4 / 30
副団長にはどうやら秘密が沢山あるようです
2 脳筋にぶちん男
リーパ護衛団本部の広い敷地の奥に、団長の私邸がある。
二階建ての堅牢な造りをした屋敷だ。
先代がこの屋敷を建てる時に、二階をプライベートな住居、一階を独身団員のために宿舎として開放した。
ルカーシュもこの私邸で暮らしている。
本来なら一階で暮らすべきなのだろうが、ルカーシュもバルナバーシュと同じ二階に部屋を与えられていた。
バルナバーシュは独身だが、養子がいる。
その養子もリーパで護衛の仕事をしており、ルカーシュの向かい側の部屋で寝起きしている。
二階の住人は現在、バルナバーシュにその養子、ルカーシュの三人だ。
養子については、また違う機会に詳しく説明するが、ルカーシュがこの私邸の二階に暮らすことも、他の団員たちから嫌われるのに拍車をかけている。
ルカーシュだって最初は断った。
だが異国から来た身でもあり、バルナバーシュの強い要望で半強制的に二階で暮らすことになった。
この国へやって来た当時、ルカーシュは副団長ではなく、先代の頃から副団長を務めていた男がバルナバーシュを支えていた。
そんな男でさえ私邸の二階に上げることは滅多になかったのに、どうして得体のしれない異国の男を住まわせるのか、団員たちは疑問に思っているようだ。
影で『団長の愛人』と揶揄われているのも知っている。
団員の誰かが、『さすがに選び放題の団長があんな地味なおっさん愛人にするわけねぇだろ』と言っていたのを聞いた時は、思わずルカーシュも噴き出した。
だいたい……そんな事実など一切無い。
一階には、二階の三人だけが利用するプライベートな食堂があり、本部で済ませる昼食以外はここで食べる。
バルナバーシュの養子のレネがリーパに入団してからは、本部で他の団員たちと夕食を済ませることが多くなったので、たいてい夕食はバルナバーシュと二人きりのことが多い。
屋敷に住み込みの使用人夫妻が、二階の住人の衣食住すべての面倒を見ている。
因みに夫の方は元団員で怪我のために退団を余儀なくされたので、見かねたバルナバーシュが使用人として雇ったのがはじまりだ。
「今日はいい子羊の肉が手に入ったんで、ローストにしました」
「玄関を開けた時から、いい匂いがしていた」
自分の好物と聞いてバルナバーシュが眉尻を下げる。
「団長は子羊が大好きですもんね」
メインなしの昼食しか摂っていないルカーシュは、クランベリーソースの添えられた子羊の肉を見て「やっとまともな飯にありつける」と胸を撫でおろす。
私邸の食堂で出される食事は大量に作られる本部のものと違い、手の込んだものが多い。
庶民的な味と本格的なもの、本来ならどちらも甲乙つけがたいが、今日は私邸の料理に軍配が上がる。
料理をテーブルの上に並べると、使用人夫妻はさっさと食堂から出て行った。
二人の負担を減らすために、料理は前菜メインと分けるのではなく、いつも一度に運んでもらい、その間に使用人夫妻も同じものを自室で食べてもらっている。
(——さて、これでようやく素が出せる)
いつも背筋をピンと張っているので、凝り固まった身体をほぐすために、「う~~~ん」と行儀悪く背伸びして、大きなため息をついた。
「は~~やっとまともな飯が食える……」
いきなり豹変したルカーシュにバルナバーシュは驚く様子もない。
「なんだよ、チーズフライに喧嘩売ってんのか?」
それどころか、バルナバーシュもつられて少し口調を砕けさせる。
「喧嘩売るわけないだろ。喧嘩以前に、具の無いスープとパンしか食ってないんだよ」
「は?」
「行ったら、もう無かったんだよ」
「……他になんか作ってくれなかったのか?」
「そんなの団長の特権だろ」
「他の団員だって飯がない時は、作ってもらってるだろ?」
「いいんだよ。おばさんたちも面倒臭そうだったし……」
ルカーシュはいつも二人っきりの時は団長であるバルナバーシュに対して敬語を使わない。
バルナバーシュの方が十歳ほど年上だが、出逢った頃からこうだった。
それに初めて逢った時は、この男が護衛団の団長になって自分が副団長になるなんて思いもしなかったのだから仕方ない。
「お前、もう少し肉を付けろ」
「それ何回言うんだよ。バルと違って俺は食ったって太れねえ体質なんだよ。それに俺は今くらいの体型がベストなんだ」
この脳筋男は、誰でもすぐ自分みたいに筋肉が付くと思っている節がある。
普通の市民だったら、ルカーシュも少し細身の体型というだけで通るのだが、ここは屈強な肉体を商売道具にする傭兵団だ。
その副代表が、貧弱な身体では周囲から軽くみられるので、バルナバーシュも気にしているのだろう。
「お前今年で確か……三十五か? 男ならそろそろ脂が乗って貫禄が付いてくる年頃だろ? 太れないなら服に綿でも詰めとけよ。そうした方が年相応に見えるぞ」
この男は人の傷口にぐりぐりと塩を塗って来る。
悪意がないからよけいに性質が悪い。
(——まだ努力が足りないというのか? 俺がここまでするのも、なんのためだと思ってやがる……)
「けっ……誰がそんなことまでするかよ。他人事だと思いやがって。たくさん食えばいいんだろ?」
ルカーシュは鼻に皺をよせバルナバーシュを睨みつけた。
行儀悪く、ぶすりとフォークで突き刺すと、「これでどうだ」と見せつけるように肉汁の滴る肉を口に放り込む。
「お前……俺がお前のことを他人だと思ったことなんてねえよ。じゃないと俺の背後にお前を立たせたりしない」
剣士にとって敵に背後を取られることは死を意味する。
そんなことをいわれたら嬉しいに決まっている。
しかし照れ隠しで、正反対の言葉が口から飛び出す。
「そんなに俺を信用していいのか? 後ろから斬りつけるかもしれねえぞ?」
「……お前に斬られて死ぬようだったら、俺もそれまでの命だったってことだろ」
「……!?」
この男はそんな台詞をまるで当然のことのように口にする。
なんの曇りもないヘーゼルの瞳が真っすぐに自分を見つめるのが、ルカーシュはたまらなく辛かった。
『どうか一緒に来てくれ。俺はお前じゃないと駄目なんだ』
慣れない異国の地に足を踏み入れたのも、この男からこんな風に口説かれたからだ。
外堀を埋められ逃げ場を無くされ、半ば強引にこの国へと連れて来られた。
だからルカーシュは勘違いしていた。
てっきりバルナバーシュは、自分に惚れているものだと。
だがこの国に来て、そんなことは思い上がりも甚だしいと、ルカーシュは身をもって思い知らされることになった。
二階建ての堅牢な造りをした屋敷だ。
先代がこの屋敷を建てる時に、二階をプライベートな住居、一階を独身団員のために宿舎として開放した。
ルカーシュもこの私邸で暮らしている。
本来なら一階で暮らすべきなのだろうが、ルカーシュもバルナバーシュと同じ二階に部屋を与えられていた。
バルナバーシュは独身だが、養子がいる。
その養子もリーパで護衛の仕事をしており、ルカーシュの向かい側の部屋で寝起きしている。
二階の住人は現在、バルナバーシュにその養子、ルカーシュの三人だ。
養子については、また違う機会に詳しく説明するが、ルカーシュがこの私邸の二階に暮らすことも、他の団員たちから嫌われるのに拍車をかけている。
ルカーシュだって最初は断った。
だが異国から来た身でもあり、バルナバーシュの強い要望で半強制的に二階で暮らすことになった。
この国へやって来た当時、ルカーシュは副団長ではなく、先代の頃から副団長を務めていた男がバルナバーシュを支えていた。
そんな男でさえ私邸の二階に上げることは滅多になかったのに、どうして得体のしれない異国の男を住まわせるのか、団員たちは疑問に思っているようだ。
影で『団長の愛人』と揶揄われているのも知っている。
団員の誰かが、『さすがに選び放題の団長があんな地味なおっさん愛人にするわけねぇだろ』と言っていたのを聞いた時は、思わずルカーシュも噴き出した。
だいたい……そんな事実など一切無い。
一階には、二階の三人だけが利用するプライベートな食堂があり、本部で済ませる昼食以外はここで食べる。
バルナバーシュの養子のレネがリーパに入団してからは、本部で他の団員たちと夕食を済ませることが多くなったので、たいてい夕食はバルナバーシュと二人きりのことが多い。
屋敷に住み込みの使用人夫妻が、二階の住人の衣食住すべての面倒を見ている。
因みに夫の方は元団員で怪我のために退団を余儀なくされたので、見かねたバルナバーシュが使用人として雇ったのがはじまりだ。
「今日はいい子羊の肉が手に入ったんで、ローストにしました」
「玄関を開けた時から、いい匂いがしていた」
自分の好物と聞いてバルナバーシュが眉尻を下げる。
「団長は子羊が大好きですもんね」
メインなしの昼食しか摂っていないルカーシュは、クランベリーソースの添えられた子羊の肉を見て「やっとまともな飯にありつける」と胸を撫でおろす。
私邸の食堂で出される食事は大量に作られる本部のものと違い、手の込んだものが多い。
庶民的な味と本格的なもの、本来ならどちらも甲乙つけがたいが、今日は私邸の料理に軍配が上がる。
料理をテーブルの上に並べると、使用人夫妻はさっさと食堂から出て行った。
二人の負担を減らすために、料理は前菜メインと分けるのではなく、いつも一度に運んでもらい、その間に使用人夫妻も同じものを自室で食べてもらっている。
(——さて、これでようやく素が出せる)
いつも背筋をピンと張っているので、凝り固まった身体をほぐすために、「う~~~ん」と行儀悪く背伸びして、大きなため息をついた。
「は~~やっとまともな飯が食える……」
いきなり豹変したルカーシュにバルナバーシュは驚く様子もない。
「なんだよ、チーズフライに喧嘩売ってんのか?」
それどころか、バルナバーシュもつられて少し口調を砕けさせる。
「喧嘩売るわけないだろ。喧嘩以前に、具の無いスープとパンしか食ってないんだよ」
「は?」
「行ったら、もう無かったんだよ」
「……他になんか作ってくれなかったのか?」
「そんなの団長の特権だろ」
「他の団員だって飯がない時は、作ってもらってるだろ?」
「いいんだよ。おばさんたちも面倒臭そうだったし……」
ルカーシュはいつも二人っきりの時は団長であるバルナバーシュに対して敬語を使わない。
バルナバーシュの方が十歳ほど年上だが、出逢った頃からこうだった。
それに初めて逢った時は、この男が護衛団の団長になって自分が副団長になるなんて思いもしなかったのだから仕方ない。
「お前、もう少し肉を付けろ」
「それ何回言うんだよ。バルと違って俺は食ったって太れねえ体質なんだよ。それに俺は今くらいの体型がベストなんだ」
この脳筋男は、誰でもすぐ自分みたいに筋肉が付くと思っている節がある。
普通の市民だったら、ルカーシュも少し細身の体型というだけで通るのだが、ここは屈強な肉体を商売道具にする傭兵団だ。
その副代表が、貧弱な身体では周囲から軽くみられるので、バルナバーシュも気にしているのだろう。
「お前今年で確か……三十五か? 男ならそろそろ脂が乗って貫禄が付いてくる年頃だろ? 太れないなら服に綿でも詰めとけよ。そうした方が年相応に見えるぞ」
この男は人の傷口にぐりぐりと塩を塗って来る。
悪意がないからよけいに性質が悪い。
(——まだ努力が足りないというのか? 俺がここまでするのも、なんのためだと思ってやがる……)
「けっ……誰がそんなことまでするかよ。他人事だと思いやがって。たくさん食えばいいんだろ?」
ルカーシュは鼻に皺をよせバルナバーシュを睨みつけた。
行儀悪く、ぶすりとフォークで突き刺すと、「これでどうだ」と見せつけるように肉汁の滴る肉を口に放り込む。
「お前……俺がお前のことを他人だと思ったことなんてねえよ。じゃないと俺の背後にお前を立たせたりしない」
剣士にとって敵に背後を取られることは死を意味する。
そんなことをいわれたら嬉しいに決まっている。
しかし照れ隠しで、正反対の言葉が口から飛び出す。
「そんなに俺を信用していいのか? 後ろから斬りつけるかもしれねえぞ?」
「……お前に斬られて死ぬようだったら、俺もそれまでの命だったってことだろ」
「……!?」
この男はそんな台詞をまるで当然のことのように口にする。
なんの曇りもないヘーゼルの瞳が真っすぐに自分を見つめるのが、ルカーシュはたまらなく辛かった。
『どうか一緒に来てくれ。俺はお前じゃないと駄目なんだ』
慣れない異国の地に足を踏み入れたのも、この男からこんな風に口説かれたからだ。
外堀を埋められ逃げ場を無くされ、半ば強引にこの国へと連れて来られた。
だからルカーシュは勘違いしていた。
てっきりバルナバーシュは、自分に惚れているものだと。
だがこの国に来て、そんなことは思い上がりも甚だしいと、ルカーシュは身をもって思い知らされることになった。
あなたにおすすめの小説
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
Rは書こうか悩み中です。本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
素っ気ない態度で擬態した溺愛系アルファが、運命の番を囲い込む方法
きたさわ暁
BL
「素っ気ない態度で擬態した溺愛系アルファが、運命の番を囲い込む方法」
乃花高嶺(17)
ヒートに不具合のあるオメガで、全てを諦めたように国の養護施設で管理されるような生活をしている。クラスメイトの朝日の言った「運命の番を待っている」に辛辣な返しをしてしまったことを後悔している。怜に助けられ、少しずつ不具合も解消している。
西田(西園寺)怜(25)
とある企業の第二総務部に勤務。本来は御曹司。カフェで高嶺と出会い、番だと認識し、本能から手に入れようとしたが、高嶺のことや、自分の生い立ちを考えて必死に素っ気ない態度を取ろうとして、失敗しているアルファ。
高嶺は国の養護施設のオメガだ。ヒートに不具合がある。ある日クラスメイトの朝日にカフェの新作を飲みに行こうと誘われ、訪れたカフェで怜に出会う。その途端ヒートが始まり怜に助けられる。体の不具合を治す為、養護施設を出て怜と暮らすようになった。穏やかで落ち着いた生活は徐々に高嶺を元気に自由にしていく。素っ気ない態度ながらも、優しいアルファの怜に心惹かれていくが、自分がどんな存在だったのか外の世界を知り、自覚していく。
そんな時、怜の婚約者だというオメガが現れ……?
切ない現代オメガバース、連載開始します!
全40話、毎日更新、完結しています。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!