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第1章 眠れるあいつの隠し事(基本壱輝目線)
5.People in the same room
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「…んでここが化学教室で、隣が物理教室。これで一通り回ったかな」
「へぇ~。意外と広いんだね」
「まぁな」
俺達は、教室の説明をしながら校舎内をぐるりと一周した後、近くに空き教室があったので、適当な椅子に座って休憩することにした。
「あとは寮だけ」
「寮なら写真でちょっとだけ見たよ。綺麗だった」
「部屋はどこか決まってるのか?」
「なんか、今一人で使ってる部屋があるから、そこに入って貰うって」
やっぱりか…。
げんなりした顔を隠しもせずにいると、彩兎が不思議そうに聞いてきた。
「どうしたの?死んだカピバラみたいな顔して」
「例えが斬新過ぎるだろ…」
彩兎はケタケタ笑いながら、「でしょ?」っとでも言う様に俺を見た。
褒めてねーし…。
「んで?寮の同室になる人知ってる?」
「……」
無表情&無言で俺が沈黙を貫いていると、彩兎が手を叩いて言った。
「わかった!壱輝が同室の人?」
「………」
「無言は肯定だね」
深い溜息をついて絶望している俺とは対照的に、彩兎は何故か嬉しそうに笑っていた。
「へぇ~。意外と広いんだね」
「まぁな」
俺達は、教室の説明をしながら校舎内をぐるりと一周した後、近くに空き教室があったので、適当な椅子に座って休憩することにした。
「あとは寮だけ」
「寮なら写真でちょっとだけ見たよ。綺麗だった」
「部屋はどこか決まってるのか?」
「なんか、今一人で使ってる部屋があるから、そこに入って貰うって」
やっぱりか…。
げんなりした顔を隠しもせずにいると、彩兎が不思議そうに聞いてきた。
「どうしたの?死んだカピバラみたいな顔して」
「例えが斬新過ぎるだろ…」
彩兎はケタケタ笑いながら、「でしょ?」っとでも言う様に俺を見た。
褒めてねーし…。
「んで?寮の同室になる人知ってる?」
「……」
無表情&無言で俺が沈黙を貫いていると、彩兎が手を叩いて言った。
「わかった!壱輝が同室の人?」
「………」
「無言は肯定だね」
深い溜息をついて絶望している俺とは対照的に、彩兎は何故か嬉しそうに笑っていた。
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