135 / 204
第13章
13-8
しおりを挟む
食後のカフェインの多いティーも禁じられ、白湯を注いだカップに夫婦そろって飲んでいると、
「何だか、不思議ですね。
3ヶ月前まで、百年間も言葉を交わさなかった夫とこんな風に、
夫婦としての時間を過ごす事になるとは思ってもいなかった。」
正直な感想を述べる正妃雪華。
「お互いに誤解もあったし、100年前は色々あった直後で正妃にあたってしまった事を謝罪する。」
龍王アーウィスは雪華の手を掴み、
更に腰を抱いて引き寄せると膝の上に乗せる。
「噂では聞いてはいた。
私も子供を産むのが条件だったけど・・・、
正直、性生活など経験なくて怖かったからある意味ホッとしていた。」
「私は初夜を拒絶した事を後悔している。」
「えっ?」
雪華は素で問い返す。
「雪華をもっと愛でられた」
雪華の頬は紅くなって、視線を逸らして
「そういえば、ルオークとミシェルは無事だろうか?」
思いっきり話を逸らす。
騎士団は、この時期国境近くにある辺境貴族が王都に集まるので代わりに王都の騎士団が警備の指導者として派遣されている。
今年は第1、第3騎士団が派遣される年なのだ。
「私の子供だ。
大丈夫だろう。」
龍王は断言してみせる。
「そうだな、無事の帰還を祈っておくよ」
雪華はアーウィスの言葉に破顔する。
「・・ところで・・」
もじもじと、雪華は膝を擦り合わせる。
「言葉にしないと、わからないよ!」
雪華の耳元でアーウィスは囁く。
雪華は顔を俯けて、プルプルと膝の上で手を振るわせると、
「オシッコしたいの・・・・」
雪華は顔を上げてアーウィスを見上げ、
目を潤ませて、頬を染めている。
「じゃあ行こうか?」
アーウィスは雪華を抱き上げると、龍宮へと通じる仮眠室の扉を開けて去っていった。
「何だか、不思議ですね。
3ヶ月前まで、百年間も言葉を交わさなかった夫とこんな風に、
夫婦としての時間を過ごす事になるとは思ってもいなかった。」
正直な感想を述べる正妃雪華。
「お互いに誤解もあったし、100年前は色々あった直後で正妃にあたってしまった事を謝罪する。」
龍王アーウィスは雪華の手を掴み、
更に腰を抱いて引き寄せると膝の上に乗せる。
「噂では聞いてはいた。
私も子供を産むのが条件だったけど・・・、
正直、性生活など経験なくて怖かったからある意味ホッとしていた。」
「私は初夜を拒絶した事を後悔している。」
「えっ?」
雪華は素で問い返す。
「雪華をもっと愛でられた」
雪華の頬は紅くなって、視線を逸らして
「そういえば、ルオークとミシェルは無事だろうか?」
思いっきり話を逸らす。
騎士団は、この時期国境近くにある辺境貴族が王都に集まるので代わりに王都の騎士団が警備の指導者として派遣されている。
今年は第1、第3騎士団が派遣される年なのだ。
「私の子供だ。
大丈夫だろう。」
龍王は断言してみせる。
「そうだな、無事の帰還を祈っておくよ」
雪華はアーウィスの言葉に破顔する。
「・・ところで・・」
もじもじと、雪華は膝を擦り合わせる。
「言葉にしないと、わからないよ!」
雪華の耳元でアーウィスは囁く。
雪華は顔を俯けて、プルプルと膝の上で手を振るわせると、
「オシッコしたいの・・・・」
雪華は顔を上げてアーウィスを見上げ、
目を潤ませて、頬を染めている。
「じゃあ行こうか?」
アーウィスは雪華を抱き上げると、龍宮へと通じる仮眠室の扉を開けて去っていった。
3
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
王子様への置き手紙
あおた卵
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
愛人をつくればと夫に言われたので。
まめまめ
恋愛
"氷の宝石”と呼ばれる美しい侯爵家嫡男シルヴェスターに嫁いだメルヴィーナは3年間夫と寝室が別なことに悩んでいる。
初夜で彼女の背中の傷跡に触れた夫は、それ以降別室で寝ているのだ。
仮面夫婦として過ごす中、ついには夫の愛人が選んだ宝石を誕生日プレゼントに渡される始末。
傷つきながらも何とか気丈に振る舞う彼女に、シルヴェスターはとどめの一言を突き刺す。
「君も愛人をつくればいい。」
…ええ!もう分かりました!私だって愛人の一人や二人!
あなたのことなんてちっとも愛しておりません!
横暴で冷たい夫と結婚して以降散々な目に遭うメルヴィーナは素敵な愛人をゲットできるのか!?それとも…?なすれ違い恋愛小説です。
※感想欄では読者様がせっかく気を遣ってネタバレ抑えてくれているのに、作者がネタバレ返信しているので閲覧注意でお願いします…
⬜︎小説家になろう様にも掲載しております
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる