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第一部
面白い女編-2
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夫がゴシップ誌を突きつけていた。
「どういう事だよ、これは!」
夫は顔を真っ赤にし、唇を噛んでいた。どうやら怒っているようだが、一体なぜ?
「公爵さま、一体何を怒ってるんです?」
フィリスは、ゴシップ誌を取り上げて中身を見上げていた。
最初は田舎娘らしい呑気な声だったが、次第に暗くなってきた。いつも冷静なアンジェラも気の毒そうな顔を見せ、夫はソファに座ると、貧乏ゆすりをしていた。公爵というより、大好きなオモチャを取られた子供のように不貞腐れていた。
ゴシップ誌の中身は、なぜかフローラの不貞疑惑が書かれていた。マムの事件も触れつつ、妻であるフローラは、出版社勤務のネイトという男と深い関係となった……。
事実無根だ。ネイトなんて数回しか会ったことがない。ネイトは夫の担当編集者だったが、愛人も紹介していたので、どちらというと要注意人物だった。夫の本を売る為には手段を選ばないところもある。
フローラも夫の目の前に座り、ゴシップ記事を読んでみた。呆れるぐらい根拠がない。ため息しか出ない内容だったが、記者はあのトマスでは無いよう。トマスは一応仁義は通したようだが、全く喜べない。
「あなた、とりあえず落ち着いたら。事実無根よ」
フローラはゆっくりと紅茶を啜った。その姿を見てメイドの二人も女主人の方に従うことに決めたらしい。フローラの側に立ち、紅茶やクッキーの給仕を始めた。
それに余計に夫は不満そうだ。爪をガリガリと噛み、とても大人に見えない。今の夫といると、幼稚園に来てしまったのだろうかと首を傾げたくなった。
「まあ、落ち着いて。クッキーでも食べましょう。私が焼いたのよ」
「そ、そうかよ」
フローラはこの記事に全く動揺せず。むしり落ち着き、いつものように背筋を伸ばして夫を見つめいた。夫もこのフローラの落ち着いた様子に、怒りや動揺も収めざるおえないようだった。貧乏ゆすりも爪も噛むのも辞めていた。
クッキーを一口齧り、息を整えていた。一体夫は何しに来たのか。いくら猜疑心の強い小心者とはいえ、意味がわからない。
「あなた、今日は毒味しろって言わないのね」
「あ、まあ」
「嬉しいわ。私が作ったものを素直に食べてくれて」
メイドの二人はもう何も言わない。ゆっくりと微笑みを浮かべるフローラを見て、夫も今まで何をしていたか、実感したのかもしれない。髪の毛をぐしゃぐしゃとかき、フローラとは目も合わせられないようだった。
「悲しかった。毒味しろなんてね。妻に言う事?」
「いや、だってお前、毒持ちとか毒妻とか言われてるし」
「噂は噂。事実と関係ないでしょ」
フローラは手にしているゴシップ誌を一瞥し、夫に返した。この件に関しては、夫は何も言ってこなかった。自分の事を棚にあげ、フローラの不貞を責めたかったのだろう。しかし、妻のこの様子に、戦意も削がれたよう。居心地悪そうにクッキーを齧り、無言を貫いていた。その間、フローラに目も一切見なかった。
「でもこんな記事が出るのは困ったわね。これだとまるで、ネイトと結託してマムを殺したと解釈されても不思議ではない」
フローラはため息をつき、紅茶を飲んだ。砂糖もミルクも入れない紅茶は、やけに苦く感じてしまう。
「マムを殺した犯人は一体誰でしょうね?」
結局、そこへ戻ってしまう。こんな記事が出てしまっては、公爵家の名誉も地の落ちたようなものだ。事実無根なフローラの不貞などは、枝葉みたいなものだ。やはり根っこの殺人事件を解決しなければ。
「いや、もう殺人事件を解決するとかやめろよ。恥ずかしいったらないぞ!」
夫はフローラが事件調査をするのも反対し始めた。
「こんな記事まで出たら終わりだ。ああ、終わりだから!」
夫の小心っぷりにイライラしてきた。ため息しか出ないが、意外とフィリスやアンジェラは援軍を送った。
「そもそも公爵さまが不倫していたのが悪いんじゃないですか?」
「そうですよ、坊ちゃん。もういい歳なんですから、落ち着いたらどうです?」
メイド達にも呆れられ、夫はタジタジだった。
「それに奥さんの不貞疑惑を怒るって変じゃないですかー。自分の事を棚に上げすぎです。まるで大好きなオモチャを取られた子供みたい」
フィリスの言葉は全くの正論で、夫はさっきとは別の意味で顔を赤くさせていた。
夫はこんな人間だったのだろうか。外見は冷たく装い、中身は猜疑心たっぷりの小心者。しかし今の夫は、それだけでは無い気がした。本当はもっと子供っぽい部分もあったのかもしれない。それなのに公爵の立場に押され、自分を押さえつけていたのかもしれない。
その苦悩は本当は妻が一番理解を示さないといけなかったが、フローラはそうではなかった。表面的にしか夫と付き合ってなかったのかもしれない。理解しようともしなかったのかもしれない。そう思うと、「サレ妻」になってしまった原因が見えて来た。
「あなた、ごめんなさいね」
「は!?」
しおらしく頭を下げているフローラに夫は目を見開いていた。
「私も色々悪いところがあったと思う……。あなたの事、いつも責めちゃってごめんなさい……」
夫はこれ以上無いほど動揺していた。目は見開き、何も言えないようだった。メイドの二人も空気を読み、この場からそっと退出したが、夫は気づいていないようだった。
「いや、俺だってさ……」
もっとも夫は謝らないが、いつもよりフローラを見る目が柔らかくなっていた。
「でもさ、夫の愛人を調べていたら、いつのまにか殺人事件解決したとかって、喜劇だわな」
「そう? このまま調査を続けても良い?」
夫は気が抜けつように、笑っていた。苦笑とも微笑とも取れる笑顔だったが、フローラは初めて見る表情だった。
「おお。でも、喜劇にするならちゃんと犯人を見つけ出し、捕まえなければならんぞ」
「そうね。犯人は一体誰かしら?」
「俺に聞くな。でも、エルでは無いと思うぞ」
「本当に呪いが使えたら、お前はローズやドロテーアも呪い殺すよう頼むだろ?」
「ええ、エルにそう頼んだけど、無理だったわ」
「本当に頼んだのかよ!?」
夫は呆れていたが、目は笑っていた。
「呆れた。そこまでするんか?」
「ええ。でもエルはできなかった。だったら、呪いなんてないわ」
はっきりと宣言するフローラに、夫も深く頷いていた。
「お前、おもしれー女だな」
「おもしれー女?」
いつもは「つまねー女」だと馬鹿にしていたのに、どういう風の吹き回しか?
いつも持っていたオモチャが誰かに取られそうになり、慌てているのか。
その夫の子供っぽさの頭も痛くなって来たが、意外とそう呼ばれるのは嫌でもなかった。
「おもしれー女だよ。初めて知ったぞ」
夫の笑い声が響く。
確かに新婚当時のような仲には修復していない。それでも今の夫との関係は一時期よりだいぶマシになっていた。
今日は夫はホテルにも別邸のも帰らなかった。久々に一緒に夕食も食べた。フローラが作ったクッキーも完食していた。
寝室は別だったし、夫はずっと書斎で仕事をしていたが、こんな事は久々だった。
いつも持っているオモチャが取られそうになり、急に大事にし始めたのか。そんな夫の態度の変わりように喜べはしない。殺人事件調査もほとんど進んでいない。
それでも、もう悲劇の中にはいないはず。もう可哀想な籠の鳥でもなかった。
「おもしれー女とかって失礼ね」
寝る前に一人呟くが、フローラは久々に穏やかに眠れていた。
「どういう事だよ、これは!」
夫は顔を真っ赤にし、唇を噛んでいた。どうやら怒っているようだが、一体なぜ?
「公爵さま、一体何を怒ってるんです?」
フィリスは、ゴシップ誌を取り上げて中身を見上げていた。
最初は田舎娘らしい呑気な声だったが、次第に暗くなってきた。いつも冷静なアンジェラも気の毒そうな顔を見せ、夫はソファに座ると、貧乏ゆすりをしていた。公爵というより、大好きなオモチャを取られた子供のように不貞腐れていた。
ゴシップ誌の中身は、なぜかフローラの不貞疑惑が書かれていた。マムの事件も触れつつ、妻であるフローラは、出版社勤務のネイトという男と深い関係となった……。
事実無根だ。ネイトなんて数回しか会ったことがない。ネイトは夫の担当編集者だったが、愛人も紹介していたので、どちらというと要注意人物だった。夫の本を売る為には手段を選ばないところもある。
フローラも夫の目の前に座り、ゴシップ記事を読んでみた。呆れるぐらい根拠がない。ため息しか出ない内容だったが、記者はあのトマスでは無いよう。トマスは一応仁義は通したようだが、全く喜べない。
「あなた、とりあえず落ち着いたら。事実無根よ」
フローラはゆっくりと紅茶を啜った。その姿を見てメイドの二人も女主人の方に従うことに決めたらしい。フローラの側に立ち、紅茶やクッキーの給仕を始めた。
それに余計に夫は不満そうだ。爪をガリガリと噛み、とても大人に見えない。今の夫といると、幼稚園に来てしまったのだろうかと首を傾げたくなった。
「まあ、落ち着いて。クッキーでも食べましょう。私が焼いたのよ」
「そ、そうかよ」
フローラはこの記事に全く動揺せず。むしり落ち着き、いつものように背筋を伸ばして夫を見つめいた。夫もこのフローラの落ち着いた様子に、怒りや動揺も収めざるおえないようだった。貧乏ゆすりも爪も噛むのも辞めていた。
クッキーを一口齧り、息を整えていた。一体夫は何しに来たのか。いくら猜疑心の強い小心者とはいえ、意味がわからない。
「あなた、今日は毒味しろって言わないのね」
「あ、まあ」
「嬉しいわ。私が作ったものを素直に食べてくれて」
メイドの二人はもう何も言わない。ゆっくりと微笑みを浮かべるフローラを見て、夫も今まで何をしていたか、実感したのかもしれない。髪の毛をぐしゃぐしゃとかき、フローラとは目も合わせられないようだった。
「悲しかった。毒味しろなんてね。妻に言う事?」
「いや、だってお前、毒持ちとか毒妻とか言われてるし」
「噂は噂。事実と関係ないでしょ」
フローラは手にしているゴシップ誌を一瞥し、夫に返した。この件に関しては、夫は何も言ってこなかった。自分の事を棚にあげ、フローラの不貞を責めたかったのだろう。しかし、妻のこの様子に、戦意も削がれたよう。居心地悪そうにクッキーを齧り、無言を貫いていた。その間、フローラに目も一切見なかった。
「でもこんな記事が出るのは困ったわね。これだとまるで、ネイトと結託してマムを殺したと解釈されても不思議ではない」
フローラはため息をつき、紅茶を飲んだ。砂糖もミルクも入れない紅茶は、やけに苦く感じてしまう。
「マムを殺した犯人は一体誰でしょうね?」
結局、そこへ戻ってしまう。こんな記事が出てしまっては、公爵家の名誉も地の落ちたようなものだ。事実無根なフローラの不貞などは、枝葉みたいなものだ。やはり根っこの殺人事件を解決しなければ。
「いや、もう殺人事件を解決するとかやめろよ。恥ずかしいったらないぞ!」
夫はフローラが事件調査をするのも反対し始めた。
「こんな記事まで出たら終わりだ。ああ、終わりだから!」
夫の小心っぷりにイライラしてきた。ため息しか出ないが、意外とフィリスやアンジェラは援軍を送った。
「そもそも公爵さまが不倫していたのが悪いんじゃないですか?」
「そうですよ、坊ちゃん。もういい歳なんですから、落ち着いたらどうです?」
メイド達にも呆れられ、夫はタジタジだった。
「それに奥さんの不貞疑惑を怒るって変じゃないですかー。自分の事を棚に上げすぎです。まるで大好きなオモチャを取られた子供みたい」
フィリスの言葉は全くの正論で、夫はさっきとは別の意味で顔を赤くさせていた。
夫はこんな人間だったのだろうか。外見は冷たく装い、中身は猜疑心たっぷりの小心者。しかし今の夫は、それだけでは無い気がした。本当はもっと子供っぽい部分もあったのかもしれない。それなのに公爵の立場に押され、自分を押さえつけていたのかもしれない。
その苦悩は本当は妻が一番理解を示さないといけなかったが、フローラはそうではなかった。表面的にしか夫と付き合ってなかったのかもしれない。理解しようともしなかったのかもしれない。そう思うと、「サレ妻」になってしまった原因が見えて来た。
「あなた、ごめんなさいね」
「は!?」
しおらしく頭を下げているフローラに夫は目を見開いていた。
「私も色々悪いところがあったと思う……。あなたの事、いつも責めちゃってごめんなさい……」
夫はこれ以上無いほど動揺していた。目は見開き、何も言えないようだった。メイドの二人も空気を読み、この場からそっと退出したが、夫は気づいていないようだった。
「いや、俺だってさ……」
もっとも夫は謝らないが、いつもよりフローラを見る目が柔らかくなっていた。
「でもさ、夫の愛人を調べていたら、いつのまにか殺人事件解決したとかって、喜劇だわな」
「そう? このまま調査を続けても良い?」
夫は気が抜けつように、笑っていた。苦笑とも微笑とも取れる笑顔だったが、フローラは初めて見る表情だった。
「おお。でも、喜劇にするならちゃんと犯人を見つけ出し、捕まえなければならんぞ」
「そうね。犯人は一体誰かしら?」
「俺に聞くな。でも、エルでは無いと思うぞ」
「本当に呪いが使えたら、お前はローズやドロテーアも呪い殺すよう頼むだろ?」
「ええ、エルにそう頼んだけど、無理だったわ」
「本当に頼んだのかよ!?」
夫は呆れていたが、目は笑っていた。
「呆れた。そこまでするんか?」
「ええ。でもエルはできなかった。だったら、呪いなんてないわ」
はっきりと宣言するフローラに、夫も深く頷いていた。
「お前、おもしれー女だな」
「おもしれー女?」
いつもは「つまねー女」だと馬鹿にしていたのに、どういう風の吹き回しか?
いつも持っていたオモチャが誰かに取られそうになり、慌てているのか。
その夫の子供っぽさの頭も痛くなって来たが、意外とそう呼ばれるのは嫌でもなかった。
「おもしれー女だよ。初めて知ったぞ」
夫の笑い声が響く。
確かに新婚当時のような仲には修復していない。それでも今の夫との関係は一時期よりだいぶマシになっていた。
今日は夫はホテルにも別邸のも帰らなかった。久々に一緒に夕食も食べた。フローラが作ったクッキーも完食していた。
寝室は別だったし、夫はずっと書斎で仕事をしていたが、こんな事は久々だった。
いつも持っているオモチャが取られそうになり、急に大事にし始めたのか。そんな夫の態度の変わりように喜べはしない。殺人事件調査もほとんど進んでいない。
それでも、もう悲劇の中にはいないはず。もう可哀想な籠の鳥でもなかった。
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