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なんてシンプルな答えだ!!
「レン様紅茶のお替りはいかかですか?」
ミズキがティーポットを持ちながら聞いてきたのであたしは頷く。
「頼めるかい?」
「畏まりました」
第2試合は未だ始まらずあたし達は時間を潰すため子供達と話をしながらティータイムとなっていた。
理由は簡単、セレーナが舞台上を氷で覆いつくしてしまった為にそれを溶かしたり掃除したりと時間がかかる為だ。
「まさかセレーナが決勝まで残るとは思わなかったよ」
紅茶を飲みながらシンに言うとシンも苦笑しながら頷く。
「私もです、先程の試合もキザット選手が勝つと思っておりましたから」
確かにさっきの試合はキザット選手推しだったよねシンは。
「もう十分強くなったよねセレーナは」
「ですね・・・あの方が来てアンヌシア殿に鍛えてもらったり、我々が相手をしたりとかなりいい鍛錬となりましたから」
そうだね、あの子があたし達の所に来た理由は『強くなりたいから』だったから、今試合が終わればもしかしたら故郷のバウダック王国に戻るかもしれないね・・・・そうしたら少し寂しくなるね。
「レン?そんな寂しそうな顔をしないで貴女のぶんはしっかりと残ってるわ」
アリーヌがあたしを見てテーブルの上においてある皿に載っているクッキーを差し出してきた。
「ありがとう」
違うよアリーヌ!!あたしは食べるものが無いから悲しい顔をしていたわけじゃないよ!!
・・・・・・・・・・とは言えないよね!
「お待たせしました!!只今より第2試合を始めたいと思います!まずはヤッカ・ゲドー選手の登場です!!彼は皆様が『もう一度戦いを見てみたい』と選ばれた選手です!!ヤッカ選手は皆様の期待に応えることが出来るのか?楽しみです!!」
選手専用の出入り口からヤッカ選手が出て来て、観客席に向き一礼した後に舞台上に上がる。
「そしてもう1人の選手・・・・レコア・ラノア選手の入場です!これまでの戦いで受けた攻撃は一度のみ!!今大会ナンバーワンの守備力の持ち主です!!」
司会者の紹介の後に選手専用の出入り口からレコアさんが出て来て舞台上に上がる。
そしてお互いが睨み合っている所に審判さんがやってきて2人を交互に見た途に口を開く。
「お互い殺しは無しだという事をしっかりと覚えておくように!!では・・・・・始め!!」
審判さんの宣言後に、最初に仕掛けたのはヤッカ選手。
踏み込んで左右のワンツーから入ってローキック、その後に右ストレートを放つ。
レコアさんはその攻撃をトンファーと体捌きで躱していき、躱し終わったらレコアさんが仕掛けた。
「やっぱりヤッカ選手の実力は確かだね」
格闘家同士の戦いで接近戦専門の戦いとなると、この戦いはかなりレベルが高いと思う。
最初に仕掛けたヤッカ選手の連続攻撃もかなり凄かった、流れるように攻撃していて反撃が出来ないレコアさんは防御するので手一杯みたいだったし。
「この試合どっちが勝つと思う?」
試合を見ながら格闘戦が得意なミズキに聞いて見る。
「レコア選手だと思います」
迷いなく答えたミズキの答えを聞いて思わずミズキを見る。
「理由は?」
「レコア選手の方が強いからです」
・・・・・・・・・なんてシンプルな答えだ!!
「レコア選手動きますよ」
舞台上を見ているミズキがそう言ったので試合を見るべく視線を舞台上に戻す。
レコアさんが踏み込み、トンファーを握った右手でフックを放つ・・・・とそこでヤッカ選手に向かってトンファーが飛んでいき、それを追いかけるようにまた踏み込む。
ヤッカ選手が飛んで来たトンファーを右に避けた先にレコアさんのハイキックが待ち受けていてもろにくらい吹き飛ばされた。
まるで詰将棋だね・・・・・『相手がこうしたらこうする』をとことん徹底している感じがする。
ミズキが言うようにレコアさんの方が強いってのは頷ける事だね。
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