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一章

空想を現実へ

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「命を吹き込むというと大袈裟かもしれないですけど、
人形ではなく着ぐるみとして作られた背景を考えたことってありますか?
マスコットには必ずデザイナーがいて、
それを好きになってくれる人がいて、
会社や団体はそれを着ぐるみにする。
その流れの中でコミュニケーションツールとしての役割と夢を形にする役割とを持っています。

人形を置くのではなく、人が入ることで完成するモノ、それが着ぐるみだと考えます。
しかし、ただ中に人が入ればいいのなら誰でもいいですよね?
ことの本質はそこです。

企業と客との間をつなぐ現場でのコミュニケーションと夢を形にする。
夢を形にした以上会社は責任を持つべきであり、
中の人も夢を形にする努力が必要。特にテレビと違い録りなおしの効かないグリーティングならば尚更です。」

私も原田さんも思わず聞き入ってしまった。
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