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夢の中の私
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今まで感じていた体がふわふわと浮いているような感覚が消えて、私はやっとこの世界の住人になれたような気がした。
それはきっと、お兄様に話して少し気持ちが楽になったのもあるけれど、きっと理解者ができたからと言うのも大きいのかも。
「そう言えば、百の婚約者。玲央くんはこの事を知ってるのかい?」
「いいえ、玲央様にはまだ…でもその時が来たら話すつもりです」
「そうか…無理しなくていいんだからな…?」
「大丈夫です、玲央様を信じていますから」
にっこりとほほ笑んでお兄様を見ると、お兄様は優しい笑みを浮かべ私の頭を撫でてくれた。
「そうだな、この俺が百の婚約者と認めたんだ。きっと信じてくれる」
「はいっ」
「さて、そろそろ部屋に戻った方がいいな、それとも今日は俺の部屋に泊まるか?」
「自分のお部屋で寝るので大丈夫です!」
「ははっ、冗談だよ、部屋まで送ってくよ」
「まったく……でも、ありがとうございます」
送っていくと言うお兄様の提案を受け、二人仲良く部屋を出た。
他愛のないを話をしているとあっという間に私の部屋の前に着いた。
「お兄様、今日は本当にありがとうございました」
「あっ、待って…お休み百」
部屋に入ろうとした私を呼び止めて何をするかと思っていたら
おでこにキスをされた。
びっくりして固まってる私を見たお兄様は、満足そうな笑顔を浮かべ自分の部屋へと帰って
いった。
「お兄様ってほんとに…」
そんな独り言を呟きながら私も自分の部屋に入った。
部屋に入ると私はベッドに転がった、天井を見つめながら今日の事
今までの事が頭の中をグルグルと駆け巡る。
お兄様は私の味方だと言ってくれたけど……
それでも、もしもの時は……
「私の事見捨ててくれるかな……」
なんて、こんな事言ったらお兄様怒るかしら……?
怒るだろうなぁ……でも私は、お兄様の重荷になりたくない。
私の存在がお兄様にとって邪魔になったその時には、私の事なんて捨てて
幸せになって欲しいな。
私はそのまま目を閉じ眠りについた。
その日の夜、私は夢を見た。
それはこの世界に来る前の私の夢。
******
『あれ…?私寝てた?』
『百?大丈夫~?ムリさせちゃったよね?ほんとにごめんっ』
あかりが申し訳なさそうな顔でこっちを見てる。
そうだ、私あかりとデートの日だと言うのに夜更かしして倒れちゃって
それであかりに膝枕されて…
『わぁ~!ごめんっ!足大丈夫?』
『大丈夫だよぉ、百の可愛い寝顔沢山みれたし』
『もぉ~!』
そんなやり取りをしながらデートの時間は流れていく。
『そういえばさぁ、変な夢見てたんだよね』
『夢?どんなの?』
『えっと、目が覚めたら違う世界にいてね、私はその世界で悪役令嬢に転生しちゃうの』
『え~百が悪役令嬢?想像つかないなぁ~』
『ね~私もそう思う』
クスクス笑うあかりに釣られ私もクスクスと笑う。
するとあかりがワクワクしたような顔をしてこう言ってきた。
『ね、その夢に私は出てきた?』
『ううん、私だけ』
『そっかぁ~でも、きっともうすぐ私に会えるから待っててね?』
『えっ、それってどういう事…』
******
「あかりっ!」
ばっ!と飛び起きる。
けれど、目に入るのはあかりの姿ではなく煌びやかな部屋で。
さっきのは夢だと理解した。
「はぁ…夢か…それにしても夢の中のあかりが言っていた私に会えるって…」
気になることが沢山だけれど今はとりあえずベッドから起きよう。
そして着替えて朝食が済んだらお兄様に相談してみよう、そうと決まれば早く着替えないと・・・
「はぁ…これから私頑張っていけるのかなぁ」
そんな事を呟きながら私は部屋を後にした。
それはきっと、お兄様に話して少し気持ちが楽になったのもあるけれど、きっと理解者ができたからと言うのも大きいのかも。
「そう言えば、百の婚約者。玲央くんはこの事を知ってるのかい?」
「いいえ、玲央様にはまだ…でもその時が来たら話すつもりです」
「そうか…無理しなくていいんだからな…?」
「大丈夫です、玲央様を信じていますから」
にっこりとほほ笑んでお兄様を見ると、お兄様は優しい笑みを浮かべ私の頭を撫でてくれた。
「そうだな、この俺が百の婚約者と認めたんだ。きっと信じてくれる」
「はいっ」
「さて、そろそろ部屋に戻った方がいいな、それとも今日は俺の部屋に泊まるか?」
「自分のお部屋で寝るので大丈夫です!」
「ははっ、冗談だよ、部屋まで送ってくよ」
「まったく……でも、ありがとうございます」
送っていくと言うお兄様の提案を受け、二人仲良く部屋を出た。
他愛のないを話をしているとあっという間に私の部屋の前に着いた。
「お兄様、今日は本当にありがとうございました」
「あっ、待って…お休み百」
部屋に入ろうとした私を呼び止めて何をするかと思っていたら
おでこにキスをされた。
びっくりして固まってる私を見たお兄様は、満足そうな笑顔を浮かべ自分の部屋へと帰って
いった。
「お兄様ってほんとに…」
そんな独り言を呟きながら私も自分の部屋に入った。
部屋に入ると私はベッドに転がった、天井を見つめながら今日の事
今までの事が頭の中をグルグルと駆け巡る。
お兄様は私の味方だと言ってくれたけど……
それでも、もしもの時は……
「私の事見捨ててくれるかな……」
なんて、こんな事言ったらお兄様怒るかしら……?
怒るだろうなぁ……でも私は、お兄様の重荷になりたくない。
私の存在がお兄様にとって邪魔になったその時には、私の事なんて捨てて
幸せになって欲しいな。
私はそのまま目を閉じ眠りについた。
その日の夜、私は夢を見た。
それはこの世界に来る前の私の夢。
******
『あれ…?私寝てた?』
『百?大丈夫~?ムリさせちゃったよね?ほんとにごめんっ』
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そうだ、私あかりとデートの日だと言うのに夜更かしして倒れちゃって
それであかりに膝枕されて…
『わぁ~!ごめんっ!足大丈夫?』
『大丈夫だよぉ、百の可愛い寝顔沢山みれたし』
『もぉ~!』
そんなやり取りをしながらデートの時間は流れていく。
『そういえばさぁ、変な夢見てたんだよね』
『夢?どんなの?』
『えっと、目が覚めたら違う世界にいてね、私はその世界で悪役令嬢に転生しちゃうの』
『え~百が悪役令嬢?想像つかないなぁ~』
『ね~私もそう思う』
クスクス笑うあかりに釣られ私もクスクスと笑う。
するとあかりがワクワクしたような顔をしてこう言ってきた。
『ね、その夢に私は出てきた?』
『ううん、私だけ』
『そっかぁ~でも、きっともうすぐ私に会えるから待っててね?』
『えっ、それってどういう事…』
******
「あかりっ!」
ばっ!と飛び起きる。
けれど、目に入るのはあかりの姿ではなく煌びやかな部屋で。
さっきのは夢だと理解した。
「はぁ…夢か…それにしても夢の中のあかりが言っていた私に会えるって…」
気になることが沢山だけれど今はとりあえずベッドから起きよう。
そして着替えて朝食が済んだらお兄様に相談してみよう、そうと決まれば早く着替えないと・・・
「はぁ…これから私頑張っていけるのかなぁ」
そんな事を呟きながら私は部屋を後にした。
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