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Kindness is not merely for the sake of others.
彼女の出会い
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少女は未来に絶望している。
ゴミみたいに打ち捨てられてだれの記憶にも残らないような無残な死に方をするのだ。
そして今まさに、少女の未来は途絶えようとしている。
美しかった銀色の髪は埃や血でくすんでいる。元々の顔がわからなくなるほど殴られて、両足が切断され、その場に血だまりが出来ている。
痛みよりも寒さしか感じない。
石畳は太陽で熱されて熱いはずだ。なのに、とても冷たい。
切断された足が寒い。
道を歩いていただけなのに、突然男に路地裏に連れ込まれ、そしてこの有様。
寒い、寒い、さむい――。
誰か。
少女は手を伸ばした。
その先に誰もいないことは知っている。
通行人は見向きもしない。または軽蔑する視線。
――寂しい。
別にこの生に未練はない。自分の人生が不幸であることは自覚していた。
何度も死のうとおもった。生きる理由もない。
だが、このまま孤独で死ぬのが辛かった。
少女は目を閉じ、地面の冷たさに身を預けた。
しかし、ふと手に温かいものが触れた。
「――大丈夫、じゃないよな。とりあえず血を止めないと!」
「あーあ、また始まったよ。お人好し」
「うるさいな。手の甲に印ないんだからこの子は平民なんだろ?じゃあ良いだろ」
「まぁ、オマエはそういう奴だよ」
2人の少年だ。
「止血!止血ってどうやるんだ!?」
「オマエの意思は尊重するけどさぁ、やるんだったら知識つけてからにしな」
焦る少年に、もう一方の少年がやれやれと言って少女に処置を施した。
その後も騒がしく何やら言っていたが、少女の意識は途絶えてしまった。
寒さは感じなくなっていた。
次に目を覚ました時は、暖かい部屋の中だった。
ベッドサイドには走り書きされたメモと、足には無骨な義足が付いていた。
少女は字が読めなかった。しかし、このメモは自分の手を取ってくれた少年のものだと確信した。
あれから5年経った。
「……」
双眼鏡を覗き、目標の確認する。
「……」
目標を定め、引き金に指をかける。
「……」
息を止めて、引き金を引く。
弾は頭に着弾したようで、目標は血を流しながら地面に倒れ伏した。
そこまで見届けてから大きく溜息を吐いた。
あの日から、彼女の感情は動かなくなった。殺した相手への罪悪感も、仕事を成功させた達成感もない。ただ、淡々と仕事をこなしている。
銃を片付けて店に向かう。
この通りは夜が本番だ。煌々と光る提灯が道を照らす。仕事終わりの楽しそうな笑い声が響く。ストレスを溜め込んだ酒乱がわけのわからない言葉を叫んでいる。美人局が男の手を引いて店の中に連れ込んでいる。足に力が入らない女が石畳で躓いている。
熱狂する人々を冷めた目で見ながら、通りを抜ける。
そして、喧騒から少し離れた場所にその店はある。
キャンディを模した屋根、クッキーで出来た壁、チョコレートの扉。看板にはカラフルな砂糖で『カフェ&ブティク ハンプティダンプティ』と書かれている。本物では無いけど、見るだけで胃もたれがしそうだ。中に入ればよりすごい。色彩の暴力だ。原色が目の中でチカチカと踊る。しかし、派手なのは建物だけで、ショーケースのお菓子は慎ましく可愛い飾り付けで、優しい味がする。
この店の一階はお菓子屋で、二階が服屋になっている。
「シュークリームが5個とマカロンを、店長セレクトを3つ」
「かしこまりました」
ピンク色のエプロンをした店員はそう言って番号札を渡した。
店の階段を上がり、服の山を抜ける。その奥の扉にその札を差し込むと鍵の開く音がした。
「おつかれー」
扉を開けると、店主がマシュマロのソファに踏ん反り返っている。マカロンの机にはホールケーキと砂糖で一杯のマグカップがあった。おそらく、コーヒーが入っていたものだ。
コーヒー風味の砂糖を想像して、胸焼けしそうになった。
原色のパーカーを着て、ベタベタに染められた髪の毛に様々なお菓子の装飾を施している。子供のように見えるが、彼の容姿は5年前から全く変わっていない。別の人間から聞いた話だが、10年前からも変わっていないそうだ。まるで不老不死だ。
「今日も素晴らしい仕事ぶりだったねぇ。流石だよぉ~」
店主は大きくパチパチパチと手を鳴らした。
人の神経を逆撫でするような言い方はわざとだろう。彼は人の嫌がる顔を見るのが大好きだ。
「そういうのは要らないので、報酬と次の仕事をください」
「えぇ~、ノリ悪いー」
言葉とは裏腹に口調は嬉しげだ。もう何年も前から付き合いがあるが、全く彼のことが理解できないし、理解したくもなかった。
店主は札束と、書類を手渡した。
「概要はそこに書いてるからぁ、覚えた?」
一瞬、店主が纏う空気が変わる。
「はい」
返事をして書類を暖炉にくべた。
店主は満足そうに頷いた。そして、切り分けられたケーキを二口で食べた。
「じゃ、次も期待してるよぉ~」
店主はフォークを煌めかせ無邪気に笑った。そしてケーキの苺にフォークを刺した。
この島は脚を失った人間が生きるのには厳しい環境だった。
そんな中、少女を拾ったのが店主だった。
いつものニヤニヤした、人をはかっているよつな嫌らしい笑みで、慣れない義足で躓いた少女の前に現れた。
「生きたい?死にたい?死んだように生きたい?生きて死にたい?キミは死んだような顔をしているのに、何かを探しているねぇ。何を探しているのか教えてくれないかなぁ」
そう言って、店主は少女の返答を聞かず、少女を娘として引き取った。
彼は少女に様々な教育を施した。
彼の抱える『社員』と言われる人間たちから、文字や数字、テーブルマナーや社交ダンスまで。はたまた銃の使い方や、己の容姿の使い方まで叩き込んだ。
何度も死の覚悟をしたし、血を吐くことなんて何度もあった。
その度に父になった彼は現れ、少女のことを嘲笑い、わけのわからない世迷言を吐いて、少女の神経を逆撫でしていった。
そして彼女は殺し屋になった。
勿論今は文字も読める。
少年からのメモは小さな袋に仕舞って肌身離さず持っている。
メモだって読もうとしたら読めるのだ。だが、その資格はない気がして、今でもメモに何が書かれているかを知らない。
あの少年に出会うことは二度とないだろう。
だが、もし出会うことが出来たなら――。
少女はそこまで想像して思考を切る。
そして、暗い道を歩くのだ。
ゴミみたいに打ち捨てられてだれの記憶にも残らないような無残な死に方をするのだ。
そして今まさに、少女の未来は途絶えようとしている。
美しかった銀色の髪は埃や血でくすんでいる。元々の顔がわからなくなるほど殴られて、両足が切断され、その場に血だまりが出来ている。
痛みよりも寒さしか感じない。
石畳は太陽で熱されて熱いはずだ。なのに、とても冷たい。
切断された足が寒い。
道を歩いていただけなのに、突然男に路地裏に連れ込まれ、そしてこの有様。
寒い、寒い、さむい――。
誰か。
少女は手を伸ばした。
その先に誰もいないことは知っている。
通行人は見向きもしない。または軽蔑する視線。
――寂しい。
別にこの生に未練はない。自分の人生が不幸であることは自覚していた。
何度も死のうとおもった。生きる理由もない。
だが、このまま孤独で死ぬのが辛かった。
少女は目を閉じ、地面の冷たさに身を預けた。
しかし、ふと手に温かいものが触れた。
「――大丈夫、じゃないよな。とりあえず血を止めないと!」
「あーあ、また始まったよ。お人好し」
「うるさいな。手の甲に印ないんだからこの子は平民なんだろ?じゃあ良いだろ」
「まぁ、オマエはそういう奴だよ」
2人の少年だ。
「止血!止血ってどうやるんだ!?」
「オマエの意思は尊重するけどさぁ、やるんだったら知識つけてからにしな」
焦る少年に、もう一方の少年がやれやれと言って少女に処置を施した。
その後も騒がしく何やら言っていたが、少女の意識は途絶えてしまった。
寒さは感じなくなっていた。
次に目を覚ました時は、暖かい部屋の中だった。
ベッドサイドには走り書きされたメモと、足には無骨な義足が付いていた。
少女は字が読めなかった。しかし、このメモは自分の手を取ってくれた少年のものだと確信した。
あれから5年経った。
「……」
双眼鏡を覗き、目標の確認する。
「……」
目標を定め、引き金に指をかける。
「……」
息を止めて、引き金を引く。
弾は頭に着弾したようで、目標は血を流しながら地面に倒れ伏した。
そこまで見届けてから大きく溜息を吐いた。
あの日から、彼女の感情は動かなくなった。殺した相手への罪悪感も、仕事を成功させた達成感もない。ただ、淡々と仕事をこなしている。
銃を片付けて店に向かう。
この通りは夜が本番だ。煌々と光る提灯が道を照らす。仕事終わりの楽しそうな笑い声が響く。ストレスを溜め込んだ酒乱がわけのわからない言葉を叫んでいる。美人局が男の手を引いて店の中に連れ込んでいる。足に力が入らない女が石畳で躓いている。
熱狂する人々を冷めた目で見ながら、通りを抜ける。
そして、喧騒から少し離れた場所にその店はある。
キャンディを模した屋根、クッキーで出来た壁、チョコレートの扉。看板にはカラフルな砂糖で『カフェ&ブティク ハンプティダンプティ』と書かれている。本物では無いけど、見るだけで胃もたれがしそうだ。中に入ればよりすごい。色彩の暴力だ。原色が目の中でチカチカと踊る。しかし、派手なのは建物だけで、ショーケースのお菓子は慎ましく可愛い飾り付けで、優しい味がする。
この店の一階はお菓子屋で、二階が服屋になっている。
「シュークリームが5個とマカロンを、店長セレクトを3つ」
「かしこまりました」
ピンク色のエプロンをした店員はそう言って番号札を渡した。
店の階段を上がり、服の山を抜ける。その奥の扉にその札を差し込むと鍵の開く音がした。
「おつかれー」
扉を開けると、店主がマシュマロのソファに踏ん反り返っている。マカロンの机にはホールケーキと砂糖で一杯のマグカップがあった。おそらく、コーヒーが入っていたものだ。
コーヒー風味の砂糖を想像して、胸焼けしそうになった。
原色のパーカーを着て、ベタベタに染められた髪の毛に様々なお菓子の装飾を施している。子供のように見えるが、彼の容姿は5年前から全く変わっていない。別の人間から聞いた話だが、10年前からも変わっていないそうだ。まるで不老不死だ。
「今日も素晴らしい仕事ぶりだったねぇ。流石だよぉ~」
店主は大きくパチパチパチと手を鳴らした。
人の神経を逆撫でするような言い方はわざとだろう。彼は人の嫌がる顔を見るのが大好きだ。
「そういうのは要らないので、報酬と次の仕事をください」
「えぇ~、ノリ悪いー」
言葉とは裏腹に口調は嬉しげだ。もう何年も前から付き合いがあるが、全く彼のことが理解できないし、理解したくもなかった。
店主は札束と、書類を手渡した。
「概要はそこに書いてるからぁ、覚えた?」
一瞬、店主が纏う空気が変わる。
「はい」
返事をして書類を暖炉にくべた。
店主は満足そうに頷いた。そして、切り分けられたケーキを二口で食べた。
「じゃ、次も期待してるよぉ~」
店主はフォークを煌めかせ無邪気に笑った。そしてケーキの苺にフォークを刺した。
この島は脚を失った人間が生きるのには厳しい環境だった。
そんな中、少女を拾ったのが店主だった。
いつものニヤニヤした、人をはかっているよつな嫌らしい笑みで、慣れない義足で躓いた少女の前に現れた。
「生きたい?死にたい?死んだように生きたい?生きて死にたい?キミは死んだような顔をしているのに、何かを探しているねぇ。何を探しているのか教えてくれないかなぁ」
そう言って、店主は少女の返答を聞かず、少女を娘として引き取った。
彼は少女に様々な教育を施した。
彼の抱える『社員』と言われる人間たちから、文字や数字、テーブルマナーや社交ダンスまで。はたまた銃の使い方や、己の容姿の使い方まで叩き込んだ。
何度も死の覚悟をしたし、血を吐くことなんて何度もあった。
その度に父になった彼は現れ、少女のことを嘲笑い、わけのわからない世迷言を吐いて、少女の神経を逆撫でしていった。
そして彼女は殺し屋になった。
勿論今は文字も読める。
少年からのメモは小さな袋に仕舞って肌身離さず持っている。
メモだって読もうとしたら読めるのだ。だが、その資格はない気がして、今でもメモに何が書かれているかを知らない。
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だが、もし出会うことが出来たなら――。
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