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閑話 後始末の話し合い
「ご苦労様」
私とユリアンは領主様の館へと足を延ばして門を守る騎士にそう声を掛けた後にそのまま館へと入るべく足を進める。
「もう報告はしてるのよね?」
隣にいるユリアンを見ながらそう聞くとユリアンが真剣な顔で頷き口を開く。
「ラッカスが話を通してるはずよ、それに捕まえた奴等はこの館の地下にある牢屋に入れられてるのよ?領主様が知らない訳ないじゃない」
まあそうね、本来であれば衛兵達のいる詰所の牢に入れるべきなんだろうけどキルアスキルの場合はそこも安全かどうかがわからない為に領主様の館の地下にある牢を使っているのだ。
館の玄関口が見えた時に玄関が開き中からかなり高齢の男性が出て来て私達を見て一礼し口を開く。
「ようこそいらっしゃいましたライナシア様ユリアン様、主がお待ちになっておりますのでご案内いたします」
この高齢の男性はこの地の領主であるアグリード家の執事を務めるダックス・ファンドだ。
私達はダックス殿の後をついて行きダックス殿がとある部屋で足を止めてドアをノックし口を開く。
「ライナシア様とユリアン様をお連れしました」
ダックス殿のお言葉の後すぐに部屋の中から女性の声が聞こえた。
「はいれ」
ダックス殿は左によりドアを開けて私達に一礼し口を開く。
「お入りください」
私とユリアンはその部屋に迷わず入る。
部屋の中は執務室らしく仕事をする為の沢山の資料が乗ってるテーブルと座る為の椅子・・・・それと大きなソファーが向かい合うように2組置いてある。
そしてその片方のソファーに30代の女性・・・・この地の領主であるセスナスタ・アグリードが私を見て微笑みながら待っていた。
「ご苦労だったなライナシアとユリアン、そなたらのお陰で多少のごみ掃除が出来たぞ」
私はその言葉を聞き微笑みながら口を開く。
「こちらこそいきなり『この件』を話したにもかかわらず即座に衛兵との連携を指示して下さり感謝します」
ラッカスを通してキルアスキルのリアの家襲撃が起こる可能性を伝えたら即座に動いてくれなければこうもうまくは行かなかったと思う。
「其方等が嘘をつくとは思えんし何かあったらアグリの民が被害に遭うからな、こういうのは最悪を考えて動くのが一番だ」
さすが領主ね考える事が深いわ。
「まあ座りなさい」
セスナスタ様の言葉に私とユリアンはセスナスタ様の向かい側に座る。
「それで捕まえた連中は何か吐きましたか?」
私がそう言うとセスナスタ様が真剣な顔で口を開く。
「予想通りアイツ等の狙いはフローリアだそうだ」
まあそうなるでしょうね、でないとあの子の家を狙った説明がつかなくなる。
「理由が馬鹿馬鹿しいのよ」
私とユリアンがその言葉に首を傾げるとセスナスタ様が呆れた顔で口を開く。
「キルアスキルに喧嘩を売ったケジメをつけさせる為に襲撃したらしいわ」
・・・・・・・・・・・うん馬鹿ね!何もしなければ捕まる事も無かっただろうに・・・と思いながら私は口を開く。
「今回も捕まえた連中全員を帝都へと護送しようと思うのですがよろしいでしょうか?」
その言葉にセスナスタ様が真剣な顔で口を開く。
「無論いいが後々知る情報をこっちに回してよ?」
「無論です、キルアスキルに関する情報は伝える事をお約束します」
『はいこれまでよ』なんて事は絶対にしない、危険度の高い情報は皆で共有しておかないといけないわ。
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