうことになった。俺はあまり目立つようなことはしたく無かったが、パルタが乗り気になったので本日ここに来たのだった。
グランヴィルは裏でドミニクと繋がっていたことがわかり銀河刑務所へ護送された。奴はインバルト星の覇権を握るためにまずは邪魔な第一王女と第二皇女を抹殺してゆくゆくはタイラント王も殺害する予定だったことが判明した。事実が判明した時に息子のアリアバートが激怒してグランヴィルを殴り飛ばしたそうだ。どうやらアリアバートはソフィーに密かに想いを寄せていたらしい。
俺たちは天空宮の庭先に出て花を鑑賞していると声をかけられた。
「皆様。準備が整いましたので、軌道エレベーターにお乗り下さい」
勲章の授与式は地上で行うと言うことのようなので俺たちは軌道エレベーターに乗って地上に向かった。
軌道エレベーターが地上に近づくにつれ『ゴォォォ……』と言う音が聞こえてきた。その音はインバルト星に住む人々の歓声だった。地上は人々で溢れ俺たちを祝福していた。
俺たちは地上に降りると宮殿に案内され勲章の授与式が始まった。
俺たちは表彰状をインバルト星のタイラント王より受け取った。会場のオーロラビジョンにその様子が映し出され俺たちは人々から祝福された。次に勲章をエレオノーラが一人一人の首にかけていった。最後にエレオノーラは俺の首に勲章をかけるとジークありがとう、と言って俺に抱きついてキスをした。
「あーーーー!!」
「な……何すんのよ!!」
カレンとルーシーはエレオノーラの行動に怒りをあらわにした。エレオノーラはその様子を見て平然として答えた。
「これはインバルト星の作法なのです」
「う…嘘つけ!」
「ど…泥棒猫、私のお兄ちゃんによくも……」
三人で言い争っているときにパルタが余計なことを言った。
「未開拓惑星でもロマネスにキスされてたわね」
三人の言い争う声はそこでピタッと止まり俺を見てきた。
「ジーク様。詳しくお伺いしてもよろしいかしら」
「ジーク本当なの?」
「お兄ちゃんの裏切り者」
俺は三人に責められてその場から逃げ出した。
パルタはこたつに入ってカゴの中からみかんを取って食べた。ガスパールはこたつに入って横になり煎餅を食べていた。
インバルト星のAIの那由多はこの二人の侵入者を交互に見てため息をついた。
「あの~。なんで貴方達が私のプライベート空間にいるですか?」
那由多は自分のプライベート空間でくつろいでいたところをいきなり二人に侵入されて困惑していた。二人は少し間を置いてパルタが話し出した。
「これを貴方にプレゼントしたくて…」
パルタは先日那由多が大切にしていたブラウン管テレビを破壊したお詫びということで最新のテレビを那由多に渡した。
「あ……ありがとうなのです」
那由多はあまり嬉しくなかったが、この二人のAIに逆らうと何をされるかわからないので素直にお礼を言った。
「あ……あの~それで? 要件はそれだけですか?」
那由多がガスパールに聞くとガスパールは横になった体を起こすと那由多を睨んできた。
「ヒ…ヒィ……」
那由多はガスパールに睨まれてビクッとした。ガスパールは新しいテレビを指さした。
「最新型のテレビよ。もっと喜びなさいよ」
「あ…ありがとうございます。こ…これでも喜んでるのです」
「それはよかったわ」
パルタはそう言うと本題に入った。
「そういえばブラウン管テレビの件だけど……」
「は…はい!」
「エレオノーラから贈られたと言ってたわね」
「は…はい。惑星センチュリオンに皇女教育に行っていたエレオノーラ様から贈られたものです」
「それなんだけど。ガスパールが分析した結果、送り主はエレオノーラじゃないわ」
「え?」
「あれは確かにセンチュリオンから送られていたけど、エレオノーラからじゃないわ」
「誰が送ってきたんですか?」
「惑星センチュリオンにいるファーストフューマンからよ」
「え? それはつまり……どう言うことですか?」
那由多に聞かれパルタははっきりとした口調で答えた。
「惑星センチュリオンにファーストヒューマンはいるわ」
創星のエクソダス 一章 『完』
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