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悪役令嬢に転生しちゃいました!?
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「待って…!!」
自分の声に驚いてがばっと飛び起きる。
目の前に広がるのは、キラキラとした装飾が眩しいいかにもお嬢様、といった感じの
部屋で…
「あれ?私さっきまであかりといて…それで喧嘩して…走って行ったあかりを追いかけていたら…」
そうだ、その後階段でつまずいて頭から落ちてそれで…
「あら、百お嬢様目が覚めましたか?」
突然聞こえてきた女性の声に驚きながらそちらを見るとそこには一人の女性が立っていた。メイド服に身を包んだ女性はこちらを見てほっとしたように微笑んでいる。
「えーっと……」
誰ですか?と聞こうとして言葉を飲み込む。
だって起きてそんな言葉を吐いたらおかしくなっちゃった、って思われてお医者さんを呼ばれて
しまうから。
今このメイドさんは私の事を百、と呼んでいた気がするのだが…ん?百?その名前たしか…
*******
「あのね!これ今私がやってる乙女ゲーなんだけど…ほら百も見て!」
「ふーん、あかりこういうのがタイプなんだ?」
「ち、違うよ!!私は百が一番だよ?あのね…このゲームの悪役令嬢がね…百にそっくりで…名前も…」
*******
そうだ、思い出した。
これは前世であかりが見せてくれた乙女ゲームの世界だ。
で、今私はその乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと、まぁヒロインで無かったことには感謝するけれど
悪役令嬢って事はヒロインに意地悪するって事でしょ?そんなの耐えられない…
そうだ!だったら意地悪しなければいいじゃん
そうと決まれば早速今日から行動開始だ!
「あ、あの……百お嬢様……?」
「えっ!?あっはい!?」
「どうかされましたか?」
いけない、考え事に夢中になっていてメイドさんの話を全く聞いていなかった。
メイドさんは心配そうに私の方を見ていてすごく申し訳なくなった、ごめんなさい。
「いえ、なんでもないわ。もう大丈夫だからと伝えてもらえる?」
「はい!分かりました、では失礼します」
メイドさんが部屋から出て行くのを見届けてから大きく息をつく。
とりあえず第一関門突破かな? これからどうしようかと考えているとコンコンというノック音が部屋に響く。
「はい」
「入るよ、倒れたって聞いたけど大丈夫かい?」
「お兄様!えぇ、もう大丈夫です。心配かけてごめんなさい」
「ははっ、よかったいつもの百みたいだね」
「え?それは一体…」
「メイドさんから百お嬢様の様子がおかしいって言われてね」
「なるほど…ご迷惑をおかけしました。」
「いいんだよ、俺は百のお兄ちゃんだからね、心配くらいさせてくれ」
「…はいっ」
「じゃあ、俺はもう行くから。ゆっくり休むんだよ」
お兄様は私の頭を優しくなでて部屋を出ていった。
うぅ……お兄様にまで心配かけるなんて……。
「ん?お兄様…?そういえばお兄様って確か…」
*******
「へぇ~この子にもお兄ちゃんがいるんだ」
「うん!百お嬢様に似ててかっこいいんだけど…ヒロインのルートに入ると何故かヒロインをいじめたりするんだよねぇ…」
「は?乙女ゲームなのに攻略キャラからいじめられるの?」
「うん、なんでも妹にかまってもらえないストレスで…って、最後にはハッピーエンドに
なるんだけどね~」
「なんか、変わったゲームだね…」
*******
そうだ、思い出した。
お兄様は妹にかまってもらえなくてその腹いせにヒロインをいじめる
とんでもない人だった…
「あんな優しいお兄様なのに信じられないけど…」
そうと分かればそんな事させない。
学校入学まではあと一年、長いんだか短いんだか分からないけど私が絶対にヒロインを幸せにしてあげるんだから!!
自分の声に驚いてがばっと飛び起きる。
目の前に広がるのは、キラキラとした装飾が眩しいいかにもお嬢様、といった感じの
部屋で…
「あれ?私さっきまであかりといて…それで喧嘩して…走って行ったあかりを追いかけていたら…」
そうだ、その後階段でつまずいて頭から落ちてそれで…
「あら、百お嬢様目が覚めましたか?」
突然聞こえてきた女性の声に驚きながらそちらを見るとそこには一人の女性が立っていた。メイド服に身を包んだ女性はこちらを見てほっとしたように微笑んでいる。
「えーっと……」
誰ですか?と聞こうとして言葉を飲み込む。
だって起きてそんな言葉を吐いたらおかしくなっちゃった、って思われてお医者さんを呼ばれて
しまうから。
今このメイドさんは私の事を百、と呼んでいた気がするのだが…ん?百?その名前たしか…
*******
「あのね!これ今私がやってる乙女ゲーなんだけど…ほら百も見て!」
「ふーん、あかりこういうのがタイプなんだ?」
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*******
そうだ、思い出した。
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そうだ!だったら意地悪しなければいいじゃん
そうと決まれば早速今日から行動開始だ!
「あ、あの……百お嬢様……?」
「えっ!?あっはい!?」
「どうかされましたか?」
いけない、考え事に夢中になっていてメイドさんの話を全く聞いていなかった。
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「いえ、なんでもないわ。もう大丈夫だからと伝えてもらえる?」
「はい!分かりました、では失礼します」
メイドさんが部屋から出て行くのを見届けてから大きく息をつく。
とりあえず第一関門突破かな? これからどうしようかと考えているとコンコンというノック音が部屋に響く。
「はい」
「入るよ、倒れたって聞いたけど大丈夫かい?」
「お兄様!えぇ、もう大丈夫です。心配かけてごめんなさい」
「ははっ、よかったいつもの百みたいだね」
「え?それは一体…」
「メイドさんから百お嬢様の様子がおかしいって言われてね」
「なるほど…ご迷惑をおかけしました。」
「いいんだよ、俺は百のお兄ちゃんだからね、心配くらいさせてくれ」
「…はいっ」
「じゃあ、俺はもう行くから。ゆっくり休むんだよ」
お兄様は私の頭を優しくなでて部屋を出ていった。
うぅ……お兄様にまで心配かけるなんて……。
「ん?お兄様…?そういえばお兄様って確か…」
*******
「へぇ~この子にもお兄ちゃんがいるんだ」
「うん!百お嬢様に似ててかっこいいんだけど…ヒロインのルートに入ると何故かヒロインをいじめたりするんだよねぇ…」
「は?乙女ゲームなのに攻略キャラからいじめられるの?」
「うん、なんでも妹にかまってもらえないストレスで…って、最後にはハッピーエンドに
なるんだけどね~」
「なんか、変わったゲームだね…」
*******
そうだ、思い出した。
お兄様は妹にかまってもらえなくてその腹いせにヒロインをいじめる
とんでもない人だった…
「あんな優しいお兄様なのに信じられないけど…」
そうと分かればそんな事させない。
学校入学まではあと一年、長いんだか短いんだか分からないけど私が絶対にヒロインを幸せにしてあげるんだから!!
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