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6月某日。都内の高校に通うため、一年前に田舎から1人で上京してきた俺こと瀧澤 裕翔はその日、銭湯にいた。
外は嫌になるほど雨が降り、湿気が多かった。
そんなジメジメを吹っ飛ばす為に銭湯に行ったが、まさか浴槽から出て直ぐに石鹸が落ちてるとは思わなかった。
俺は右足で石鹸の上に着地、滑って一回転した後に浴槽の角に頭をぶつけた。
もちろん血が飛び散り、俺は死んだ。
筈だった。
目を開けると、ただただ白い空間がそこにはあった。
「あれ、俺死んだんじゃ……。」
周りを見回し、こちらに背を向けている人影を見つけた。
「あっ、すみません。ここってどこですか?」
と、問いかける。
するとその人影は振り返り、こう言った。
「裕翔さん、貴方は死んでしまいました。ですが今なら、何か1つ餞別を与え、異世界へと導…………キャアアァァァァァッ!」
何がなんだか分からなかったが、悲鳴で気付く事が出来た。
あっ、俺、服着てないやん………………。
「来ないで!貴方にはこれあげるから!さよなら!」
「ちょ、待っーーーー」
突如目の前が暗くなり、俺は意識を手放した。
目を開けると見慣れない街にいた。
「そう言えば、異世界だかなんだか言ってたっけ…………。……そうだ!」
俺は咄嗟に自分の体を見たが、パーカーとジーパンを履いていた。
「あの人が言ってた餞別ってこれかな……。もったいない気がするけど。」
ひとまず、異世界?に来て早々逮捕という事は無さそうだ。
「しかし、ほんとに日本とは違う所だな。」
異世界かどうかは考えてもらちがあかないので、取りあえず誰かに聞いてみたいな。
結構屋台とかが並んでいる街だな。
俺は中でも人柄の良さそうなおばちゃんに話しかけてみた。
「はい、いらっしゃい!おや、あんた見ない顔だね。旅人かい?」
「あ、えーと…まぁそんな感じです。少し聞きたいんですが、ここの情報が知れる所ってありますかね?」
「それだったらギルドがオススメだよ!この通りの1番奥の赤い建物さ!」
おばちゃんが指を指した方向を見ると、確かに赤い、大きい建物がある。
「分かりました。ありがとうございました。」
そう言えば、言語の方は問題無さそうだな。
通りを突き進み、赤い建物の中に入る。
中は沢山の人がいた。酒場が併設されているらしく、とても騒がしかった。
「うわ……。結構酒臭い…………。」
看板に『冒険者登録はこちら』と書いてあったので、取りあえずそっちの方に行ってみる。
「あの……。」
「いらっしゃいませ!冒険者登録志願の方ですか?」
受付にはかなり綺麗なお姉さんがいた。
「その……冒険者になればどんな事が出来ますか?」
「?……えっと、依頼をこなせば報酬を貰えたり、後は登録後に発行されるカードを見せれば街や村、市や国に入る時の手荷物検査をスキップできます。」
むぅ。かなり便利だな。なっとこうかな、冒険者。
「それじゃあ、登録をお願いします。」
「分かりました!それではこの水晶に手をかざして下さい。」
言われた通り手をかざすと、何やら文字が浮かび上がって来た。
その後10秒ほどかざしていると、水晶の台座から紙が出てきた。
そこにはーーーーーー
【タキザワ ユウヤ】
Lv.1
体力 100+500
攻撃 100
物理守備 100+50000
魔力 50 +50000
魔法守備 100+50000
知能 1000
運 100-50
【スキル】
『浄化魔法付与服(永久)』
・汚れを完全に落とします。
『能力向上魔法付与服(永久)』
・攻撃、運以外のパラメーターを全て向上させます。
『竜使役権限(1度のみ)』
・1度だけ竜を召喚し、契約を交わします。召喚される竜は完全ランダムであり、契約を結べなくともこのスキルは消滅します。
【天職】
①魔法騎士②大魔導師③騎士王④竜騎士
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と、表示されていた。
「……え、えぇぇぇぇっ!?」
「!ど、どうしたんですか!?」
「ステータスが高すぎます!それに、竜の使役権限まで……!」
確かに見せられたステータスは殆どが底上げされており、明らかにおかしい数値ではあるが……。
「そ、その服は何処で?」
「あ……えと……家宝で……。」
「家宝!?その服があれば、小さい国1個買えますよ!?」
確かに+50000は凄いのかもしれない。
「それに……天職が全て最上位職なんて……。」
ギルド内にざわつきが起こる。
「おい、あいつ、やばいぞ……。」
「まじかよ……。怖いわぁ。」
そんなに警戒しなくてもいいのに……。
「そ、そうだ!天職、天職はどうしますか!?」
多分職業はどうするか、という事だろう。
「この中で、1番困らなそうな職業はどれですか?」
「え?どれも大丈夫だと思いますが……。強いて言うなら、竜騎士ですかね。」
どうやら召喚し、契約を結んだ竜が共に戦ってくれるらしい。
「分かりました。それじゃあ、竜騎士でお願いします。」
こうして、俺の冒険は始まりを迎えた。
外は嫌になるほど雨が降り、湿気が多かった。
そんなジメジメを吹っ飛ばす為に銭湯に行ったが、まさか浴槽から出て直ぐに石鹸が落ちてるとは思わなかった。
俺は右足で石鹸の上に着地、滑って一回転した後に浴槽の角に頭をぶつけた。
もちろん血が飛び散り、俺は死んだ。
筈だった。
目を開けると、ただただ白い空間がそこにはあった。
「あれ、俺死んだんじゃ……。」
周りを見回し、こちらに背を向けている人影を見つけた。
「あっ、すみません。ここってどこですか?」
と、問いかける。
するとその人影は振り返り、こう言った。
「裕翔さん、貴方は死んでしまいました。ですが今なら、何か1つ餞別を与え、異世界へと導…………キャアアァァァァァッ!」
何がなんだか分からなかったが、悲鳴で気付く事が出来た。
あっ、俺、服着てないやん………………。
「来ないで!貴方にはこれあげるから!さよなら!」
「ちょ、待っーーーー」
突如目の前が暗くなり、俺は意識を手放した。
目を開けると見慣れない街にいた。
「そう言えば、異世界だかなんだか言ってたっけ…………。……そうだ!」
俺は咄嗟に自分の体を見たが、パーカーとジーパンを履いていた。
「あの人が言ってた餞別ってこれかな……。もったいない気がするけど。」
ひとまず、異世界?に来て早々逮捕という事は無さそうだ。
「しかし、ほんとに日本とは違う所だな。」
異世界かどうかは考えてもらちがあかないので、取りあえず誰かに聞いてみたいな。
結構屋台とかが並んでいる街だな。
俺は中でも人柄の良さそうなおばちゃんに話しかけてみた。
「はい、いらっしゃい!おや、あんた見ない顔だね。旅人かい?」
「あ、えーと…まぁそんな感じです。少し聞きたいんですが、ここの情報が知れる所ってありますかね?」
「それだったらギルドがオススメだよ!この通りの1番奥の赤い建物さ!」
おばちゃんが指を指した方向を見ると、確かに赤い、大きい建物がある。
「分かりました。ありがとうございました。」
そう言えば、言語の方は問題無さそうだな。
通りを突き進み、赤い建物の中に入る。
中は沢山の人がいた。酒場が併設されているらしく、とても騒がしかった。
「うわ……。結構酒臭い…………。」
看板に『冒険者登録はこちら』と書いてあったので、取りあえずそっちの方に行ってみる。
「あの……。」
「いらっしゃいませ!冒険者登録志願の方ですか?」
受付にはかなり綺麗なお姉さんがいた。
「その……冒険者になればどんな事が出来ますか?」
「?……えっと、依頼をこなせば報酬を貰えたり、後は登録後に発行されるカードを見せれば街や村、市や国に入る時の手荷物検査をスキップできます。」
むぅ。かなり便利だな。なっとこうかな、冒険者。
「それじゃあ、登録をお願いします。」
「分かりました!それではこの水晶に手をかざして下さい。」
言われた通り手をかざすと、何やら文字が浮かび上がって来た。
その後10秒ほどかざしていると、水晶の台座から紙が出てきた。
そこにはーーーーーー
【タキザワ ユウヤ】
Lv.1
体力 100+500
攻撃 100
物理守備 100+50000
魔力 50 +50000
魔法守備 100+50000
知能 1000
運 100-50
【スキル】
『浄化魔法付与服(永久)』
・汚れを完全に落とします。
『能力向上魔法付与服(永久)』
・攻撃、運以外のパラメーターを全て向上させます。
『竜使役権限(1度のみ)』
・1度だけ竜を召喚し、契約を交わします。召喚される竜は完全ランダムであり、契約を結べなくともこのスキルは消滅します。
【天職】
①魔法騎士②大魔導師③騎士王④竜騎士
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と、表示されていた。
「……え、えぇぇぇぇっ!?」
「!ど、どうしたんですか!?」
「ステータスが高すぎます!それに、竜の使役権限まで……!」
確かに見せられたステータスは殆どが底上げされており、明らかにおかしい数値ではあるが……。
「そ、その服は何処で?」
「あ……えと……家宝で……。」
「家宝!?その服があれば、小さい国1個買えますよ!?」
確かに+50000は凄いのかもしれない。
「それに……天職が全て最上位職なんて……。」
ギルド内にざわつきが起こる。
「おい、あいつ、やばいぞ……。」
「まじかよ……。怖いわぁ。」
そんなに警戒しなくてもいいのに……。
「そ、そうだ!天職、天職はどうしますか!?」
多分職業はどうするか、という事だろう。
「この中で、1番困らなそうな職業はどれですか?」
「え?どれも大丈夫だと思いますが……。強いて言うなら、竜騎士ですかね。」
どうやら召喚し、契約を結んだ竜が共に戦ってくれるらしい。
「分かりました。それじゃあ、竜騎士でお願いします。」
こうして、俺の冒険は始まりを迎えた。
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