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第一部
悪魔な恋愛カウンセラー編-4
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「ここが公爵さまの別邸なんですか?」
フィリスは目を見開いて驚いていた。いかにも田舎者っぽい仕草だが、驚くのも仕方ないだろう。
公爵の別邸といっても、平家の木造の家だった。庭は広いが、その分、雑草が無造作に伸び、木々に囲まれているので、清潔感はない。都の公爵家と比べると、確実に見劣りする。フィリスが驚くのも無理ない。
「ここは夫の仕事部屋と愛人の密会場所だからね。無駄に豪勢にする必要はないのよ」
「へー、でも使用人はいるんですか?」
「いないわよ。どうせ雇っても浮気するでしょうから、わざとうちはブラック公爵家という噂を流している部分も」
「その噂ってわざとだったんですか?」
「最初は私のせいで噂が広まってたわよ。でも、夫と不倫するようなメイドが来られても困るし、アンジェラに頼んで悪い噂を少しずつ流して貰ったわけ」
「そ、そこまでしますか?」
「結果、自分の首を絞めてるけどね」
フィリスは引いていたが、ローズのような泥棒猫が来られてはたまったものではない。別宅の掃除も一応アンジェラの仕事だったりするので、鍵は簡単に使う事もできた。
猜疑心の強い夫は別宅の鍵も頻繁に変えていたが、フローラとしては全く問題ない。鍵を取り出し。別邸の扉を開けた。
夫はいないだろう。夫が世話になっている出版社に連絡したら、今日は一日中打ち合わせだった。出版社にもフローラから連絡が来た事を夫に伝えないよう釘も刺していた。悪役顔のフローラに睨まれると、向こうも逆らえない様子だった。
「さ、フィリス、行きましょう」
「はい! なんだかんだワクワクしますね!」
「遊びじゃないのよ?」
そうこう言いながら、まずはキッチンへ向かった。食卓には汚れた皿やコーヒーカップが二組置いてある。
「奥さん、見てくださいよ。コーヒーカップに口紅がついてます」
「つまり、夫はここで女と食事をしていた事は確定ね……」
コーヒーカップの口紅を見ながら忌々しい。派手な紫がかった口紅だった。ベタベタとし、唇の皺の跡も生々しかった。
「フィリス、この様子を一応メモに書いておいてくれる?」
「わかりました! ワクワクします!」
フィリスが面白がっていたが、これで夫に新しい愛人がいる事が確定した。夫の以前の愛人達は、こんな派手な口紅は使っていなかった。娼婦の女より派手な色合いで、吐きそうだ。
台所の次は、洗面所へ。ここにも歯ブラシが二本分あった。女ものの化粧品類もあり、どう見ても愛人の影が濃い。わざとやっているような。挑発されているような不快感しか持てない。化粧品類からは、安っぽい薔薇の香りが漂う。鼻について仕方ない。
「奥さん、見て。これ、女ものの下着です!」
フローラはなかなかめざとい。洗面所の奥の方に転がっていた下着を見つけ出し、フローラの目の前に広げた。
ブラジャーだった。かなり大きめなサイズで、その点が貧相なフローラは、黙り込む。ブラジャーは花の刺繍も施され、デザインも派手だった。花は菊の刺繍で、鮮やかなイエローだ。目がチカチカしてきた。
「不快だわ! 許せない!」
「わー、奥さん、落ち着いて! 今はメンヘラ地雷女になる事は避けましょう。もっと何か面白いものは見つかるかもしれないよ!」
フィリスに止められ、どうにか泣き叫ぶのを堪えられた。
一人でここへ来ていたら、悲しみと怒りでどうにかなっていたかもしれない。フィリスを連れてきて正解だった。
「さ、次はリビングですよ」
「ええ、行きましょう」
洗面所の次はリビングへ。元々は一人用の別宅なので、リビングは広くないが、一応絵画や調度品もあり、そこそこ上品に纏まっている部屋だったが。
ソファの上をよく見ると、長い毛が一本落ちていた。金色の毛も床に落ちていたが、これは短く、夫のものだろう。
フローラは長い髪を拾い上げ、よく見てみた。色は栗色で、かなり長め。多少癖はあるようで、太い。今までの愛人の毛質じゃない。これで夫に新しい愛人がいる事が決定的となった。
「フィリス、私、もう疲れたわ。どこか遠くへ行きたい。修道院にでも行こうかしら。知り合いのシスター・マリーにも会いたい」
「ちょ、奥さん! 負けちゃダメですよ! 公爵さまにギャフンと言わせるんでしょ!
フィリスに肩を揺さぶられ、どうにか正気を取り戻す。こうして愛人の証拠を見せられると、心はいちいち折れてくるが、確かにここで負けるわけには、いかない。
「そう、そうね。私、愛人を全部調べて見せるわ」
「そのいきですよ、奥さん! 次は書斎ですね!」
フィリスに促され、最後に夫の書斎へ向かった。本当は寝室を見るべきだが、フローラのメンタルが持たないと判断し、書斎を見るだけにしておいた。
書斎は夫が仕事部屋で使っていた。机の上は原稿用紙、鉛筆、万年筆、走り書きなどが無造作にあった。本棚も辞書、辞典、衣服や料理の本が多く、いかにも物書きの部屋だ。
床には菓子やパンくずも散らかり、ここで食べながら書いていたのだろう。ざっと見てみたが、書きかけの原稿用紙は見当たらない。おそらく出版社の打ち合わせに持って行ったのだろう。
「フィリス、何か見つけた?」
本棚哉机の引き出しを見てみたが、愛人を示す証拠は見つからない。書き損じた原稿用紙からは、結婚相談所の女と伯爵の会話文があり、昨日夫が言っていた新作の内容は間違いないが。
「わからない。あ、ゴミ箱見てみます?」
「ゴミ箱?」
フィリスは素手でゴミ箱を漁っていた。腐っても公爵家の夫人であるフローラにはできな事だ。それだけでもちょっと尊敬してしまうぐらいだ。散々田舎者だと思って悪い気持ちだ。主のためにここまで出来るのなら、フィリスは立派なメイドだ。ちょっと感動しそうになった。
「ちょ、このメモを見てください! 愛人の名前がわかりましたよ!」
「本当?」
大騒ぎしているフィリスからメモを見せてもらう。
『愛するクリサンセサム。
いや、君の事はマムと呼んだほうがいいかね? うちのフローラと違い、マムはなんて美しいんだ。恋愛相談の仕事も素晴らしい。フローラと全く違う。素敵な女だ!』
「きっも! 何これ、ポエム? いちいち奥さんを下げながら愛人を褒めているのも本当に気持ち悪いなー。頭おかしんじゃない?」
フィリスは辛辣だったが、その声を聞いていたら、フローラの何かがぶっ切れた。もう遠慮とかしなくていいのかもしれない。
「確かに気持ち悪いわね!」
「そうですよ、いい大人がこんな文を書きます? いくら作家でも変なおじさんだわー」
愛人の名前を知ってしまった事はショックだったが、意外ともうメンヘラしたくなくなった。それに書斎には、マムの書いた書籍も見つけ、フローラとフィリスはますます団結してしまった。
「ブスの為の恋愛テクニック」
「ブスでも結婚できるメイク講座」
「悪魔な恋愛カウンセラーが教える極悪テクニック」
そんな痛々しいタイトルの本が出てきて、二人とも苦笑する他ない。どうやら庶民に「悪魔な恋愛カウンセラー」として人気がある女だったが、書いている本は下品。本の帯には人気売春婦の推薦コメントも掲載されていたが、読者層は色々とお察しだった。本のデザインも派手なピンク色で限りなく品が無い。
田舎者のフィリスも眉を顰めていた。おそらく「性」を売りにした恋愛テクニックだろう。これはターゲット層が厚いのですぐ成功するだろうが、別に女が一生幸せになれるとは書いてないだろう。得するのは著者だけかもしれない。
「何この女! きっとガチの地雷女ですよ、奥さん、こんなくそ女に負けちゃいけません!」
フィリスに発破をかけられ、深く頷く。こんな女の為に自分が死んだり、出家なんてする必要は全く無い。
「ええ。負けないわ。こんなくそ女には」
「奥さん、庶民の言葉、板についてますよ!」
はしゃぐフィリスを見ながら、肝が据わってきたとも言える。本妻としての立場、覚悟、強さみたいなものが、心から湧き上がってきた。
「ええ、私は負けない。もうメンヘラも泣くのも辞める」
自分に言い聞かせ、フローラは深く頷いていた。
フィリスは目を見開いて驚いていた。いかにも田舎者っぽい仕草だが、驚くのも仕方ないだろう。
公爵の別邸といっても、平家の木造の家だった。庭は広いが、その分、雑草が無造作に伸び、木々に囲まれているので、清潔感はない。都の公爵家と比べると、確実に見劣りする。フィリスが驚くのも無理ない。
「ここは夫の仕事部屋と愛人の密会場所だからね。無駄に豪勢にする必要はないのよ」
「へー、でも使用人はいるんですか?」
「いないわよ。どうせ雇っても浮気するでしょうから、わざとうちはブラック公爵家という噂を流している部分も」
「その噂ってわざとだったんですか?」
「最初は私のせいで噂が広まってたわよ。でも、夫と不倫するようなメイドが来られても困るし、アンジェラに頼んで悪い噂を少しずつ流して貰ったわけ」
「そ、そこまでしますか?」
「結果、自分の首を絞めてるけどね」
フィリスは引いていたが、ローズのような泥棒猫が来られてはたまったものではない。別宅の掃除も一応アンジェラの仕事だったりするので、鍵は簡単に使う事もできた。
猜疑心の強い夫は別宅の鍵も頻繁に変えていたが、フローラとしては全く問題ない。鍵を取り出し。別邸の扉を開けた。
夫はいないだろう。夫が世話になっている出版社に連絡したら、今日は一日中打ち合わせだった。出版社にもフローラから連絡が来た事を夫に伝えないよう釘も刺していた。悪役顔のフローラに睨まれると、向こうも逆らえない様子だった。
「さ、フィリス、行きましょう」
「はい! なんだかんだワクワクしますね!」
「遊びじゃないのよ?」
そうこう言いながら、まずはキッチンへ向かった。食卓には汚れた皿やコーヒーカップが二組置いてある。
「奥さん、見てくださいよ。コーヒーカップに口紅がついてます」
「つまり、夫はここで女と食事をしていた事は確定ね……」
コーヒーカップの口紅を見ながら忌々しい。派手な紫がかった口紅だった。ベタベタとし、唇の皺の跡も生々しかった。
「フィリス、この様子を一応メモに書いておいてくれる?」
「わかりました! ワクワクします!」
フィリスが面白がっていたが、これで夫に新しい愛人がいる事が確定した。夫の以前の愛人達は、こんな派手な口紅は使っていなかった。娼婦の女より派手な色合いで、吐きそうだ。
台所の次は、洗面所へ。ここにも歯ブラシが二本分あった。女ものの化粧品類もあり、どう見ても愛人の影が濃い。わざとやっているような。挑発されているような不快感しか持てない。化粧品類からは、安っぽい薔薇の香りが漂う。鼻について仕方ない。
「奥さん、見て。これ、女ものの下着です!」
フローラはなかなかめざとい。洗面所の奥の方に転がっていた下着を見つけ出し、フローラの目の前に広げた。
ブラジャーだった。かなり大きめなサイズで、その点が貧相なフローラは、黙り込む。ブラジャーは花の刺繍も施され、デザインも派手だった。花は菊の刺繍で、鮮やかなイエローだ。目がチカチカしてきた。
「不快だわ! 許せない!」
「わー、奥さん、落ち着いて! 今はメンヘラ地雷女になる事は避けましょう。もっと何か面白いものは見つかるかもしれないよ!」
フィリスに止められ、どうにか泣き叫ぶのを堪えられた。
一人でここへ来ていたら、悲しみと怒りでどうにかなっていたかもしれない。フィリスを連れてきて正解だった。
「さ、次はリビングですよ」
「ええ、行きましょう」
洗面所の次はリビングへ。元々は一人用の別宅なので、リビングは広くないが、一応絵画や調度品もあり、そこそこ上品に纏まっている部屋だったが。
ソファの上をよく見ると、長い毛が一本落ちていた。金色の毛も床に落ちていたが、これは短く、夫のものだろう。
フローラは長い髪を拾い上げ、よく見てみた。色は栗色で、かなり長め。多少癖はあるようで、太い。今までの愛人の毛質じゃない。これで夫に新しい愛人がいる事が決定的となった。
「フィリス、私、もう疲れたわ。どこか遠くへ行きたい。修道院にでも行こうかしら。知り合いのシスター・マリーにも会いたい」
「ちょ、奥さん! 負けちゃダメですよ! 公爵さまにギャフンと言わせるんでしょ!
フィリスに肩を揺さぶられ、どうにか正気を取り戻す。こうして愛人の証拠を見せられると、心はいちいち折れてくるが、確かにここで負けるわけには、いかない。
「そう、そうね。私、愛人を全部調べて見せるわ」
「そのいきですよ、奥さん! 次は書斎ですね!」
フィリスに促され、最後に夫の書斎へ向かった。本当は寝室を見るべきだが、フローラのメンタルが持たないと判断し、書斎を見るだけにしておいた。
書斎は夫が仕事部屋で使っていた。机の上は原稿用紙、鉛筆、万年筆、走り書きなどが無造作にあった。本棚も辞書、辞典、衣服や料理の本が多く、いかにも物書きの部屋だ。
床には菓子やパンくずも散らかり、ここで食べながら書いていたのだろう。ざっと見てみたが、書きかけの原稿用紙は見当たらない。おそらく出版社の打ち合わせに持って行ったのだろう。
「フィリス、何か見つけた?」
本棚哉机の引き出しを見てみたが、愛人を示す証拠は見つからない。書き損じた原稿用紙からは、結婚相談所の女と伯爵の会話文があり、昨日夫が言っていた新作の内容は間違いないが。
「わからない。あ、ゴミ箱見てみます?」
「ゴミ箱?」
フィリスは素手でゴミ箱を漁っていた。腐っても公爵家の夫人であるフローラにはできな事だ。それだけでもちょっと尊敬してしまうぐらいだ。散々田舎者だと思って悪い気持ちだ。主のためにここまで出来るのなら、フィリスは立派なメイドだ。ちょっと感動しそうになった。
「ちょ、このメモを見てください! 愛人の名前がわかりましたよ!」
「本当?」
大騒ぎしているフィリスからメモを見せてもらう。
『愛するクリサンセサム。
いや、君の事はマムと呼んだほうがいいかね? うちのフローラと違い、マムはなんて美しいんだ。恋愛相談の仕事も素晴らしい。フローラと全く違う。素敵な女だ!』
「きっも! 何これ、ポエム? いちいち奥さんを下げながら愛人を褒めているのも本当に気持ち悪いなー。頭おかしんじゃない?」
フィリスは辛辣だったが、その声を聞いていたら、フローラの何かがぶっ切れた。もう遠慮とかしなくていいのかもしれない。
「確かに気持ち悪いわね!」
「そうですよ、いい大人がこんな文を書きます? いくら作家でも変なおじさんだわー」
愛人の名前を知ってしまった事はショックだったが、意外ともうメンヘラしたくなくなった。それに書斎には、マムの書いた書籍も見つけ、フローラとフィリスはますます団結してしまった。
「ブスの為の恋愛テクニック」
「ブスでも結婚できるメイク講座」
「悪魔な恋愛カウンセラーが教える極悪テクニック」
そんな痛々しいタイトルの本が出てきて、二人とも苦笑する他ない。どうやら庶民に「悪魔な恋愛カウンセラー」として人気がある女だったが、書いている本は下品。本の帯には人気売春婦の推薦コメントも掲載されていたが、読者層は色々とお察しだった。本のデザインも派手なピンク色で限りなく品が無い。
田舎者のフィリスも眉を顰めていた。おそらく「性」を売りにした恋愛テクニックだろう。これはターゲット層が厚いのですぐ成功するだろうが、別に女が一生幸せになれるとは書いてないだろう。得するのは著者だけかもしれない。
「何この女! きっとガチの地雷女ですよ、奥さん、こんなくそ女に負けちゃいけません!」
フィリスに発破をかけられ、深く頷く。こんな女の為に自分が死んだり、出家なんてする必要は全く無い。
「ええ。負けないわ。こんなくそ女には」
「奥さん、庶民の言葉、板についてますよ!」
はしゃぐフィリスを見ながら、肝が据わってきたとも言える。本妻としての立場、覚悟、強さみたいなものが、心から湧き上がってきた。
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自分に言い聞かせ、フローラは深く頷いていた。
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