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第01章 どういうこと?
10 脱獄
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ルミアにより行われた突然の処刑、3人もまさか今そうなるとも思わず、何もできないまま物言わぬ存在となった。
そして、残された彼女、余りの出来事に動けずにいるようだ。
そんな中、血の匂いがする牢内を進み彼女の元へと向かった。
「よぅ、いきなり悪いな」
「……な、な、なん」
動揺のあまりうまくしゃべれずにいるが、これは仕方ない俺だって今やっとしゃべっているような状態だからな。
「ああ、まぁなんだ。えっと、俺はキョウヤ、んでそっちはルミアっていうんだけど、とりあえず名前聞いていいか」
話をするにしても彼女を落ち着かせるためにもまずは名前を聞こうと思う。
「えっ、あ、ああと、あたしはメリッサ」
「そうか、メリッサ俺たちはこれからここを脱獄しようと思ってる。それで、一緒に来ないかと思って誘いに来たんだ」
「脱獄? そんなの無理だ。できるわけない」
「そうでもないさ。それにできるできないじゃなくて俺たちはやるんだ」
「……はぁ、本気みたいだね」
俺の言葉を聞いたメリッサは俺が本気で言っていることが分かり、ため息をついたのち真剣な表情をした。
「わかったよ。あたしもこんなところにいつまでも居たいわけじゃないし、出られるんなら出たいし付き合うよ。でも、聞いていいかい?」
「なんだ?」
「なんであたしなんだい。こういっちゃなんだけど、あたしら初対面だよね」
メリッサからの尤もな疑問である。
「確かに初対面といえばそうだな。でもここに来て分けられたとき一緒だったんだよ」
「そうなのかい?」
「ああ、覚えてないか1人違った格好したのがいただろ」
あの時はみんな捕まった時の服装で様々ではあるが、まさに異世界の服装であったのに対して、俺は当然制服姿だからかなり目立っていたと思う。
「そういえば居たね。そうかキョウヤだったのかい。でも、それでなんでなんだい」
あの時一緒だったというだけでは誘っている理由にはならない。
「誘いに来た理由は単にあの時に見たメリッサの心意気を気に入ったってのが1つ」
「あ、あれ……忘れてもらいたいね」
「あははっ、まぁそうだろな俺も忘れたい過去だしな」
「まったくだよ。それで、理由はまだあんのかい」
「もちろんだ。メリッサ、俺には人の罪科を見る能力があってな」
「罪科?」
「そ、それによるとメリッサはこれまで一切なんの罪も犯していないということが分かっている。だろ? もちろん俺がわかるのは一般的なものだけで、特殊なものは知らないけどな」
例えば貴族に逆らったとか、でも俺からしたらそんなものは罪でも何でもないと思う。
「そうなのかい。まぁ確かにあたしは無実、何も悪いことなんてしてないからね」
「ここは無実の者が居ていい場所ではない」
「ルミアの言う通りだ。まぁメリッサだったのはたまたま俺がその事実を見てしまっていたからだな。もしここで見ぬふりしてスルーしたら間違いなく後悔することになるし後味が悪すぎるからな」
「そんな理由であたしをここから? 言っておくけどあたしには返すものなんて何もないよ。まぁ、しいて上げるならこの身体ぐらいだけど」
冗談めかしてそういうメリッサ、どうやらちょっとずつ余裕が出てきたみたいだな。
「返しはいらねぇよ。というか、んなもん要求したら俺が社会的に抹殺されるわ」
日本でそんな要求をすれば確実にそうなるからな。それに、何だろうか背後から妙な殺気を感じブルっと来たんだけど……。
「欲がないねぇ」
「良く言われる。まぁといっても自己満足ってもんを得ているからな」
「自己満足?」
「そ、こうして無実のメリッサをここから出して自由にしてやるってことでな」
人助けってものはすべて自己満足で、それ以上求めるのは欲張りというものだ。何かをして礼を言われて喜ぶ奴、それを当たり前に求める奴が多いが、俺からしたらそういう見返りを求める奴らこそまさに偽善者というものだろう。
もちろん俺だって善人ってわけでもないしそうありたいわけでもない。それでもただ自分がそうしようと思ってやったことに見返りを求めるような醜い人間にはなりたくないと思っている。
「ずいぶんと変わった男だねあんた」
「そうか、まぁ、そういうわけでそろそろ行こう、こんなところにいつまでも居るもんじゃないし」
「そうだね」
「ふむ、それがいいだろうな」
そうして俺たちはメリッサが居た牢から出ると、上層階へ向けて歩き出したのだった。
「ここからは上層だな」
「ふむ、ここから先は看守も巡回をしているだろう」
「だね。それでどうするつもりなんだい」
中層を抜けついに上層へと足を踏み入れた俺たちではあるが、ここから先は看守も巡回しておりこれまでのようにのんびりと進んでいくというわけにはいかない。
「やっぱり、あれやるのかい」
「ああ、それしか方法がないからな」
「少々乱暴ではあるが私たちが出るためには仕方あるまい」
メリッサにはここからどうやって脱出するかの方法を教えている。
作戦名”木を隠すなら森の中”としている。
内容は、上層階の囚人の牢を破り連中を逃がす、そうなると看守がそれにかかり監獄内は混乱、それに乗じて地上に逃げ出そうというものだ。
この方法を選んだ理由は、この監獄から出る道が1つしかないからだ。ルミアによるとこうしてルートを1つにすることで、警備のしやすさと脱獄しにくさを作り出したそうだ。
しかしこの構造、もし火災などの災害が起きたらどうするんだと思うが、ルミア曰くここにいるのは囚人であり、それで命を落としたとしても国は一切気にしないという。むしろ処刑する手間が省けたと思うらしい。
いや、それはそれでどうなんだ。囚人に人権はないというレベルじゃないよなこれ。
ちなみにルミアが言うにはエルフの国では勇者から指摘を受けたことで、今はちゃんと囚人にも人権を与えているそうだ。
「それでルミア看守は?」
「ふむ、問題ないようだ。今現在この階層に看守はいないようだ。行くか」
「ああ、悪いが頼む」
「任せろ」
というわけでルミアが一気に走り出し、俺たちから見て階層の奥である上階への階段まで向かうと今度は順々に牢を聖剣で切り裂き破っていく。まず奥へ向かったのは、こっちからやるとルミアが逃げ出した囚人の先頭となってしまい、こっちに戻ってこられなくなるし、何より隠れられなくなるからだ。
そして、牢を破られた囚人はというと最初は戸惑っていたようだが、すぐに牢から出てきてあたりを見渡したのち、一目散に上階へ向けて走り出した。
「ふぅ、うまくいったようだな」
「みたいだなね」
「お疲れルミア、あとは少し待って俺たちも上へ向かおう」
「ああそうだな」
それから少し待ってから俺たちも上階へ向かって走り出した。
「貴様らっ! 止まれっ!!」
「どうやって抜け出しやがったぁ!!!」
上階へ向かうとそんな看守たちの怒号が聞こえてくる。それを聞きながら再びルミアが牢を次々に破っていく、これにより俺たちの背後にも囚人たちがあふれることになった。
その後も上階へ行くたびに牢をいくつか破っていくわけだけど、この際ルミアが貸している聖剣だけど、牢を破るときだけ亜空間から取り出して渡している。そうしないと、武器を持たない囚人の中に剣を持つ者ということでルミアが目立ってしまうからだ。
そうして、さらに上階へ進むことで俺たちはついに最上階へとたどり着いた。
「貴様ら、そこで止まれっ!」
「退きやがれ、看守ども!!」
「戻れ!」
先頭を進んでいた囚人たちと看守が大いにもめ、まさに一触即発状態であったが、当然ながら看守の背後にある地上への扉は閉ざされている。
「はぁ、ここまで来たけどここからはどうするんだい」
「こっからは俺の仕事だ。メリッサちょっと下がってろ」
「う、うん、何をするんだい」
「こうするんだ。ウォータ・ボール!」
扉へ向けて手をかざし、なるべく人に被害が出ないように水の球を勢いよくぶつける。これにより、ドゴッという音とともに扉とそれを守っていた看守、囚人数人を吹き飛ばした。
これで地上への道は開けたというわけで、さっそく俺たちはそこから地上へと出たのだった。
地上へ出た瞬間、眩しい光が視界を満たした。
冷たい空気が肌を撫で、牢の中では感じられなかった“自由”の匂いが漂っていた。
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次回更新は3/10予定です
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そして、残された彼女、余りの出来事に動けずにいるようだ。
そんな中、血の匂いがする牢内を進み彼女の元へと向かった。
「よぅ、いきなり悪いな」
「……な、な、なん」
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「ああ、まぁなんだ。えっと、俺はキョウヤ、んでそっちはルミアっていうんだけど、とりあえず名前聞いていいか」
話をするにしても彼女を落ち着かせるためにもまずは名前を聞こうと思う。
「えっ、あ、ああと、あたしはメリッサ」
「そうか、メリッサ俺たちはこれからここを脱獄しようと思ってる。それで、一緒に来ないかと思って誘いに来たんだ」
「脱獄? そんなの無理だ。できるわけない」
「そうでもないさ。それにできるできないじゃなくて俺たちはやるんだ」
「……はぁ、本気みたいだね」
俺の言葉を聞いたメリッサは俺が本気で言っていることが分かり、ため息をついたのち真剣な表情をした。
「わかったよ。あたしもこんなところにいつまでも居たいわけじゃないし、出られるんなら出たいし付き合うよ。でも、聞いていいかい?」
「なんだ?」
「なんであたしなんだい。こういっちゃなんだけど、あたしら初対面だよね」
メリッサからの尤もな疑問である。
「確かに初対面といえばそうだな。でもここに来て分けられたとき一緒だったんだよ」
「そうなのかい?」
「ああ、覚えてないか1人違った格好したのがいただろ」
あの時はみんな捕まった時の服装で様々ではあるが、まさに異世界の服装であったのに対して、俺は当然制服姿だからかなり目立っていたと思う。
「そういえば居たね。そうかキョウヤだったのかい。でも、それでなんでなんだい」
あの時一緒だったというだけでは誘っている理由にはならない。
「誘いに来た理由は単にあの時に見たメリッサの心意気を気に入ったってのが1つ」
「あ、あれ……忘れてもらいたいね」
「あははっ、まぁそうだろな俺も忘れたい過去だしな」
「まったくだよ。それで、理由はまだあんのかい」
「もちろんだ。メリッサ、俺には人の罪科を見る能力があってな」
「罪科?」
「そ、それによるとメリッサはこれまで一切なんの罪も犯していないということが分かっている。だろ? もちろん俺がわかるのは一般的なものだけで、特殊なものは知らないけどな」
例えば貴族に逆らったとか、でも俺からしたらそんなものは罪でも何でもないと思う。
「そうなのかい。まぁ確かにあたしは無実、何も悪いことなんてしてないからね」
「ここは無実の者が居ていい場所ではない」
「ルミアの言う通りだ。まぁメリッサだったのはたまたま俺がその事実を見てしまっていたからだな。もしここで見ぬふりしてスルーしたら間違いなく後悔することになるし後味が悪すぎるからな」
「そんな理由であたしをここから? 言っておくけどあたしには返すものなんて何もないよ。まぁ、しいて上げるならこの身体ぐらいだけど」
冗談めかしてそういうメリッサ、どうやらちょっとずつ余裕が出てきたみたいだな。
「返しはいらねぇよ。というか、んなもん要求したら俺が社会的に抹殺されるわ」
日本でそんな要求をすれば確実にそうなるからな。それに、何だろうか背後から妙な殺気を感じブルっと来たんだけど……。
「欲がないねぇ」
「良く言われる。まぁといっても自己満足ってもんを得ているからな」
「自己満足?」
「そ、こうして無実のメリッサをここから出して自由にしてやるってことでな」
人助けってものはすべて自己満足で、それ以上求めるのは欲張りというものだ。何かをして礼を言われて喜ぶ奴、それを当たり前に求める奴が多いが、俺からしたらそういう見返りを求める奴らこそまさに偽善者というものだろう。
もちろん俺だって善人ってわけでもないしそうありたいわけでもない。それでもただ自分がそうしようと思ってやったことに見返りを求めるような醜い人間にはなりたくないと思っている。
「ずいぶんと変わった男だねあんた」
「そうか、まぁ、そういうわけでそろそろ行こう、こんなところにいつまでも居るもんじゃないし」
「そうだね」
「ふむ、それがいいだろうな」
そうして俺たちはメリッサが居た牢から出ると、上層階へ向けて歩き出したのだった。
「ここからは上層だな」
「ふむ、ここから先は看守も巡回をしているだろう」
「だね。それでどうするつもりなんだい」
中層を抜けついに上層へと足を踏み入れた俺たちではあるが、ここから先は看守も巡回しておりこれまでのようにのんびりと進んでいくというわけにはいかない。
「やっぱり、あれやるのかい」
「ああ、それしか方法がないからな」
「少々乱暴ではあるが私たちが出るためには仕方あるまい」
メリッサにはここからどうやって脱出するかの方法を教えている。
作戦名”木を隠すなら森の中”としている。
内容は、上層階の囚人の牢を破り連中を逃がす、そうなると看守がそれにかかり監獄内は混乱、それに乗じて地上に逃げ出そうというものだ。
この方法を選んだ理由は、この監獄から出る道が1つしかないからだ。ルミアによるとこうしてルートを1つにすることで、警備のしやすさと脱獄しにくさを作り出したそうだ。
しかしこの構造、もし火災などの災害が起きたらどうするんだと思うが、ルミア曰くここにいるのは囚人であり、それで命を落としたとしても国は一切気にしないという。むしろ処刑する手間が省けたと思うらしい。
いや、それはそれでどうなんだ。囚人に人権はないというレベルじゃないよなこれ。
ちなみにルミアが言うにはエルフの国では勇者から指摘を受けたことで、今はちゃんと囚人にも人権を与えているそうだ。
「それでルミア看守は?」
「ふむ、問題ないようだ。今現在この階層に看守はいないようだ。行くか」
「ああ、悪いが頼む」
「任せろ」
というわけでルミアが一気に走り出し、俺たちから見て階層の奥である上階への階段まで向かうと今度は順々に牢を聖剣で切り裂き破っていく。まず奥へ向かったのは、こっちからやるとルミアが逃げ出した囚人の先頭となってしまい、こっちに戻ってこられなくなるし、何より隠れられなくなるからだ。
そして、牢を破られた囚人はというと最初は戸惑っていたようだが、すぐに牢から出てきてあたりを見渡したのち、一目散に上階へ向けて走り出した。
「ふぅ、うまくいったようだな」
「みたいだなね」
「お疲れルミア、あとは少し待って俺たちも上へ向かおう」
「ああそうだな」
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上階へ向かうとそんな看守たちの怒号が聞こえてくる。それを聞きながら再びルミアが牢を次々に破っていく、これにより俺たちの背後にも囚人たちがあふれることになった。
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そうして、さらに上階へ進むことで俺たちはついに最上階へとたどり着いた。
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「戻れ!」
先頭を進んでいた囚人たちと看守が大いにもめ、まさに一触即発状態であったが、当然ながら看守の背後にある地上への扉は閉ざされている。
「はぁ、ここまで来たけどここからはどうするんだい」
「こっからは俺の仕事だ。メリッサちょっと下がってろ」
「う、うん、何をするんだい」
「こうするんだ。ウォータ・ボール!」
扉へ向けて手をかざし、なるべく人に被害が出ないように水の球を勢いよくぶつける。これにより、ドゴッという音とともに扉とそれを守っていた看守、囚人数人を吹き飛ばした。
これで地上への道は開けたというわけで、さっそく俺たちはそこから地上へと出たのだった。
地上へ出た瞬間、眩しい光が視界を満たした。
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