別世界の空の下で!

みきトラ

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「愛情と家族その4」

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第8話「別世界の空の下で!」


「愛情と家族その4」


部屋の中でミツルがスキルをウンウン言いながら作っている間に


ナイドはミツルから聞いた話を領主である孫娘とその夫に話していた。



「という事なんじゃが、どうしたものかと思うての…。」


「貴重な転移石を使ってまで、あの年頃の子供を死地に追いやる必要があったと言うのか?」


「そんな事って…そうだわ、ナイド叔父様あの子のステータスはもう見たのかしら?あのくらいの子供ならば、もう、ステータスの儀を終えているはずよ?称号の欄に【邪素に愛されし者】や【邪神に愛されし者】などの記載はなかったのかしら?」



「おお、そうか!確かにそのような【称号】がステータスに記載されてあれば国や村から追い出されるのも納得じゃの、どちらの【称号】もひと昔前の魔王に使えていたものが所持していた【称号】だったからのぉ…。転移石が使われた事に驚いてステータスを見せてもらうのを忘れとったわい…。」



「まぁ、あの子の事はステータスを見せてもらってから考える事にしよう、今は今回の森の異常事態についてが一番の問題だ、調査した結果だが、死霊系モンスターが全て消え変わりに通常のモンスターや動物達が増えたことがわかった。新たな脅威モンスターといえば、今回討伐したSランクのホーリードラゴンと後もう一体、Sランクモンスターのアダマンバードの存在を確認した。」



「なんと!、アダマンバードが住み着いてしまったと言うのか?まぁ、こちらから攻撃しなければ比較的おとなしいモンスターとはいえ最も身体の硬いモンスターの一種じゃからのう…、今の冒険者達の装備では討伐するのは難しいの…アダマンバードの皮膚は名前の通り、アダマンタイトと同じくらいの強度がありミスリル並みの硬さを持つ武器でないとダメージを与える事はできぬ…しかも、アダマンバードは、魔法防御力も高い並大抵の魔法でもダメージは与えられんからのう…。」



「あぁ、だから爺にはアダマンバードに手を出す冒険者がでないようにギルドできつく伝えておいて欲しい。」



「あい、わかったこの街のギルド長として必ずや全ての冒険者達に伝えようぞ。」



「そういえば…ねぇ、ナイド叔父様?アイラをみかけませんが何処にいるのでしょうか?。」



「アイラかの?あの子なら、メイドのミアと遊んどるはずじゃが?」



「そうなの?、ならいいわ。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃、アイラはメイドのミアとかくれんぼをして遊んでいた。



「アイラ様~?アイラお嬢様ー?何処ですかぁ~?もう…相変わらずアイラ様はかくれんぼがお上手なんですから、探すのが大変です…何処に隠れているのですか~?アイラ様~?。」



「(エヘヘ、アイラはかくれんぼが得意なの!ママにも凄いって褒めてもらえるくらい得意なんだよ!)」



「アイラ様ー?何処ですかぁー?」



「(行けない、鬼さんが近づいてきたの!見つからないように違う場所に隠れなきゃダメなの、あそこは確か客室って所だったかな~?うーん?いいや、彼処に入って隠れるの!)」


カチャッパタッ


「アイラ様ー?アイラお嬢様~?全く、何処に行ったのでしょうか?この辺りには、居ないようですが…。お嬢様~?どーこーでーすーか~?」



「(二へへェ、鬼さんは向こうの方に行ってしまったみたい♪やった~、隠れんぼ大成功なの。)」



「うーん?誰か来たのかな?フゥぁ~…まぁまぁ、寝れたなぁ~。」


私が喜んでいたら、後ろから声がしたの振り向いたら、そこのは良くママが読んでくれる物語にそっくりな綺麗な空色の髪の毛で、瞳は綺麗なサファイヤ色をした男の子がベッドの上にいたの。


「うん?…なんで部屋に女の子がいるんだ?」


ハッ!?いけない、ビックリして自己紹介してないの!


「えと、私の名前はアイラって言うの!3才だよ!貴方はなんてお名前なの?」


「何故に、いきなり自己紹介…?まぁ、いいか、僕の名前はミツルだよ、アイラちゃんだっけ?よろしくね?」


こうして、僕等は出逢ったこの出会いが僕と言う人間を変えていくきっかけとなるなんて事はこの時の僕は思ってもいなかった。
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