ガチャと僕のプライベートプラネット

太陽くん

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ダンジョン攻略開始

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さぁ、ダンジョン攻略だ!

まず人手が足りない。98層で構成されるダンジョンを戦闘員100人以下で攻略できるとは思えない。
ので、俺は戦闘用ホムンクルスの生産を開始した。
ホテルの収容人数は約5000人。少しゆとりをもって4000人まで生産を行う。

だがそんな急に生産しても混乱が起きるだけなので、少しづつ、少しづつ生産していく。

そんなわけで今回ホムンクルスと合成するのはこれ。『義足』だ。

ガチャより出たこの義足は、マッドサイエンティストの調査の結果、何と実際の人間と同程度、いやそれ以上の性能を発揮するようだ。

と言うわけでコピーも生産できたため、俺は義足とホムンクルスの合成を行った。

正直、義足との合成は気が引ける。生まれつき体が不自由なホムンクルスを生み出すなど、さすがにどうかと思う。

だがマッドサイエンティスト曰く、この研究所には治療ポッドが備わっているため、ポッドにぶち込めば一週間ほどで生えてくるとのこと。それなら安心か?






生産されたホムンクルスは、義足をつけていなかった。普通の、人間の足だ。

だがしかし検査によって衝撃の事実が判明した。
何とこのホムンクルスは。体が機械の体でできていた。
骨は金属、皮膚は人工タンパク質、目は眼球型カメラ、脳は演算装置、臓器は装置といった、機械人間が誕生した。
だがどうも完全な機械ではなく、体の半分ほどが機械のサイボーグのようだ。


さらに体内を巡るナノマシンにより体は自動的にメンテナンスを受け定期的な補修は不必要。

傷も自動的に修復するようだ。

そしてこのホムンクルスは右手の手のひらからビームを発射した。えぇ…

……なんで?合成したの義足だよ?足だけじゃなくて、何で全身が機械化してるの?


さらに追加情報。義足のコピーと合成したところ、先のホムンクルスよりは低性能のサイボーグホムンクルスが誕生した。
ガチャから出たオリジナルの物とコピー品では、性能が違うらしい。
これはガチャから出たアイテムには何が未知の力が込められているためとマッドサイエンティストは話していた。

ちなみにこの低性能サイボーグホムンクルスは、口から火を吐いた。
これが多様性か?





そうしてガチャだ。
現在ガチャではダンジョンフェスなる物が開催される、ダンジョン攻略を有利に進めるアイテムが排出されるそうだ。

まぁ何はともあれ、引いてみなくてはわからない。

今日のログインボーナスはスキル確定ガチャだ。




ガタンッ








R『スキルの書 『即席陣地敷設』』

戦闘において戦局を有利に進めるために築く、防衛用の施設。塹壕、有刺鉄線、機関銃、土嚢、コンクリートなどで構成される。
この陣地に隠れながら敵を攻撃、または防衛する。


今回はスキルの書、つまり誰かに覚えさせることができる。そして使用後の書とホムンクルスを合成すれば、何と二人もスキル使用者も生産できるのだ。

コピーも合成はできそうだ、義足の時とは違って別に高度な技術が使われているわけでもない、ただのコピー。特に使えるホムンクルスができるとは思えないので放置する。



さぁて、そうして出来た、即席陣地設置待ちのホムンクルス2体!

彼らにスキルの使用を命じると、大量の土嚢や有刺鉄線で構築された陣地が出現した。

うーん、予想通り。これはダンジョン攻略に役立つぞ!


…とりあえず、この陣地邪魔だから撤去しようか。





無料ガチャだ。







UC『右翼』



右翼。政治的勢力や人物などの属性の一つ。
一般的に保守主義であり、右翼と対照的な団体や人物を左翼という。


……特に何も起きない。


「……ん?どうしたそんな顔して。どうしたんだ七号。なに驚いてるんだ?」

「その…生えてる」

「何が?」

「羽が」

「は?」


トイレの鏡で俺を見てみると、確かに俺の背中より羽が生えていた。

先ほどガチャから出た右翼の名が示す通り、右の羽だけ。しかし鳥の羽のような物ではなく、光が白く、薄い羽のような形で固まっている。

…なんかこの羽大きいし、左の羽がないため非常にアンバランス。鳥のように飛ぶこともできない。
じゃあ何のための羽なんだこれは。


マッドサイエンティストの調査の結果、純粋な光の塊ではないらしい。
光に加えて何か未知の力で構成され、羽を削って光の粉を手に入れようにも分離するとすぐに消えてしまう。

…光の羽は任意で消すことができた。
よかった、邪魔にならなくて。






「撃て撃て撃て撃てッー」

猛々しい銃声が響く中、俺たちは押し寄せる数多くのモンスター相手に戦っていた。こちらの銃からは弾丸が雨のように敵に降り注ぎ、次々と倒れていく敵の姿が見える。

この弾丸は地球外金属侵略生命体が弾丸に変形した姿だ。一発でも喰らえば体の侵食を始め、部位ごと除去しなければ死に至る最強の弾。


だが、敵は進軍を止めることはない。

敵兵の数は増すばかりで、死体を盾にしながら進軍してくる敵たちに対して、俺たちは苦戦を強いられていた。

「ガァっ」

仲間が撃たれる。状況はますます悪化していく。


「大丈夫か⁈」

「悪い、もう限界だ。HPが黄緑色になった。悪い、先に行く。」

と仲間が告げ、青い光に包まれ消えていく。今頃、ワープポイントに転移してポッドの中で治療を受けているだろう。



銃の弾薬が切れる。再装填する前に敵は俺の目の前に来るだろう。

「くそっ近接戦闘用意!」

配下のホムンクルス数名に命じて剣と盾を装備する。

「大丈夫だ、俺たちには神剣アイギスの加護がある。防御力はバカみたいに高いんだ」


実際アイギスの加護は大した物だ。強力なバフにより、生半可な敵の攻撃から俺たちの身を守ってくれる。


「来るぞッ」


敵が俺たちの目の前に来た、その瞬間、黒い焔が敵を襲った。
少年Aだ

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」と少年の炎が敵に降り注ぎ、敵兵は悲鳴を上げる。

彼は若いながらも、頼もしい仲間だ。流石6課。
カメラ人間を除いた、全員が一騎当千の強者たち。



「正面通路に敵が押し寄せている!この脇道は放棄し、ダンジョンから撤退する」と、我らが王より命令が通信機より届く。


このダンジョンは入場後に大きな広場があり、そこから大きな三本の通路に分かれる。さらにそこから大小様々な脇道や部屋で構成される、迷路のようなダンジョン。

一つの大きな通路から敵に広場を突破されれば、他の通路の仲間は挟み撃ちに遭う。

そのため一つの通路でも限界に達したら、全通路の兵士は撤退しなければならないのだ。


「急げっ、回収作業は中止!総員撤退!」
と、後方でドロップアイテムの回収を行うホムンクルスを中断させ、ダンジョン入場後目の前にある広場まで脱退する。

俺たちは一斉にダンジョン入り口の広場に向かって退却する。

広場から他の通路の奥をみると、敵兵の氷のオブジェができあがっている。

さらにもう一つの通路では魔剣が獅子奮迅の活躍を見せていた。
剣が振るわれるたび、敵が切断される。敵兵も必死に剣を攻撃するが、すぐに敵の血肉を吸収して修復されるのだ。


「アンデッドをしんがりにしろ!」

と、王が叫び、前線で戦う6課も撤退を始める。

アンデッドは俺たちの食べ残しやこのダンジョンの敵兵の死体から蘇った者で構成される。弱いが肉壁となるし、さらに爆弾をくくりつけているため自爆して足止めをしてくれる。

アンデッド軍のリーダーは軍人幽霊だ。
敵の攻撃は当たらないのに軍人幽霊の攻撃は当たると言う、理不尽が敵を襲う。



…そうして、最後に軍人幽霊がダンジョンから撤退し、俺たちはアンデッドを除く全員が無事、死者もなく撤退した。



「これで撤退できたな。」と、俺たちは一息つく。


無理をすればもっと持ち堪えることができただろう。

だが、無理をする必要はない。俺たちの目的はドロップアイテムの回収と、囮となって敵の注意を引くこと。

本格的な攻略はもっと先だ。俺たちが本物の攻略を始める頃には、敵はまともにダンジョンを守ることはできないだろう。










…プルプル


本日の鑑定

●低級ポーション瓶

緑色の液体が入った瓶。飲むと体の小さな傷や病気を治し、疲労回復、痛覚軽減など、さまざまな効果が存在します。しかしどの効力も非常に低く、命の危機や大きな傷の治療などには役に立たないでしょう。
効力は低下するが患部に直接かけるだけでも効果はあります。


備考 ダンジョンで宝箱やモンスターからドロップした瓶。十数本もドロップしたのでどんどん使っていこう。






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