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第9章
9-6 【メイドを捕獲とリリース】
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無人の資料室の部屋を通り越して廊下に出る。
元いた上の階に上がる階段を登り始めると王妃は異変に気づいた。
やっぱり、配置されている衛兵の数が増えている。
龍王の差金だろう。
側妃が手にした日記と書物を何処で手にたかもまだ口が割れてない。
王族の禁忌とした事項ゆえに、詰問出来るのも王族でしか行なえないから共犯がいる可能性を疑っているのだろう。
致し方ないが、書類を経理部の職員に手渡すと所用を二、三片付けて帰ろうと結論付けた。
経理部統括室にノックをして、龍王夫妻の書類を手渡す。
初老の職員が書類を受け取ると、メイドに扮した王妃は子供に見えるのだろう何時もお使いに来た子供のように飴をくれる。
甘味が苦手だったので、何時も食べずに執務室のテーブルに置いたガラス瓶に放り込んでいた。
廊下に出て階段の方へ向かいかけるが、
今廊下には誰もいないので、
廊下に等間隔に取り付けられた大きな窓を開けて、下を覗く。
誰も歩いてないのを確認すると、窓枠を飛び越えジャンプする。
難なく着地すると、城下町に続く裏門へと足を進める。
城門は表門は南と北に二つある。
裏門は東西南北に門が四つあり、基本的に職員や業者の出入りとなっている。
公式な来訪者は表門を利用することになる。
メイドに扮した王妃は自作の身分証明書の木札を、西の裏門の門番に提示して城門の外に出る。
上手く行ったと、駆け出そうとする。
が、襟首を捕まれて進めず。
振り返ると、
息を切らした龍王が立っていた。
「久しぶりだな?
城の外に何のようだ?」
「王妃様のお使いです。」
「ほう、何をの所望している?」
興味深々の様子で聞いてくる。
「下着をその、新調したいそうなので、
殿方との買い物はご遠慮お願いしたいのですが」
メイドに扮した王妃は丁重断りの言葉を告げる。
「必要ない。帰るぞ」
「久しぶりの城下町なのにー!
離して下さい。」
未練がましく、騒いで見るが相手にされない。
「龍王夫妻の儀式を夫婦円満のだと愛でたいと国民は捉えて、ちょっとした祭になっている。
色んな国からも祭に合わせて入国している恐れがあるから、
外にむやに外出するのは危険すぎる。」
龍王は宥めるようにメイドに扮した王妃の耳元で囁く。
余りにもの正論に、了承するメイド。
「1人でも帰れます」
腰を掴む手を離せと叩く、
離してくれない。
龍王は、この掴み慣れた王妃の腰周りとサイズが似ていると気づく。
こちらを見上げてくるメイドの瓶底メガネを取り上げると、
愛くるしい龍王の好みどストライクの目力強めのきつめ悪女的な美女が、こちらを見上げている。
きっと王妃は醜女だろうからと、
それでも、良い母親だし、
肉体の相性も最高なのも、この1か月で確認済みだ。
その上、
セツのような容姿まで望むのは、失礼に当たると自身をたしなめる。
城内にセツを連れ戻すと、
龍王の腕からスルリっと離れ、替えの瓶底メガネを装着すると、
「じゃあまた、明日」
と言葉を残して、一目散にメイドに扮した王妃は逃げて行った。
元いた上の階に上がる階段を登り始めると王妃は異変に気づいた。
やっぱり、配置されている衛兵の数が増えている。
龍王の差金だろう。
側妃が手にした日記と書物を何処で手にたかもまだ口が割れてない。
王族の禁忌とした事項ゆえに、詰問出来るのも王族でしか行なえないから共犯がいる可能性を疑っているのだろう。
致し方ないが、書類を経理部の職員に手渡すと所用を二、三片付けて帰ろうと結論付けた。
経理部統括室にノックをして、龍王夫妻の書類を手渡す。
初老の職員が書類を受け取ると、メイドに扮した王妃は子供に見えるのだろう何時もお使いに来た子供のように飴をくれる。
甘味が苦手だったので、何時も食べずに執務室のテーブルに置いたガラス瓶に放り込んでいた。
廊下に出て階段の方へ向かいかけるが、
今廊下には誰もいないので、
廊下に等間隔に取り付けられた大きな窓を開けて、下を覗く。
誰も歩いてないのを確認すると、窓枠を飛び越えジャンプする。
難なく着地すると、城下町に続く裏門へと足を進める。
城門は表門は南と北に二つある。
裏門は東西南北に門が四つあり、基本的に職員や業者の出入りとなっている。
公式な来訪者は表門を利用することになる。
メイドに扮した王妃は自作の身分証明書の木札を、西の裏門の門番に提示して城門の外に出る。
上手く行ったと、駆け出そうとする。
が、襟首を捕まれて進めず。
振り返ると、
息を切らした龍王が立っていた。
「久しぶりだな?
城の外に何のようだ?」
「王妃様のお使いです。」
「ほう、何をの所望している?」
興味深々の様子で聞いてくる。
「下着をその、新調したいそうなので、
殿方との買い物はご遠慮お願いしたいのですが」
メイドに扮した王妃は丁重断りの言葉を告げる。
「必要ない。帰るぞ」
「久しぶりの城下町なのにー!
離して下さい。」
未練がましく、騒いで見るが相手にされない。
「龍王夫妻の儀式を夫婦円満のだと愛でたいと国民は捉えて、ちょっとした祭になっている。
色んな国からも祭に合わせて入国している恐れがあるから、
外にむやに外出するのは危険すぎる。」
龍王は宥めるようにメイドに扮した王妃の耳元で囁く。
余りにもの正論に、了承するメイド。
「1人でも帰れます」
腰を掴む手を離せと叩く、
離してくれない。
龍王は、この掴み慣れた王妃の腰周りとサイズが似ていると気づく。
こちらを見上げてくるメイドの瓶底メガネを取り上げると、
愛くるしい龍王の好みどストライクの目力強めのきつめ悪女的な美女が、こちらを見上げている。
きっと王妃は醜女だろうからと、
それでも、良い母親だし、
肉体の相性も最高なのも、この1か月で確認済みだ。
その上、
セツのような容姿まで望むのは、失礼に当たると自身をたしなめる。
城内にセツを連れ戻すと、
龍王の腕からスルリっと離れ、替えの瓶底メガネを装着すると、
「じゃあまた、明日」
と言葉を残して、一目散にメイドに扮した王妃は逃げて行った。
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